株のニュースが呪文に聞こえる…始める前に知っておきたい用語10選
株式投資の情報を読み解くには、まず「株価」「銘柄・証券コード」「単元株」「時価総額」「日経平均株価・TOPIX」「配当」「配当利回り」「PER」「PBR」「指値・成行」の10語を押さえるのが近道です。この記事では各用語を初心者向けにひとつずつ定義し、ニュースや証券会社の画面がそのまま読めるようになることを目指します。
その感覚、とても正常です。株の世界は専門用語が多く、用語がわからないうちは情報の9割が素通りしてしまいます。逆に言えば、基本の10語を押さえるだけで、ニュースも証券会社の画面も急に読めるようになります。
この週末は各地で今年初の真夏日となり、季節のニュースも相場のニュースもにぎやかな5月です。日経平均の史上最高値更新が報じられたのをきっかけに興味を持った人も多いはず。今日は「最初の語彙10個」だけに絞って解説します。
まず押さえたい「買う単位」の用語とは?
①株価
1株あたりの値段です。市場が開いている間、買いたい人と売りたい人の注文によって常に変動します。「株価3,000円」はあくまで1株の値段であって、その株を買うのに必要な最低金額ではない点に注意してください。
②銘柄・証券コード
売買の対象になる個々の株式のことを銘柄と呼びます。日本の上場企業には識別用の証券コードが割り振られており、検索や注文のときに使われます。
③単元株
日本の株式市場では、通常100株を1単元として売買します。株価3,000円の銘柄を通常の方法で買うなら、3,000円×100株=30万円が基本の購入単位になります。なお、証券会社によっては1株から買える単元未満株のサービスもあります。
市場全体を見る用語とは?
④時価総額
株価×発行済み株式数で計算される、会社の市場での評価額です。株価そのものの高い・安いではなく、会社の規模を比べるときの物差しになります。株価が低くても発行株式数が多ければ、時価総額の大きな会社ということもあります。
⑤日経平均株価・TOPIX
日経平均株価は、日本経済新聞社が選ぶ代表的な225銘柄をもとに算出される株価指数です。TOPIX(東証株価指数)は、東京証券取引所に上場する幅広い銘柄を時価総額をもとに指数化したものです。「市場全体の体温計」の役割を果たすのがこの2つの指数で、5月13日に報じられた「終値で史上最高値更新」も日経平均株価の話です。
受け取るお金の用語とは?
⑥配当
会社が利益の一部を株主に分配するお金です。年1〜2回支払う会社が多い一方で、業績や方針によっては支払われないこともあり、金額が保証されているものではありません。
⑦配当利回り
1年間の配当金が株価の何%にあたるかを示す数値で、「年間配当÷株価×100」で計算します。株価3,000円で年間配当が60円なら2%です。数字が高いほど良いとは限らず、株価の下落によって見かけ上高くなっている場合もあります。
割安・割高の物差しになる用語とは?
⑧PER(株価収益率)
株価が「1株あたり利益」の何倍かを示す指標です。利益に対して株価が高めか低めかを見る物差しで、業種によって平均的な水準が違うため、同じ業種内で比べて使われることが多い数値です。
⑨PBR(株価純資産倍率)
株価が「1株あたり純資産」の何倍かを示す指標です。1倍を下回ると、会社の持つ純資産に対して株価が低い状態にあると説明されます。ただし、PERもPBRもあくまで目安のひとつで、この数字だけで割安・割高を断定することはできません。
注文のときに使う用語とは?
⑩指値注文・成行注文
指値(さしね)注文は「この値段で買いたい・売りたい」と値段を指定する注文方法、成行(なりゆき)注文は値段を指定せず「今の市場の値段で」と出す注文方法です。そして注文が成立することを約定(やくじょう)と呼びます。
指値は希望の値段で取引できる半面、株価がそこまで届かなければ約定しません。成行はすぐ約定しやすい半面、想定と少し違う値段になることがあります。それぞれ一長一短です。
用語を覚えたあとは何をすればいい?
- ①株価 ②銘柄・証券コード ③単元株
- ④時価総額 ⑤日経平均株価・TOPIX
- ⑥配当 ⑦配当利回り
- ⑧PER ⑨PBR
- ⑩指値注文・成行注文(+約定)
おすすめの練習は、経済ニュースを1日1本、今日の10語を探しながら読んでみることです。用語は暗記するものではなく、ニュースで何度も出会って自然に覚えるもの。お金もリスクもかからない、いちばん安全なトレーニングです。
用語や指標を覚えると、つい「割安だから買えば儲かるのでは」と考えたくなります。ですが、PERやPBRなどの指標は過去と現在の状態を整理する道具であって、将来の株価を約束するものではありません。用語の理解と、実際にお金を投じる判断は、切り離して慎重に考えてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の推奨や投資助言ではありません。投資は元本を保証するものではなく、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
よくある質問
株の用語はどこまで覚えれば始められますか?
まずは株価・銘柄・単元株・時価総額・日経平均株価・配当・配当利回り・PER・PBR・指値と成行の10語で十分です。この10語で経済ニュースや証券会社の画面の大半が読めるようになり、残りの用語は実際に情報に触れながら少しずつ増やしていけば問題ありません。
単元株とは何ですか?
日本の株式市場における売買の基本単位で、通常は100株が1単元です。株価が3,000円の銘柄なら、1単元の購入にはおよそ30万円が必要になります。証券会社によっては、1株単位で買える単元未満株サービスも提供されています。
PERはどう使えばいいですか?
PERは株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標で、利益に対する株価の水準を見る目安です。業種によって平均的な水準が異なるため、同業種の企業同士や、その企業の過去の水準と比べて使うのが一般的です。PERの数字だけで割安・割高を断定することはできません。
日経平均株価とTOPIXの違いは何ですか?
日経平均株価は日本経済新聞社が選定する代表的な225銘柄をもとに算出される指数で、株価の高い銘柄の影響を受けやすい特徴があります。TOPIXは東京証券取引所に上場する幅広い銘柄を時価総額をもとに算出する指数で、市場全体の動きをより広く反映します。
※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。