TOEIC公開テスト直前3日、点が伸びるパートの順番
画像出典: 写真: Shixart1985(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)
TOEIC L&Rは素点では200問すべてが1問1点ですが、公表スコアは回ごとの統計的な換算(IIBC公式サイト、2026年10月時点)によって算出されるため、1問あたりのスコアへの寄与は一定ではありません。直前3日で伸ばしやすいのは出題の型が決まっているPart2(25問)とPart5(30問)です。最も問題数が多いPart7(54問)は知識を足すより時間配分の練習に回すほうが取りこぼしが減ります。前日は新しい教材を開かず、受験票と持ち物、会場までの行き方の確認に時間を使います。
残り3日は、新しいことを覚える時間ではなく取りこぼしを減らす時間です。TOEIC Listening & Readingはリスニング100問(45分)とリーディング100問(75分)の合計200問。問題数の配分がパートごとに決まっているので、「どこを触ると点が動きやすいか」は残り時間から逆算できます。
正直なところ、3日で単語を数百語詰め込んでも本番で思い出せる保証はありません。それよりも、すでに知っているはずの文法や応答の型を取り出せる状態にしておくほうが確実です。この順番を決めるだけで、当日の迷いがかなり減ります。
どのパートが残り3日で伸びやすい?
まず自分がどちらの前提か決める
残り3日の過ごし方は、確保できる時間で変わります。手順を読む前に、自分がどちらに近いかを決めてください。
- 社会人(平日は仕事): 平日に取れるのは通勤と夜の合計1〜2時間程度。土曜にまとまった時間が取れる人も、日曜が本番なので土曜に詰め込みすぎない。
- 学生(平日も時間が取りやすい): 平日に3時間以上取れるなら、リーディングの通し解きまで入れられる。
以降の優先順位はどちらにも共通ですが、時間の長い人は後半の項目まで、短い人は前半だけ、という読み方をしてください。上から順に手をつけて、時間が尽きたところで切り上げるのが直前期の正解です。なお、ここで挙げる時間の目安は筆者が問題数から配分した例で、学習量と点数の関係には個人差があります。
優先順位の決め方
判断材料はシンプルで、問題数と「出題の型が決まっているか」の2点です。型が決まっているパートは、直前に型を思い出すだけで正答が拾えます。逆に読解量で勝負するパートは、3日では読む速さそのものが変わりません。
| 優先度 | パート | 問題数 | 3日でやること |
|---|---|---|---|
| 1 | Part2 応答問題 | 25問 | 疑問詞で始まる問いへの答え方など、応答の型を再確認 |
| 2 | Part5 短文穴埋め | 30問 | 文法・語彙の出題パターンを間違えた問題から見直す |
| 3 | Part1 写真描写 | 6問 | 頻出の動作・状態の表現をひと通り確認 |
| 4 | Part3・Part4 | 合計69問 | 設問の先読みの手順を固定する |
| 5 | Part7 読解 | 54問 | 時間配分と、解かずに飛ばす問題の見極め |
Part1とPart2は合計31問と数は多くありませんが、難易度が比較的安定していて直前の型の再確認で取りやすいパートとされています。Part5も出題パターンが文法・語彙に限られるため、直前の見直しで正答率を上げやすいとされます。一方でPart7は54問と最も多く、読解量のせいで時間不足になりやすいので、直前期は知識より時間配分の練習が有効とされています。
問題数はGlobal Examが公表するパート構成をもとに作成(2026年10月時点、優先度は本記事の判断)
200問の配分はどうなっている?
優先順位の根拠になる全体像も押さえておきます。どのパートに何問あるかを知っていると、本番で時間が足りなくなったときに「どこを捨てるか」を迷わず決められます。
| セクション | パート | 内容 | 問題数 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| Listening | Part1 | 写真描写問題 | 6問 | リスニング全体45分 |
| Listening | Part2 | 応答問題 | 25問 | リスニング全体45分 |
| Listening | Part3 | 会話問題 | 39問 | リスニング全体45分 |
| Listening | Part4 | 説明文問題 | 30問 | リスニング全体45分 |
| Reading | Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | リーディング全体75分 |
| Reading | Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | リーディング全体75分 |
| Reading | Part7 | 読解問題(シングル+複数パッセージ) | 54問 | リーディング全体75分 |
Global Examが公表するパート構成をもとに作成(2026年10月時点)
上の表で目を引くのは、リーディング100問のうち半分以上がPart7だという点です。Part5とPart6を合わせた46問をどれだけ速く抜けられるかで、Part7に残せる時間が決まります。
3日間をどう割り振る?
本番が日曜なら、水・木・金の3日間が最後の仕上げになります。日付ではなく「本番の何日前か」で組み立てます。
- 3日前:間違いの棚卸し手持ちの問題集や模試で間違えた問題を、Part2とPart5に絞って見返します。全部やり直すのではなく、間違えた理由が「知らなかった」なのか「聞き取れなかった」なのかを分けるだけで十分です。社会人なら通勤でPart2、夜にPart5の30分ずつ。学生なら各1時間取れます。
- 2日前:リスニングの手順を固定Part3・Part4は設問を先に読む手順を、毎セット同じやり方に固定します。先読みする項目を「誰が話しているか」「何を問われているか」の2点に決めておくと、本番で考え込まずに済みます。音声は本番と同じ等速で聞いてください。
- 1日前(前日):時間配分と持ち物新しい教材は開きません。リーディング75問分の時間配分だけ紙に書き出し、あとは受験票と持ち物の確認に回します。早めに寝るのがこの日の最優先です。
3日前と2日前のどちらかが潰れても、慌てなくて大丈夫です。前日の確認だけは必ず残してください。当日の持ち物不備や遅刻は、学習不足よりはるかに大きく点数を失います。
本番の時間配分はどう決める?
リーディングは75分で100問。Part5の30問とPart6の16問を手早く抜けて、Part7の54問に時間を残す形が基本です。配分の目安を自分で決めて紙に書いておくと、本番で時計を見たときに遅れているかどうかが一目でわかります。
- Part5を終える目標時刻(開始から何分後か)
- Part6を終える目標時刻
- Part7に残したい分数
- 「ここを過ぎたら読み切らずにマークする」と決める時刻
スコアはListening・Readingそれぞれ5点刻みで5〜495点、合計10〜990点のスケールで算出されます。受験者の正答数を統計的手法で換算するため、単純な正答率とは一致しません。だからこそ空欄をつくらないことが大事です。読み切れなかった設問も、残り時間でマークは埋めてください。
見極めの基準は、設問を読んでも本文のどこを探せばいいか見当がつかない問題です。複数パッセージの問題で2つの文書を行き来しても根拠が見つからないときは、そこで粘るより次のセットに進むほうが全体の正答数は増えます。Part7は54問あるので、1問に長居した代償が大きいパートです。
前日と当日、何を確認する?
受験票は試験日の約1週間前に自宅へ郵送されます。当日は受験票と写真付きの本人確認書類で本人確認が行われるため、この2点がそろっていないと受験そのものができません。
- 受験票への写真貼付と署名
- 写真付きの本人確認書類の用意
- HB〜Bの黒鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム
- 会場までの行き方と所要時間の確認
- 集合時刻の確認(会場により異なります)
試験会場と集合時刻は受験票に記載され、会場によって異なります。遅刻は原則として受験不可です。当日の朝に経路を調べるのではなく、前日のうちに乗る電車まで決めておくほうが安全です。
腕時計は時計機能のみのものが使用可能とされることが多いものの、持ち物の細則は実施団体の案内が基準になります。スマートウォッチの可否など気になる点は、手元の受験票に同封されている受験上の注意と、公式サイトの該当ページを参照時点込みで確認してください。
読む速さと聞き取りの土台は、3日では動きません。Part7を時間内に読み切れない状態が今回も続く可能性は高く、それは実力不足ではなく時間が足りないだけです。今回のスコアは次の目標設定の材料として受け取り、伸ばす作業は試験後に回してください。直前期に欲張って睡眠を削ると、当日の集中が落ちて逆効果になります。
ちなみに2026年10月25日実施回の申込受付は2026年7月29日から9月10日までで、すでに締め切られています。これから申し込む場合は次回以降の回が対象になるため、公式サイトの日程ページで受付期間を確認してください。
試験が終わったあとは?
終わった直後の記憶が一番新しいうちに、「どのパートで時間が足りなかったか」だけメモしておきます。パート単位で記録しておくと、次に何を練習すればいいかが結果通知を待たずに決まります。
リスニングで置いていかれた感覚が強いならPart3・Part4の分量に慣れる練習、リーディングが最後まで届かなかったならPart5を抜ける速さの練習、というように分かれます。次の回に向けた組み立ては、時間のあるときにゆっくり考えれば間に合います。
よくある質問
TOEIC公開テストの直前3日は、どのパートを優先すべきですか?
出題の型が決まっているPart2(応答問題25問)とPart5(短文穴埋め30問)が優先です。Part2は難易度が比較的安定していて型の再確認で取りやすく、Part5は文法・語彙に出題パターンが限られるため直前の見直しで正答率を上げやすいとされています。Part7は54問と最も多いものの読解量で時間不足になりやすく、知識を足すより時間配分の練習に向きます。
TOEIC L&Rの問題数と試験時間はどうなっていますか?
リスニング100問を45分、リーディング100問を75分で解き、合計200問・約2時間の試験です。内訳はPart1が6問、Part2が25問、Part3が39問、Part4が30問、Part5が30問、Part6が16問、Part7が54問です。
TOEICの試験前日は何をすればいいですか?
新しい教材を開かず、受験票への写真貼付と署名、写真付きの本人確認書類、HB〜Bの黒鉛筆またはシャープペンシル、消しゴムの用意を済ませます。試験会場と集合時刻は受験票に記載され会場ごとに異なるため、行き方と所要時間も前日に確認しておきます。遅刻は原則として受験不可です。
TOEICのスコアはどのように算出されますか?
Listening・Readingそれぞれ5点刻みで5〜495点、合計10〜990点のスケールで算出されます。受験者の正答数を統計的手法で換算する方式のため、単純な正答率とはスコアが一致しません。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。