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FOMCは金利据え置き、投信の金利感応度の確認手順

2026年10月31日|いろは堂投資編集部
屋内のソファで女性1人がノートパソコンを操作しながらスマートフォンを手に持っている様子

画像出典: 写真: Shixart1985(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
2026年10月27〜28日のFOMCは、政策金利の目標レンジを3.75%〜4.00%に据え置きました(0.25%の利下げは決定されていません)。反対票2名はいずれも0.25%の利上げを支持したものでした。金利の上下に強く反応するかどうかは商品ごとに違うため、保有する米国株・REIT投信の目論見書や運用報告書でデュレーションなどの金利リスク指標を自分で確認するのが出発点になります。
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FOMCが0.25%の利下げを決めたって見たんですけど、新NISAで持ってる米国株とREITの投信、どうなるんでしょう……

まず事実の確認から始めます。2026年10月27〜28日に開かれたFOMC(連邦公開市場委員会・米国の金融政策を決める会合)は、政策金利の目標レンジを3.75%〜4.00%に据え置きました。利下げは決定されていません。発表は2026年10月28日午後2時(米国東部時間)です。

SNSや掲示板では「0.25%の利下げ」という言い方が流れることがありますが、公表された声明の内容は現状維持です。ここを取り違えたまま保有商品を売ったり買い増したりすると、起きていない出来事を理由に動くことになります。

そのうえで、やっておくと次の会合以降で慌てなくなる作業が一つあります。自分が持っている投信が、金利の上下にどれくらい反応しやすい商品なのかを調べておくことです。

2026年10月のFOMCは何を決めたのか?

決まったのは据え置きです。政策金利であるフェデラルファンド・レートの目標範囲は3.75%〜4.00%のまま変更されませんでした。

投票結果は10対2で、反対票を投じた2名はリサ・D・クック氏とベス・M・ハマック氏です。注意したいのは、この2名が支持していたのが0.25%の利上げだったという点です。つまり今回の反対は「もっと下げるべき」ではなく「上げるべき」という立場からのものでした。「反対票が出た」という情報だけが伝わると、利下げを求める声があったように読めてしまいます。

フェデラルファンド・レート目標レンジ3.75%〜4.00%
IORB(準備預金につく付利)3.90%
ON RRP(翌日物リバースレポ)金利3.75%
プライマリークレジット(公定歩合)4.00%

米連邦準備制度理事会の公表データをもとに作成(IORB・ON RRP・プライマリークレジットは2026年10月29日発効)

上の数字は、ニュースで見出しになる「政策金利」のほかに、FRBが資金の出し入れに使う金利も同時に示されていることを表しています。目標レンジだけでなく、その上下の帯をどう固定しているかまで声明に書かれている、と押さえておけば十分です。

金利が動くと米国株投信とREIT投信はなぜ値動きが違うのか?

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同じ「米国のもの」なのに、株の投信とREITの投信で反応が違うのはどうしてなんでしょう

REIT(不動産投資信託)は、借入をして物件を持つ仕組みです。家賃収入からローンの利息を払って、残りを分配に回します。だから金利が下がれば利息の負担が軽くなり、投資口の価格が上がりやすい一般的な傾向があります。逆に金利が上がれば利息の負担が重くなり、価格は下がりやすくなります。住宅ローンを変動金利で組んでいる家計の手残りが金利で変わるのと、向きは同じです。

もう一つの物差しがデュレーションです。これは「受け取るお金が、どれくらい先まで並んでいるか」を表す年数の指標で、長いほど金利が動いたときの価格の振れが大きくなります。遠い将来に受け取るお金は、割り引く金利が少し変わるだけで現在の価値が大きく動くためです。10年後に受け取る約束のほうが、1年後に受け取る約束より、金利の影響を強く受けるという関係です。

米国株式インデックス投信(S&P500に連動するものなど)と、米国REIT型・外国REIT型の投信では、この金利の効きやすさが違います。同じFOMCの決定でも、保有している商品によって値動きの大きさは変わります。「米国だから一緒に動く」と考えていると、片方だけ大きく振れたときに理由がわからなくなります。

保有ファンドの金利感応度はどこを見ればわかる?

証券会社のアプリやサイトで、保有している投信の詳細ページまで進むと、交付目論見書(購入時に必ず渡される、投資対象とリスクをまとめた説明書)と運用報告書(全体版)(決算ごとに作られる、運用の中身と成績の報告書)をその場で開けるようになっています。金利リスクに関する記述やデュレーションなどの指標は、この2つの書類の中に載っていることが多いところです。画面の名前や並び順は証券会社ごとに違うので、言葉が完全に一致しなくても、同じ役割のメニューを探してください。

  1. 保有商品の一覧を開くアプリの「保有商品」「保有残高」などから、投資信託の一覧を表示します。新NISA口座分と課税口座分が分かれて表示される場合は、まず残高の大きいほうから見ます。
  2. 気になるファンド名をタップして詳細へ基準価額の推移だけを見て閉じないようにします。同じページの下部や別タブに、書類のリンクがまとまっています。
  3. 「目論見書」「運用報告書」を開く交付目論見書には投資対象と主なリスクが、運用報告書(全体版)には運用期間中の中身が書かれています。PDFで開く形が一般的です。
  4. 「金利」「デュレーション」で文字検索するPDFビューアの検索機能に入れます。該当箇所に、その商品が金利変動をどう受けるかの説明や、指標の数値が載っています。
  5. 資産の種類の内訳を確認する債券やREITの比率が高いほど、金利の話が自分の残高に直接関わってきます。株式100%のインデックス投信なら、デュレーションの記載がない場合もあります。
  6. 調べた内容を一行メモに残す「このファンドは外国REITが中心、金利上昇で下がりやすい」程度で構いません。次に会合のニュースを見たとき、ゼロから調べ直さずに済みます。
確認しておくと判断がぶれにくい項目
  • 投資対象の資産は何か(米国株式/REIT/債券/複数の組み合わせ)
  • デュレーションなど金利リスクの指標が記載されているか、その数値
  • 為替ヘッジの有無(ヘッジありなら内外の金利差がコストに関わります)
  • 自分の総資産のうち、そのファンドが占める割合

数値そのものは商品ごとに違うため、他人の記事に出ていた数字を自分のファンドに当てはめることはできません。自分の保有分の書類を開いて読む、という手順だけが共通して役に立ちます。

据え置きだったとき、持っている投信はどうすればいい?

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利下げじゃなかったなら、何もしないほうがいいってことでしょうか

据え置きは「変化がなかった」という結果です。積立の設定を組んである人にとって、会合の結果を受けて設定を触る理由は、そこからは生まれません。金額や商品を見直すなら、収入や生活の予定といった自分側の事情が変わったときのほうが、理由としてはっきりします。

次回以降の会合でどうなるかは公表されていません。わからないものを当てにいくより、先に挙げた手順で手元の内訳を把握しておくほうが、結果が出てから慌てずに読めます。金利が動いたときに自分のどの資産が反応するのかがわかっていれば、ニュースの見出しを自分の残高に翻訳できるようになります。

この確認が向いていないケースもあります

保有が株式インデックス投信だけで、積立を10年以上続ける前提の人にとっては、デュレーションを調べても行動が変わらないことがあります。調べた結果「自分には関係が薄い」とわかるのも一つの結論です。逆に、書類を読んだ結果に合わせて売買を繰り返すようになるなら、確認が目的から外れています。手順は、慌てないために把握しておくためのものです。

FOMCの一次情報はどこで確かめるのか?

FRB(米連邦準備制度理事会)は、会合ごとに声明文を自社サイトで公開しています。政策金利の目標レンジ、投票結果、反対票を投じた人の名前と、その人が支持した内容まで書かれています。

見出しだけが切り取られて伝わる場面では、この声明に戻るのがいちばん速い確認方法です。今回のように、実際は据え置きなのに「0.25%」という数字だけが利下げとして流れることがあります。数字が出てきたら、上げなのか下げなのか据え置きなのかを声明で合わせる、という手順を一度やっておくと、以降は判断に時間がかからなくなります。

日本語の解説を読むのは構いませんが、売買の判断に使う前に原文の数字と突き合わせる。この順番だけ守れば、誤った前提で動くことは避けられます。

※投資は自己責任です。投資信託やREITには元本保証はなく、価格変動や為替変動により損失が生じる可能性があります。本記事は教育・情報提供を目的としたもので、特定の商品の売買を勧めるものではありません。

よくある質問

2026年10月のFOMCは利下げを決めたのですか?

いいえ。2026年10月27〜28日に開かれたFOMCは、政策金利の目標レンジを3.75%〜4.00%に据え置くことを決定しました。0.25%の利下げは決定されていません。発表は2026年10月28日午後2時(米国東部時間)です。

FOMCで反対票が2票出たのは、利下げを求めたからですか?

違います。2026年10月のFOMCの投票結果は10対2で、反対票を投じたリサ・D・クック氏とベス・M・ハマック氏はいずれも0.25%の利上げを支持していました。利下げを求めた反対ではありません。

投資信託のデュレーションはどこで確認できますか?

証券会社のアプリやサイトで保有している投信の詳細ページを開き、交付目論見書(購入時に渡される投資対象とリスクの説明書)または運用報告書(全体版)(決算ごとの運用内容の報告書)のPDFを表示して「金利」「デュレーション」で文字検索すると、該当する記述や数値が見つかることが多いです。画面の名称は証券会社ごとに異なります。

金利が下がるとREIT投信の価格は上がるのですか?

REITは借入をして不動産を保有する仕組みのため、金利が下がると借入コストの負担が軽くなり、価格が上昇しやすい一般的な傾向があります。ただし実際の値動きは不動産市況や為替など他の要因も受けるため、金利だけで決まるわけではありません。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。