固定電話、そろそろやめてもいいですか?
固定電話が必要かどうかは、固定番号を求められる場面があるか、FAXを使うか、停電時の備えをどうするか、家族に固定電話が必要な人がいるか、の4つで判断できます。多くの家庭ではスマホへの一本化やひかり電話への切り替えで代替でき、月々の固定費を減らせます。ただし番号の引き継ぎ可否や登録先の変更など、やめる前に確認すべきポイントがあります。
その迷い、よくわかります。「使っていないのに、なんとなく残しているもの」の筆頭が固定電話です。だからこそ、感覚ではなく判断基準で考えるのがおすすめです。
今月は食品の値上げが2,500品目を超えると報じられ、家計の固定費を見直したい気運が高まっています。また今月8日には、携帯電話向けの新しい「060」で始まる番号について携帯各社が提供開始時期の延期を発表するなど、「電話番号」まわりの話題も続いています。電話とのつき合い方を考え直すには、ちょうどいいタイミングかもしれません。
この記事では、固定電話が必要かどうかの判断基準、代わりになる選択肢、やめる前の確認ポイントを整理します。
固定電話を使わない家庭が増えているのは本当ですか?
本当です。スマホの普及にともない、固定電話の契約数は長期的に減少が続いています。特に若い世代では、最初から固定電話を引かない世帯が珍しくなくなりました。
一方で、電話網そのものも姿を変えています。2024年には従来の固定電話網がIP網へ移行し、固定電話からの通話料は距離による差がなくなって全国一律になりました。「固定電話は市外にかけると高い」という昔の常識も、すでに過去のものです。
つまり今は、「固定電話を持つかどうか」を、思い込み抜きでゼロから考え直せる時代になっているということです。
固定電話が必要なのはどんなケースですか?
- FAXを日常的に使っている
- 自宅で商売や事務所をしていて、固定番号が信用につながる
- 高齢の家族が固定電話での連絡に慣れている
- 学校や地域の連絡などで固定番号を求められる場面が残っている
- 停電・災害時の連絡手段を複数持っておきたい
補足すると、昔ながらの電話回線に、電話線から給電されるタイプの電話機をつないでいる場合は、停電時にも通話できることがあります。一方、ひかり電話や電源が必要なコードレス電話機は、停電時には基本的に使えません。
とはいえ、緊急連絡先が「携帯番号でOK」になるなど、固定番号でなければ困る場面は年々減っているのが実情です。
逆に、やめても困らないのはどんな家庭ですか?
着信のほとんどがセールスや自動音声で、家族どうしの連絡はスマホで完結している。FAXは使っていない。この条件がそろっているなら、固定電話をやめても困る場面はかなり限られます。
むしろ注意したいのは、固定電話が特殊詐欺の入り口になりやすいと、警察などから繰り返し注意喚起されている点です。使っていない固定電話をなんとなく残すことは、コストだけでなくリスクの面からも見直す価値があります。
ただし、高齢の親がいる実家では話が別です。「自分の家」と「実家」を分けて考えるのが、固定電話見直しのコツです。実家では、迷惑電話対策機能付きの電話機に変えるなど「残しつつ守る」選択もあります。
固定電話の代わりになる選択肢は何がありますか?
| 選択肢 | 月額の目安 | 番号 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| スマホに一本化 | 追加費用なし(必要ならかけ放題オプション) | 携帯番号のみ | 家族全員がスマホを持っている家庭 |
| ひかり電話(光回線の電話オプション) | 数百円程度〜 | 市外局番の固定番号(引き継げる場合あり) | 光回線を利用中で、固定番号を残したい家庭 |
| 050のIP電話アプリ | 無料〜数百円程度 | 050番号 | 着信用の番号を安く持ちたい人 |
| 迷惑電話対策付き電話機で継続 | 現状の基本料+電話機代 | 今の番号のまま | 高齢の家族を詐欺から守りつつ残したい家庭 |
すでに光回線を使っている家庭なら、ひかり電話は有力候補です。月額数百円程度で固定番号を持てて、条件を満たせば今の番号を引き継げる場合もあります。
「番号だけは残したい」のか「電話機能そのものが不要」なのかを切り分けると、選択肢は自然に絞れます。
固定電話をやめる前に確認すべきことは?
- 固定番号の登録先を洗い出す銀行・保険・学校・かかりつけ医・通販サイトなど、固定番号を登録している先をリストアップし、携帯番号などへ変更します。
- 番号の引き継ぎ可否を確認するひかり電話などへ切り替える場合、今の番号を引き継げるかは番号の取得経緯や移行先によって異なります。事前に事業者へ確認しましょう。
- FAXの代替を決める使う機会がまれなら、コンビニのFAXやインターネットFAXで十分に代替できます。
- 「休止」と「解約」の違いを確認する加入電話には、解約せず回線を休止する制度もあります。将来使う可能性や費用を含めて、窓口で選択肢を確認してから決めると安心です。
- 家族・親族に知らせる特に離れて暮らす親族には、固定電話をやめたことと今後の連絡先を必ず伝えておきます。
いきなり解約ではなく、「登録先の変更」から始めるのが失敗しない順番です。
まとめ:判断基準は「番号・FAX・停電・家族」の4つ
固定電話の解約は固定費削減の定番ですが、高齢の家族の連絡手段、自営業の信用、停電時の備えなど、金額に換算しにくい価値もあります。「みんなやめているから」ではなく、ご自身の家庭の使い方で判断してください。
固定番号を求められる場面・FAX・停電時の備え・家族の事情。この4つを確認して「どれも当てはまらない」なら、固定電話は卒業を検討していい段階です。
まずは今月の請求書で、固定電話にいくら払っているかを確かめるところから。金額を知ると、判断は一気に具体的になります。
よくある質問
固定電話をやめると困ることはありますか?
主に困る可能性があるのは、固定番号を登録している連絡先の変更漏れ、FAXが使えなくなること、停電時の連絡手段が減ることの3つです。事前に登録先を洗い出して変更し、FAXはコンビニやインターネットFAXで代替し、災害時の連絡方法を家族で決めておけば、多くの家庭では大きな支障はありません。
固定電話の代わりになるサービスはありますか?
あります。代表的なのは、スマホへの一本化(必要に応じてかけ放題オプションを追加)、光回線のオプションであるひかり電話、月額の安い050番号のIP電話アプリです。固定番号を残したいならひかり電話、番号にこだわらないならスマホへの一本化が有力です。
今の固定電話の番号はひかり電話に引き継げますか?
引き継げる場合があります。ただし、番号の取得経緯や移行先のサービスによって可否が変わるため、必ず事前に移行先の事業者へ確認してください。引き継げない場合は新しい番号になるため、銀行や学校など登録先への変更連絡が必要になります。
停電のとき固定電話は使えますか?
電話の種類によります。昔ながらの電話回線に、電話線から給電されるタイプの電話機をつないでいる場合は、停電時にも通話できることがあります。一方、ひかり電話や、電源を必要とするコードレス電話機は、停電時には基本的に使えません。停電時の連絡手段は、スマホのバッテリー確保などとあわせて考えておくと安心です。
※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。