英検一次まで3週間、何を優先すべき?週別の逆算プラン
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英検のCSEスコアはReading・Listening・Writingに均等配分されるため、問題数の多い大問ほど重いわけではありません。残り3週間は、Week1で過去問1回分を通しで解いて弱い技能を特定し、Week2でライティングの型と語彙を集中補強、Week3で過去問2〜3回分の時間配分とリスニングの耳慣らしに充てる配分が現実的です。2026年度第2回の一次試験日は2026年10月4日(日)です。
申込を終えた時点で、すでに一歩は進んでいます。受検料を払ったという事実は、それ自体が期限つきの動機になります。あとは、残った時間をどこに落とすかを決めるだけです。
2026年度第2回の一次試験日は2026年10月4日(日)。今から数えると、まるまる使える週は3つほど。この3週間を「なんとなく単語帳」で溶かすか、配点の構造から逆算して置きにいくかで、当日の手応えはかなり変わります。
正直なところ、3週間で英語力そのものを作り替えることはできません。できるのは、今ある力を取りこぼさずに点へ変換することです。この記事の配分はその発想で組んでいます。
そもそも英検の点数は、どう配分されているのか?
英検の合否は、素点(正解数)ではなくCSEスコア(英検が技能ごとに算出する共通のスコア尺度)で決まります。ここで押さえておきたいのは一点だけです。CSEスコアは Reading・Listening・Writing の技能ごとに均等な満点が割り振られていて、問題数が多い技能ほどスコアが重い、という関係にはなっていません。
言い換えると、17問ある大問と1問しかない英作文が、スコア上は同じ土俵に乗ってきます。ここを知らずに「まず単語を全部」と走り出すと、いちばん配分の重い場所を最後まで触らないまま当日を迎えることになります。
ライティングは1問あたりの重みが最も大きい領域です。2級であればライティングは英文要約と英作文の2問で構成されますが、この2問だけで Writing 技能のスコアが決まります。つまり、ここが白紙に近ければ、Reading と Listening でどれだけ稼いでも一次の合計は届きにくくなります。
自分の級は何点取れば通るのか?
逆算の起点は、目標点をはっきりさせることです。一次試験の合格基準スコアは級ごとに公表されています。
| 級 | 一次試験合格基準スコア | 二次試験合格基準スコア |
|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 602 |
| 準1級 | 1792 | 512 |
| 2級 | 1520 | 460 |
| 準2級 | 1322 | 406 |
| 3級 | 1103 | 353 |
公益財団法人 日本英語検定協会の公表データをもとに作成
上の表の一次試験の数字は、Reading・Listening・Writing の合計に対する基準です。技能別の満点は公式ページの本文からは直接確認できないため、ここでは基準スコアだけを頼りにします。3技能をまんべんなく取りにいく形が基本で、どれか一つを捨てて他で補う設計は取りにくい、と理解しておけば十分です。
大問ごとの重さはどう見ればいい?
2級を例に、一次試験の構成を並べます。
| 技能 | 大問 | 問題数 | 形式 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 大問1(短文の語句空所補充) | 17問 | 4択 |
| リーディング | 大問2(長文の語句空所補充) | 6問 | 4択 |
| リーディング | 大問3(長文の内容一致選択) | 8問 | 4択 |
| ライティング | 大問4(英文要約) | 1問 | 記述式 |
| ライティング | 大問5(英作文) | 1問 | 記述式 |
| リスニング | 大問1(会話の内容一致選択) | 15問 | 4択・放送1回 |
| リスニング | 大問2(文の内容一致選択) | 15問 | 4択・放送1回 |
公益財団法人 日本英語検定協会の公表データをもとに作成。リーディング・ライティング合計85分、リスニング約25分。
上の表を、素点の視点ではなく技能の視点で読み直してみてください。リーディングは31問、リスニングは30問、ライティングは2問。それでもスコア上は3つが並びます。1問あたりの価値でいえば、ライティングが桁違いに重いということです。
直前3週間で伸ばしやすいのもここです。英作文と要約は、書く順番・段落の組み立て・使う接続表現をあらかじめ決めておけば、当日その場で構成を考えずに済みます。読解力を上げるより、書き方の型を固めるほうが3週間には収まります。
他の級を受ける人も見方は同じです。準1級はリーディング+ライティングで計90分、リスニング約30分、語彙25問・長文空所補充6問・長文読解7問に加え、200語程度の英文を60〜70語に要約する問題と、120〜150語で意見を書く英作文が各1問という構成が広く紹介されています。準2級はリーディング・ライティング80分、リスニング約25分で、ライティングはEメール返信(提示された80語程度のEメールに40〜50語で返信)と英作文の2問。ただし準1級・準2級の大問別の問題数は公式ページの本文から直接は確認できず、複数の解説サイトが一致して記載している内容です。実際の設計に入る前に、準1級・準2級の公式ページで自分の級の最新構成を確かめてください。
3週間をどう割り振る?
配点の構造がわかったところで、残り3週間の骨格です。週ごとに役割を変えるのがポイントで、毎週同じことを繰り返す形にはしません。
- Week1|現在地を測る過去問1回分を、時間を計って通しで解きます。採点したら大問別に正答数を書き出し、どの技能が基準から遠いかを一枚のメモにします。ここで手を抜くと、残り2週間の配分が勘になります。
- Week2|重い場所を補強するライティングの型づくりを最優先に置き、並行してリーディング大問1の語彙を回します。Week1で見えた弱い技能があれば、そちらに時間を寄せます。
- Week3|本番の形に合わせる過去問2〜3回分を本番と同じ時間配分で解き、リスニング音源に毎日耳を通します。新しい教材には手を出さず、やってきたものの精度を上げる週にします。
Week1:測るだけの週にしていい
いきなり勉強を始めたくなりますが、最初の1回分は「点を取る」ためではなく「どこが弱いか知る」ために解きます。採点後にやることは、大問ごとの正答数を並べて、リーディング・リスニング・ライティングのどれが基準から遠いかを判断することだけです。
- 大問別の正答数(例: 大問1は17問中◯問)
- 時間内に解き終わったか、どこで止まったか
- ライティング2問を最後まで書き切れたか
- リスニングで聞き逃した設問の形式
Week2:ライティングの型を仕込む
英作文は、内容の面白さで採点されるものではありません。求められた語数で、聞かれたことに、決まった構成で答えられているかが土台になります。だからこそ、構成を先に固定してしまうのが3週間の戦い方です。
意見を述べる問題であれば「立場を書く → 理由を2つ、それぞれ具体例つきで → 立場を言い換えて締める」という並びを一つ決め、この形で毎回書きます。要約問題なら、元の英文の段落ごとに要点を一文へ落とし、指定語数に合わせて削るという手順を固定します。書くたびに構成から悩む状態を、当日までに終わらせておくということです。
語彙は、大問1の過去問を素材にするのが手っ取り早い方法です。単語帳を最初から全部やるのではなく、過去問で出会って知らなかった語だけを拾って回します。
まとまった時間が取れる日と取れない日で、やることを分けておくと止まりません。過去問の通し演習は、リーディング・ライティングだけでも80〜90分かかります。これは休日にしか置けません。逆に語彙の周回とリスニング音源は10〜15分単位に切れるので、通勤・通学の移動や講義の合間に入ります。
社会人と学生では、時間の詰まり方が違います。社会人は平日の夜が読めない代わりに土日にまとまった枠を作りやすく、学生は空きコマなど平日に細切れの枠がある一方、後期の開始や学園祭の準備で週単位の予定が急に埋まることがあります。自分の3週間のうち、「90分続けて取れる日」が何日あるかを先に数えておくと、過去問の回数が現実的に決まります。
Week3:新しいことをやらない週
最後の週は、本番の再現に使います。過去問2〜3回分を、開始時刻から通して解く。リーディングの各大問に何分使うかを決め、その通りに動けるかを確かめます。時間切れでライティングが書けなかった、という失点は実力とは別の理由で起きるものなので、ここで潰しておきます。
リスニングは放送が1回のみです。聞き返せない前提で、設問と選択肢を放送前に目で追う流れを体に入れておくと、当日の焦りが減ります。毎日15分でも音源に触れておくと、当日いきなり英語音声を浴びる状態は避けられます。
3週間では届かないこともある
現時点で過去問の正答率が半分に届かない級を受ける場合、3週間の直前対策だけで基準スコアに乗せるのは正直かなり厳しいです。その場合は、今回を「本番の形式を体験する回」と割り切り、Week1の測定と当日の受検を通じて弱点の地図を作るほうが、次回につながります。
また、ここで挙げた学習時間の目安は、現在の英語力や生活リズムによって大きく変わります。同じ3週間でも、必要な時間数は人によって違うと考えてください。合格を保証する配分ではありません。
それでも、申し込んだ以上は受けたほうがいい理由があります。一次試験のウェブ合否は2026年10月26日(月)に公開され、通過していれば二次試験(面接)は満21歳以上のA日程が11月8日(日)、満20歳以下のB日程が11月15日(日)です。年齢で自動的に振り分けられ、受検者が日程を選ぶことはできません。一次を通した先の予定まで見えていると、3週間の位置づけがはっきりします。
最初の一歩は、参考書を買い足すことでも、計画表を作り込むことでもありません。手元にある過去問を1回分、時間を計って解くところから始まります。そこで出た数字が、残り3週間の設計図になります。
よくある質問
英検の一次試験は何点取れば合格ですか?
一次試験の合格基準スコア(英検CSEスコア)は、1級2028点、準1級1792点、2級1520点、準2級1322点、3級1103点です。Reading・Listening・Writingの合計スコアで判定されます(日本英語検定協会の公表値)。
英検のCSEスコアは問題数が多い大問ほど点数が高いのですか?
いいえ。CSEスコアはReading・Listening・Writingの技能ごとに均等な満点が割り振られており、素点の問題数とスコアの比重は一致しません。1問しかない英作文も、17問ある語彙問題と同じ技能単位のスコアに換算されます。
直前3週間で最も伸ばしやすいのはどの分野ですか?
ライティングです。英文要約と英作文は問題数が少ない一方でWriting技能のスコアを左右するため、構成や接続表現の型を決めて繰り返し書く練習が短期間でも取り組みやすい分野とされています。ただし効果には個人差があります。
2026年度第2回の英検の日程はどうなっていますか?
一次試験日は2026年10月4日(日)、一次試験のウェブ合否公開日は2026年10月26日(月)です。二次試験は満21歳以上のA日程が2026年11月8日(日)、満20歳以下のB日程が2026年11月15日(日)で、年齢によって自動的に振り分けられます。
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