ワイモバイル新プラン値上げ、乗り換えで月いくら下がる?
画像出典: ぱくたそ (pakutaso.com) / 撮影:カズキヒロ
ワイモバイルはシンプル3が2026年6月2日から税込220円、シンプル/シンプル2が7月1日から税込330円の値上げとなり、改定後のシンプルM(15GB)は3,280円、シンプルL(25GB)は4,080円です。30GBで2,970円のahamoとLINEMOベストプランVはどちらも5分通話無料付きで、15GB以上使う人なら容量が増えて月額が下がる計算になります。一方で店舗サポート・家族割・光セット割を使っている人や、2026年12月31日まで旧料金が続く「シンプル3 特別割引」の対象者は、すぐ動かない判断にも根拠があります。
毎月の通信費は、額が小さいぶん「まあいいか」で流しやすい出費です。ただ数百円でも年単位では数千円になりますし、今回のワイモバイルの改定は段階的に2回行われた値上げなので、契約しているプランによって上がり幅が違います。
正直なところ、乗り換えが全員の答えではありません。容量と月額を並べてみると「変える価値がある人」と「そのままのほうが得な人」がきれいに分かれます。まずは数字を見てから決めれば十分です。
ワイモバイルの新プランは何がどう変わった?
変更は2段階で起きています。まずシンプル3 S/M/Lが2026年6月2日から月額基本使用料が税抜200円(税込220円)の改定。続いて旧世代のシンプル S/M/L とシンプル2 S/M/L が2026年7月1日から税抜300円(税込330円)の改定です。つまり古いプランを長く使っていた人のほうが上がり幅が大きい形になりました。
2026年7月1日の改定後の基本使用料は、シンプルS(3GB)が2,280円、シンプルM(15GB)が3,280円、シンプルL(25GB)が4,080円(いずれも税込・各種割引の適用前)です。ここで言う「割引適用前」は、家族割やセット割、カード払い割などを一切含まない素の金額を指します。
シンプル3なのか、シンプル2なのか、無印のシンプルなのかで改定幅も時期も違います。プラン名が分からないまま他社と比べると、下がる額を読み違えます。
ahamo・LINEMO・povo2.0と並べるとどうなる?
同じ条件で見比べるために、容量と月額(税込)、通話の扱いを一覧にしました。事実が確認できていない欄は空けず、「別途」と記しています。
| サービス | プラン | 容量 | 月額(税込) | 通話 | 特記 |
|---|---|---|---|---|---|
| ワイモバイル | シンプルS | 3GB | 2,280円 | 別途 | 2026年7月1日改定後 |
| ワイモバイル | シンプルM | 15GB | 3,280円 | 別途 | 2026年7月1日改定後 |
| ワイモバイル | シンプルL | 25GB | 4,080円 | 別途 | 2026年7月1日改定後 |
| ahamo | 基本プラン | 30GB | 2,970円 | 5分無料 | 2024年10月に20GB→30GBへ増量 |
| ahamo | 大盛りオプション追加 | 100GB | 4,950円 | 5分無料 | 基本+大盛り1,980円 |
| LINEMO | ベストプラン | 〜3GB/〜10GB | 990円〜2,090円 | 別途 | 使用量で自動変動の段階制 |
| LINEMO | ベストプランV | 30GB | 2,970円 | 5分無料 | LINEギガフリー付帯 |
| povo2.0 | 基本料のみ | 0GB | 0円 | 別途 | トッピングで都度容量購入 |
| povo2.0 | 大容量トッピング(年間) | 1.32TB/365日 | 39,240円(月換算約110GB相当) | 別途 | 2026-06-18発表 |
インプレスWatchほか各社の公表データをもとに作成
上の表で目を引くのはシンプルM(15GB・3,280円)より、ahamoとLINEMOベストプランV(どちらも30GB・2,970円)のほうが容量が倍で月額も安いという並びです。しかもこの2つは5分以内の国内通話が無料で付いてきます。シンプルL(25GB・4,080円)と比べても、容量が増えて1,110円下がる計算になります。
どれをどんな人に、で整理するとこうなります。毎月10GB以上を安定して使い、短い通話もするならahamoかLINEMOベストプランV。LINEでの通話・ビデオ通話が多いなら、データ消費がカウントされない「LINEギガフリー」があるLINEMOに寄せる理由があります。月の使用量が3GB前後で変動するならLINEMOベストプラン(3GBまで990円、10GBまで2,090円の段階制)。使う月と使わない月の差が極端なら、基本料0円で必要な分だけ買うpovo2.0。テザリング(スマホの通信を使ってパソコンやタブレットをネットにつなぐ機能)や動画で大量に使うならahamo大盛り(100GB・4,950円)が候補です。
ahamoとLINEMOはどちらを選べばいい?
同額・同容量なので、決め手は数字の外にあります。ahamoはNTTドコモが提供するプランで、2024年10月1日に20GBから30GBへ、値上げなしで増量された経緯があります。容量の据え置きではなく増量の方向に動いた実績がある、という見方はできます。
LINEMOはソフトバンク系のオンライン専用ブランドで、ベストプランとベストプランVの2種構成です。特徴はLINEギガフリーで、LINEのトーク・通話・ビデオ通話のデータ消費がカウントされません。家族や友人との連絡がLINE通話中心の人は、実質的に使える容量が増えます。
また、今ワイモバイルを使っている人にとってLINEMOは同じソフトバンク系です。回線の系統を変えたくない、普段使っている場所での電波の感触を変えたくないという理由で選ぶ人もいます。
povo2.0は誰に向いている?
povo2.0は基本料が0円で、必要なときに「トッピング」と呼ばれるデータ容量パックを都度買う方式です。2026年6月19日からは月0.5GBのサブスクトッピングが月額600円で新設されました。自宅と職場がWi-Fiで、外ではほとんど通信しない人なら、月の支出を数百円に抑えられます。
大容量側では、1.32TB(365日間)で39,240円というトッピングがあり、月換算で約110GB相当になります。長期でまとめ買いして使い切る前提の人向けの設計です。
povo2.0は「使う月だけ買う」設計なので、毎月同じくらい使う人は結果的にトッピング代が積み上がります。また、長期間まったく使わない状態が続くと契約が解除される仕組みがあると言われていますが、現行の条件は公表資料で確認できていません。使わない期間を置くつもりなら、申込前に公式の規約を確認してください。
乗り換えずに済む条件はある?
値上げの話を聞くとすぐ乗り換えを考えたくなりますが、ワイモバイルに留まるほうが総額で安くなる人もいます。判断に使える条件を挙げます。
- 2026年6月1日時点でシンプル3を契約していた — 「シンプル3 特別割引」が自動適用され、2026年12月31日までは改定前の料金で使えます
- 家族で複数回線を契約している — ワイモバイルの家族割は、オンライン専用3ブランドには無い仕組みです
- ソフトバンク光などのセット割を使っている — 固定回線側の割引が外れると、通信費の合計では損になる場合があります
- PayPayカードゴールドで支払っている — 新設された月額220円割引「PayPayカード割増額特典(ゴールド)」があり、既存のPayPayカード割と合算で最大770円割引になります(適用条件は別途あり)
- 店頭で相談したい — ahamo・LINEMO・povo2.0はオンライン専用で、店舗で対面サポートを受ける前提の契約ではありません
特別割引については、恒久的な値引きではなく2026年12月31日までの移行の緩和措置だという点が大事です。期限が来れば改定後の料金になります。急ぐ必要はありませんが、「いつまでか」は把握しておいたほうがいい情報です。
海外で使う機会がある人には、2026年夏以降に導入された特典も判断材料になります。追加料金なしで海外200以上の国・地域で月間2GBまでデータ通信ができるというもので、年に数回出国する人なら留まる理由になり得ます。
乗り換えるか決めるには何を見ればいい?
- 直近3ヶ月のデータ使用量を見る各社のアプリやマイページで月ごとの使用量が確認できます。3ヶ月分を並べると、自分が「安定型」か「変動型」かが分かります。
- 割引を外した素の月額を計算する請求書から家族割・セット割・カード割を差し引く前の基本使用料を拾います。他社と比べるときは、この素の金額を起点にします。
- 割引の合計額を足し戻すワイモバイル側で受けている割引の合計が、他社との差額を上回るなら、乗り換えると総額が増えます。光回線のセット割は固定回線側の金額も含めて計算してください。
- 通話の使い方を当てはめる5分以内の通話が多いなら、ahamoとLINEMOベストプランVは通話料が別途かからない分だけ有利になります。ほとんど通話しないなら、この差は無視できます。
- 公式ページで最終確認する料金は改定されます。ここまでの数字で方向を決めたら、各社の公式プランページで現在の金額と適用条件を確認してから申し込みます。
この5ステップのうち、最初の3つは手元のアプリと請求書だけで終わります。そこで差額が数百円なら手間をかけて動く価値は薄いですし、1,000円を超えるなら検討の価値があります。判断の材料は自分の請求書の中にあります。
よくある質問
ワイモバイルの新プランはいくら値上げされましたか?
シンプル3 S/M/Lは2026年6月2日から月額基本使用料が税抜200円(税込220円)、シンプル S/M/L とシンプル2 S/M/L は2026年7月1日から税抜300円(税込330円)の改定となりました。2026年7月1日の改定後の基本使用料は、シンプルS(3GB)が2,280円、シンプルM(15GB)が3,280円、シンプルL(25GB)が4,080円(いずれも税込・割引適用前)です。
ワイモバイルからahamoに乗り換えると月額は下がりますか?
ahamoの基本プランは30GBで月額2,970円(税込)、5分以内の国内通話が無料で付帯します。改定後のワイモバイル シンプルM(15GB・3,280円)やシンプルL(25GB・4,080円)と比べると、容量が増えて月額が下がる計算になります。ただし家族割・ソフトバンク光とのセット割・PayPayカード割などをワイモバイルで受けている場合は、その割引額を差し引いた総額で比べる必要があります。
ahamoとLINEMOベストプランVの違いは何ですか?
どちらも30GBで月額2,970円(税込)、5分以内の国内通話無料という条件は同じです。違いはLINEMOにLINEのトーク・通話・ビデオ通話のデータ消費がカウントされない「LINEギガフリー」が付帯する点と、提供元がahamoはNTTドコモ、LINEMOはソフトバンク系である点です。ahamoは2024年10月1日に20GBから30GBへ値上げなしで増量された経緯があります。
シンプル3を使っていれば値上げは当面関係ないのでしょうか?
2026年6月1日時点でシンプル3を契約していた利用者には「シンプル3 特別割引」が自動適用され、2026年12月31日までは改定前の料金で利用できます。ただしこれは移行の緩和措置で恒久的な値引きではないため、期限を過ぎると改定後の料金になります。
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