迷惑電話ブロックの設定方法、知らない番号に出るべき?
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知らない番号からの着信は、その場で出るかどうか判断せず「一度留守番電話に任せて、用件が本物かどうかを自分で確認する」のが最も確実です。iPhoneは設定アプリの「電話」→「不明な発信者を消音」、Androidは電話アプリの設定にある「番号指定ブロック」で、連絡先にない番号の着信音を止められます。総務省は、電話の使用停止について総務省が個人に直接電話をかけることは一切ないと明言しています。
スマホの画面に見覚えのない番号が並ぶと、数コールのあいだに判断を迫られます。宅配便かもしれない、病院かもしれない、でも詐欺かもしれない。正直なところ、鳴っている最中に正解を出すのはかなり難しいことです。
だからこそ、鳴ってから考えるのをやめて、あらかじめ「出ない」を初期設定にしてしまうのがいちばん楽です。スマホには最初から、連絡先に入っていない番号の着信音を鳴らさずに留守番電話へ回す機能が備わっています。大事な用件なら相手はメッセージを残しますし、残さなかった電話は着信履歴に残るので後から見返せます。まずは、その設定の場所から見ていきます。
詐欺電話にはどんな共通点がある?
手口は毎年変わりますが、相手が使ってくる「型」はかなり似ています。実際に総務省が注意喚起しているのは、総務省の職員を名乗り「電話を2時間後に使用停止にする」と告げて、自動音声でボタン操作をさせ、個人情報を聞き出そうとする電話です。国民生活センターも2024年12月に、同じく「2時間後に電話が使えなくなる」と告げる不審電話について注意を呼びかけています。
この一件を分解すると、詐欺電話に共通する要素が3つ見えてきます。実在の組織名を名乗ること、時間で急かすこと、そして最終的に個人情報かお金を求めることです。
- 官公庁・銀行・携帯会社など、実在する組織の名前を名乗る
- 「今すぐ」「2時間以内に」と時間的な期限を強調してくる
- 口座情報・暗証番号・個人情報を聞く、または支払いを求める
2つ目の「急かす」は特に見抜きやすいサインです。本物の連絡には、電話口で即答しなければ取り返しがつかなくなる案件はほとんどありません。急がせる理由は、相手に考える時間と、誰かに相談する時間を与えないためです。
総務省が明言していること
判断の後ろ盾になる一次情報として、総務省は次の2点をはっきり示しています。電話回線の使用停止について、総務省が個人に直接電話をかけることは一切ありません。そして、総務省が口座情報や金銭の支払いを求めることもありません。
つまり「総務省です、回線が止まります」と言われた時点で、その電話は本物ではないと確定します。名乗った組織が本当にそういう連絡をするのか、という一点で切れる場合があるわけです。
いま、詐欺電話はどれくらい増えている?
被害の規模は、警察庁が毎年まとめている特殊詐欺の統計から把握できます。2025年(1〜12月)の数字は次のとおりです。
| 2025年の特殊詐欺 認知件数 | 2万7832件(前年比 +32.3%) |
|---|---|
| 2025年の特殊詐欺 被害額 | 1423億1000万円(前年比 +98.0%) |
| 1日あたりの被害額 | 約3億9000万円 |
| 既遂1件あたりの被害額 | 約523万6000円 |
nippon.com(警察庁発表データ)の公表データをもとに作成
件数・被害額ともに過去最悪の更新です。上の表で目を引くのは、件数の伸び(32.3%増)より被害額の伸び(98.0%増)のほうが大きいことです。1件あたりの被害が重くなっている、という読み方になります。近年の特徴としては、警察官をかたる「ニセ警察詐欺」の増加が挙げられています。
金額の大きさは、逆に言えば設定を10分いじる価値が十分にあるということでもあります。ここからは実際の手順です。
iPhoneで知らない番号の着信音を止めるには?
iPhoneには「不明な発信者を消音」という機能があります。連絡先に登録していない番号からの着信音が鳴らなくなり、自動的に留守番電話へ転送される設定です。
- 設定アプリを開くホーム画面の歯車アイコンをタップします。
- 「電話」を選ぶ設定のリストを下にたどると「電話」の項目があります。
- 「不明な発信者を消音」をオンにするスイッチを緑にすれば完了です。
この設定でも、着信履歴には残ります。鳴らないだけで、かかってきた事実が消えるわけではありません。後から履歴を見て、心当たりのある番号なら折り返せます。
Androidで番号をブロックするには?
Androidは機種やバージョンによって画面の文言が変わりますが、入り口はどれも電話アプリの設定です。電話アプリを開き、設定の中にある「番号指定ブロック」(機種によっては「着信拒否」「ブロック中の電話番号」などの名称)を選ぶと、ブロックしたい番号を登録できます。
項目名が見つからないときは、電話アプリの設定内で「ブロック」「着信拒否」「迷惑電話」といった語を探してみてください。名称は違っても、役割は同じです。
非通知だけを止めるのも手
機種によっては、ブロックの対象として「非通知設定」といったカテゴリをまとめて指定できます。連絡先未登録の番号を全部止めるのは不安、という場合は、まず非通知の着信だけをブロックするところから始める方法もあります。宅配業者や病院は番号を通知してかけてくるので、実害が出にくい範囲から慣らしていけます。
迷ったときの相談先
総務省は、迷惑電話対策の相談を受け付ける「でんわんセンター」を開設しています。どう対処すべきか迷った段階で相談できる窓口があることは、覚えておいて損がありません。
また、通信会社が独自に迷惑電話対策のオプションを用意している場合もあります。端末側の設定と違って契約に紐づくため、内容や料金の条件は変わることがあります。利用を考えるときは、契約している会社の公式サイトで最新の案内を確認してください。
出てしまった、答えてしまったときはどうする?
設定をしていても、うっかり出てしまうことはあります。そのときに効くのは、たったひとつの行動です。
相手が名乗った番号にはかけ直さず、公式サイトで自分で調べた代表番号にかけて確認する。これだけで、ほとんどの手口は成立しなくなります。相手が伝えてくる番号や、着信履歴に残った番号は、相手が用意したものだからです。
- いったん電話を切る「折り返します」と言って切って構いません。切ることは失礼ではありません。
- 名乗られた組織の公式サイトを検索する検索結果の広告枠ではなく、公式ドメインを確認します。
- 公式に載っている代表番号にかけるそこで「そういう連絡をしましたか」と聞けば決着がつきます。
- 個人情報を伝えてしまった場合は窓口へ相談する金融機関の情報ならその金融機関へ、判断に迷うなら国民生活センターなどの消費生活相談窓口へ連絡します。
仕事で初めての相手からの電話を受ける方、求職活動中で企業からの連絡を待っている方、病院や役所からの折り返しを待っている方は、「不明な発信者を消音」を常時オンにすると取りこぼしが起きます。その場合は、非通知のブロックだけに絞る、あるいは待っている期間だけオフにするといった使い分けが現実的です。
また、この設定は着信音を鳴らさないだけで、詐欺そのものを見抜いてくれるわけではありません。留守番電話や折り返しの段階で、上のチェックリストに戻って判断する必要があります。
結局、何から手をつければいい?
順番をつけるなら、こうなります。
- iPhoneなら「不明な発信者を消音」、Androidなら電話アプリの「番号指定ブロック」を設定する
- 留守番電話を有効にして、用件が残る状態にしておく
- 「急かす電話は切って、公式番号にかけ直す」を家族と共有しておく
知らない番号を怖がり続けるより、出ない仕組みを先に作っておくほうが、日々のストレスはずっと小さくなります。設定は数分で終わりますし、必要になったらいつでも戻せます。
よくある質問
知らない番号からの着信は無視しても問題ありませんか?
問題ありません。宅配業者・病院・役所など本当に用件のある相手は、留守番電話にメッセージを残すか、時間をおいてかけ直してきます。着信履歴も残るため、後から番号を検索して心当たりを確認したうえで折り返せば十分です。
iPhoneで知らない番号をまとめてブロックする方法は?
設定アプリを開き「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにします。連絡先に登録していない番号からの着信音が鳴らなくなり、自動的に留守番電話へ転送されます。着信履歴には残るため、後から確認して折り返すことができます。
総務省から「電話を止める」という電話がかかってきました。本物ですか?
本物ではありません。総務省は公式に、電話回線の使用停止に関して総務省が個人に直接電話をかけることは一切ないと明言しています。また、総務省が口座情報や金銭の支払いを求めることもありません。自動音声でボタン操作を促す手口が確認されているため、操作せずに電話を切ってください。
迷惑電話のブロックに月額料金はかかりますか?
端末の標準機能(iPhoneの「不明な発信者を消音」、Androidの「番号指定ブロック」)は無料で使えます。通信会社が提供する迷惑電話対策のオプションは、内容や料金の条件が変わることがあるため、申し込み前に契約中の会社の公式サイトで最新の案内を確認してください。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。