簿記11月15日試験、資格3つを逆算で選ぶ順番
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秋の資格選びは「勉強したい順」ではなく「申込締切が近い順」で決めると迷いが減ります。日商簿記の統一試験は2026年11月15日(日)で申込は地域の商工会議所ごと(目安は試験日の約3か月前)、ITパスポートとFP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)の3級・2級はCBT方式で日程を自分で選べます。締切が固定の試験を先に押さえ、通年受験できる試験を残りの期間に割り当てるのが実務的な順番です。
資格選びが止まる原因は、たいてい「どれが一番役に立つか」を先に考えてしまうことにあります。役立ち度は仕事や希望する働き方によって変わるので、机の上でいくら比べても答えが出ません。
正直なところ、先に決まるのは中身ではなく日付のほうです。申込締切がいつで、そこまでに何時間確保できるのか。ここが決まると、受けられる試験は自然と絞られます。下期が始まったばかりの今なら、11月・12月の試験にはまだ十分間に合います。
秋の資格試験は、いつ何が実施される?
まず全体像を並べます。2026年秋に実施される代表的な試験の日程は次のとおりです。
| 資格 | 試験方式 | 2026年秋の実施日/期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日商簿記検定(1級・2級・3級) | 統一ペーパー試験 | 2026年11月15日(日)第174回 | 申込締切は地域の商工会議所ごとに異なる。目安は試験日の約3か月前。2級・3級はネット試験(CBT)も通年実施 |
| ITパスポート試験 | CBT方式(通年) | 随時(受験者が日時・会場を選択) | 申込・変更は試験日3日前まで可能。2日前以降は変更不可 |
| TOEIC L&Rテスト | 公開テスト(紙・オンライン) | 9月5日(土)/9月27日(日)/10月25日(日)/11月15日(日)/12月6日(日)/12月19日(土) | 申込締切は公式テスト日程ページで都度確認が必要 |
| FP技能検定 3級・2級 | CBT方式(月単位の実施期間) | 9月1日~9月30日/10月1日~10月31日/11月1日~11月30日 | 各月の合格発表はそれぞれ10月16日/11月17日/12月15日 |
| FP技能検定 1級実技試験 | 指定日試験 | 2026年9月13日(日) | 申込期間は2026年7月16日~8月6日(既に締切済み) |
日本商工会議所ほか各試験公式サイト(kentei.ne.jp / ipa.go.jp / iibc-global.org / jafp.or.jp)の公表データをもとに作成
表にあるFP技能検定は、ファイナンシャル・プランニング技能検定という国家検定の略称で、家計や保険、年金、税金といったお金の知識を問う試験です。以降はFP技能検定と表記します。
この表で見てほしいのは日付そのものより、資格名のとなりにある「試験方式」の列です。上の表の試験は、性格の異なる2種類に分かれます。
ひとつは、日付が向こうで決まっている試験。日商簿記の統一試験は2026年11月15日(日)の一日だけで、しかも申込は地域の商工会議所ごとに受け付けていて締切もばらばらです。公式の案内では、統一試験日の約3か月前を目安に受験希望地の商工会議所へ確認するよう示されています。FP技能検定1級の実技試験も同じ型で、こちらの申込期間は2026年7月16日~8月6日ですでに締め切られています。
もうひとつは、日付を自分で決められる試験。ITパスポート試験はCBT方式(会場のパソコンで受ける方式)で通年実施されていて、受験者が日時と会場を選びます。FP技能検定の3級・2級も同じCBT方式で、月単位の実施期間の中から選べます。簿記も2級・3級ならネット試験(CBT)が通年で用意されています。
いつでも受けられる試験には、締切に追われないかわりに「いつまでも受けない」という別の落とし穴があります。日付が決まっている試験のほうが、勉強を終わらせる力は強い。この差を踏まえたうえで組み合わせるのが、次の逆算作業です。
締切から逆算する計画は、どう作る?
紙でもスマホのメモでもかまいません。次の順番で埋めていくと、20分ほどで計画が形になります。
- 候補を3つまで書き出す気になっている資格を3つに絞ります。4つ以上あるうちは、どれも中途半端になります。
- それぞれの申込締切日を調べて隣に書く簿記の統一試験なら受験希望地の商工会議所のページ、ITパスポートやFP技能検定なら各公式サイトで確認します。締切がない(通年)ものは「通年」と書きます。
- 締切が近い順に並べ替えるここで受ける順番の候補が見えます。締切が過ぎているものは、その時点で秋の対象から外れます。
- 試験日から逆算して必要な週数を引く試験日の前に、仕上げの過去問期間として2週間分を先に確保します。その手前が知識を入れる期間です。
- 1週間に確保できる時間を正直に書く平日1時間×3日+休日2時間なら週5時間。ここは希望ではなく、先週の実績で書きます。
- 週の時間×週数が足りるか計算する足りなければ、受ける試験を減らすか、日付を後ろの回へずらします。増やすのは自分の時間ではなく、期限のほうです。
ステップ5で「先週の実績で書く」としているのが、この計画のいちばん大事なところです。理想の週15時間で組んだ計画は、2週目には崩れます。逆に週5時間でも、それが実際に確保できる5時間なら計画は最後まで生きます。
- 資格名と受ける級
- 申込締切日(または「通年」)
- 試験日(通年型は自分で決めた仮の日)
- 1週間に使える時間(実績ベース)
- 過去問に入る予定日(試験日の2週間前)
下期の仕事と両立させるには、どこに時間を置く?
9月は下期が始まる時期で、目標設定の面談や上期の振り返り、異動にともなう引き継ぎが重なりやすい月です。ここに新しい勉強時間をそのまま足そうとすると、たいてい最初に削られるのが勉強のほうになります。
おすすめは、勉強時間を予定の「あと」ではなく「まえ」に置くことです。始業前の30分、あるいは昼休みの後半20分。終業後は会議の延長や急な依頼で消えますが、始業前は他人の予定が入り込みません。1日30分でも週5日で2時間半、10週間で25時間になります。
もうひとつは、通年型のCBT試験を「予定に変える」使い方です。ITパスポートは申込・変更が試験日の3日前まで可能で、2日前から当日は変更できません。つまり3日前までに気が変わらなければそのまま受けることになる。この程よい拘束力を利用して、勉強を始めた最初の週に受験日を先に押さえてしまう方法があります。
ただしITパスポートには、申込変更を繰り返すと初回申込日から1年後の同日までしか選べなくなるという制限があります。何度も後ろへずらす前提の仮予約ではなく、「本当に受ける日」を1回で決めるつもりで押さえてください。加えて月末の土日は早期に満席になりやすいので、平日夜や月の半ばの日程のほうが取りやすくなります。
下期の異動や大きなプロジェクトの立ち上げが決まっている場合、9月から11月に試験日を置くのは無理があります。その場合は秋を「教材を1周する期間」と割り切り、受験は年明け以降のCBT日程に置くほうが確実です。無理に11月へ詰め込んで不合格になると、次に再開するまでの心理的なハードルがかえって高くなります。
また、複数の資格を同時に走らせるのも避けたほうが無難です。簿記とITパスポートは扱う分野がまったく別で、頭の切り替えに時間を取られます。併願するなら、CBT型のほうを先に終わらせてから統一試験に集中する順番が現実的です。
結局どれを受けるか、どう決める?
ここまでの日付の話を踏まえたうえで、最後に中身で選びます。判断の軸はシンプルで、「その資格の勉強内容が、来月の自分の仕事に出てくるか」です。
経理や請求の処理に関わる、あるいは取引先の決算資料を見る機会があるなら簿記。社内システムやセキュリティの話題に出てくる言葉が分からないと感じることがあるならITパスポート。海外拠点や英語資料に触れる機会が増えているならTOEIC。自分や家族のお金の判断に迷いがあるならFP技能検定。
仕事に出てこない分野を選ぶと、勉強と実務が別々の負担になります。逆に重なっていれば、日中に触れたことがそのまま復習になり、週5時間の勉強が実質10時間分の定着になります。役に立つ資格ではなく、いま自分の周りにある言葉が出てくる資格を選ぶ。これが続けるうえでいちばん効きます。
締切を1回確認するだけで、計画は動き出します。締切が間に合わなければネット試験(CBT)に切り替えればよく、11月15日に落ちても年内にもう一度受けられる。日付を先に確かめておくと、選択肢が残っていることまで一緒に見えてきます。
なお各試験の正式な申込締切日は年度や地域によって変わります。上の表は2026年8月24日時点で公開されていた情報のまとめなので、申し込む前に必ず各試験の公式サイトで最新の日程を確認してください。
よくある質問
日商簿記の秋の統一試験はいつですか?
2026年秋の日商簿記検定の統一試験(第174回)は、2026年11月15日(日)に1級・2級・3級を対象として実施されます。申込期間と申込場所は地域の商工会議所ごとに異なり、日本商工会議所は統一試験日の約3か月前を目安に受験希望地の商工会議所へ確認するよう案内しています。
ITパスポート試験の申し込みはいつまでにすればよいですか?
ITパスポート試験はCBT方式で通年随時実施されており、申込および日程の変更は試験日の3日前まで可能です。2日前から当日までは変更できません。また申込変更を繰り返すと、初回申込日から1年後の同日までの日程しか選べなくなる制限があります。月末の土日は早期に満席になりやすいため、早めの申込が有利です。
FP技能検定の3級・2級は秋にいつ受けられますか?
FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)の3級・2級はCBT方式で、月単位の実施期間内に随時受験できます。2026年秋は9月1日~9月30日(合格発表10月16日)、10月1日~10月31日(合格発表11月17日)、11月1日~11月30日(合格発表12月15日)の期間が設定されています。なお1級実技試験は2026年9月13日(日)の実施で、申込期間は2026年7月16日~8月6日のため既に締め切られています。
複数の資格を秋にまとめて受けても大丈夫ですか?
分野が異なる試験の同時進行は頭の切り替えに時間を取られるため、おすすめしません。どうしても併願する場合は、各試験の申込締切日を一覧にして直近の締切から逆算し、日程を自分で選べるCBT型の試験を先に終わらせてから、日付が固定されている統一試験に集中する順番が現実的です。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。