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基本情報技術者、独学200時間から逆算する勉強計画

2026年5月25日|いろは堂まなび編集部
パソコンでコードを書く様子

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
基本情報技術者試験の独学の勉強時間は、IT未経験の初学者で約200時間、ITパスポート合格者やIT業務経験者で約100時間が目安とされています。試験はパソコンで受けるCBT方式で通年受験でき、受験日を自分で決められるため、「いつ受けるか」を先に置いて週あたりの勉強時間を逆算するのが最短ルートです。合否を分けやすいのは科目B(アルゴリズムと情報セキュリティ)で、ここに時間を厚く配分します。
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基本情報って200時間って聞くけど、その200時間をいつ確保すればいいのか見当がつかない…

200時間という数字が動かしにくいのは、それが「量」でしか語られていないからです。量は、受験日という締切と結びついた瞬間に「週◯時間」という予定表の話に変わります。基本情報技術者試験(FE)は、会場のパソコンで受験するCBT方式(Computer Based Testing)で通年実施されているので、受験日は自分で決められます。つまり、締切を自分で置けるということです。

ここでは、まず200時間の内訳を科目ごとに分け、そのうえで受験日から逆算して週の学習時間を決めるところまでを組み立てます。正直なところ、参考書を1ページ目から順に読み始めるより、この逆算を先に済ませたほうが挫折率は下がります。

基本情報技術者の独学に必要な勉強時間は?

目安として広く挙げられているのは、ITの学習経験がない初学者で約200時間、ITパスポートなどの学習経験がある人やIT関連の仕事に就いている人で約100時間です(サイトによっては後者を50時間とする記載もあります)。1日2時間のペースなら、150時間程度は約3か月で到達できるという試算例も紹介されています。

注意しておきたいのは、この200時間はIPA(試験を実施する情報処理推進機構)が公表している数値ではないという点です。資格予備校や学習サービスが受講実績などをもとに示している目安値で、出発点の見積もりとしては使えますが、あなたの必要時間そのものではありません。

だから最初にやるのは、200時間を自分用に補正することです。判断材料は次の3つだけで足ります。

自分の必要時間を見積もる3つの質問
  • ITパスポートまたは同等の基礎知識を学んだことがあるか(あるなら100時間側に寄せる)
  • プログラムのソースコードを読んで動きを追った経験があるか(無いなら科目B対策を厚くする)
  • 仕事や授業でネットワーク・データベース・セキュリティのどれかに触れているか(触れているぶんだけ科目Aが軽くなる)

3つとも「いいえ」なら200時間、1つでも「はい」があるなら150時間前後、2つ以上なら100時間前後。この粗い補正で十分です。精密に見積もることより、次の逆算に進むほうが価値があります。

試験の構成と、時間を配分すべき場所はどこ?

時間配分を決めるには、まず何点を取りに行くのかを知る必要があります。試験は科目Aと科目Bの2つで構成されています。

項目科目A科目B
試験時間90分100分
出題数60問20問(全問必須)
形式四択多肢選択式(長文読解型)
出題分野テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系アルゴリズムとプログラミング16問/情報セキュリティ4問
合格基準1000点満点中600点以上1000点満点中600点以上

各資格解説メディアの公表情報をもとに作成(試験時間・出題数は受験前にIPA公式の試験要項で再確認することをおすすめします)

採点はIRT(項目応答理論。問題ごとの難易度を加味して得点を算出する方式)で行われ、両科目それぞれ600点以上が必要です。片方だけ高得点でも合格にはなりません。科目Aと科目Bの間には最長10分の休憩を取れます。

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問題数は科目Aのほうが3倍多いのに、時間は科目Bのほうが長いんだ…

この時間配分の差が、そのまま学習時間の配分を教えてくれます。科目Bは20問で100分、1問あたり5分。四択を1分弱で判断する科目Aとは、求められている作業がまったく違います。科目Bは、疑似言語(特定のプログラミング言語ではなく、試験用に定義された記述方式)で書かれたプログラムを読み、変数の値を追いかけて答えを出す試験です。

実際、2026年に入ってからの月次データとして科目A合格率61%・科目B合格率42%という報告があり、合否を分けているのは実質的に科目Bだとされています。200時間のうち、少なくとも半分は科目Bのトレース練習に充てる前提で計画を組んでください。

受験日から逆算して週の勉強時間を決める方法は?

CBT方式で通年受験できるということは、締切を自分で選べるということです。ここを活かします。手順は次の4ステップです。

  1. 受験日を仮置きするいま日付を1つ決めてください。仮でかまいません。決めないと逆算が始まりません。
  2. 残り週数を数える今日から受験日までの週数を数えます。3か月なら約13週、4か月なら約17週です。
  3. 必要時間 ÷ 週数 で週あたりの時間を出す200時間 ÷ 13週 = 週約15時間。200時間 ÷ 17週 = 週約12時間。100時間 ÷ 13週なら週約8時間です。
  4. その週◯時間が現実に置けるか、平日と週末に割り振る週15時間なら、平日1.5時間×5日+週末3.75時間×2日。置けないなら受験日を後ろにずらして、ステップ2からやり直します。

大事なのはステップ4です。週の時間が現実に置けないとわかった時点で、計画ではなく受験日のほうを動かします。逆に、時間に余裕があって週20時間置けるなら、受験日を前倒しできます。通年試験の利点はここにあります。

ここで、社会人と学生では置ける時間の形が違うことに触れておきます。社会人は平日の可処分時間が1〜2時間に限られる一方、期間を長く取りやすい。学生は長期休暇にまとめて時間を置ける一方、試験期間や就職活動で数週間まるごと空くことがあります。前者は「週数を伸ばして週あたりを軽くする」、後者は「空白期間を先に予定表から除外してから週数を数える」——同じ逆算でも、動かす変数が違います。

この逆算が向いていないケースもあります

受験日をまだ決めたくない、という状態のまま逆算だけしても機能しません。締切が仮のままだと、週の予定が押したときに「来月に延ばせばいい」で吸収されてしまい、週◯時間という数字が守るべきものでなくなるからです。その場合は逆算より先に、模試や過去問で7割が安定して取れた時点で予約する、という進め方が紹介されています。時間を測るより到達度で判断する方式です。ただし、締切がないぶん長期化しやすい点は覚悟しておいてください。

独学の進め方は具体的にどうすればいい?

各解説サイトが共通して挙げている進め方は、次の4段階です。逆算で出した週あたりの時間を、この4段階に流し込みます。

  1. 参考書で科目Aの全体像をインプットするテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系を通しで1周します。ここは理解より通過が目的で、細部で止まらないこと。
  2. 過去問演習サイト・アプリで科目Aの四択を繰り返す過去問道場などで問題を解き、知識を定着させます。インプットとセットにせず、演習を独立した時間として確保します。
  3. 科目Bの疑似言語の読み方とトレース練習に重点を置く変数の値を紙に書き出して1行ずつ追う「トレース」を、手で繰り返します。
  4. 7割が安定したら受験日を予約する(または予約済みの日に向けて仕上げる)模試や過去問で7割程度が安定して取れるようになったタイミングが目安として紹介されています。

時間配分の目安を、200時間のケースで置いてみます。ステップ1に40時間、ステップ2に50時間、ステップ3に100時間、ステップ4の総仕上げに10時間。科目Bに半分を割く形です。100時間のケースなら、ステップ1を15時間まで削って科目Bに50時間を残します。削るのは科目Aの側です。

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トレース練習って、具体的に何をどれくらいやればいいんだろう

トレース練習の1回の単位は、科目Bの過去問1問です。プログラムの各行を追いながら、変数がどの時点でどんな値になるかを紙に表として書き出します。答えが合っていたかより、自分の書いた値の推移が正解の動きと一致していたかを確認するのが練習の中身です。週の学習時間のうち、まとまった集中が取れる時間帯をここに割り当ててください。細切れの時間には科目Aの四択演習のほうが向いています。

受験料と申し込みで知っておくことは?

受験手数料は7,500円(税込)です。従来の5,700円から2023年(令和5年)に改定されました。支払い方法はクレジットカード、コンビニ/Pay-easyが用意されています。

金額として決して小さくはなく、特に学生にとっては一度の受験で決めたい水準です。逆算計画のなかに「7割が安定してから予約する」という条件を組み込んでおくと、受験料を無駄にする確率を下げられます。通年受験できるからといって、準備不足のまま何度も受けるのはコスト面で得策ではありません。

合格率は、CBT方式に移行する前の年2回の筆記試験時代はおおむね20〜30%程度でしたが、2023年度以降はおおむね40〜50%前後で推移しています。受験のタイミングを自分で選べるようになったこと自体が、合格率を押し上げている要因のひとつと考えられます。準備が整った状態で受けられる試験になった、ということです。

出題範囲は、IPAがシラバスとして「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の大分類・中分類・小分類の形で公開しており、学習到達目標が小分類ごとに定められています。参考書だけで進めていると範囲の全体像がぼやけるので、学習の途中で一度シラバスに目を通し、手元の教材でカバーできていない小分類がないか確認しておくと安心です。

計画が崩れたときはどうする?

週15時間の計画は、まず崩れます。仕事が立て込む週、体調を崩す週、学生なら試験期間。ここで多くの人が計画そのものを捨ててしまいます。

崩れたときに戻すルールを、あらかじめ1つだけ決めておいてください。遅れは取り返さない。受験日を1週間後ろにずらす。これだけです。取り返そうとして翌週に30時間を積むと、その週も崩れて連鎖します。通年受験なら日程変更のハードルは低く、ずらすほうが計画は生き残ります。

今日やる3つ
  • 受験日を仮でいいので1つ決めて、カレンダーに書く
  • 今日から受験日までの週数を数えて、必要時間で割る
  • 出てきた週◯時間を、平日と週末のどの時間帯に置くか決める

この3つが終われば、200時間は「いつやるか決まっていない量」ではなく、来週の予定表になります。参考書を開くのはそのあとで十分です。

よくある質問

基本情報技術者試験の独学に必要な勉強時間はどれくらいですか?

ITの学習経験がない初学者で約200時間、ITパスポートなどの学習経験がある人やIT関連の仕事に就いている人で約100時間が目安とされています。1日2時間のペースなら150時間程度に約3か月で到達できるという試算例もあります。ただしこれはIPAの公表値ではなく、資格予備校や学習サービスが受講実績等をもとに示している目安値です。

基本情報技術者試験はいつ受験できますか?

基本情報技術者試験は会場のパソコンで受験するCBT(Computer Based Testing)方式で実施されており、令和5年度(2023年度)から通年で随時受験できます。受験者が試験日時と会場を選んで申し込む方式のため、自分の学習の進み具合に合わせて受験日を決められます。

科目Aと科目Bはどちらに勉強時間を多く割くべきですか?

科目Bに多く割くのが基本です。科目Bはアルゴリズムとプログラミング16問、情報セキュリティ4問の全20問を100分で解く長文読解型で、2026年に入ってからの月次データとして科目A合格率61%・科目B合格率42%という報告があり、合否を分けやすい科目とされています。学習時間の半分程度を科目Bの疑似言語の読み方とトレース練習に充てる配分が現実的です。

基本情報技術者試験の受験料はいくらですか?

受験手数料は7,500円(税込)です。従来の5,700円から2023年(令和5年)に改定されました。支払い方法はクレジットカード、コンビニ/Pay-easyが利用できます。

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