司法書士試験 口述試験で聞かれる3科目と想定問答の作り方
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司法書士試験の口述試験は、登記官2名に対し受験生1名の個別面接で行われ、時間は10〜15分程度です。不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目から計10問程度が出されます。合格率は高いものの全員が無条件で通る試験ではなく、筆記で手薄になりがちな司法書士法を口に出して答える練習が最も効きます。
筆記試験の発表から口述試験までは、日程上わずか2週間ほどしかありません。参考書も薄く、情報が少ないまま当日を迎える人が多いところです。
正直なところ、合格率は高い試験です。ただ「高い」と「全員受かる」は違います。やることを絞れば、働きながらでも数時間で形になります。
口述試験はいつ行われる?
筆記試験の合格発表から口述試験、最終合格発表までは、おおむね1か月強の日程で進みます。直近に実施された令和7年度(2025年度)の実績は次のとおりです。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 令和7年10月2日(木) | 筆記試験の合格発表 |
| 令和7年10月14日(火) | 口述試験 |
| 令和7年11月5日(木) | 最終合格発表 |
法務局の公表日程をもとに作成(令和7年度試験)
筆記合格から口述までは約2週間。準備に使える日数は実質10日前後と考えておくのが現実的です。会場によって午前の組・午後の組に分かれますが、どちらになるかは受験票が届くまで分かりません。朝から動ける前提で予定を空けておくと安全です。
最終合格の発表は、法務局・地方法務局での掲示、法務省ホームページへの掲載、官報への公告の3通りで行われます。なお日程や実施の細目は年度ごとに法務省の受験案内書で定められるため、自分が受ける年度の案内書で必ず確認してください。
口述試験はどんな形式で行われる?
面接官は登記官2名、受験生は1名の個別面接です。時間は10分〜15分程度。出題は不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目で、全体で計10問程度を満遍なく聞かれます。
- 登記官2名 対 受験生1名の個別面接
- 所要時間は10〜15分程度
- 3科目から計10問程度
- 持ち物は受験票と筆記用具(黒のボールペンまたは万年筆)程度
- 服装の規定はないが、多くの受験生がスーツを着用
合格率はほぼ100%に近いとされる一方で、「受験者の9割程度」という言及もあります。無条件に全員が通る試験ではない、という前提で臨むのが正解です。万一不合格になった場合は、申請により翌年度の筆記試験が免除される救済制度があります。
何を優先して準備すればいい?
優先順位ははっきりしています。司法書士法が最重要です。筆記試験の配点構成上どうしても手薄になりやすく、口述ではここが重点的に問われる傾向があります。
丸暗記までは必要ありません。問われるのは司法書士の職責・業務範囲・罰則といった、実務の土台になる部分です。条文を読み返しながら、「それは何のためにある決まりか」を一言で言えるかを基準に確認していくと身につきます。
司法書士法分野では、本人確認義務(犯罪収益移転防止法・司法書士法に基づく本人確認と記録保存の義務)に関する出題例が指摘されています。誰の何を確認し、記録をどう扱うのか。この流れを口に出して説明できるようにしておくと安心です。
不動産登記法・商業登記法については、新しい知識を足す必要はほとんどありません。申請手続きの流れ・添付書面・登録免許税の取扱いなど、記述式で問われてきた実務知識を口頭で確認される性質が強いためです。
想定問答はどう作る?
紙に書いた答えを読み上げられても、本番では役に立ちません。作るべきは文章ではなく、口に出して30秒で言い切れる答えです。
- 科目ごとに論点を書き出す不動産登記法・商業登記法・司法書士法それぞれで、手続きの流れを説明する論点を10個前後ずつ挙げます。実務的な場面設定で問われるため、「オンライン申請時の電子署名の扱い」「管轄外への本店移転の申請手続き」のように、手続きの流れを問う形で書き出すのがコツです。
- 答えを1〜2文に圧縮する各論点に、結論から始まる1〜2文の答えを付けます。長い説明を用意すると本番で途中で迷子になります。
- 必ず声に出して読む黙読では詰まる箇所が分かりません。1論点あたり30秒を目安に、実際に声を出して言い切る練習をします。
- 答えられなかったものに印を付ける2周目はその印だけを回します。全論点を均等に回すより、短い期間では効率が上がります。
完璧な原稿を作り込みたい人ほど、かえって準備が間に合わなくなります。10日前後しかない以上、網羅より「口が動くこと」が優先です。また、声に出す練習が難しい環境の人は、口の形だけ動かす小声の反復でも効果があります。無音の黙読に戻さないことだけ守ってください。
働きながらの人/時間が取れる人で配分を分ける
仕事をしながら準備する場合、確保できるのは1日30〜60分程度でしょう。その場合は司法書士法に全体の半分以上を充て、登記法2科目は通勤時間などに論点の読み返しだけ行う配分が現実的です。
学生や休みが取れる人で1日2〜3時間使えるなら、3科目を均等に回したうえで、後半の数日を通し練習に充てられます。費用は手持ちのテキストと条文だけで足りるため、追加の出費なしで組める準備です。
当日はどう受け答えすればいい?
複数の予備校が共通して挙げている心構えは、驚くほどシンプルです。
- 大きな声ではっきり話す
- 質問が聞き取れなければ、臆せず聞き返す
- 事前に模擬面接などで「口頭で答える」形式に慣れておく
聞き返すことは減点ではありません。聞き取れないまま的外れな答えをするほうが、よほど印象を損ねます。実務でも、依頼者の話を正確に受け取ることが司法書士の仕事の出発点です。
分からない論点に当たったときは、黙り込まずに「分かりません」とはっきり伝えるほうが進行はスムーズです。10問程度ある中の1問であり、面接は会話として進みます。沈黙で時間を使い切るより、次の質問に集中したほうが結果的に良い受け答えになります。
持ち物は受験票と黒のボールペンまたは万年筆程度で足ります。服装の規定はありませんが、多くの受験生がスーツを着ています。迷うくらいならスーツにしておけば、当日その判断に気を取られずに済みます。
発表までの時間をどう使う?
口述試験が終わってから最終合格発表までは3週間ほどあります。この期間は、結果を待つだけでなく登録後の実務を見据えた準備に使えます。司法書士法で確認した職責や業務範囲は、そのまま実務の土台になる内容です。
やることを絞り、声に出して答える。口述試験の対策はこれに尽きます。知ってから動けば、残りの日数でも十分に間に合います。
よくある質問
司法書士試験の口述試験では何科目が出題されますか?
不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目です。全体で計10問程度が満遍なく出題され、所要時間は10分〜15分程度とされています。
司法書士の口述試験の合格率はどれくらいですか?
ほぼ100%に近いとされますが、「受験者の9割程度」という言及もあり、全員が無条件に合格する試験ではありません。万一不合格になった場合は、申請により翌年度の筆記試験が免除される制度があります。
口述試験の当日の持ち物と服装はどうすればよいですか?
持ち物は受験票と筆記用具(黒のボールペンまたは万年筆)程度です。服装の規定はありませんが、多くの受験生がスーツを着用しています。
口述試験で質問が聞き取れなかったらどうすればよいですか?
臆せず聞き返して問題ありません。複数の予備校コラムが共通して挙げる心構えとして、大きな声ではっきり話すこと、聞き取れない場合は聞き返すことが挙げられています。
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