ドコモ3G設備撤去、10月から通話できない3機種
画像出典: すしぱく / ぱくたそ
ドコモの3G通信設備の一部撤去にともない、2026年10月1日以降、順次音声通話ができなくなる機種として「Nexus 5X」「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」「AQUOS ZETA SH-03G」の3機種が公式に案内されています。Nexus 5Xは回避策がなくVoLTE対応機種への機種変更が必要で、残る2機種はVoLTE設定がONであれば通話を続けられます。ドコモは「順次」撤去を進めるとしており、対象機種が今後増える可能性があります。
アンテナの表示と通話ができるかどうかは、実は別の話です。スマホは「データ通信用の電波」と「音声通話のしくみ」を別々に使っていて、片方が生きていてももう片方が止まることがあります。
ドコモは2026年3月31日にFOMAとiモードを終了しました。そのうえで、残っていた3G通信設備の一部を撤去する段階に入り、2026年10月1日以降、順次音声通話ができなくなる機種を名指しで案内しています。正直なところ、該当する人はかなり限られます。けれど当てはまった場合は、電話とつながらなくなるという一番困る形で影響が出ます。
まずは自分の機種が対象かどうか。そこだけ確かめれば、やることはすぐ決まります。
10月から音声通話ができなくなる対象機種は?
ドコモが公式のお知らせで名指ししているのは、次の3機種です。発生時期・対応期限・やるべきことまで含めて一覧にします。
| 機種名 | 発生時期 | 対応期限 | 事象 | 対処方法 |
|---|---|---|---|---|
| Nexus 5X | 2026年10月1日以降 順次 | なし(回避不可) | 音声通話ができなくなる | VoLTE対応の新機種へ機種変更 |
| GALAXY S5 ACTIVE SC-02G | 2026年10月1日以降 順次 | 2026年9月30日まで | VoLTE OFF設定の場合、ONに切り替えられなくなり音声通話不可 | VoLTE設定をONに変更 |
| AQUOS ZETA SH-03G | 2026年10月1日以降 順次 | 2026年9月30日まで | VoLTE OFF設定の場合、ONに切り替えられなくなり音声通話不可 | VoLTE設定をONに変更 |
NTTドコモの公表データをもとに作成
上の表で分かれ目になっているのが「対応期限」の列です。GALAXY S5 ACTIVEとAQUOS ZETAは設定を直せば通話を続けられますが、Nexus 5Xには回避策がありません。同じ「10月1日以降 順次」でも、取れる手がまったく違います。
なお「順次」という言葉がついているのは、撤去作業が地域ごとに段階的に進むためです。10月1日に全国で一斉に止まるのではなく、自分の使っている場所で設備が撤去されたタイミングで影響が出ます。言い換えると、まだ通話できているからといって対象外とは言えません。
VoLTEとは何で、なぜ通話だけが止まるのか?
VoLTE(ボルテ/4G回線の上で音声通話を行う方式)は、通話を4Gのデータ通信と同じ道に乗せるしくみです。従来の携帯電話は、データ通信は4G、音声通話は3Gという二本立てで動いていました。地下鉄とバスを乗り継いで通勤するようなイメージで、行き先は同じでも使う路線が別だったわけです。
ここまでは多くの機種で共通です。ここから違うのが、3G側のバス路線が廃止されたときの身の振り方です。VoLTE対応機種は音声通話も4Gの路線に乗せ替えられるので、3Gがなくなっても通話を続けられます。一方でVoLTE非対応の機種は乗せ替える先を持っていないため、データ通信のアンテナが4本立っていても通話だけができなくなります。
VoLTE対応機種でも、設定が「VoLTE OFF」のままだと通話ができなくなる可能性があります。対応しているかどうかと、実際に使う設定になっているかどうかは別の話だからです。GALAXY S5 ACTIVEとAQUOS ZETAに「2026年9月30日まで」という対応期限が設けられていたのは、まさにこの設定の切り替えのためでした。10月1日以降は順次、OFFからONへの切り替え操作そのものができなくなるとドコモは案内しています。
自分の機種が危ないかどうか、どう確認する?
- 機種名を確かめるAndroidなら「設定」→「デバイス情報」(端末情報)に機種名と型番が表示されます。背面やSIMトレイ付近に「SC-02G」「SH-03G」のような型番が刻印されている機種もあります。
- 3機種のどれかに当てはまるか見るNexus 5X、GALAXY S5 ACTIVE SC-02G、AQUOS ZETA SH-03Gのいずれかなら対象です。当てはまらなければ、この3機種の案内の対象外です。
- VoLTE設定を見る(GALAXY S5 ACTIVE・AQUOS ZETA)「設定」→「モバイルネットワーク」→「通話設定」などから、VoLTEがONになっているか確認します。OFFだった場合はONに変更してください。
- Nexus 5Xなら機種変更を検討する設定では回避できないため、VoLTE対応の4G/5G機種への乗り換えが必要になります。
- 判断に迷ったら電話で聞くドコモ インフォメーションセンターは、ドコモの電話から151(無料)、一般電話から0120-800-000。受付時間は9:00〜20:00(年中無休)です。
- 機種名・型番が3機種のいずれかに一致していないか
- (対象2機種の場合)VoLTEがONになっているか
- 通話の発信・着信が今も問題なくできるか
- ドコモからのSMS通知が届いていないか(未読のまま埋もれていないか)
ドコモはNexus 5Xの利用者に対し、2026年6月11日から他機種への切り替えを依頼するSMSを送付する予定としていました。対象の顧客にはSMSで個別に通知する場合があるとも案内されています。古いスマホを予備機として引き出しに入れている場合、このSMSに気づいていないことがあります。

Nexus 5Xには白の「Quartz」と黒の「Carbon」があり、見た目で機種を思い出せる人もいるはずです。手元の端末の背面と見比べて、心当たりがあれば機種名の確認に進んでください。
FOMA終了のときと何が違う?
2026年3月31日のFOMAとiモードの終了は、3Gそのもののサービス提供が終わるという話でした。今回は、その後に残っていた3G通信設備の一部を撤去する段階です。サービスが終わっても設備がすぐに全部なくなるわけではなく、撤去は段階的に進みます。だから終了日を過ぎてもしばらく通話できていた端末が、半年後になって影響を受けることが起こります。
FOMA終了の時点でも、4G/5G対応機種のうちVoLTE非対応の端末では音声通話が使えなくなると案内されていました。VoLTE非対応で通話ができなくなる恐れがある端末として、iPhone 5c、iPhone 5s、ARROWS X LTE F-05D、らくらくスマートフォン2 F-08E、GALAXY S4 SC-04E、GALAXY Note 3 SC-01F、Xperia Z SO-02E、Xperia A SO-04Eが挙げられています。これらはLTE/4Gのアンテナ表示が出ていても通話機能が動作しません。
緊急通報についても注意喚起が出ています。ドコモは2026年4月1日以降、通信混雑時に110番などの緊急通報がつながりにくくなる機種があるとして、2025年12月25日から音声ガイダンスでの案内を始めました。普段の通話が多少不便という話で済まない部分です。
ドコモは撤去作業を「順次」進めるとしており、対象機種が今後追加される可能性があります。現時点で公式通知から確認できるのが上記3機種というだけで、古い端末を使い続けるリスクそのものがなくなったわけではありません。FOMA機種やVoLTE非対応の4G初期機種を使っている場合は、ドコモ公式サイトの「3G関連設備撤去に関するお知らせ」一覧やショップで機種名を確認するのが確実です。
また、ドコモ回線を使う格安SIM(MVNO)の利用者も影響を受ける可能性がありますが、対象機種や通知の方法は各社の案内によります。契約しているMVNOのお知らせを確認してください。
買い替えずに済むのはどんな場合?
端末の価格が上がっている時期に、慌てて買い替えたくない気持ちは無理のないところです。実際、買い替えなくて済むケースもあります。
- GALAXY S5 ACTIVE SC-02G・AQUOS ZETA SH-03Gで、VoLTEがすでにONになっている(通話はそのまま使える)
- 対象の3機種に該当せず、VoLTE対応の4G/5G機種を使っている
- 古い端末を音楽プレーヤーやカメラ、Wi-Fi専用機としてだけ使っていて、通話に使っていない
一方で、Nexus 5Xを通話に使っている場合は設定では回避できません。VoLTE対応の新しい4G/5G機種への機種変更が、通話を続けるための唯一の方法になります。
なお、通話に使っていない古い端末をWi-Fi専用で使い続ける場合も、OSの更新が止まった端末はセキュリティ面の不安が残ります。通話ができるかどうかとは別の論点ですが、連絡用の主回線をどの端末に置くかは一度整理しておくと安心です。
今日のうちにやっておくと安心なことは?
対象かどうかの確認は、設定画面を開いて数分で終わります。該当しなければそれで終わりですし、該当した場合も、VoLTEをONにするだけで済むのか機種変更が必要なのかはその場で分かります。
急いで契約を変える必要はありません。まずは機種名とVoLTE設定を見るところまでで十分です。そこで初めて、自分に必要な手はどれなのかが決まります。家族のスマホ、特に長く同じ端末を使っている人の機種名も、この機会に一緒に確認しておくといいでしょう。
よくある質問
ドコモの3G設備撤去で2026年10月1日以降に音声通話ができなくなる機種はどれですか?
ドコモの公式通知で名指しされているのは「Nexus 5X」「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」「AQUOS ZETA SH-03G」の3機種です。いずれも2026年10月1日以降、順次音声通話ができなくなるとされています。ドコモは撤去作業を「順次」進めるとしており、対象機種が今後追加される可能性があります。
GALAXY S5 ACTIVEやAQUOS ZETAは機種変更しないと通話できなくなりますか?
この2機種は、VoLTE設定がONになっていれば音声通話を続けられます。問題になるのは「VoLTE OFF」のまま使っている場合で、2026年10月1日以降は順次ONへ切り替えられなくなり、音声通話ができなくなります。対応期限は2026年9月30日までと案内されていました。
Nexus 5XでVoLTE設定を変えれば通話を続けられますか?
Nexus 5Xには回避策がありません。ドコモは対応期限を設けず、VoLTE対応の新しい4G/5G機種への機種変更が必要としています。ドコモは2026年6月11日から、Nexus 5Xの利用者へ他機種への切り替えを依頼するSMSを送付する予定としていました。
アンテナのマークが4Gで立っているのに通話ができなくなることはありますか?
あります。データ通信用の4G電波を受信していても、音声通話にVoLTEを使えない端末では通話機能が動作しません。iPhone 5c、iPhone 5s、ARROWS X LTE F-05D、らくらくスマートフォン2 F-08E、GALAXY S4 SC-04E、GALAXY Note 3 SC-01F、Xperia Z SO-02E、Xperia A SO-04Eなどが、LTE/4G表示があっても通話ができなくなる恐れがある端末として挙げられています。
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