エアコン試運転のやり方、夏前10分で確認する4つのこと
画像出典: 写真: Dinkun Chen(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)
エアコンの試運転は、冷房モードで室温より3℃以上低い温度(20℃前後)に設定し、10〜13分ほど運転して「冷風が出るか・水漏れ・異音・異臭」の4点を確認するだけで済みます。パナソニックは気温が20℃に達した頃を試運転の目安としており、遅くとも6月初旬までに済ませておくと、不具合が見つかっても修理の予約が取れます。
エアコンの不調に気づくタイミングは、たいてい「使いたい日」です。そして同じ日に、同じことに気づいた人が全国で一斉に修理を申し込みます。だから待たされる。
これを避ける方法はひとつだけで、誰も使っていない時期に、先に動かしてみることです。作業自体は10分ちょっと。特別な道具も知識も要りません。
エアコンの試運転はいつやるのがいい?
冷房の試運転は、暑さが本格化する前の4〜5月頃が推奨されています。遅くとも6月初旬までに済ませておくと安心です。
パナソニックは4月10日を「エアコン試運転の日」とし、気温が20℃に達した頃を目安に試運転を勧めています。6月以降は問い合わせが混み合うため、早めの実施が推奨されています。
時期の意味はシンプルで、修理や清掃を頼むまでの「余白」を確保するためです。7月に不具合が見つかると、業者はすでに予約でいっぱい。5月に見つかれば、部品の取り寄せが必要でも夏には間に合います。
運転するのは10分程度です。冷房をひと夏使うことを思えば、この時間の電気代はごくわずか。真夏に修理を待つ日数と比べれば、はるかに小さい負担です。
試運転のやり方は?手順は3ステップ
- ブレーカーとコンセントを確認する長く使っていない間に抜けていたり、ブレーカーが落ちたままだったりすることがあります。コンセントを差してから、リモコンの反応を見ます。
- 冷房モードで、室温より3℃以上低い温度に設定する設定できる範囲で低め(20℃前後)にします。ここがいちばん大事なところです。
- 10〜13分ほど運転して様子を見る冷たい風が出ているか、異常がないかを確認します。余裕があれば30分ほど回すとより確実です。
設定温度を低くするのはなぜ?
試運転で設定温度を普段の適温に近づけすぎると、室温との差が小さくてエアコンが十分に連続運転しません。すぐ止まってしまい、不具合があっても表に出てこないのです。
だから、あえて室温より3℃以上低い温度にして、エアコンにしっかり働いてもらうのがポイントになります。5月の室温が23℃なら、設定は20℃といったところです。
ただし下限には注意が必要です。パナソニックは20℃以上を目安としており、19℃以下では結露が発生しやすくなるとしています。「低ければ低いほどいい」ではありません。
運転時間は10分でいい?30分いる?
冷房のチェック運転そのものは、パナソニックの案内で約10〜13分程度とされています。冷えるかどうかだけなら、これで判断できます。
一方で、水漏れや異音は短時間だと表面化しないことがあります。エアコンは冷房中に内部で結露水をつくり、それをドレンホース(室外へ水を捨てる細い排水パイプ)から屋外へ流しています。ここが詰まっていると水があふれますが、水がある程度たまるまで症状は出ません。時間が取れる日なら30分ほど運転して様子を見ておくと、見落としが減ります。
試運転で何をチェックすればいい?
- 冷たい風が出ているか(手をかざして確認)
- 運転ランプの点滅など、異常表示が出ていないか
- 室内機・室外機から水漏れがないか
- いつもと違う音・においがしないか
手をかざすときは、吹き出し口の真下ではなく少し離れた位置がわかりやすいです。生ぬるい風のままなら、冷媒(ガス)の不足や室外機の不調が疑われます。
においは、しばらく使っていなかった直後に出ることがあります。ただ、運転を続けても酸っぱいようなにおいが取れない場合は、内部のカビが原因のことが多く、クリーニングを検討する材料になります。費用は業者やエアコンの種類によって差があるので、複数社の料金を見比べてから決めると納得しやすくなります。
室外機も見ておくと確実です。ちゃんと回っているか、周りに物を置いていないか。冬の間に自転車や植木鉢を寄せてしまっていることは、けっこうあります。
異常が見つかったらどうする?
ここが、初夏にやる意味が出るところです。
冷えない・水漏れする・異音がする、のいずれかがあれば、メーカーサポートや修理業者に連絡します。この時期ならまだ日程に余裕があり、部品の取り寄せや出張の日程調整をしても夏本番までに間に合います。
費用は、保証期間内かどうか、原因が冷媒ガスなのか基板なのかで大きく変わります。まずは点検してもらい、修理費用の見積もりを取ってから、直すか買い替えるかを判断するのが確実です。この判断にも日数がかかるので、時間の余裕がある時期に動く意味があります。
連絡するときは、メーカー名・型番(室内機の前面パネルを開けた内側や側面に表示されています)・購入年・症状の4つを手元に用意しておくと、話が早く進みます。
フィルター掃除は自分でできますが、内部の熱交換器(フィルターの奥にある、金属のフィンが並んだ冷やす部分)やファンを市販のスプレーで洗うのは、故障や漏電の原因になることがあります。水漏れや異音は内部の問題であることが多く、分解して直そうとすると保証の対象外になる場合もあります。判断に迷ったら、無理をせず相談したほうが結果的に安く済みます。
試運転のついでにやっておくといいこと
せっかく動かすので、前後にまとめてやってしまうと効率がいいです。
- フィルターの掃除:試運転の前に外して洗い、しっかり乾かしてから戻します。ホコリが詰まっていると風量が落ち、冷えにくくなります。
- リモコンの電池交換:反応が鈍いと故障と勘違いしがちです。先に新品にしておくと切り分けが楽になります。
- 室外機まわりの片付け:吹き出し口をふさぐ物をどけます。熱をうまく逃がせないと効率が落ちます。
ここまでやっても、かかる時間は全部で1時間ほど。休みの日の午前中で終わります。
試運転の価値は、実は「異常が見つかること」よりも「見つからなかったと確認できること」にあります。夏の入口で不安を持ち越さない。それだけのために、10分を使う価値があります。
よくある質問
エアコンの試運転はいつやるのがいいですか?
暑さが本格化する前の4〜5月頃が推奨されており、遅くとも6月初旬までに済ませておくと安心です。パナソニックは4月10日を「エアコン試運転の日」とし、気温が20℃に達した頃を目安に勧めています。6月以降は問い合わせが混み合うため、早めの実施が推奨されています。
試運転のときの設定温度は何度にすればいいですか?
冷房モードにして、室内温度より3℃以上低い温度に設定します。目安は20℃前後です。設定温度が室温に近いとエアコンが十分に連続運転せず、不具合に気づけないためです。ただし19℃以下では結露が発生しやすくなるため、20℃以上を目安にします。
試運転は何分くらい運転すればいいですか?
冷房のチェック運転自体は約10〜13分程度で完了します。ただし水漏れや異音は短時間では気づきにくいため、時間に余裕があれば30分ほど運転して様子を見ると確実です。
試運転で確認するのはどんな点ですか?
冷たい風が出ているか、運転ランプの点滅など異常表示がないか、室内機・室外機から水漏れがないか、異音や異臭がしないかの4点です。いずれかに異常があれば、夏本番前にメーカーサポートや修理業者へ相談します。
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