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年賀状デザインの副業、11月前に初案件を取る手順

2026年9月27日|いろは堂副業編集部
室内の白いデスクでノートパソコンの画面を見ながら入力する女性1人

画像出典: ぱくたそ

この記事の要点
2027年用の年賀はがきは2026年11月2日に販売開始、郵便局のネットショップ受付は10月26日から始まります。年賀状デザインの依頼が動くのはこの前後で、投函の推奨期間が12月15日〜25日頃であることを逆算すると、準備は10月中に終えておくのが現実的です。実績がゼロでも、架空の依頼を想定した自主制作サンプルを「自作」と明記して並べれば提案は出せます。
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デザインは作れるけど、年賀状のデザインでお金をもらうって、どこから手を付けるんだろう

年賀状デザインの副業は、はがきを刷る設備も在庫もいりません。必要なのは、すでに使っているデザインソフトと、見せられる作品が数点あることだけです。ただし依頼が集まる期間が年に一度しかないという、他のデザイン案件とは違う癖があります。

正直なところ、いちばん多い失敗は「準備してから応募しよう」と考えているうちに12月になってしまうことです。順番を逆にします。先に締切を置いて、そこから逆算した準備だけをやります。

年賀状デザインの依頼はいつ動く?

年賀状の副業を考えるとき、最初に合わせておきたいのは自分の準備スケジュールではなく、世の中の年賀状スケジュールです。ここがずれていると、良いサンプルを作っても見てもらえません。

2026年10月26日郵便局のネットショップで2027年用年賀はがき等の受付開始
2026年11月2日2027(令和9)年用年賀はがき等の販売開始
例年12月15日〜25日頃年賀状の投函推奨期間(年賀状印刷サービス側の案内)

日本郵便および年賀状印刷サービスの公表情報をもとに作成

投函が12月中旬なら、印刷に出すのはその前、デザインを決めるのはさらに前です。だから年賀状デザインの需要は10月から12月中旬に集中し、ピークは11月中とみられます。10月から早期注文を促す動きもあります。

逆算すると、応募を始めたいのは10月です。1月から3月は年賀状の依頼はほぼ動きません。年賀状だけで通年の収入をつくる設計にはならない、という前提で見ておいてください。

どのサイトで始める?手数料の違い

個人が年賀状デザインを売る場所は、大きく分けて「依頼に応募する」クラウドソーシングと、「自分の商品を並べて待つ」スキルマーケットです。手取りに直結するのは、報酬から引かれる手数料の率です。

クラウドワークス報酬10万円以下の部分に20%、10万円超20万円以下の部分に10%、20万円超の部分に5%(タスク形式は一律20%/2026年7月時点)
ランサーズ全形式で一律16.5%(税込・ランサー側負担)
ココナラ通常サービスの販売手数料は税込22%(ビデオチャット系は27.5%)

各社の公表情報をもとに作成

上の表は、報酬から引かれる率だけを並べたものです。年賀状デザイン1件のような小さい金額では、クラウドワークスは20%の区分に入るため、率だけ見ればランサーズの16.5%が有利になります。案件数は2026年1月時点でランサーズが約19,500件、クラウドワークスが約10,000件でした。

ココナラは出品と登録が無料で、売れたときだけ手数料が引かれます。たとえば5,000円のサービスが売れると手数料1,100円が引かれて手取り3,900円、1万円なら手取り7,800円です。価格は出品者が自由に決められるので、「年賀状デザイン1案◯◯円」という自分の商品として置いておけるのがクラウドソーシングとの一番の違いです。

振込のときの手数料も地味に効きます。クラウドワークスは楽天銀行が税込100円、他行は税込500円。ココナラは振込申請額が3,000円未満なら160円、3,000円以上なら無料です。少額を何度も出金すると目減りするので、まとめて出金します。

向いていないケースもあります

手数料も振込手数料も、売れてから引かれるお金です。つまり赤字にはなりませんが、手取りは表示額より2割前後少なくなります。「表示単価そのままが収入」と思って生活費を計算すると狂います。また、年賀状は季節商品なので、毎月安定した副収入がほしい人は、年賀状を入口にして通年のカード・バナー制作へ広げる前提で考えたほうが続きます。

実績ゼロでも提案できる?

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応募欄に「実績」って書く場所があるけど、まだ何も納品してないんだよね

実績欄は空でも応募できます。クライアントは短い時間でたくさんの提案を見ていくので、最初の判断材料になるのはプロフィールとポートフォリオです。ここに作品が1点でもあるかどうかで、提案の説得力が変わります。

そして実績がない段階では、架空のクライアントを想定した自主制作サンプルをポートフォリオに登録してかまいません。たとえば「架空の設計事務所に向けた年賀状」「架空のカフェの年賀状」のように、依頼があったと仮定して作ります。ひとつだけマナーがあって、「これは依頼ではなく自作サンプルです」と説明文に明記することです。書かないと実績の偽装に見えます。

ポートフォリオ1点に入れるもの
  • タイトル(何のための年賀状か一言で)
  • 説明文(制作意図と工夫を100〜200字程度)
  • 画像(作品のスクリーンショットやPDF)
  • 自主制作サンプルである旨の一文

年賀状は干支・和風・写真枠つき・ビジネス向けと方向性が分かれます。同じテイストを3点並べるより、方向性の違うものを3点置いたほうが、依頼側は「自分の希望も作ってもらえそうだ」と判断しやすくなります。

初案件を取るまでの手順

  1. サンプルを3点つくる架空の依頼主を決めて、干支メイン・写真枠つき・ビジネス向けを1点ずつ。はがきサイズ(縦148×横100mm)で作り、書き出しは画像とPDFの両方を用意しておきます。
  2. プロフィールを埋める使用ソフト、対応できる方向性、1案あたりの想定日数、修正に何回対応するかを書きます。空欄が多いプロフィールは、それだけで候補から外れます。
  3. 登録するサイトを決める応募して受注したいならランサーズやクラウドワークス、自分の価格で並べて待つならココナラ。ココナラはカテゴリ・タイトル・内容・サンプル画像を登録して「公開する」で出品できます。
  4. 応募数を確保する初心者が受注できない最大の理由は、応募数が少ないことです。1件出して待つのではなく、条件に合う案件へ続けて提案します。
  5. 1件目は納期と連絡を優先する初回は評価を取るための案件です。凝ったものより、期日前の提出と返信の速さ。ここで得た評価が、2件目以降の提案で効いてきます。

未経験のうちはクラウドワークスのタスク形式(一律20%手数料)で数をこなして経験を積み、その後に単価の高い案件へ移る進め方もよく紹介されています。単価は低いので収入源としてではなく、操作と納品の流れに慣れる場として使う位置づけです。

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今週サンプル1点だけ作ってみる

1点あれば応募できます。3点そろうまで待つ必要はありません。作りながら応募し、応募しながら増やすほうが10月に間に合います。

単価はどう決める?

先に正直に書いておくと、年賀状デザイン1件あたりの相場を示した公的なデータは見つかりませんでした。ココナラに並んでいる価格は出品者が自由につけたもので、業界の相場として一般化はできません。だから「相場はいくらか」ではなく、自分の手取りから逆算する形で決めます。

計算の順番はこうです。制作にかかる時間を測る → その時間に払ってほしい金額を決める → 手数料で2割前後引かれることを見込んで表示価格を上げる。たとえばココナラで5,000円と表示すれば手取りは3,900円、1万円なら7,800円です。この差を最初から価格に織り込みます。

そして最初の1〜2件を安く受けるのは、価格ではなく評価を買っていると割り切ってください。ただし安い価格のまま出品を放置すると、その価格で次の依頼が来ます。評価がついた時点で表示価格を見直すところまでを、はじめから予定に入れておきます。

確定申告は必要になる?

会社員が副業で得た所得が年間20万円以下なら、所得税の確定申告は不要です。いわゆる20万円ルールですが、判断の基準は「収入」ではなく「所得」、つまり収入から必要経費を引いた額です。デザインソフトの利用料や素材費は経費に当たり得るので、レシートと明細は残しておきます。

注意点が2つあります。ひとつは、20万円ルールは所得税の話であって、住民税は別途申告が必要になる場合があること。もうひとつは、本業がすでに個人事業主の人にはこのルールが適用されないことです。

開業届は義務ではありません。副業の所得が20万円を超えて、継続的な事業になってきた段階で提出を検討する、という案内が一般的です。年賀状だけの単発で終わるなら、まずは記録を残すことから始めれば十分です。あわせて、勤務先の就業規則で副業がどう扱われているかは、応募の前に確認しておいてください。

よくある質問

年賀状デザインの副業は、いつから準備すればいい?

2027年用の年賀はがき等は2026年11月2日に販売開始、郵便局のネットショップでの受付開始は10月26日です。投函の推奨期間が例年12月15日〜25日頃であることから、デザインの需要は10月から12月中旬に集中し、ピークは11月中とみられます。応募やサンプルの準備は10月中に始めるのが現実的です。

実績がゼロでもクラウドソーシングで応募できる?

応募はできます。実績がない場合は、架空のクライアントを想定した自主制作サンプルをポートフォリオに登録してかまいません。ただし「クライアントからの依頼ではなく自作サンプルである」と説明文に明記するのがマナーとされています。

クラウドワークス、ランサーズ、ココナラの手数料はどれくらい違う?

クラウドワークスは報酬10万円以下の部分に20%、10万円超20万円以下の部分に10%、20万円超の部分に5%の段階制(タスク形式は一律20%/2026年7月時点)。ランサーズは全形式で一律16.5%(税込)。ココナラは通常サービスが税込22%です。数千円から1万円程度の年賀状デザインでは、率だけを見るとランサーズが低くなります。

副業で年賀状デザインをしたら確定申告が必要?

会社員の場合、副業の所得(収入から必要経費を引いた額)が年間20万円以下であれば所得税の確定申告は不要です。ただしこれは所得税のルールで、住民税は別途申告が必要になる場合があります。本業がすでに個人事業主の人にはこのルールは適用されません。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。