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TOEIC本番2カ月前、スコア別に変える3つの配分

2026年8月2日|いろは堂まなび編集部
積み重なった本にペンを当てて読む手元のクローズアップ写真

画像出典: https://kaboompics.com/ / Pexels

この記事の要点
TOEIC本番2カ月前は、今のスコアによって単語・文法・模試の比率を変えるのが合理的です。400〜595点台は単語と文法に7割、模試に3割を割り当てます。600〜795点台は3等分に近い配分になります。800点以上は模試と速読に6割以上を振り、単語は維持のみに留めます。10月25日実施回なら8月下旬、11月15日回なら9月中旬が2カ月前の起点です。
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秋のTOEICまであと2カ月。単語帳をやるべきか、模試を解くべきか、毎日迷ってるうちに時間だけ過ぎてる…

残り2カ月という期間は、微妙な長さです。ゼロから作り直すには短く、直前対策だけで終わらせるには長い。だから「何をやるか」より「何にどれだけ時間を割くか」のほうが結果を左右します。

正直なところ、この配分は全員共通ではありません。400点台の人が模試ばかり解いても、解説の英文自体が読めずに時間が溶けます。逆に800点を狙う人が単語帳を1周し直しても、伸びるのは数点です。今のスコアによって、削るべきものと増やすべきものが逆になるということです。

ここでは、公開されている2026年秋の試験日程から逆算した起点日と、スコア帯ごとの時間配分、そして2カ月間をどう区切るかを具体的な数字で置いていきます。

2カ月前は具体的にいつ? 秋の試験日から逆算する

まず起点を確定させます。IIBCが公表している2026年秋の公開テスト日程は次のとおりです。

試験日申込状況2カ月前の学習開始目安
2026年9月5日(土)申込締切済み
2026年9月27日(日)申込締切済み
2026年10月25日(日)申込受付中(2026年9月10日(木)15:00締切)8月下旬〜9月初旬
2026年11月15日(日)申込受付中(2026年10月5日(月)15:00締切)9月中旬〜下旬

IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公表データをもとに作成

今から2カ月の計画を立てるなら、現実的な受験回は10月25日か11月15日です。ここで注意したいのは、申込締切のほうが学習開始日より後に来るという点。10月25日回の締切は9月10日15:00なので、8月下旬に勉強を始めても申込はまだ間に合います。ただし「勉強してから決める」と締切を逃しやすいので、先に申し込んでしまうほうが計画は動きます。

試験は午前(9:25〜9:55開始帯)と午後(14:05〜14:35開始帯)の1日2回実施です。デジタル認定証は試験日から約2週間後の発行なので、就職活動や社内提出の期限がある人は、そこから逆算して受験回を選んでおくと安全です。

受験料と時間の前提は、人によって違います

TOEICは受験のたびに費用がかかります。学生の場合、受験料は自分のアルバイト代から出すことも多く、「何度も受けて慣れる」という戦略が取りづらいことがあります。一方で平日昼の可処分時間は社会人より確保しやすい。逆に社会人は費用の負担は軽くても、まとまった2時間を平日に作るのが難しい。この記事の配分は「1日の学習時間」ではなく「時間の比率」で示しているので、確保できる総時間が1日30分でも2時間でも、そのまま当てはめられます。

なぜスコア帯で配分を変えるのか

学習法の記事を見ると「単語・文法・模試をバランスよく」と書かれていることが多いのですが、これは残り2カ月の人にとってはあまり役に立ちません。バランスの中身が、スコアによって別物だからです。

TOEICのスコアは、大きく分けて知識量処理速度のかけ算で決まります。単語を知らなければ何度読んでも意味は取れない。逆に単語を知っていても、1問に時間をかけすぎればリーディングは最後まで到達できません。

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自分がどっちで詰まってるのか、どうやって判断するの?

判断はシンプルです。模試を1回、時間を測って解いてみて「時間が足りなかった」のか「時間はあったが分からなかった」のかを見る。前者なら処理速度、後者なら知識量が不足しています。学習を始める前の1回目の模試は、点数を出すためではなく、この診断のために解くものだと考えてください。

そしてこの詰まり方は、スコア帯ときれいに対応します。400〜595点帯は圧倒的に知識量が足りない段階。600〜795点帯は両方が中途半端な段階。800点以上は知識はあるのに速度で失点している段階です。だから配分も変わります。

スコア帯別の時間配分はどうなる?

以下は、公開されている学習法記事群(studychain.jp、atsueigo.com、nekomaster-english.com等)が示す学習ステップの考え方を踏まえ、編集部が2カ月という期間に合わせて整理した比率です。公的機関が定めた基準ではなく、あくまで配分を決める出発点として使ってください。

現在のスコア帯単語文法模試・演習
400〜495点40%35%25%
500〜595点35%30%35%
600〜795点30%30%40%
800点以上15%20%65%

比率だけ見ても実感が湧きにくいので、1日60分確保できる場合に換算します。

400〜495点帯: 単語24分・文法21分・模試15分

この帯は「TOEICの基本構造を理解し、頻出パターンを身につける段階」と位置づけられます。長文にいきなり挑むより、語彙と基本文法を固め、Part5のような短い設問の処理を安定させてから長文へ進む順序が合理的です。

模試の比率が最も低いのは、点数を測る意味が薄いからではありません。解けない問題を大量に解いても、増えるのは疲労だけだからです。この段階の模試は週1回、Part5・6だけを切り出して解く形で十分機能します。

500〜595点帯: 単語21分・文法18分・模試21分

「設問パターンに慣れ、Part別の得意・不得意を分析する段階」です。ここから模試の役割が変わります。点数を出すためではなく、どのPartで落としているかを特定するために使う。Part2で落ちているのかPart7で落ちているのかで、次の2週間の中身が変わります。

分析といっても難しいことはしません。模試を解いたら、Part別の正答数をノートに1行書くだけ。3回分並べれば、自分の穴は嫌でも見えてきます。

600〜795点帯: 単語18分・文法18分・模試24分

「得点力の底上げ」フェーズです。語彙と文法を強化しつつ、演習でリスニングとリーディングをバランスよく伸ばす。この帯の落とし穴は、得意なほうばかり伸ばしてしまうことです。リスニングが得意な人はリスニングの模試ばかり解き、リーディングを放置しがちになります。

模試24分という時間では1セット解ききれないので、日ごとにPartを割り当てて回します。月曜はPart3、火曜はPart5、水曜はPart7、という具合です。週末にまとめて2時間取れる日があるなら、そこで通しの模試を1回入れると時間感覚が整います。

800点以上: 単語9分・文法12分・模試39分

この段階で求められるのは正確さに加えたスピードです。リーディングで400点以上を取るには、最後まで解ききる時間配分が必要になります。有効とされるのは、時間を測った模試演習と、1分間に読める単語数(WPM)を意識した速読トレーニングです。

単語に15%しか割かないのは、覚える段階を終えているからです。新しい単語帳に手を出すより、模試で出会って詰まった語だけを拾って記録するほうが効率的です。

2カ月をどう区切る? 週ごとの進め方

比率が決まっても、8週間ずっと同じ配分では本番に間に合いません。後半に向けて模試の比率を上げていくのが基本形です。TOEIC満点保持者が2カ月で940点を取得した際の勉強法も、単語・文法の基礎固めから公式問題集での演習、そして模試演習へと移行する構成だったと紹介されています。

  1. 第1〜2週: 診断と基礎の再構築初週に時間を測った模試を1回。結果を見てPart別の穴を特定し、以降は表の比率どおりに回します。単語は1日10〜20語を目安に。
  2. 第3〜5週: 表の比率を守って淡々と最も脱落しやすい期間です。伸びを実感しにくいので、点数ではなく「単語を何語覚えたか」「Part5を何問解いたか」で進捗を測ります。
  3. 第6〜7週: 模試比率を10ポイント上げる単語と文法から5ポイントずつ削り、模試に回します。この時期から通しの模試を週1回、本番と同じ時間帯に解きます。午前受験なら午前に、午後受験なら午後に。
  4. 最終週: 新しいことをしない間違えた問題の見直しと、覚えきれていない単語の確認だけ。新しい教材に手を出すと、自信を削るだけで終わります。
2カ月の間、これだけは崩さない
  • 単語は毎日触れる(1日10〜20語、スキマ時間で可)
  • 模試は必ず時間を測る(測らない演習は本番の役に立たない)
  • Part別の正答数を毎回1行記録する
  • 最終週は新規教材を追加しない

スキマ時間はどこに使うのが正解?

2カ月という短期間で目標スコアを狙う場合、スキマ時間での単語学習は特に相性がよく、数分の学習の積み重ねが結果的に何時間分もの学習量になるという指摘があります。

ここで大事なのは、スキマ時間に「単語だけ」を割り当てて、まとまった時間を模試と文法に空けることです。通勤電車や講義の合間の5分で模試は解けませんが、単語10語なら確実に入ります。逆に、机に向かえる30分を単語帳に使ってしまうと、時間を測る演習ができる貴重な枠が消えます。

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机に向かう時間は模試と文法、移動中は単語。分けて考えればいいのか

1日60分の内訳も、必ずしも連続60分である必要はありません。移動中に単語20分、夜に机で文法と模試を40分。この形なら、フルタイムで働いていても成立します。学生で日中にまとまった時間が取れるなら、そこに通しの模試を入れると本番の持久力が育ちます。

2カ月で大幅に伸びないケースもあります

ここで示した配分は、TOEIC形式への慣れが得点に直結する範囲で効きます。中学レベルの文法に不安が残る状態から2カ月で600点を超えるのは、1日60分では現実的に厳しい。その場合は今回の受験を「現在地の測定」と割り切り、次の受験回を本命に据えるほうが結果的に近道です。TOEICは年に複数回実施されるので、1回で決めきる必要はありません。

配分を守るためにやること

最後に、計画が崩れる原因を潰しておきます。2カ月の学習が崩れるのは、たいてい「何をやるか毎日考えている」ときです。

  1. 受験回を決めて申し込む締切前に申し込むと、逆算が具体的な日付になります。
  2. 1週目に模試を1回解く点数ではなく、時間が足りないのか分からないのかを見ます。
  3. スコア帯から比率を選ぶ上の表から1行選び、1日の学習時間に掛けて分数に直します。
  4. 曜日にPartを割り当てる「今日は何をやるか」を考える時間をゼロにします。
  5. 第6週で模試比率を上げるカレンダーに先に書いておきます。

比率は完璧でなくてかまいません。大切なのは、迷う時間を学習時間に変えることです。2カ月後にどう変わっているかは、今日の60分をどう分けたかの積み重ねでしかありません。

よくある質問

TOEICの2カ月前とは具体的にいつから始めればよいですか。

2026年10月25日(日)の公開テストを受験する場合は8月下旬〜9月初旬、11月15日(日)の回なら9月中旬〜下旬が学習開始の目安です。10月25日回の申込締切は2026年9月10日(木)15:00、11月15日回は2026年10月5日(月)15:00なので、学習を始めてからでも申込は間に合います。

400点台でも模試中心の勉強をしたほうがよいですか。

400〜495点帯では模試の比率を25%程度に抑え、単語40%・文法35%を優先するほうが合理的です。この帯は基礎語彙と基本文法を固め、Part5のような短い設問の処理を安定させてから長文に進む順序が推奨されています。模試は週1回、Part5・6だけを切り出す形でも診断機能を果たします。

単語は1日何語くらい覚えるのが目安ですか。

TOEIC頻出単語・表現は1日10〜20語を目安に覚え、スキマ時間に繰り返し復習する方法が推奨されています。通勤や移動中の数分を単語に割り当て、机に向かえるまとまった時間は模試や文法に使うと、限られた学習時間を効率よく配分できます。

800点以上を目指す場合、単語学習は不要ですか。

不要ではありませんが、比率は15%程度に抑えて維持中心にするのが現実的です。800点帯では正確さに加えてスピードが求められ、リーディングで400点以上を取るには最後まで解ききる時間配分が必要になります。時間を測った模試演習と、1分間に読める単語数(WPM)を意識した速読トレーニングが有効とされています。

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