資格の模試はいつ受ける?回数の目安
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資格試験の模試は、本番の1〜2か月前に1〜2回受けるのが一般的な目安です。宅建のように問題数が多く時間配分が難しい試験では3回程度まで増やす考え方もありますが、受けっぱなしにするくらいなら回数を減らして復習に時間を割いたほうが伸びます。復習は模試当日に1回目、1週間後をめどに間違えた問題だけを集めたノート作成という2段階で行い、間違いを「知識不足・うろ覚え・ケアレスミス・時間不足」の4つに分けて対策を変えるのが要点です。
模試を受けるかどうかで迷う理由は、たいてい「今の実力で受けても点が出ないから無駄では」という不安です。ただ、模試の価値は点数そのものよりも、本番と同じ時間・同じ形式で解く経験と、そこで出た間違いの中身にあります。点が低い模試ほど、拾える弱点は多くなります。
とはいえ、何回も受ければいいというものでもありません。受験料もかかりますし、社会人なら休日が、学生なら他の授業や試験と重なる週末が消えます。だからこそ「いつ・何回受けて、受けたあと何をするか」を先に決めておくのが現実的です。
模試はいつ受けるのがいい?
一般的な目安として紹介されているのは、本番の1〜2か月前です。この時期が選ばれるのには理由があります。早すぎると出題範囲の学習が終わっていないため「まだ習っていないから解けない」問題が大量に出て、弱点の切り分けができません。逆に本番2週間前まで引っ張ると、弱点が見つかっても埋める時間が残りません。
秋の試験で言うと、宅地建物取引士試験は2026年10月18日(日)の13時〜15時に実施されます。ここから1〜2か月を逆算すると、模試の適期は8月下旬から9月中ということになります。TOEIC L&Rの公開テストは2026年9月5日(土)・9月27日(日)・10月25日(日)・11月15日(日)に実施予定なので、10月25日を本番と決めるなら9月27日の回を実力測定に充てる、という組み方もできます。
| 本番の日 | 2026年10月18日(宅建の例) |
|---|---|
| 模試の適期 | 8月下旬〜9月中 |
| 弱点を埋める期間 | 模試後〜本番2週間前 |
| 直前2週間 | 新しいことをせず既習範囲の確認 |
この並びで見ると、模試は「実力を測るゴール」ではなく残り時間の使い道を決めるための分岐点だとわかります。だから、間に合わせるために模試を後ろへずらすのは順番が逆です。仕上がっていなくても、分岐点は分岐点として先に置いておきます。
何回受けるべき?
回数の目安は1〜2回とされることが多く、これが最も広く紹介されている水準です。一方で、宅建試験のように出題数が多く時間配分の難易度が高い試験では、最低でも3回は本番形式で解いておきたいという考え方もあり、時間配分と復習まできちんと回せるなら5回前後まで入れてよいとも言われます。
回数を決める基準はシンプルで、1回の模試につき復習の時間をまるごと確保できるかどうかです。受けっぱなしにするくらいなら、回数を減らして復習に時間を割いたほうがよい、という指摘は複数の情報源に共通しています。模試は受けた瞬間ではなく、間違いを潰した瞬間に点になります。
- 増やしてよい: 時間配分が本番の課題で、復習日を模試ごとに確保できる
- 増やしてよい: 学習範囲を一周し終えていて、あとは精度を上げる段階
- 減らすべき: 前回の模試の復習が終わっていない
- 減らすべき: 受験料や移動の負担で、他の教材費を圧迫している
模試は無料ではありません。受験料に加えて、会場受験なら当日の半日と往復の移動時間が消えます。学生の方で、アルバイト代から受験料も参考書代も出しているなら、模試を3回入れるより1回に絞って過去問演習の冊数を増やしたほうが合理的な場合があります。社会人でも、その休日が唯一のまとまった学習時間なら同じです。自宅受験形式の模試を選べば移動時間はなくなりますが、そのぶん本番の緊張感は再現しにくくなります。どれを取るかを先に決めておくと迷いません。
模試当日と復習はどう進める?
当日にやっておくこと
模試の効果を決めるのは、実は受験中の振る舞いです。点を取りにいくだけでなく、本番で使う予定の段取りをそのまま試す場にします。
- 開始前に時間配分をメモする大問ごとに「何分で切り上げるか」を問題用紙の余白へ書き込みます。守れたかどうかが、あとで振り返る材料になります。
- 飛ばした問題に印を付ける後回しにした問題へ印を残します。この印が、あとで「時間不足で落とした問題」を特定する手がかりになります。
- 迷った選択肢に印を付ける2択まで絞って迷った問題にも印を。正解していても、それは実力ではなく運の可能性があります。
- 終了後すぐ、体感を書き残す「後半で焦った」「見直しの時間が5分しか残らなかった」など、点数に出ない情報を数行で残します。
この3種類の印が付いているだけで、返却された結果を見たときの解像度がまったく変わります。同じ「不正解」でも、印のない不正解は理解の抜け、印のある不正解は判断の甘さです。
結果をどう復習に使うか
解説を読んで納得する作業は、復習ではなく確認です。納得した瞬間の「わかった」は、解説という補助輪が付いた状態でのわかり方なので、補助輪を外すと再現しません。ここを分けるために、復習は2段階に分けて行うのが定石とされています。
1段階目: 模試当日〜翌日の解き直し
記憶が新しいうちに1回目の復習を行います。ここでやるのは解けなかった問題を、何も見ずにもう一度解くことです。解説を読む前に、です。この順番には意味があります。何も見ずに解けたなら、それは知識はあったが時間が足りなかった問題。解けないなら、知識のほうに穴があります。この切り分けは、解説を先に読んでしまうと二度とできません。
2段階目: 1週間後をめどに復習ノートを作る
模試終了から1週間後をめどに、復習ノートを作成します。ポイントは正解できなかった問題だけを書き込むことです。全問を写すと作業量が膨らんで続きませんし、できた問題を眺める時間は伸びにつながりません。落とした問題だけを集めたノートは、そのまま自分専用の弱点教材になります。
1週間空けるのも意図があってのことです。当日に解き直した内容が本当に残っているかは、少し時間を置かないと判定できません。当日は解けたのに1週間後に手が止まる項目こそ、本番までに繰り返す価値のある項目です。
間違いの原因はどう分ける?
復習ノートに書くとき、間違いを一律に「できなかった問題」として扱うと対策も一律になります。間違いの原因は次の4つに分類でき、原因ごとに打ち手が変わります。
| 原因 | 見分け方と対策 |
|---|---|
| 知識不足 | 解説を読んで初めて知る内容だった。テキストの該当章へ戻り、周辺項目ごと入れ直す。 |
| うろ覚え | 知ってはいたが選択肢で迷った。似た項目と並べて違いを1行で書き出す。 |
| ケアレスミス | わかっていたのに取り違えた。何を読み飛ばしたかを特定し、読み方の手順を決める。 |
| 時間不足 | 手を付ければ解けた。解く順番と切り上げ時刻を見直す。知識の補強では直らない。 |
この4分類が効くのは、打ち手がまったく違うからです。時間不足で落とした問題にテキストを読み直す時間を使っても点は増えませんし、知識不足の問題を「次は気をつける」で片付けても同じ失点を繰り返します。復習ノートの各項目の横に、この4つのどれかを書き添えるだけで、残りの期間に何をすべきかが自動的に決まります。
- 当日〜翌日: 解けなかった問題を、何も見ずに解き直す
- その直後: 4分類のどれかを問題ごとに判定して書き込む
- 1週間後: 正解できなかった問題だけで復習ノートを作る
- 本番2週間前: そのノートだけを見直す
点数が悪かったときはどう受け止める?
模試の判定や偏差値は、その時点での立ち位置を示す数字であって、本番の結果を予言するものではありません。本番1〜2か月前という時期は、まさに弱点を見つけて埋めるために設定した時期なので、そこで弱点が大量に出るのは設計どおりです。
ただし、意味のある落ち込み方もあります。合計点ではなく、分野別の得点が極端に低い箇所です。全体的に薄いのか、特定分野だけ穴が空いているのかで、残り期間の使い方は変わります。前者なら演習量、後者ならその分野の集中投下です。分野別の内訳は、総合点より丁寧に見る価値があります。
もう一つ、模試の日程は本番の申込期間と重なることがあります。宅建の2026年度試験ならインターネット申込は7月1日〜7月31日でした。模試の結果を見てから本番の申込を判断しようとすると、申込期間そのものを逃す危険があります。本番の申込は先に済ませ、模試は申込後の実力確認として使うのが安全です。
模試を受けられないときの代わりは?
費用や日程の都合で模試を受けられない場合もあります。その場合は、過去問1回分を本番と同じ時刻・同じ制限時間で通しで解くことで、かなりの部分を代替できます。宅建なら日曜の13時から2時間、通しで。スマホを別の部屋に置き、途中で解説を見ないのが条件です。
模試でしか得られないのは、他の受験者との相対的な位置と、会場の空気に慣れることの2点です。この2つが今の自分の課題でないなら、自宅での通し演習に切り替えて、浮いた受験料と移動時間を復習に回す判断も十分に合理的です。
いずれの形にしても、やることは同じです。通しで解き、印を付け、当日に何も見ずに解き直し、1週間後に落とした問題だけのノートを作る。模試は受けた回数ではなく、潰した弱点の数だけ点になります。
よくある質問
資格試験の模試はいつ受けるのがいいですか?
本番の1〜2か月前が一般的な目安です。それより早いと未学習の範囲が多く弱点の切り分けができず、直前すぎると見つかった弱点を埋める時間が残りません。2026年10月18日実施の宅建試験を例にすると、8月下旬から9月中が適期にあたります。
資格試験の模試は何回受けるべきですか?
1〜2回が一般的な目安です。宅建のように問題数が多く時間配分が課題になる試験では最低3回、復習まで回せるなら5回前後までという考え方もあります。判断基準は回数そのものより、1回ごとに復習の時間を確保できるかどうかで、受けっぱなしにするなら回数を減らして復習に充てたほうが効果的です。
模試の復習はいつ、どうやればいいですか?
2段階で行います。1段階目は模試当日から翌日に、解けなかった問題を解説を見ずに解き直すこと。これで時間不足か知識不足かを切り分けられます。2段階目は1週間後をめどに、正解できなかった問題だけを集めた復習ノートを作ることです。全問を写す必要はありません。
模試の点数が悪かった場合、どう考えればいいですか?
本番1〜2か月前の模試は弱点を洗い出すために受けるものなので、点が低いこと自体は想定内です。見るべきは合計点より分野別の内訳で、全体的に薄いなら演習量を、特定分野だけ低いならその分野への集中投下を選びます。なお本番の申込期間は模試より前に締め切られることがあるため、申込は先に済ませておくのが安全です。
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