台風の停電・休講に備える、30分でできる二重化
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9月は台風の上陸数が1年で最も多い月で、休講や停電で学習が止まりやすい時季です。オンライン講座は事前に端末へダウンロードし、同じ範囲の紙教材を印刷して手元に置く「二重化」をしておけば、通信が切れても電気が止まっても学習は続けられます。準備は30分ほど、費用は印刷代の数百円程度で済みます。
台風が近づく日は、通学・通勤の足が乱れ、講座が休講になり、場合によっては停電で手元の端末も使えなくなります。学習が止まる理由が一度に3つ重なるので、その日だけ意志の力でどうにかするのは難しいところがあります。
止まらないようにするコツは、当日ではなく「台風が来る前」に手を打っておくことです。やることは多くありません。オンライン講座を端末に落としておくことと、同じ範囲の紙を用意しておくこと。この2つで、通信が切れても電気が止まっても進められる状態がつくれます。
なぜ9月に備えが必要なのか?
| 発生数(月平均) | 5.0個 |
|---|---|
| 日本への接近数(月平均) | 3.3個 |
| 日本への上陸数(月平均) | 1.0個(年間最多) |
気象庁の平年値(1991〜2020年)にもとづく公表データをもとに作成
上の表のとおり、日本への上陸数は1年のうち9月が最も多い月です。沖縄地方への9月の接近数は平年1.9個で、8月の2.2個に次いで年間2番目に多くなっています。つまり「9月に1回くらいは学習の予定が崩れる日が来る」と見込んでおくのが現実的だ、ということです。
実際、2026年6月26日には京都精華大学が台風7号の影響で当日3講時以降を休講にした例があり、帝塚山大学や電気通信大学も2026年に台風接近に伴う授業措置を告知しています。
大学に共通する運用は、暴風警報などが朝の指定時刻(午前7時など)に発表されているかどうかで、その時限を休講にするか、対面授業をオンラインに切り替えて継続するかを決めるというものです。つまり「休講=学習ゼロ」ではなく、「場所と手段が変わる日」だと考えたほうが実態に近いのです。
台風前にやっておく準備は?
準備の中身は、学習の道具を「電気と通信がなくても使える状態」に寄せておくことです。所要時間は30分ほど、かかる費用は印刷代の数百円程度です。
- オンライン講座を端末にダウンロードする受講中の動画講座にオフライン再生機能があれば、次に見る予定の回をまとめて端末に落としておきます。ストリーミングのままだと、通信が不安定になった時点で止まります。
- 同じ範囲の紙を用意するダウンロードした講座と同じ単元のテキスト・問題集・過去問を手元に置きます。PDF教材なら該当ページだけ印刷します。電気が止まっても読めるのは紙だけです。
- モバイルバッテリーを充電しておく関西電力送配電も台風・水害への備えとしてモバイルバッテリーや予備電池の準備を挙げています。休講時に自宅でオンライン講座を受ける場合、端末の電源確保がそのまま学習時間の確保になります。
- 手を動かす課題を1つ決めておく「模試の見直し」「暗記カードの積み残し」など、電源も通信も要らない作業を1つ決めておきます。当日に何をやるか考える余力は、たいてい残っていません。
- 次回分の講座動画をダウンロード済み
- 同じ単元の紙教材が手元にある
- モバイルバッテリーが満充電
- 懐中電灯をすぐ取り出せる場所に置いた
- 停電情報アプリを入れて、必要な情報を保存した
- 浴槽やバケツに水をためた
- 学校・講座の休講告知ページをブックマークした
下3つは学習の話ではなく生活の備えですが、関西電力送配電が台風・水害への備えとして推奨している内容です。懐中電灯をすぐ取り出せる場所に用意すること、断水に備えて浴槽やバケツに水をためること、停電情報アプリを事前にダウンロードしておくこと。生活が落ち着いていなければ勉強どころではないので、同じ夜にまとめて済ませてしまうのが結局は早道です。
停電したら何をすればいい?
停電中の学習は、できることがかなり限られます。だからこそ、あらかじめ「電気が要らない学習メニュー」を決めておくのが効きます。
電源なしで進められる学習
- 印刷済みの過去問・問題集を解く(時間を計らず、丁寧に)
- 直近に解いた問題の解き直し・誤答の理由書き
- 単語カード・暗記カードの回転
- ノートの読み返しと、自分の言葉での要約
逆に、動画視聴・オンライン模試・クラウド上のノートアプリは、通信か電源のどちらかが欠けた時点で使えません。この線引きを事前に知っておくだけで、当日「使えると思っていたものが使えない」という時間のロスがなくなります。
携帯ラジオは停電や通信障害が起きても情報収集の手段として機能しやすいとされています。学習の道具ではありませんが、いつ復旧するのかが分かるだけで、その日の予定を立て直しやすくなります。
暴風警報が出ている最中や、避難の判断が必要な状況では、学習より安全の確保が先です。停電が長引く、家族の対応が必要、といった日は「今日はやらない」と決めてしまってかまいません。備えの目的は毎日必ず進めることではなく、やれる日にすぐ再開できる状態を保つことです。ハザードマップで自宅周辺のリスクを確認しておくのも、その判断を早くするための準備のひとつです。
社会人と学生で、備え方はどう変わる?
使える時間の形が違うので、備え方も変わります。学生は平日昼間に休講が出ると、そのまま数時間の空白が生まれます。この時間は「取り返す」というより、あらかじめ入れておいたメニューで埋めるほうが確実です。前夜のうちに、その空白に入れる課題を決めておきます。
社会人の場合は事情が逆で、台風の日はむしろ在宅勤務や交通の乱れで拘束時間が伸びることがあります。移動時間が消えて学習時間が増える人もいれば、対応に追われて減る人もいます。ここは15分単位で置けるメニューを用意しておくのが現実的です。単語カード1周、誤答ノート1ページ、と細かく割っておけば、まとまった時間が取れない日でも積み残しになりません。
受験料や教材費の負担感も違います。学生は受験料が自分の負担になることが多く、講座の追加購入は簡単には決められません。だからこそ、すでに持っている教材を紙にして使い切る備え方が、費用の面でも理にかなっています。印刷代の数百円で済むなら、追加の出費はほとんど発生しません。
台風が過ぎたあと、どう戻す?
崩れた予定をそのまま「なかったこと」にすると、次の週の計画まで狂います。台風が過ぎたら、次の3つだけ確認します。
- 休講分の振替を確認する大学や講座によっては、休講分をオンライン配信や補講で埋める運用があります。告知ページを見て、いつ受けられるのかを予定表に書き込みます。
- 実際に進んだ分を記録する止まった日でも、紙で進めた分は必ずあります。「何もできなかった」と丸めず、進んだページ数を書き残します。
- 翌週の計画を1回だけ引き直す遅れを毎日少しずつ取り返そうとすると、どの日も計画倒れになります。週の頭に一度だけ引き直すほうが、結果的に戻りが早くなります。
備えの効果が出るのは、台風の当日より、そのあとの1週間です。止まった日をゼロにしないことより、止まったあとに戻れることのほうが、長い目で見た学習量を決めます。
準備そのものは、次に台風が近づく前の夜、30分あれば終わります。講座を1本ダウンロードして、同じ単元の紙を数枚印刷して、バッテリーを挿しておく。それだけで、学習が止まる理由は1つ減ります。
よくある質問
9月はどのくらい台風が来るのですか?
気象庁の平年値(1991〜2020年)では、9月の台風発生数は平年5.0個、日本への接近数は3.3個、上陸数は1.0個です。上陸数は1年のうちで9月が最も多く、沖縄地方への接近数も平年1.9個と、8月の2.2個に次いで年間2番目に多い月です。
台風で休講になった場合、授業はどうなりますか?
大学では、暴風警報などが朝の指定時刻(午前7時など)に発表されている場合にその時限を休講とする、あるいは対面授業をオンラインに切り替えて実施を継続する、という基準が広く採用されています。2026年6月26日には京都精華大学が台風7号の影響で当日3講時以降を休講にした例があります。運用は学校ごとに異なるため、在籍先の公式告知ページで確認してください。
停電すると、オンライン講座は本当に使えなくなりますか?
ストリーミング再生の動画講座は、通信か端末の電源のどちらかが失われた時点で視聴できなくなります。あらかじめ端末にダウンロードしておけば通信が切れても再生できますが、端末の電池が切れれば止まります。モバイルバッテリーの事前充電と、電源を使わない紙教材の併用で二重に備えるのが確実です。
台風に備える学習準備には、どれくらい時間と費用がかかりますか?
講座動画のダウンロード、教材の印刷、モバイルバッテリーの充電をまとめて行えば30分ほどで、費用は印刷代の数百円程度です。すでに持っている教材を使うため、新たな講座や教材の購入は必要ありません。
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