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9月値上げ4,923品目、献立を変える3つの置き換え術

2026年9月3日|いろは堂くらし編集部
屋内の台所でトマトなど野菜と果物を包丁で切る人物の手元

画像出典: 写真: Shixart1985(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
2026年9月に値上げされる飲食料品は4,923品目で、調味料1,959品目・加工食品1,848品目が中心です。しょうゆやつゆ、冷凍食品といった毎日使う品が上がったぶんは、使う量を減らすより「その品に頼らない一皿」へ組み替えるほうが無理なく続きます。めんつゆ1本で決まる味つけ、卵や厚揚げでのかさ増し、香味野菜での味の変化——この3つを回すのが今月の現実的な打ち手です。
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しょうゆも冷凍餃子も値上げって…うちの定番、ほぼ全滅なんですけど

買い物カゴの中身は変えていないのに、レシートの合計だけが伸びていく。9月に入ってから、そんな感覚を持っている方は多いと思います。正直なところ、上がったのは「たまたま買った高い物」ではなく、毎週かならず入れている定番品のほうです。

ここで「節約のために量を減らす」に向かうと、だいたい続きません。おかずが寂しくなって、結局お惣菜を足すことになるからです。そうではなく、上がった品を献立の主役から外して、別のもので同じ満足を作るほうが、家計にも気持ちにも無理がありません。

2026年9月は何がどれだけ値上がりした?

帝国データバンクの調査によると、2026年9月に値上げが予定されている飲食料品は4,923品目です。2023年4月の5,404品目に次ぐ過去4番目の多さで、2023年以来3年ぶりの規模の値上げラッシュにあたります。月平均の値上げ率は約11%とされています。

分野品目数
調味料1,959品目
加工食品1,848品目
酒類・飲料466品目
乳製品278品目
菓子272品目

帝国データバンクの公表データ(2026年8月31日発表)をもとに作成

上の表でいちばん多い調味料には、マヨネーズ・ドレッシング・しょうゆ・つゆ・食酢類が含まれます。2番目の加工食品は、冷凍食品・チルド食品・すり身製品が中心です。つまり今回の値上げは、家庭の「毎日の味つけ」と「あと一品」を正面から直撃しています。値上げ要因としては原材料高が90.7%、エネルギーが65.1%、中東情勢の影響が27.8%と報告されています。

しょうゆ・つゆはどのくらい上がった?

具体例として、キッコーマン食品は2026年9月1日納品分から、しょうゆ・つゆ・たれ類・みりん類など計291品を希望小売価格で2〜22%引き上げています。主力しょうゆ商品の値上げは2023年4月以来、約3年半ぶりです。

  • しょうゆ製品(風味しょうゆ・粉末しょうゆ含む)153品目:5〜9%
  • たれ製品(濃縮・ストレートつゆ、ポン酢等)47品目:5〜22%
  • 調味だれ製品(焼肉のたれ・ステーキしょうゆ等)47品目:6〜11%
  • みりん・発酵調味料・加工穀類等32品目:2〜8%

幅の広さに注目してください。しょうゆ本体は5〜9%ですが、ストレートつゆやポン酢などのたれ製品は最大22%。値上げ幅が大きいのは「そのまま使える便利な液体」のほうです。ここが献立を組み替えるときの手がかりになります。

冷凍食品はどう変わった?

9月は冷凍食品とすり身商品の値上げが目立ち、ニッスイ・テーブルマーク・イートアンドフーズといった大手が一斉に価格を改定しました。冷凍お好み焼き・家庭用冷凍食品・冷凍うどんで最大+20%の値上げが見込まれています。イートアンドフーズは家庭用冷凍食品(焼き餃子・水餃子など)を9月から5〜15%、ニッスイはちくわ・かまぼこ・魚肉ソーセージなど全品を対象に値上げしています。

「冷凍食品をやめる」は解決になりません

冷凍餃子や冷凍うどんは、疲れた日の夕食を成立させてくれる装置です。ここを丸ごと切ると、代わりに外食やお惣菜が増えて支出はむしろ増えます。減らすなら週の登場回数を1〜2回だけ。空いた枠に置く一皿を先に決めておくのが前提です。

いくら節約できる?——世帯人数別の目安

ここは正直に書きます。「◯円浮きます」と断定できる金額はありません。値上げ幅は品目ごとに2〜22%とばらつきがあり、各家庭がどの商品を何個買うかで結果がまったく変わるためです。そのうえで、月平均値上げ率が約11%であることを踏まえた考え方の目安が次のようになります。

見積もりの手順(電卓ひとつでできます)
  • 先月の食費のうち、調味料・冷凍食品・加工食品にいくら使ったか概算する
  • その金額の約1割が、今月そのままだと増える分の目安
  • 置き換えで減らしたいのは、その増加分だけと考える

たとえば一人暮らしで該当カテゴリに月4,000円なら増加分は400円前後、共働き2人で8,000円なら800円前後、子育て世帯で12,000円なら1,200円前後という水準感です。狙うのは「食費全体を劇的に下げる」ことではなく、この増加分を打ち消して現状維持に戻すこと。この目標設定にすると、置き換えは3〜4皿ぶんで足ります。無理なく続く範囲です。

上がった定番品を使わない献立、どう組む?

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置き換えって言われても、味が決まらなくて結局しょうゆ足しちゃう

味が決まらない原因は、調味料の種類を減らそうとして味の輪郭まで失うことにあります。減らすべきは種類ではなく「登場する皿の数」です。節約系の料理メディアで共通して勧められている型が、次の3つでした。

  1. 味つけは1本で決める皿を作るめんつゆ1本で味が決まる料理を1日1皿入れます。しょうゆ・みりん・砂糖を個別に減らすより、複数の調味料を開ける回数そのものが減り、迷う時間も消えます。
  2. かさは卵と大豆製品で出す炒め物に卵を1個加えるとボリュームとコクが同時に出ます。冷凍餃子や冷凍おかずが担っていた「あと一品」の枠は、豆腐・厚揚げを使った時短副菜で埋められます。
  3. 味の変化は香味野菜でつける大葉・かいわれ大根・みょうがを刻んで乗せるだけで、同じ味つけの皿が別物になります。たれ製品に頼らずさっぱりした副菜が作れるのが強みです。

この3つを回すと、1週間の献立で「たれ・つゆを開ける回数」が自然に半分近くまで落ちます。値上げ幅が最大22%だったのはまさにそのたれ製品ですから、効きどころに当たっているわけです。

1週間の組み替え例

これまでの一品組み替え後
冷凍餃子+つゆの副菜厚揚げの焼き浸し(めんつゆ1本)+大葉
焼肉のたれで炒め物豚肉と野菜の炒め+卵1個でとじる
ポン酢の冷奴豆腐+みょうが+かいわれ大根
冷凍うどん+ストレートつゆ冷凍うどん+めんつゆ薄め+卵

右の列を見てもらうと分かるとおり、使う食材はどれもスーパーの同じ売り場で揃うものばかりです。特別な材料を買い足す組み替えは続かないので、あえてここに寄せています。冷凍うどんの行だけ冷凍食品を残しているのは、全部を置き換えないほうが現実的だからです。

買い方はどう変えればいい?

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値上げ前にまとめ買いしておけばよかった…

まとめ買いには向き不向きがはっきりあります。日持ちする調味料や冷凍食品は、価格改定前後の在庫を押さえておく効果が出やすい一方、生鮮食品のまとめ買いは食品ロスに直結して結局高くつきます。買う前に「これは何日もつか」を一度考えるだけで、判断はほぼ分かれます。

今週の買い物でやること
  • 先に1週間の献立を決めてから、買い物リストを作る(無駄買いが減り、必要な量だけ買える)
  • 卵・豆腐・厚揚げを固定枠として最初にリストへ入れる
  • たれ・つゆ類は「今使っている1本を使い切るまで買わない」
  • 香味野菜は少量パックで。使い切れる量だけにする

献立を先に決める順番が効くのは、店頭で判断しなくてよくなるからです。値上げのニュースを見た直後は「安いうちに」という気持ちが働きやすく、これが結果的に冷蔵庫の奥で傷む食材を生みます。リストを持って行けば、価格に反応して買う場面そのものが減ります

続かなくなるのはどんなとき?

向いていないケースもあります

平日に調理時間をほとんど取れない家庭では、冷凍食品を減らす方向の工夫は逆効果になりがちです。その場合は献立を触らず、飲料・菓子・酒類(あわせて738品目が値上げ対象)のほうを見直すほうが早く効きます。また、家族の好みが固まっている家庭で主菜を丸ごと変えると不評で戻ることになるので、置き換えは副菜1〜2皿から始めてください。

もうひとつ。値上げは9月で終わりという話ではなく、要因として挙がっている原材料高やエネルギーは今後も続く見込みです。だからこそ、今月だけ我慢する形の節約より、来月以降もそのまま回る型を作っておくほうが結果的に楽になります。めんつゆ1本・卵・香味野菜の3点セットは、覚えることが少ないぶん定着しやすい型です。

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全部変えなくていいなら、今週の副菜からやってみようかな

副菜1皿の置き換えは、効果の小ささに反して定着率がいちばん高いやり方です。4,923品目という数字は大きく見えますが、家庭で実際に向き合うのは冷蔵庫の中の数品だけ。そのうち1品の置き場所を変えるところから始めれば、増えた分は静かに戻せます

よくある質問

2026年9月に値上げされた食品は何品目ですか?

帝国データバンクの2026年8月31日発表によると、2026年9月に値上げが予定されている飲食料品は4,923品目です。2023年4月の5,404品目に次ぐ過去4番目の多さで、月平均の値上げ率は約11%とされています。分野別では調味料1,959品目、加工食品1,848品目が中心です。

しょうゆはどのくらい値上がりしましたか?

キッコーマン食品は2026年9月1日納品分から、しょうゆ・つゆ・たれ類・みりん類など計291品を希望小売価格で2〜22%引き上げました。しょうゆ製品153品目は5〜9%、ストレートつゆやポン酢などのたれ製品47品目は5〜22%の上昇です。主力しょうゆ商品の値上げは2023年4月以来、約3年半ぶりとなります。

冷凍食品を使わずに「あと一品」を作るには?

豆腐・厚揚げ・卵の3つを常備しておくと、冷凍おかずの枠を埋められます。厚揚げをめんつゆで焼き浸しにする、炒め物に卵を1個加えてボリュームとコクを出す、豆腐に大葉やみょうがを乗せるといった形で、調理時間は5〜10分程度に収まります。冷凍食品を全廃するのではなく、週1〜2回だけ置き換えるのが続けやすい方法です。

値上げ前のまとめ買いは有効ですか?

日持ちする調味料や冷凍食品については有効です。一方、生鮮食品のまとめ買いは使い切れずに食品ロスとなり、かえって支出が増えやすいため注意が必要です。判断の基準は「何日もつか」で、日持ちしないものは1週間の献立を決めてから必要な量だけ買うほうが確実に安く済みます。

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