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待機電力は年6,156円、一人暮らしの節電はここから

2026年5月17日|いろは堂くらし編集部
使用中の電源タップ

画像出典: 写真: Ahmadrknowledge(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
家庭の電気使用量のうち待機電力は約5.1%(年228kWh・電気代にして約6,156円)を占め、主電源オフの徹底で約19%、使わない機器のコンセントを抜けば約49%まで減らせるとされています。加えて冷房の設定温度を1℃上げると消費電力は約10〜13%、冷蔵庫を「強」から「中」にすると年間数十kWhの削減が目安とされています。この3点を押さえるだけで、電気代の下がる方向は作れます。
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毎月の電気代、なんとなく引き落とされてるだけで、何をどう減らせばいいのか分からない…

電気代は「使った量」ではなく「請求額」でしか目に入ってきません。だから減らそうと思っても、どこに手をつければ効くのかが見えにくいんです。正直なところ、こまめな消灯だけを頑張っても手応えは出にくい。

効くところを選ぶ基準は2つだけです。①一度やれば以後ずっと効くか、②我慢を必要としないか。この2つを満たす順に並べると、待機電力・冷蔵庫の設定・エアコンの1℃という順番になります。毎日の努力を必要とする節電は続かないので、先に「放っておいても効くもの」から片づけます。

待機電力って、実際どれくらい取られている?

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コンセント抜くのが節電にいいって聞くけど、あれ本当に意味あるの?

待機電力とは、電源を切っていても機器がコンセントにつながっている間ずっと消費している電力のことです。リモコン信号を待つ、時計を動かす、設定を保持する。そのために少しずつ流れ続けています。

資源エネルギー庁の調査に基づく推計では、家庭の年間消費電力量4,432kWhのうち228kWh(構成比5.1%)が待機電力とされています。電気代に換算すると年間約6,156円。1年で6千円が、何も使っていない時間に消えている計算です。

どこまで減らせるか

対策年間の待機電力削減率の目安年間の削減額の目安
何もしない228kWh
主電源オフを徹底184kWh約19%減約1,200円(月100円前後)
使わない機器のコンセントを抜く・節電タップで遮断116kWh約49%減約3,000円(月250円前後)

金額の目安は、年間6,156円・228kWhという上の推計から1kWhあたり約27円として換算したものです。「主電源オフを徹底」は毎日思い出す必要がある年約1,200円で、「コンセントを抜く・タップで遮断」は一度やれば終わりの年約3,000円。手間が大きそうに見える下の段のほうが、じつは金額も大きく、継続の負担は小さい。だから最初に手をつけるのは下の段です。

優先して抜く機器

待機電力が多いとされる家電
  • ガス給湯器(温水器)
  • テレビ
  • エアコン
  • 電話機
  • 録画機器(BD/HDD/DVDレコーダー)

ただし全部を抜けばいいわけではありません。録画機器は番組表の更新や予約録画に影響しますし、給湯器は操作パネルの設定に関わります。抜いて困らないものから始めるのが現実的です。

  1. 家の中のコンセントを一周見る使っていない充電器、季節外の家電、ほとんど電源を入れないテレビ。まずここが候補です。
  2. 抜いて困らないものを今日抜く1本でも構いません。抜いた時点から効果は始まっています。
  3. 抜き差しが面倒な場所に節電タップを入れるテレビまわりのようにコンセントが集中する場所は、スイッチ付きタップにすると一括で切れます。
抜かないほうがいいものもあります

予約録画のある録画機器、設定を保持している給湯器やインターネット機器は、抜くと使うときに困ります。冷蔵庫はそもそも常時運転が前提なので対象外です。「使うときに不便になるなら抜かない」で問題ありません。

エアコンは設定温度を何度にすればいい?

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暑いのを我慢するのは無理。でもエアコン代は怖い…

エアコンの節電は、暑さの上限を下げる話ではなく、下限を1℃だけ引き上げる話です。冷房の設定温度を1℃上げると、消費電力は約10〜13%削減できるという目安が広く紹介されています。金額に置き換えると、夏場の冷房代が月3,000円かかっている家なら月300〜400円程度、月5,000円なら月500〜650円程度が目安です。エアコンは家庭の中でも消費電力の大きい機器なので、割合の効果がそのまま金額に効いてきます。

ここで一つ、混同しやすい点があります。環境省がクールビズで示している夏の目安28℃は、エアコンの設定温度ではなく「室温」の目安です。部屋の断熱や日当たり次第で、設定28℃でも室温はもっと高いことも低いこともあります。設定を28℃に固定することが目的ではありません。

今日できるエアコンの調整
  • いまの設定温度を1℃だけ上げてみる
  • 温度計で室温を見て、28℃前後に収まっているか確認する
  • 暑く感じたら温度を下げる前に、まず風量を上げるか扇風機を併用する

体感は温度だけでなく空気の動きでも変わります。設定温度を下げる前に風を回す——この順番にすると、同じ快適さをより少ない電力で作れます。

暑さを我慢する節電はしないでください

削減率の目安は快適に過ごせる前提での話です。体調に不安があるとき、室温が高くなりすぎているときは、節電より先に涼しくすることを優先してください。1℃の調整はあくまで「無理なく下げられる分」を下げるための手段です。

冷蔵庫は設定を変えるだけで効く

冷蔵庫は24時間365日動き続ける、家の中で最も休まない家電です。だからこそ設定の差が積み上がります。

温度設定を「強」から「中」に変えるだけで、年間数十kWhの節電につながるとされています。1kWh約27円で換算すると、年間およそ800〜1,300円、月にして70〜110円程度が目安です。金額としては小さく見えますが、これも一度変えれば以後ずっと続く種類の節電です。

  1. 冷蔵庫の操作パネルを見る「強・中・弱」または数値で温度設定があります。買ったときのまま「強」になっていることは珍しくありません。
  2. 「中」に変える変えたあと数日は、庫内の食材がきちんと冷えているか確認します。
  3. 冷えが足りなければ戻す詰め込みすぎ・扉の開けすぎが原因のこともあるので、そちらも一緒に見直します。
夏場や食材の量によっては「中」が合わないことも

気温が高い時期や庫内に食材が多いときは、「中」では冷えが足りないことがあります。食品を傷ませては本末転倒なので、庫内の状態を見て判断してください。設定変更は無料でいつでも戻せる、リスクの低い試みです。

結局、どの順番で手をつけるのが早い?

効果の大きさではなく、「一度で終わるか」「我慢が要るか」で並べ替えると、こうなります。

順番やること効果の目安(年間)やり直しの要否
1使わない機器のコンセントを抜く待機電力の19〜49%減=約1,200〜3,000円一度きり
2冷蔵庫を「強」→「中」数十kWh=約800〜1,300円一度きり
3冷房の設定温度を1℃上げる冷房代の約10〜13%減(月3,000円なら月300〜400円)季節ごとに1回
4節電タップを導入して習慣化1をより確実に買い物1回

1と2と3は合計しても15分かかりません。そしてこの3つはどれも、翌日から何かを覚えておく必要がない種類の節電です。逆に「こまめに消す」「使わないときは切る」といった毎日の努力を要する項目は、あえて上位に置いていません。続かない前提で組んだほうが、結果として長く効きます。

使い方を変えても足りないと感じたら

ここまでは「使い方」の話です。それでも高いと感じるなら、次に見るのは契約のほうです。資源エネルギー庁も、無理のない省エネとして待機電力や家電の使い方に加え、契約面からの見直しを案内しています。いまの契約アンペアやプランは、検針票や電力会社のマイページで確認できます。

ただし順番としては、使い方を整えてからのほうが判断しやすくなります。いまの使用量が下がった状態で見たほうが、必要な契約の大きさが正しく見えるためです。

効果を確かめるには何を見ればいい?

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やってみたけど、ちゃんと減ってるのか分からない

請求額だけを比べても、判断がつきません。気温が違えば使用量も変わるからです。見るべきは金額ではなく使用量(kWh)のほうです。

確認のしかた
  • 検針票または電力会社のマイページで、月ごとの使用量(kWh)を見る
  • 前月ではなく前年の同じ月と比べる(気温条件が近いため)
  • 3か月ほど続けてから判断する(1か月では天候の影響が大きい)

数字を見る習慣がつくと、どの月に何が効いたかが自分の家のデータで分かるようになります。ここまで来れば、節電はもう「なんとなく」ではなくなっています。

紹介した削減率はいずれも複数の情報源による目安値で、金額はそこから1kWh約27円で換算した概算です。世帯構成・契約プラン・使用時間・電力量単価によって実際の削減額は変わります。まずはコンセントを1本抜くところから、知ってみればいいと思います。

よくある質問

待機電力は家庭の電気使用量のどれくらいを占めますか?

資源エネルギー庁の調査に基づく推計では、家庭の年間消費電力量4,432kWhのうち228kWhが待機電力で、構成比は5.1%です。電気代に換算すると年間約6,156円と試算されています。

コンセントを抜くと待機電力はどれだけ減りますか?

電化製品の主電源オフを徹底すると年間の待機電力は228kWhから184kWhとなり約19%の削減、使っていない機器のコンセントを抜くか節電タップで完全に遮断すると116kWhまで下がり約49%の削減が期待できるとされています。年間6,156円・228kWhから1kWh約27円で換算すると、それぞれ年約1,200円、年約3,000円の削減が目安です。

冷房の設定温度を1℃上げるとどれくらい節電になりますか?

消費電力を約10〜13%削減できるという目安が紹介されています。冷房代が月3,000円の家なら月300〜400円程度に相当します。ただしこれは快適に過ごせる範囲での調整を前提とした値で、実際の削減量は住まいの断熱性能や使用時間によって変動します。

夏のエアコンは28℃に設定すればいいのですか?

環境省がクールビズで示す28℃は設定温度ではなく「室温」の目安です。部屋の日当たりや断熱によって、同じ設定温度でも室温は変わります。温度計で室温を確認しながら設定を調整するのが確実です。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。