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こどもNISA先行受付は10月1日、証券6社の違いは?

2026年9月9日|いろは堂投資編集部
室内のソファ前で女性1人がノートパソコンを操作している写真

画像出典: ぱくたそ

この記事の要点
こどもNISAは2027年1月創設予定の未成年向け非課税制度で、年間投資枠60万円・生涯枠600万円、非課税保有期間は無期限です。三菱UFJ eスマート証券・松井証券・PayPay証券が2026年10月1日からの口座開設申込の先行受付を予定しています。申込には親権者名義の証券口座と子ども名義の未成年口座が前提で、未成年口座の開設だけで2〜3週間程度かかる場合があるため、10〜11月中の着手が現実的です。
😟
こどもNISAって2027年からですよね?もう申し込めるって聞いたんですが、何をすればいいのか全然わからなくて…

制度の開始は2027年1月の予定ですが、口座開設の申込受付はそれより早く、2026年10月1日から始まる会社があります。三菱UFJ eスマート証券・松井証券・PayPay証券が、それぞれ先行受付・予約受付の開始を発表しています。

ここで見落としやすいのが、こどもNISA口座は単独では作れないという点です。証券会社の「こども口座(未成年口座)」の中に開設する仕組みで、しかもその未成年口座を持つには親権者自身が同じ証券会社に口座を持っている必要があります。つまり、10月1日に申し込むための準備は9月のうちから始められます。

こどもNISAとはどんな制度?

まず、どんな器なのかを揃えておきます。こどもNISAは0〜17歳の未成年者を対象とする新しい少額投資非課税制度で、2027年1月の創設が予定されています。

「お子さまの将来に向けて 非課税で資産形成をはじめませんか?」の見出しと、非課税で運用・毎月少額から・教育資金づくりに・親権者がサポートの4枚のカードを並べたバナー
三菱UFJ eスマート証券のこどもNISA口座開設申込受付開始の案内(出典: 三菱UFJ eスマート証券

この案内の下部には「非課税で運用」「毎月少額から」「教育資金づくりに」「親権者がサポート」という4枚のカードが並んでいます。制度の性格が一枚に凝縮されていて、非課税・少額・教育資金・親権者の関与という4点がこどもNISAの輪郭です。以下ではこの4点が具体的にどんな数字とルールになっているかを見ていきます。

枠の大きさは、年間投資枠が60万円、非課税保有限度額(生涯にわたって非課税で持てる上限、いわゆる生涯枠)が600万円です。月に直せば5万円が年間枠の上限にあたります。

かつてのジュニアNISAを知っている方は、違いで覚えるのが早いはずです。非課税保有期間はジュニアNISAが原則5年だったのに対し、こどもNISAは無期限。投資対象は投資信託に限定される見込みで、ジュニアNISAでできた個別株の購入はできない見込みです。

払出し(引き出し)は原則として18歳到達前は制限されますが、ジュニアNISAより緩和され、12歳以降は教育費等の一定事由に限り条件付きで認められる見込みです。そして18歳到達時には、成人向けNISAのつみたて投資枠へ自動で移行される予定になっています。

こどもNISAの骨格(2026年9月時点の公表内容)
  • 対象は0〜17歳の未成年者/2027年1月創設予定
  • 年間投資枠60万円・生涯枠600万円
  • 非課税保有期間は無期限
  • 投資対象は投資信託に限定される見込み
  • 12歳以降は教育費等の一定事由で条件付き払出し可の見込み
  • 18歳到達時に成人NISAのつみたて投資枠へ自動移行予定

制度の細部(必要書類や税務署審査の具体的な運用など)は、2026年9月時点でまだ順次公表されている段階です。10月1日の受付開始後に変更される可能性は残っています。

申込の手順は?10月1日までに何を終えておくか

各社の発表を並べると、申込の流れはおおむね共通しています。

  1. 親権者名義の証券口座を開設する子ども名義の口座を持つには、親権者自身が同じ証券会社に証券口座を持っていることが前提です(各社共通)。ここが未着手なら最初にここから。
  2. 子ども名義の未成年口座を開設するこどもNISA口座は単独では開設できず、未成年口座の中に作ります。この開設に2〜3週間程度かかるとされています。
  3. 2026年10月1日以降、こどもNISAの先行受付・予約受付に申し込むオンライン申込のあと、郵送書類の記入・返送を求められる会社があります。
  4. 税務署審査を経て、2027年1月に正式開設制度開始と同時に利用開始となる見込みです。

逆算すると、時間がかかるのは1と2です。10月1日に申し込みたいなら、9月のうちに親権者口座と未成年口座の手続きを進めておくのが順当です。GMOクリック証券は公式コラムで、2027年1月開始に間に合わせるには2026年10〜11月中の準備着手が現実的だとしています(未成年口座の開設に2〜3週間を要するため)。

急ぐ必要がないケースもあります

先行受付はあくまで「2027年1月にすぐ使える状態にしておく」ための手続きで、10月1日に申し込まないと枠が減るわけではありません。年間投資枠は毎年新たに与えられます。教育資金の使う時期が近い(数年以内に使う)ご家庭では、価格が変動する商品で用意すること自体が向かない場合もあります。制度の詳細が固まってから判断しても遅くはありません。

証券会社ごとに何が違う?

受付開始日はそろって10月ですが、申込の入口と手順の細かさに差があります。各社の公式発表を並べると次のとおりです。

証券会社先行受付開始日申込方法の特徴備考
三菱UFJ eスマート証券2026年10月1日(木)親権者の証券口座開設が前提。事前に親権者口座を開設しておくと以降の手続きがスムーズ2027年1月の制度開始に先行して受付開始
松井証券2026年10月1日(木)未成年口座の有無で手順が分岐。オンライン申込後、郵送書類の記入・返送、税務署審査を経て開設完了投信残高ポイントサービス(年間最大1%還元)あり
PayPay証券2026年10月1日(先行受付、変更の可能性あり)親権者からの申込のほか、12〜17歳の本人がミニアプリから申込み親権者が同意する経路もあり最低100円から投資可能。PayPayマネー/ポイントでも投資可
楽天証券2026年10月から開始予定親権者の証券口座保有が前提(詳細手順は記事執筆時点で公式情報限定的)投資対象は投資信託に限定、非課税保有期間は無期限
SBI証券10月スタート予定との情報あり(公式一次情報で日付未確認)未確認こどもNISA活用法の解説記事は複数公開済み
GMOクリック証券2026年10月以降に事前受付登録開始予定「こどもNISAの始め方7ステップ」を公式コラムで公開。親権者口座は最短5分で開設可能と案内2027年1月開始に間に合わせるには10〜11月中の準備着手を推奨

三菱UFJ eスマート証券松井証券PayPay証券楽天証券SBI証券GMOクリック証券の公表データをもとに作成

上の表で目を引くのは、PayPay証券の申込経路です。親権者がPayPay証券アプリから申し込むほかに、12〜17歳の本人がPayPay内のミニアプリ「PayPay証券」またはPayPay証券アプリから申し込み、親権者のメールアドレスに届いた同意依頼をPayPayアプリ経由で承認する、という経路も用意されています。中学生・高校生本人が手続きの主体になれる形です。ただし必要書類などの詳細条件は「確定次第お知らせ」とされており、開始日にも変更の可能性が明記されています。

SBI証券については、10月スタート予定という情報はあるものの、同社自身の一次情報で10月1日開始を確認できませんでした。利用を考えている場合は公式サイトで最新の案内を確認してください。

松井証券の申込手順はどう分岐する?

手順を最も具体的に公表しているのが松井証券なので、実際の動きのイメージとしてここを見ておきます。2026年10月1日(木)より、こどもNISA口座開設申込の予約受付を開始する予定です。

🤔
もう子ども名義の口座を持っている場合と、これから作る場合で違うんですか?

未成年口座がすでにあるかどうかで、入口が分かれます。

すでに未成年口座を開設済みの場合

  1. お子様口座にログイン子ども名義の口座にログインします。
  2. 「口座管理」から申込を選択メニューの口座管理から「こどもNISA」開設を選びます。
  3. 画面案内に従って申込そのまま画面の指示どおりに進めます。
  4. 郵送書類の記入・返送届いた書類に記入して返送します。
  5. 税務署審査を経て開設完了審査を通過すると開設が完了します。

未成年口座をまだ持っていない場合

先に「未成年口座開設」を申し込み、その後こどもNISAの申込書類も合わせて返送する流れになります。税務署審査を通過した後に開設完了です。松井証券は申込完了から口座開設完了までに時間を要する旨を明記しており、早めの手続きを勧めています。

なお松井証券には、投資信託の保有者向けに年間最大1%のポイント還元を行う投信残高ポイントサービスがあります。こうしたサービス面も会社選びの材料のひとつですが、還元率だけで決めるより、ふだん使っている金融機関との相性や親権者口座の有無で考えたほうが手続きは楽になります。

待ち時間の2026年10〜12月はどう使う?

申し込んでから2027年1月までは、口座が動かせない期間になります。この間にできることを、GMOクリック証券が公式コラムで示した「こどもNISAの始め方 7ステップ」が具体的に扱っています。

GMOクリック証券が示す7ステップ
  • ①親権者の証券口座開設(最短5分)
  • ②未成年口座の開設
  • ③待機期間に親のNISA口座で先行投資し経験を積む
  • ④2026年10月以降の事前受付登録
  • ⑤2027年1月の正式開設
  • ⑥ファンド選択・積立設定
  • ⑦証券コネクト口座(同社が提供する、連携させた銀行口座と証券口座のあいだで資金を自動でやりとりする仕組み)での自動入金設定

③が待機期間の使い道にあたります。親自身のNISA口座で少額を動かしてみると、注文画面の操作や基準価額が日々動く感覚が先につかめます。子どもの口座で初めて全部を体験するより、ここで一度通しておくほうが1月の設定は落ち着いて進められます。

投資額のイメージも、この期間に決めておくと迷いません。年間60万円は月5万円ですが、PayPay証券のように最低100円から始められる会社もあり、下限側の自由度は高くなっています。児童手当の範囲でまず始めるといった決め方も、生活を圧迫しにくい入り方です。

始める前に確認しておきたいことは?

教育資金という目的は、使う時期がある程度決まっているのが特徴です。だからこそ、次の点は先に確認しておくと安心です。

向いていないケースもあります

18歳到達前の払出しは原則制限されます。12歳以降は教育費等の一定事由に限り条件付きで引き出せる見込みですが、いつでも自由に引き出せる貯蓄とは性質が違います。数年以内に確実に必要になるお金、生活の予備費は、この制度の外に置いておくのが無難です。また投資対象は投資信託に限定される見込みで、価格は上下します。元本は保証されません。

会社選びで最初に効くのは、実は親権者の口座がどこにあるかです。親権者名義の証券口座が前提である以上、すでに口座を持っている会社があるなら、そこから確認するのが手数として一番少なくて済みます。

ここまでの内容は2026年9月時点で各社が公表している「予定」「見込み」に基づくものです。制度の詳細も各社の運用も、今後変更される可能性があります。申し込む前に、必ず利用する証券会社の公式サイトで最新の案内を確認してください。

投資は自己責任で行うものであり、元本は保証されません。本記事は制度と手続きの解説を目的としたもので、特定の商品や投資行動を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身で行ってください。

よくある質問

こどもNISAの口座は10月1日に申し込めばすぐ使えますか?

いいえ。2026年10月1日から始まるのは口座開設申込の先行受付・予約受付で、制度自体の開始は2027年1月の予定です。申込後は税務署審査などを経て、2027年1月の制度開始と同時に正式開設・利用開始となる見込みです。

こどもNISAの年間投資枠と生涯枠はいくらですか?

年間投資枠は60万円、非課税保有限度額(生涯枠)は600万円です。非課税保有期間は無期限で、投資対象は投資信託に限定される見込みです。

親が証券口座を持っていなくてもこどもNISAは申し込めますか?

できません。子ども名義の口座を持つには、親権者自身が同じ証券会社に証券口座を保有していることが前提です(各社共通)。まず親権者名義の口座を開設し、次に子ども名義の未成年口座を開設する順序になります。

こどもNISAのお金は途中で引き出せますか?

18歳到達前の払出しは原則制限されます。ただしジュニアNISAより緩和され、12歳以降は教育費等の一定事由に限り条件付きで引き出しが認められる見込みです。18歳到達時には成人向けNISAのつみたて投資枠へ自動移行される予定です。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。