緊急速報メールの設定確認、防災の日にチェックしたい5項目
画像出典: 写真: RuinDig/Yuki Uchida(CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)
緊急速報メールはiPhoneなら「設定→通知」の最下部、Androidなら「設定→通知→緊急速報メール」でオンになっているか確認できます。あわせて位置情報のオン、自治体の防災アプリの通知、家族との安否確認手段、モバイルバッテリーとオフライン地図の5点を点検すれば、いざというときに情報が届かない事態をだいたい防げます。
緊急速報メールは、端末の通知設定がオフになっていれば届きません。買い替えのときにまとめて通知を整理したり、通知が多くて片っ端からオフにしたりした結果、いつのまにか受信しない状態になっていることがあります。
正直なところ、これは鳴ってみるまで気づけません。だからこそ、9月1日の防災の日のように「点検する日」を決めてしまうのが現実的です。確認そのものは5分もかかりません。
そもそも防災の日はなぜ9月1日なの?
9月1日が防災の日になっているのは、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災が由来です。死者・行方不明者は10万5千人あまりにのぼりました。あわせて、この時期が台風シーズンにあたることも踏まえ、1960年の閣議了解で制定されています。
目的は、地震・津波・台風・高潮といった自然災害への備えの重要性を広く理解してもらい、被害を減らすこと。つまり「その日に何かをする」ためではなく、「備えを点検する日」として置かれているということです。スマホの設定確認は、その点検にちょうど収まります。
緊急速報メールとJアラートはどういう関係?
Jアラート(全国瞬時警報システム)は、弾道ミサイル情報・緊急地震速報・大津波警報など、対処に時間の余裕がない事態の情報を、国から住民へ瞬時に伝えるしくみです。総務省消防庁が所管しています。
そのJアラートが情報を届ける経路のひとつが、スマホに届く緊急速報メールであり、市町村の防災行政無線です。Jアラートは「情報を配る側のしくみ」、緊急速報メールは「自分のスマホが受け取る側の窓口」という関係だと考えるとつかみやすいはずです。
配る側は国と自治体が動かしてくれますが、受け取る側の窓口が閉じていれば、そこで途切れます。点検すべきなのは、この受け取り口です。
なお、Jアラートの全国一斉情報伝達訓練は年に複数回、各自治体で実施されています。実施日や内容は自治体ごとに個別に告知されるので、お住まいの自治体のお知らせを見ておくと、「訓練の音が鳴るかどうか」で受信状態を実地に確かめられます。
緊急速報メールの設定はどこで確認する?
確認場所はiPhoneとAndroidで少し違います。どちらも通知設定の中にあります。
- iPhoneの場合「設定」→「通知」と開き、画面をいちばん下までスクロールします。最下部に「緊急速報」の項目があるので、トグルスイッチがオンになっていれば受信できる状態です。
- Androidの場合「設定」→「通知」→「緊急速報メール」と進み、「緊急速報メールを許可」をオンにします。機種によって項目名の表記に差があります。
iPhoneは全機種で受信できますが、Android端末はSIMフリー機種など一部で受信できない場合があります。買ったときから設定項目が見当たらない場合は、その端末が対応していない可能性を疑ってください。
通話中・電波状態が悪い・電源オフのときは受信できません。また、通知設定がサイレントになっていると、画面に表示されるだけで音が鳴らないことがあります。「オンにしたから絶対に気づける」わけではない、という前提は持っておいたほうが安全です。
緊急速報メール以外に、今日点検しておく項目は?
受信設定だけ直しても、届いた後に動けなければ意味が薄くなります。あわせて確認しておきたいのが次の4つです。
- 緊急速報メール(エリアメール)の受信設定がオンか
- 位置情報サービスがオンか — 避難情報や災害マップを使うときに必要になります
- 自治体の防災アプリ・防災行政無線アプリを入れているか、その通知がオンか
- 家族との安否確認手段を決めてあるか — メッセージアプリの安否確認機能や災害用伝言板を、事前に一度触っておく
- モバイルバッテリーの残量と、オフラインで見られる地図の準備
位置情報は、バッテリー節約のためにオフにしている人が意外といます。災害時の避難所検索や災害マップは、位置情報がオフだと自分の場所を起点に探せません。常時オンが不安なら、少なくとも「アプリ使用中のみ許可」にしておくと実用に足ります。
家族との安否確認は、どこまで決めておけばいい?
災害用伝言板やメッセージアプリの安否確認機能は、平時に一度も開いたことがないと、いざというときに操作を探すところから始まります。手が震えている状況で初見のUIを操作するのは、想像よりずっと難しいものです。
決めておくとよいのは、次の3点だけで足ります。ひとつ、連絡は電話ではなくメッセージを優先すること(音声通話は一斉にかけられると回線が混み合ってつながりにくくなるためです)。ふたつ、返事がなくても各自が向かう集合場所。みっつ、その手段を家族全員が今日一度は開いて画面を見ておくこと。
「決めた」で終わらせず、実際に一度画面を開くところまでを今日の作業に含めるのが、後で効いてきます。
買い替え直後・格安SIMに移した直後は特に要注意?
機種変更やSIMの乗り換え直後は、通知まわりの設定が引き継がれないことがあります。データ移行で写真や連絡先が移っても、通知のオン・オフは端末側の設定なので、新しい端末では初期状態のままだったり、逆に移行ツールが一括でオフにしていたりします。
格安SIMのSIMフリー端末を使っている場合は、前述のとおり緊急速報メールの受信自体に対応していない機種があります。この場合は、自治体の防災アプリや気象アプリのプッシュ通知で代替する方法を用意しておくのが現実的な打ち手です。
点検のタイミングとしては、防災の日のような年1回の固定日に加えて、端末やSIMを替えた直後にもう一度見る、と決めておくと漏れにくくなります。
点検が終わったら、次に何をする?
設定の点検は入口です。実際の災害時は停電で回線が使えなくなったり、基地局側の混雑でつながりにくくなったりします。そのときにどう振る舞うかを知っておくと、設定の意味も見えてきます。
まずは今日、緊急速報メールのトグルひとつを見に行くところから。それだけでも、届くはずの情報が届かないという最悪の抜けは塞げます。
よくある質問
iPhoneで緊急速報メールの設定はどこにありますか?
「設定」アプリを開き、「通知」をタップして画面をいちばん下までスクロールすると「緊急速報」という項目があります。このトグルスイッチがオンになっていれば、緊急速報メールを受信できる状態です。
Androidで緊急速報メールをオンにする方法は?
「設定」→「通知」→「緊急速報メール」と進み、「緊急速報メールを許可」をオンにします。機種によって項目名の表記が異なる場合があります。なお、SIMフリー機種など一部のAndroid端末では緊急速報メールを受信できないことがあります。
設定をオンにしているのに緊急速報メールが届かないのはなぜですか?
通話中・電波状態が悪い・電源がオフの状態では受信できません。また、通知設定がサイレントになっていると、画面には表示されても音が鳴らないことがあります。Android端末では、機種自体が緊急速報メールに対応していない場合もあります。
Jアラートと緊急速報メールは何が違うのですか?
Jアラート(全国瞬時警報システム)は、弾道ミサイル情報や緊急地震速報、大津波警報などを国から住民へ瞬時に伝達する総務省消防庁所管のシステムです。緊急速報メールは、そのJアラートが情報を届ける経路のひとつで、スマホ側の受信窓口にあたります。
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