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応用情報技術者試験CBT移行、科目A試験は何が変わる?

2026年10月27日|いろは堂まなび編集部
白い机に電卓やペン、ノートなど文房具が並べて置かれた写真

画像出典: ぱくたそ (PAKUTASO)

この記事の要点
応用情報技術者試験は2026年度(令和8年度)開催分からCBT方式に移行し、「午前試験」は「科目A試験」へ名称が変わりました。出題範囲・出題形式・出題数・試験時間・配点・合格基準はいずれも変更がなく、科目A試験は四肢択一80問・全問解答・150分のままです。変わるのは、春と秋の1日しかなかった受験日が一定期間内の複数日から選べるようになった点と、画面上で読んで解答する操作です。
😟
応用情報がCBTになったって聞いたけど、問題の作りも変わるの?今までの過去問は使えない?

CBT方式への移行で変わるのは、受験日の選び方と解答の操作です。出題範囲や問題数といった試験そのものの中身は据え置かれています。

とはいえ、申込の手順と当日の動き方は紙の試験とかなり違います。令和8年度前期は科目A試験が2026年10月28日から始まっており、申込受付も11月7日までと期限が決まっています。順に見ていきます。

CBT方式への移行で何が変わった?

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、2026年度(令和8年度)開催分から応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験を、ペーパー方式からCBT方式へ移行すると発表しました。CBT(Computer Based Testing)は、会場に置かれたパソコンの画面に問題が表示され、キーボードとマウスで解答する方式です。ITパスポートや基本情報技術者試験はすでにこの方式で実施されていて、レベル3以上の区分が2026年度から対象に加わりました。

名称も変わりました。「午前試験」は「科目A試験」、「午後試験」は「科目B試験」になります。高度試験では「午前Ⅰ/Ⅱ」が「科目A-1/A-2」、「午後Ⅰ/Ⅱ」が「科目B-1/B-2」です。1日のうちの時間帯を指す「午前・午後」という呼び方が、複数日から選ぶ方式では意味を持たなくなったためと考えると、名称変更の理由が掴めます。

CBT移行でも変わらないもの(IPA発表で明記)
  • 試験で問う知識・技能の範囲
  • 出題形式(多肢選択式・記述式・論述式)
  • 出題数・試験時間・解答数
  • 採点方式・配点・合格基準

つまり、これまでの参考書と過去問の積み上げはそのまま使えます。科目Aの出題範囲であるテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3領域にも変更はありません。

科目A試験の出題構成はどうなっている?

科目A試験は、四肢択一(多肢選択式)が80問、全問解答、試験時間150分という構成です。従来の午前試験と同じで、CBT移行にあたって出題形式も出題数も試験時間も変えないことがIPAの発表で明記されています。

150分で80問なので、1問あたりおよそ1分50秒。紙の試験と違うのは、問題冊子をめくって残りの量を目で確かめる、という感覚が使えない点です。画面上では現在の問題番号と残り時間が表示されるため、「何問目を何分で通過していればいいか」を数字で持っておくと配分を保ちやすくなります。たとえば40問目を75分で抜けていればペース通り、という具合です。

応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の各区分について、科目A群と科目B群の出題科目・試験時間・休憩時間、合格発表までの流れを示した図表
令和8年度からの情報処理技術者試験CBT方式移行に伴う実施スケジュールの概念図(出典: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA))

上の図では、応用情報技術者試験が科目A・科目Bともに150分で、各群が「一定期間に複数日で実施を予定」と注記されています。高度試験のように科目A-1の50分と科目A-2の40分を休憩10分で挟む構成とは異なり、応用情報は1区分あたり1本の試験時間です。

記述式の解答はCBTで書きやすくなる?

🤔
科目Bの記述、キーボードで打つってことは手書きより大変だったりしない?

記述式・論述式の解答については、IPAは文章の途中への語句の挿入・削除が容易になり、書き直しの手間がペーパー方式より軽くなると説明しています。紙なら一文の真ん中に語句を足したいとき、消して書き直すか矢印で補うしかありませんでした。画面上ならカーソルを置いて打ち込むだけで済みます。

この性質は科目Bの対策にも影響します。手書き前提だと「一度で決めた文を書く」練習になりがちですが、CBTでは骨組みを先に打って後から言葉を足す書き方が取りやすくなります。ただし科目A試験は四肢択一のみなので、この変化が効くのは科目Bの方です。

令和8年度前期の申込と試験日程はいつまで?

項目期間
申込受付期間2026年10月6日(火)10時 ~ 2026年11月7日(土)17時
科目A試験 実施期間2026年10月28日(水) ~ 2026年11月10日(火)
科目B試験 実施期間2026年11月24日(火) ~ 2026年12月6日(日)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の公表データをもとに作成(令和8年度前期 応用情報技術者試験)

注意したいのは、科目A試験の実施期間が始まっても申込受付はまだ続いているという点です。期間が重なっているため、「もう始まっているから間に合わない」とは限りません。ただし会場ごとに予約枠が設定されているので、遅く申し込むほど選べる日時は減ります。

申込の際は、科目A群と科目B群を同時に予約する必要があります。科目Aを受けてから科目Bの日程を考える、という進め方はできません。申込の時点で、11月下旬から12月上旬のどこで科目Bを受けるかまで決めておくことになります。

後期の日程も公表されています。申込受付は2027年1月27日(水)~2月16日(火)、科目A試験は2027年2月6日(土)~2月19日(金)、科目B試験は2027年3月3日(水)~3月15日(月)です。前期に間に合わない場合の次の機会はここになります。

社会人と学生で日程の組み方はどう違う?

複数日から選べる方式になったことで、確保できる時間の形に合わせて日程を組めるようになりました。前提が違うので、分けて書きます。

平日に動きにくい社会人の場合

会場ごとに実施日と時間帯が異なるため、土日枠や平日の夜間枠があるかは会場次第です。狙いたい枠が限られるほど早く押さえる必要があります。科目Aと科目Bを同時予約する仕組み上、科目Bまでの約1ヶ月をどう使うかを申込前に決めることになります。科目Aを実施期間の前半(10月28日~11月3日あたり)に置けば、科目Bまでの間隔は3週間以上とれます。逆に科目Aを11月10日近くに置くと、科目Bまでが2週間程度に詰まります。

平日に時間がとれる学生の場合

平日の枠は相対的に空きが見つけやすいため、会場と日時の選択肢は広くなります。その代わり、科目Aと科目Bの間隔を意図的に設計する余地が大きいということでもあります。科目Aを早めに終えて残り期間を科目Bに全振りする組み方が取りやすいのは、こちらの前提です。

CBT方式が合わないケースもあります

画面上での読解が負担になる人や、問題冊子に書き込みながら考える習慣が強い人には、CBTは不利に働くことがあります。また身体の不自由等でCBTでの受験が困難な場合には、筆記による特別措置試験が別途用意されています。該当する可能性があるなら、申込前にIPA公式の受験案内で手続きと申請期限を確認してください。

当日はどう進めればいい?

  1. 本人確認書類を前夜に準備する当日は指定の本人確認書類の提示が必須で、有効な証明書を提示できない場合はいかなる理由でも受験できません。学生証が使えるか、有効期限が切れていないかを含め、IPA公式の受験案内で指定書類を確認しておきます。
  2. 会場の場所と時間帯を控える会場は全国に複数設置され、会場ごとに実施日・時間帯が異なります。予約した日時と会場を、申込時の控えで直前にもう一度確かめます。
  3. 持込物の扱いを公式で確認するCBT会場では持込物に制限があります。何を持ち込めて何をロッカーに預けるかは、IPA公式の受験案内・パンフレットで確認してください。会場の運営は試験実施委託先が担っており、細かい運用はそこに案内があります。
  4. 画面での時間配分を決めておく80問150分という配分は紙と同じです。「何問目を何分で通過するか」の目標を2つか3つ決めて、画面の残り時間と照らし合わせます。

日程と受験料の最新情報は、IPA公式サイトの受験案内ページ(申込に関する案内)と令和8年度の試験予定ページで確認できます。本記事の日程は2026年10月時点で公表されている内容です。

CBT移行後の勉強の進め方は変えるべき?

科目Aについては、出題範囲も形式も変わっていないため、過去問を解いて知識を詰める、という基本の進め方は維持して構いません。変える必要があるのは、紙の問題冊子を前提にした解き方の癖の部分です。

CBTを前提に慣らしておきたいこと
  • 画面上で問題文を読み、選択肢を比べる操作
  • 手元のメモに頼りすぎず、画面内で情報を保持する読み方
  • 残り時間の表示を見て配分を修正する習慣
  • 科目Bでは、キーボードで文章を組み立てて後から直す書き方

すでにCBTで実施されているITパスポートや基本情報技術者試験を受けたことがあるなら、操作そのものの感覚は掴めているはずです。経験がない場合は、過去問をパソコンの画面で解く形に変えておくだけでも当日の違和感は小さくなります。

よくある質問

応用情報技術者試験はいつからCBT方式になりましたか?

応用情報技術者試験は2026年度(令和8年度)開催分からCBT方式に移行しました。高度試験・情報処理安全確保支援士試験も同じタイミングで移行しています。ITパスポートや基本情報技術者試験など、レベル2以下の区分はそれ以前からCBT方式で実施されています。

CBT移行で科目A試験の問題数や試験時間は変わりましたか?

変わっていません。科目A試験は四肢択一80問・全問解答・試験時間150分で、従来の午前試験と同じ構成です。出題範囲(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)、採点方式、配点、合格基準もいずれも変更がないとIPAが明記しています。

令和8年度前期の応用情報技術者試験の日程と申込期間を教えてください。

申込受付期間は2026年10月6日10時から11月7日17時まで、科目A試験の実施期間は2026年10月28日から11月10日、科目B試験の実施期間は2026年11月24日から12月6日です。申込時に科目A群と科目B群を同時に予約し、会場ごとに設定された予約枠から日時と会場を選びます。

科目A試験と科目B試験は別々の日に受けるのですか?

別々の期間に実施されます。令和8年度前期では科目Aが10月28日~11月10日、科目Bが11月24日~12月6日で、それぞれの期間内から予約枠を選びます。ただし申込の時点で両方の日時を同時に予約する必要があるため、科目Bの日程も申込前に決めておく必要があります。

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