応用情報技術者試験CBT化、2026年度から変わる2つの点
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応用情報技術者試験は令和8年度(2026年度)からCBT方式へ移行する予定で、実施時期も「前期(2026年11月頃)」「後期(2027年2月頃)」の2区分に変わります。申込みは前期・後期とも1回のみで、科目A・科目Bを同時予約し、受験者が会場ごとの予約枠から日時と会場を選ぶ方式になる予定です。申込受付期間はIPAが「決定次第公表」としているため、日程はIPA公式ページで確認する必要があります。
試験の「形式」と「時期」と「申込み方」が同時に変わります。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)は、令和8年度(2026年度)から応用情報技術者試験・高度試験区分・情報処理安全確保支援士試験をCBT(Computer Based Testing/会場のパソコンで受験する方式)へ移行する予定と公表しています。
紙のマークシートを決められた1日にみんなで受ける、という形から、期間中に自分で会場と日時を選んで受ける形に変わるということです。ただし変更点の整理を後回しにすると、申込みの時点で戸惑うことになります。制度の骨格だけ先に押さえておきましょう。
CBT方式になると、受験の何が変わる?
まず前提をそろえます。これまでの応用情報技術者試験は、指定された日曜日に指定された会場へ行き、紙の問題冊子とマークシートで受けるものでした。日程は全員同じ、会場は割り当てられる、という形です。
CBTは、テストセンターなどに設置されたパソコンの画面に問題が表示され、マウスやキーボードで解答する方式を指します。受験日が「1日」ではなく「期間」になり、その期間内の枠から自分で日時を選ぶ——これがCBT化でいちばん体感が変わる部分です。
IPAの公表内容では、科目A試験・科目B試験は同時予約制で、受験者が会場ごとの予約枠から日時・会場を選択する方式になる予定とされています。つまり「日程が向こうから降ってくる」のではなく、「空いている枠を自分で取りにいく」形になります。予約枠には限りがあるという前提で動くほうが安全です。
受験できるのは「設定された実施期間の中」に限られます。科目A・科目Bの実施期間は分かれて設定される予定とされていますが、具体的な日数や期間の詳細は現時点で確定していません。「年中いつでも受けられる」ではなく、「実施期間の中から日時を選べる」と理解しておくのが正確です。
「前期」「後期」って、春期・秋期と何が違う?
もうひとつの大きな変更が、実施時期の呼び方と時期そのものです。これまでの「春期」「秋期」に代わり、令和8年度からは「前期試験」「後期試験」という区分になる予定です。
| 区分 | 実施時期(予定) | 実施予定の試験区分 |
|---|---|---|
| 前期試験 | 2026年11月頃 | AP・ST・SA・NW・SM・SC |
| 後期試験 | 2027年2月頃 | AP・PM・DB・ES・AU・SC |
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公表データをもとに作成
上の表で目を引くのは、名前が「前期」でも実施が11月頃だという点です。従来の春期(4月)相当が前期、秋期(10月)相当が後期にあたる整理ですが、暦のうえでの実施月は従来とずれます。「春期=4月」の感覚のまま学習計画を立てると、2〜3カ月ぶんの見込み違いが起きかねません。
表中の記号は試験区分の略称です。AP が応用情報技術者試験、SC が情報処理安全確保支援士試験。残りはいずれも高度試験の区分で、ST がITストラテジスト、SA がシステムアーキテクト、NW がネットワークスペシャリスト、SM がITサービスマネージャ、PM がプロジェクトマネージャ、DB がデータベーススペシャリスト、ES がエンベデッドシステムスペシャリスト、AU がシステム監査技術者を指します。
応用情報(AP)を狙う人にとって重要なのは、APとSCは前期・後期のどちらでも受験可能な予定だということです。つまり応用情報は年2回のチャンスがある構成が維持される見込みで、この点は従来と変わりません。
申込みで、いちばん気をつけることは?
申込ルールにも変更が入ります。前期・後期とも、申込みは1回のみとなる予定です。複数区分・複数回の同時申込みはできない見込みとされています。
これまで「応用情報と高度区分を両方出しておいて、直前に手応えのあるほうに集中する」といった受け方をしていた人は、その戦略が使えなくなる前提で考える必要があります。申込みの時点で、受ける区分を1つに決め切ることになります。迷っている人ほど、申込開始前に「自分はどの区分を受けるのか」を固めておく作業が必要になります。
そしてもう1点、現時点で最も重要な事実があります。具体的な申込受付期間(開始日・締切日)は、IPAが「決定次第公表」としている段階で、まだ確定していません。
ここは推測で埋めてはいけない部分です。日程を人づてやSNSの情報で判断せず、IPAの公式ページを直接確認する習慣をつけてください。制度移行の初年度は、例年の感覚が通用しない可能性が高いためです。
- IPA公式ページで申込受付期間の確定発表が出ているか
- 自分が受けるのは前期か後期か、区分はAPで確定しているか
- 受験者IDやアカウント登録の要否(申込手続きの入口)
- 通える範囲にどの会場があり、どの時間帯の枠を狙うか
- 受験手数料の支払い方法と、支払い期限
確定日が出ていない今、何をしておけばいい?
日程が未確定だからといって、待つ時間にする必要はありません。むしろ「日程が出た瞬間に動ける状態」を作っておくのが、この時期の正しい使い方です。
- 公式ページを確認する導線を作るIPAの試験情報ページをブラウザのブックマークに入れ、週1回など頻度を決めて見にいきます。「そのうち見よう」は高確率で忘れます。
- 受ける区分と時期を1つに決める申込みが1回のみになる予定である以上、併願前提の判断保留は成立しません。前期(2026年11月頃)を狙うのか、後期(2027年2月頃)まで準備期間を取るのかを先に決めます。
- 逆算して学習の開始点を置く実施時期の見込みから逆算し、いつから本格的な学習に入るかを日付で決めます。前期を狙うなら残り時間は限られます。
- CBTの操作に慣れる時間を計画へ入れる画面上で長文問題を読み、見直しのために前の問題へ戻る、という操作は紙とは感覚が違います。他のCBT試験の体験版などで画面操作に触れておくと、当日の負荷が減ります。
- 会場と枠の候補を先に調べる自分で日時と会場を選ぶ方式である以上、通える会場の場所と所要時間を事前に把握しておくと、予約開始後の判断が速くなります。
学習計画はどう組む? 社会人と学生で違う点
必要な学習量は前提知識で大きく変わります。実務経験や基本情報技術者試験の合格経験があるかどうかで、必要な時間は何倍も違ってきます。まず自分がどちらに近いかを見極め、そのうえで「実施時期から逆算して、いつ何を終えているか」を日付で置くほうが、総時間の目安を眺めるより計画は安定します。
やり方はシンプルです。前期(2026年11月頃)を狙うなら、実施月の1カ月前までに過去問演習へ入っている状態を目標にし、そこから逆算して参考書を読み終える週を決めます。週あたりに確保できる時間(平日1.5時間+休日3.5時間×2日なら週14時間)を先に見積もっておくと、間に合うかどうかの判断が早くなります。
働きながらの学習で現実的なのは、平日は短時間・高頻度、休日にまとまった演習、という組み合わせです。平日の通勤時間や昼休みに午前問題(科目A相当)の演習を回し、休日に長文の記述問題へ向き合う、という分け方が定番です。応用情報は問題文の量が多い試験なので、まとまった時間の演習をゼロにはできません。
学生の場合、可処分時間は社会人より確保しやすい一方で、実務経験がないぶん問題文の場面がイメージしづらいという壁があります。ネットワークやプロジェクト管理の設問は、現場を見たことがないと言葉だけが上滑りしがちです。ここは用語の暗記で押し切るより、具体的な構成図や事例に当たって「絵が浮かぶ状態」を作るほうが結果的に早く進みます。
費用面では、参考書・過去問題集の購入費に加えて受験手数料がかかります。金額は書籍や年度によって異なるため、受験手数料は申込要領の公表時にIPA公式ページで確認してください。申込みが1回のみになる予定であることを踏まえると、「とりあえず申し込んで様子を見る」より、受ける回を絞って準備を厚くするほうが費用対効果は高くなります。
CBT化そのものは、受験者にとって不利なのか
形式変更と聞くと身構えますが、CBT化には受験者側の利点もあります。日時と会場を選べるということは、体調や予定に合わせて受験日を組めるということです。従来のように「試験日に高熱が出たら1年待ち」という状況は起こりにくくなります。
一方で、慣れの問題は無視できません。画面上でしか問題を読めないため、紙のように問題文へ大きく書き込みながら整理する、という解き方は取りづらくなります。応用情報の午後問題(科目B相当)は長文を読み解く比重が大きいので、画面で長文を読む練習を学習段階から取り入れておくほうが安全です。過去問をPDFで開き、画面のまま解く日を作るだけでも効果があります。
制度移行の初年度は、申込方法・会場数・予約枠の埋まり方など、前例のない要素が重なります。「例年どおりならこうだったから」という判断は通用しないと考えてください。特に予約枠は、開始直後に人気の日時から埋まる可能性があります。日程が公表されたら早めに動けるよう、事前準備を済ませておくことが実質的な対策になります。
まとめると、いま確実に言えるのは「形式がCBTになる」「時期が前期11月頃・後期2027年2月頃になる」「申込みは1回のみで日時と会場を自分で選ぶ」という骨格までです。ここから先の確定情報は、IPA公式ページで確認してから動けば間に合います。
よくある質問
応用情報技術者試験は2026年度からどう変わりますか?
令和8年度(2026年度)から、応用情報技術者試験・高度試験区分・情報処理安全確保支援士試験はCBT(Computer Based Testing)方式へ移行する予定です。あわせて実施時期の区分も「春期・秋期」から「前期・後期」に変わり、前期試験は2026年11月頃、後期試験は2027年2月頃の実施が予定されています。
応用情報は前期と後期のどちらでも受験できますか?
はい、AP(応用情報技術者試験)とSC(情報処理安全確保支援士試験)は前期・後期のどちらでも受験可能な予定とされています。前期試験ではAPとSCのほか、ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・ITサービスマネージャが、後期試験ではAPとSCのほか、プロジェクトマネージャ・データベーススペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリスト・システム監査技術者が実施される予定です。
申込みで従来と違う点は何ですか?
前期・後期とも申込みは1回のみとなる予定で、複数区分・複数回を同時に申し込むことはできない見込みです。また科目A試験・科目B試験は同時予約制で、受験者が会場ごとの予約枠から日時・会場を選択する方式に変わる予定です。
2026年度の申込受付期間はいつですか?
具体的な申込受付期間(開始日・締切日)は、IPAが「決定次第公表」としており確定していません。日程はIPAの公式ページで最新の発表を確認してください。制度移行の初年度は例年の日程感覚が当てはまらない可能性があります。
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