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Ankerモバイルバッテリー発火、対象の見分け方

2026年10月14日|いろは堂テック編集部
屋内のテーブルに置かれた大小3台のモバイルバッテリー

画像出典: 写真: Santeri Viinamäki(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
消費者庁は2026年9月25日、リコール中のAnker Power Bank(10000mAh, 22.5W / 型番A1257)で同年9月2日に起きた火災事故を公表しました。リュックサックに入れていた製品から出火し、火災警報器が鳴動しています。自分の製品が対象かは本体の型番とシリアルナンバーで判定でき、対象ならアンカー・ジャパンの無料回収(返金または交換)に申し込めます。
😟
カバンに入れっぱなしのAnkerのバッテリー、これって火が出たやつと同じ?

モバイルバッテリーは、買ったあと型番を見返す機会がほとんどありません。だから「ニュースで見た機種」と「自分の手元にある機種」が同じものなのかどうか、すぐには判断できないのが普通です。

判定に必要なのは、本体に小さく印字された型番(Aから始まる4桁の数字)とシリアルナンバーの2つだけです。正直なところ、ここさえ読み取れれば残りは1分ほどで終わります。

2026年9月に何が起きた?

消費者庁は2026年9月25日、アンカー・ジャパン株式会社がリコール中の「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」(型番:A1257)で発生した火災事故を公表しました。事故が起きたのは2026年9月2日で、リュックサックの中に入れていた製品から火災警報器が鳴動し、製品本体と周辺が焼損しています。

この機種が自主回収の対象として発表されたのは2025年6月26日です。つまり、リコールが公表されてから1年以上たったあとに、回収されないまま使われていた製品で火災が起きたことになります。

2026年9月24日時点で、リコール対象40万1,771台に対する回収率は55.3%。約18万台が、まだ手元や引き出しの中に残っている計算です。なお、使用者がリコールを知っていたかどうかは公表されていません。

😲
18万台って、相当な数が残ってるってこと…

自分が影響を受けるかは、どこで決まる?

作業に入る前に、自分が対象の範囲に入っているかを先に切り分けます。判定の条件は3つです。

この3つに全部当てはまる人だけが確認作業に進めばOK
  • メーカーがAnkerのモバイルバッテリー、または同社の充電式スピーカー・会議機器を持っている
  • 本体の型番が A1257 / A1647 / A1642 / A1652 / A1263 のいずれかである
  • その製品を、リコール発表日より前に購入している(A1257・A1647・A1642・A1652は2025年6月26日まで、A1263は対象期間内の販売分)

型番が一覧になければ、今回のリコールの対象外です。Ankerのバッテリーを持っているというだけで慌てる必要はありません。

リコール対象になっている機種

型番製品名対象範囲リコール発表日理由
A1257Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)2025年6月26日までに販売された一部の製品(シリアルナンバーで個別確認が必要)2025-06-26共通バッテリーセルの製造工程不具合
A1647Anker Power Bank (20000mAh, 22.5W, Built-In USB-Cケーブル)2025年6月26日までに販売された全ての製品2025-06-26共通バッテリーセルの製造工程不具合
A1642Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)2025年6月26日までに販売された全ての製品2025-06-26共通バッテリーセルの製造工程不具合
A1652Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 7.5W, Stand)2025年6月26日までに販売された全ての製品2025-06-26共通バッテリーセルの製造工程不具合
A1263Anker PowerCore 10000対象期間内に販売された製品(詳細は公式ページで要確認)2025-10-21バッテリーセル内部での微小短絡のおそれ

アンカー・ジャパン株式会社の公表データをもとに作成

上の表で注意したいのが、A1257だけは「一部の製品」が対象で、残る3機種(A1647・A1642・A1652)は該当期間の全数が対象という違いです。火災が起きたA1257は、型番が一致していても対象かどうかはシリアルナンバーを調べるまで分かりません。逆にA1647・A1642・A1652を2025年6月26日までに買っているなら、その時点で対象です。

なお、アンカー・ジャパンは2025年6月のリコールの理由を「共通バッテリーセルの製造工程での不具合」と説明しており、サプライヤーが品質基準を満たさないセル部材を無断で使用したとしています。

自分の製品が対象かを確認する方法は?

必要なのは手元の実機だけです。箱を捨ててしまっていても、本体に印字があれば確認できます。

印字を探す場所(手元の実機を裏返しながら確認)
  • 本体の底面 — 平らな面に細かい文字でまとめて印字されていることが多い。まずここを見る
  • 本体の側面 — USBポートが並んでいる面の反対側や、縁の細い帯の部分
  • 型番は「A1257」のようにAで始まる表記。シリアルナンバーは同じ印字のかたまりの中にある「SN:」で始まる16桁の英数字で、たいてい型番のすぐ近くに並んでいる
  • 本体の印字が薄れて読めないときはパッケージのラベル。箱の側面や底に同じ型番とシリアルナンバーが記載されている
  1. 型番を読む本体の側面か底面に小さく印字されている「A1257」のような、Aで始まる表記を探します。パッケージが残っていれば、そちらにも記載があります。
  2. シリアルナンバーを読む「SN:」から始まる、英字Aを含む16桁の英数字です。型番の近くに印字されています。細かいので、スマホのカメラで撮って拡大すると読み違えが減ります。
  3. 公式の受付フォームに入力するアンカー・ジャパンのリコール特設ページ(ankerjapan.com/pages/recall)で自分の機種を選び、シリアルナンバーを入力して「確認する」を押します。24時間受付で、対象かどうかがその場で表示されます。
  4. 対象なら回収を申し込む無料の回収(返金または交換)に進めます。手続きの内容は機種・時期で変わるため、公式ページに表示される指示に従ってください。

読み取りに自信がないときは電話でも確認できます。0120-775-171(9:00〜17:00、土日祝も受付)です。返金額や手続きにかかる日数は公表されていないため、そこも含めて窓口か公式ページで確認するのが確実です。

🤔
確認が終わるまで、充電に使っちゃだめ?

確認が終わるまで、やめておきたい使い方は?

判定が出るまでの数日間の扱い方には、今回の事故そのものから言えることと、リチウムイオン電池一般の注意として言えることの2種類があります。分けて見ていきます。

今回の事故から直接言えること

火災は、リュックサックの中に入れていた状態で起きました。カバンやポケットのように、熱がこもりやすく異常に気づきにくい場所へ入れたまま充電・給電を続けるのは避けてください。通勤中にカバンの中でスマホをつなぎっぱなしにする使い方が、まさにこれにあたります。

もう一つは、対象機種かどうかを確かめないまま使い続けることです。今回の事故は、リコール公表後も回収されずに使われていた製品で発生しています。

リチウムイオン電池一般の注意として

対象機種でなくても当てはまる基本
  • 本体がふくらんでいる、変形している、異臭がする、充電中に手で持てないほど熱くなる — どれか一つでもあれば使用をやめる
  • 就寝中や外出中など、目を離した状態で長時間つなぎっぱなしにしない
  • 充電中は布団・座席・紙類の上など、燃えやすいものに囲まれた場所を避ける

これらは消費者庁や各メーカーが繰り返し呼びかけている一般的な注意点で、2026年9月の事故で膨張などの前兆があったか、睡眠中の充電が原因だったかは公表されていません。あくまで電池を扱うときの共通の前提として考えてください。

バッテリー以外の製品も関係ある?

あります。アンカー・ジャパンが輸入した「充電式スピーカー」のリコール対象製品について、2026年9月8日と18日に、消費者庁から合計数十件の重大製品事故(火災を含む)が公表されています。

2025年10月21日に発表された追加の自主回収には、Soundcore 3(A3117)、Soundcore Motion X600(A3130)、PowerConf S500(A3305)が含まれています。製品のカテゴリは違っても、リチウムイオン電池セルに起因するという背景は共通です。Ankerのスピーカーや会議用スピーカーフォンを持っているなら、同じ公式ページで型番を確認しておくと安心です。

正直な注意点

型番が一覧になければ対象外ですが、「対象外=絶対に安全」ではありません。リチウムイオン電池は一般に経年で劣化し、メーカーを問わず膨張や異常発熱が起こりえます。購入から数年たった製品は、ふくらみがないか一度手で確かめておくと安心です。

また、海外で販売されたモデルは型番の対応が日本と完全には一致しない可能性があります。米国でも消費者製品安全委員会(CPSC・製品の安全を所管する米国の政府機関)がA1647・A1652・A1257・A1681・A1689を含む110万台規模のリコールを2025年に発表し、発火・爆発33件、軽度熱傷4件、物的損害1件(重大)が報告されています。日本で買った製品は、日本の公式リコールページで判定してください。

対象だった場合、手元の製品はどうする?

対象と判定されたら、使用をやめたうえで公式の回収手続きに進みます。自己判断で家庭ごみや資源ごみに出すのは避けてください。リチウムイオン電池は収集車やごみ処理施設での発火原因になります。

回収の方法や、申込みから返金・交換までの流れは案件ごとに案内が異なります。公式ページで自分の型番の指示を確認するのが唯一の確実な手順です。確認に費用はかからず、対象かどうかを調べるだけなら数分で終わります。結果を見てから、どうするか決めれば十分です。

よくある質問

Ankerのモバイルバッテリーのリコール対象機種は?

2025年6月26日発表分がA1257(一部の製品)、A1647、A1642、A1652(いずれも2025年6月26日までに販売された全数)、2025年10月21日発表の追加分がA1263です。型番は本体の側面か底面に印字されています。

Ankerのバッテリーが発火した事故はいつ起きた?

消費者庁が2026年9月25日に公表した事故で、発生日は2026年9月2日です。リコール中のAnker Power Bank(10000mAh, 22.5W / 型番A1257)をリュックサックに入れていたところ火災警報器が鳴動し、製品本体と周辺が焼損しました。

シリアルナンバーはどこに書いてある?

モバイルバッテリー本体かパッケージに「SN:」から始まる、英字Aを含む16桁の英数字として印字されています。この番号をアンカー・ジャパンのリコール特設ページのフォームに入力すると、回収対象かどうかが即時に表示されます。

電話でもリコール対象か確認できる?

できます。アンカー・ジャパンの専用窓口は0120-775-171で、受付時間は9:00〜17:00、土日祝も対応しています。オンラインの受付フォームは24時間利用できます。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。