TOEICリーディングの時間配分とは?パート別の目安
画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
TOEICのリーディング75分は、Part5を8〜10分、Part6を8〜10分、Part7を55〜57分で配分するのが目安です。Part5は1問20秒で判断がつかなければ仮マークして次へ進みます。時間切れの原因はほぼ全て「Part5・6での考え込み」で、ここを削ってPart7の54問に時間を回すのが最短の改善策です。
リーディングで時間が足りなくなる原因は、読むスピードそのものより前半で時間を使いすぎていることにあります。Part5の1問に40秒かけると、30問で20分。目安の倍です。その差分がそっくりPart7から削られます。
正直なところ、速く読む力は数か月かけて伸ばすものです。でも配分と捨て問のルールは、次の模試から変えられます。まずは時計の使い方から整えていきましょう。
TOEICのリーディングは何分で何問解くのか?
TOEIC Listening & Reading Testは合計約2時間・200問のマークシート方式です。リスニングが約45分・100問、リーディングが75分・100問。時間配分を自分でコントロールできるのはリーディングの75分だけで、リスニングは音声のペースで進むため「配分」という概念がありません。
そのリーディング100問の内訳が、時間切れの構造をそのまま説明しています。
| パート | 問題数 | 時間の目安 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| Part 5 短文穴埋め | 30問 | 8〜10分 | 15〜20秒 |
| Part 6 長文穴埋め | 16問 | 8〜10分 | 約30秒 |
| Part 7 読解 | 54問 | 55〜57分 | ー |
TOEICを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公表するテスト形式と、資格試験予備校TACの公表する時間配分の目安をもとに作成
Part 7の54問は、リーディング100問の半分以上、テスト全体200問で見ても4分の1を超える最重要パートです。ここに55分以上を残せるかどうかが、そのままスコアに直結します。逆に言えば、Part 5と6で使ってよいのは合わせて20分まで。この20分という上限が、これから話す判断基準のすべての土台になります。
Part 5で「20秒」を超えたらどうする?
Part 5は「20秒で判断できなければスキップ」が鉄則とされています。2択で迷って止まってしまう受験者が多いことが指摘されていて、この止まる時間こそが後半を削っている犯人です。
2択まで絞れた時点で、正解率はすでに50%あります。そこから30秒粘って正解率が70%になったとして、増えるのは0.2問分。同じ30秒をPart 7に回せば、読み切れる文書が1つ増えるかもしれません。迷った1問に粘る価値より、先の1問に届く価値のほうが大きい——これが捨て問という考え方の中身です。
- 20秒経ったら、絞れている選択肢のどれかを必ずマークする
- 問題冊子の設問番号に小さく印を付ける(解答用紙には書かない)
- そのまま次の問題へ進む。振り返らない
- Part 7まで解き終えて時間が余ったら、印の問題だけ戻る
ここで大事なのは空欄にしないことです。TOEICは誤答による減点がないため、マークを空けておく理由がありません。「後で戻るから」と空欄にしたまま時間切れになると、その問題は確実に0点になります。仮マークしてから印を付ける、この順番を守ってください。
1問に1分以上の思考時間をかけない、というのがもう一つの目安です。Part 6は1問30秒が目安なので少し余裕がありますが、それでも空所1つで1分を超えたら同じ扱いにします。
Part 7はどこを捨てればいいのか?
Part 5・6と違い、Part 7の捨て問は「1問」ではなく「1セット」単位で考えます。文書を読む時間が固定費としてかかるため、文書を読み始めた時点で設問2〜5問分のコストを払っているからです。読み始めてから捨てるのが一番もったいない。
Part 7の時間の目安は、1つの文書を読むシングルパッセージが1文章あたり3〜4分(29問・合計約25分)、複数文書を読み比べるマルチプルパッセージが1セット4〜5分(25問・合計約30分)です。
- 残り時間で残セット数を割るPart 7に入った時点の残り時間を確認します。55分あるなら想定どおり。45分しかないなら、最初から2セット分は落とす前提で組み直します。
- 落とすなら後半のマルチプルから複数文書のセットは1セット4〜5分と単価が高く、設問も文書をまたぐ照合が必要です。同じ5分ならシングル1〜2文章を確実に取るほうが得点効率が高くなります。
- 捨てると決めたセットは即マーク設問文だけ見て、選択肢の中で本文に出てきた語をそのまま含むものを避ける、といった機械的な選び方でかまいません。ここに時間をかけないことが目的です。
- 残り5分で全体を見直すマークのずれがないか、空欄が残っていないかだけを確認します。答えの正誤を考え直す時間ではありません。
模試の演習では75分ではなく70分で解き終えることを目標にするとよいという指摘があります。本番は緊張で読み返しが増えるので、5分の緩衝を最初から織り込んでおくわけです。
リスニングの45分に「配分」はあるのか?
リスニングは音声のペースで進行するため、受験者側で時間を配分することはできません。ただし「音声が流れる前に設問を先読みする」という時間の使い方があり、これがPart 3・4の得点に直結するとされています。
Part 3は会話問題39問、Part 4は説明文問題30問。どちらも1つの音声に設問が3問ずつ付く形式です。音声が流れ終わってから設問を読み始めると、内容を記憶から引き出しながら英文を読むことになります。先に設問を見ておけば、聞きながら答えを拾えます。同じ45分でも、聞く前に読むか後に読むかで負荷がまるで違います。
先読みの時間は、直前の設問を早く解答して作ります。Part 1は写真描写6問、Part 2は応答25問で、こちらは設問文自体がないぶん余白が生まれます。
時間配分の練習は、どうやればいいのか?
配分のルールを知っても、本番でその通り動けるとは限りません。練習で必要なのは、「20秒が体感でわかる」状態を作ることです。
- 15分だけ:Part 5を30問、10分のタイマーで解き切る。正答率より、10分で最後まで到達できたかを見る
- 20分だけ:Part 7のシングルパッセージを5文章、1文章4分のタイマーで。時間が来たら読み終えていなくても次へ
- 5分だけ:前回の模試で「印を付けた問題」だけ見直す
ここは学生と社会人で条件が分かれるところです。学生なら平日にも2時間続きの時間を確保しやすいので、週1回の通し模試を軸に組めます。仕事をしている人は2時間の連続時間が休日にしか取れないことが多く、平日は上の「15分だけ」「20分だけ」を積み、通しは休日に月2回、という組み方のほうが続きます。
費用の面も少し触れておくと、TOEIC L&Rの受験は毎回受験料がかかります。金額は実施団体が改定することがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の受験料を必ず確認してください。決して安い金額ではないので、だからこそ本番前に配分だけは固めてから申し込むほうが、1回あたりの元が取れます。市販の公式問題集を1冊、時間を測って回すだけでも、配分の練習としては十分に機能します。
Part 5を10分で解いてもPart 7が半分しか終わらない場合、原因は配分ではなく読解速度そのものです。この場合は時間配分を工夫しても頭打ちになります。1文を戻り読みせずに前から処理できるか、知らない単語が1文に3語以上ないか——このあたりを確認して、語彙と精読に戻ったほうが結果的に近道です。
また、ここで示した分数はあくまで一般的な目安であり、得意なパートから先に解く戦略を取る人もいます。自分の模試の記録と照らして調整してください。
よくある質問
TOEICのリーディングで時間が足りないのはなぜですか?
多くの場合、Part 5・6で1問に考え込みすぎていることが原因です。Part 5は1問15〜20秒、Part 6は1問約30秒、両方合わせて20分以内が目安で、ここを超えた分だけPart 7(54問・55〜57分が目安)の時間が削られます。Part 7で時間切れになる受験者が最も多いとされています。
TOEICで捨て問を判断する基準は何秒ですか?
Part 5では20秒が目安です。20秒考えて判断がつかなければ、絞れている選択肢のどれかを仮マークして次へ進みます。また、どのパートでも1問に1分以上の思考時間をかけないことが判断ルールとして示されています。誤答による減点はないため、空欄のまま残さず必ずマークします。
TOEICのリーディング75分の配分の目安を教えてください。
Part 5(30問)に8〜10分、Part 6(16問)に8〜10分、Part 7(54問)に55〜57分が目安です。合計で71〜75分となり、模試の演習では見直し時間を確保するため70分で解き終えることを目標にするとよいとされています。
リスニングにも時間配分の工夫はありますか?
リスニングは音声のペースで進むため受験者が時間を配分することはできませんが、音声が流れる前に設問を先読みする方法があります。特に会話問題のPart 3(39問)と説明文問題のPart 4(30問)では、先読みが得点に直結するとされています。
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