ノートアプリ比較、勉強メモをどれに一本化する?
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勉強用のノートアプリは、手書き中心ならGoodNotesかOneNote、キーボード入力と情報の一元管理中心ならNotionかEvernoteが基本の分かれ道です。紙とアプリで記録がばらけている場合は、写真取り込みと検索ができるアプリへ寄せると、探す時間が減ります。アプリを決める前に「1週間ぶんのメモを実際に入れてみる」試用期間を置くのが失敗しにくい進め方です。
勉強の記録が複数の場所に散っていると、復習のたびに「探す」という作業が挟まります。1回あたり2〜3分でも、週に何度も繰り返せば、それだけで学習時間の一部が消えていきます。
正直なところ、この状態がつらいのは記憶力の問題ではありません。置き場所が決まっていないだけです。だから解決策も「もっと真面目に整理する」ではなく、「置き場所を1つに決める」になります。
とはいえノートアプリは数が多く、比較記事を読むほど迷います。ここでは代表的な4本を、機能の網羅ではなく入力のしかたという1つの軸で切り分けて、自分がどちら側かを判断できるようにします。
そもそも、なぜ1本に絞る必要があるの?
複数のアプリを併用しても、それぞれの役割がはっきり分かれていれば問題は起きません。困るのは「同じ種類の情報が、複数の場所に入りうる」状態のときです。仕訳の間違いメモが紙にもスマホにもある、単語の覚え書きがLINEの自分宛てにも残っている。この状態だと、思い出すたびに全部を探す必要が出てきます。
ノート整理の解説記事でも、紙とアプリの分散に対しては写真取り込み(スキャン)と検索機能を持つアプリへ一本化することが解決策として挙げられています。紙を捨てるという意味ではありません。紙で書いたものを撮って同じ場所に入れておけば、探す先が1か所で済むという考え方です。
- 「どこに書いたか」を思い出す時間
- 同じ内容を2か所に書き直す手間
- 復習しようとして気力が切れる回数
手書きとキーボード、どちらで書いている?
アプリ選びで最初に決めるのは、機能の多さではなく自分がふだんどうやって書いているかです。ここが合っていないアプリは、性能が高くても続きません。
手書きは、図や式、線を引いた関係の書き込みに強い書き方です。簿記の勘定連絡図、数学の途中式、英文への書き込みなどは、キーボードだとかえって手間が増えます。一方でキーボード入力は、あとから検索したり並べ替えたりする作業に強く、講義の要点や調べたことのメモ、学習の記録管理に向いています。
どちらも使う場合は、試験当日に手を動かして解く科目かどうかで決めるとブレにくくなります。簿記や数学のように紙に書いて解答する試験は手書き寄り、資格の暗記系やプログラミングの学習ログのように読んで理解するものはキーボード寄り、という分け方です。
4つのアプリはどう違う?
比較記事で名前が挙がることの多い4本を、それぞれの強みで並べます。
| アプリ | 強み | 向いている書き方 |
|---|---|---|
| GoodNotes | iPadでの手書きノートに人気。Apple Pencilとの相性がよく、紙に書く感覚に近い書き心地 | 手書き中心・iPad中心 |
| OneNote | 紙のノートのように自由な位置へ書ける。手書き入力・ペン描画に強い | 手書き中心(Surface等のWindows環境も含む) |
| Notion | カスタマイズ性が高く、ノートとタスク管理を一元化できる総合型のワークスペース | キーボード入力中心・学習計画も同じ場所で管理したい |
| Evernote | 整理機能と、複数の端末をまたいだ利用に定評がある定番アプリ | キーボード入力中心・端末をまたいで書きためたい |
各アプリの比較解説記事の共通見解をもとに作成
上の表のとおり、分かれ目は大きく2つです。手書き重視でiPad中心ならGoodNotesかOneNote、キーボード入力と情報の一元管理を重視するならNotionかEvernote。この整理は、複数の比較記事に共通して見られる考え方です。
なお料金プランは各社とも改定されることがあるため、ここでは金額を挙げていません。候補を2本に絞った段階で、それぞれの公式サイトで最新の無料枠と有料プランを確認してください。特に学生の場合は、学割や教育機関向けの扱いが用意されていることがあり、社会人と条件が変わる場合があります。
候補が2本に絞れたら、どう決める?
ここからは比較を読むより、実際に入れてみるほうが早く決まります。1週間、実際の勉強メモを両方に入れてみる期間を作ります。
- 直近1週間ぶんの勉強内容を決めるこれから学ぶ範囲でかまいません。テキストの1章分、講義1回分など、実際に発生するメモを対象にします。
- 両方のアプリに同じ内容を入れる手間に感じますが、この1週間だけです。同じ内容を入れることで、書き心地の差だけが浮かび上がります。
- 3日目に「昨日のメモ」を探してみる検索で出るか、目で追って見つかるか。探しやすさは使ってみないとわかりません。
- 7日目に、開くのが億劫でなかったほうを選ぶ機能の多さではなく、この感覚で決めます。続かないアプリは、どれだけ高機能でも記録が残りません。
時間に余裕がある人は、この試用期間に紙のノートの写真取り込みも試しておくと、あとで迷わずに済みます。逆に忙しくて1週間も試せない場合は、手書きかキーボードかの軸だけで決めて、先に使い始めてください。合わなければ移せばいい、という前提で始めるほうが、比較を続けて何も始まらない状態よりずっと前に進みます。
一本化したあと、紙のノートはどうする?
紙をやめる必要はありません。書く速さと自由度では紙が勝つ場面が多く、実際に手を動かして解く練習は紙のほうがやりやすいことも多いです。
決めるのは「あとで見返すものだけ、アプリに入れる」という一線です。計算の途中式や解いた形跡は紙に残したままでよく、間違えた理由のメモ、覚え直したい論点、次に見返したいページの写真だけをアプリに送ります。全部を取り込もうとすると作業が重くなり、続かなくなります。
すでに紙のノートだけで完結していて、探すのに困っていない人は、無理にアプリへ移す必要はありません。移行そのものに時間がかかり、その時間は学習から差し引かれます。一本化が効くのは「探す時間が実際に発生している」人です。また、端末の持ち込みが制限される環境で勉強している場合は、紙を主軸にしたままアプリを索引として使うほうが現実的です。
社会人と学生で、選び方は変わる?
使える時間の形が違うため、重視する点は変わります。まとまった学習時間を取りにくい人ほど、移動中や待ち時間にスマホで開ける手軽さが効きます。この場合は、スマホでの起動と検索が軽いことが優先条件になります。
一方、まとまった時間を確保しやすい人は、腰を据えて書ける環境の書き心地を優先できます。iPadでの手書きノートや、学習計画とノートを同じ場所で管理する使い方は、この条件のほうが活きます。
費用の考え方も変わります。学生で書籍代や受験料の負担が大きい時期なら、まず無料枠の範囲で使い切り、足りなくなってから有料化を検討する順番で問題ありません。有料プランは、無料枠で不便を感じてから入るほうが、何にお金を払っているかが自分でわかります。
ノートアプリは、決めた瞬間に成果が出るものではありません。同じ場所に記録がたまっていくと、2〜3か月後に見返したときに「自分がどこでつまずいたか」が一覧で見えるようになります。その状態が復習の効率を上げます。今日決めるのは、その置き場所ひとつだけで十分です。
よくある質問
ノートアプリは複数を使い分けてもいい?
役割がはっきり分かれていれば問題ありません。困るのは同じ種類の情報が複数の場所に入りうる状態で、この場合は探す時間が毎回発生します。「勉強のメモはここ」と決めた1本を作り、他のアプリは別の用途に限定するのが現実的です。
手書き重視ならどのアプリが向いている?
iPad中心ならGoodNotesが定番で、Apple Pencilとの相性がよく紙に書く感覚に近い書き心地が支持されています。OneNoteも紙のノートのように自由な位置へ書け、手書き入力やペン描画に強いアプリです。
キーボード入力中心の場合はどれを選ぶ?
NotionかEvernoteが候補になります。Notionはカスタマイズ性が高くノートとタスク管理を一元化でき、Evernoteは整理機能と複数端末での利用に定評があります。学習計画も同じ場所で管理したいならNotion、書きためた内容を端末をまたいで扱いたいならEvernoteが目安です。
紙のノートはやめたほうがいい?
やめる必要はありません。手を動かして解く練習は紙のほうがやりやすい場面が多く、計算の途中式などは紙に残したままで問題ありません。あとで見返したい部分だけを写真で取り込み、探す先を1か所にまとめるのが実用的です。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。