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Webライターのポートフォリオとは?実績ゼロから作る方法

2026年6月15日|いろは堂副業編集部
本と積み重なった資料の横のノートパソコン

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
Webライターのポートフォリオは、実績がなくても自作のサンプル記事で成立します。得意なジャンルを2〜3つ選んで1本ずつ書き、自己紹介・サンプル記事・連絡先の3点をnoteやWordPressにまとめれば応募に使える形になります。応募先の媒体ジャンルに寄せたサンプルほど、発注者に即戦力として伝わります。
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応募欄に「これまでの実績・ポートフォリオURL」って書いてある…。まだ1件も受注してないのに、何を貼ればいいの?

ポートフォリオに載せる記事は、受注した仕事である必要はありません。発注者が見たいのは「この人に書かせたらどんな文章が上がってくるか」であって、それが実案件かどうかではないからです。つまり、自分で題材を決めて書いたサンプル記事でも役目は果たせます。

正直なところ、ここで止まってしまう人はとても多いです。実績がないから応募できない、応募しないから実績が増えない、という輪の中にいる状態ですね。抜け方はシンプルで、サンプル記事を2〜3本書いて、置き場所を1つ作る。それだけで応募できる状態になります。

Webライターのポートフォリオには何を載せる?

ポートフォリオページの基本の構成要素は、自己紹介・サンプル記事・連絡先の3つです。この3つが揃っていれば、体裁としては十分に応募に使えます。豪華なデザインや大量の実績は、後から足していけば間に合います。

自己紹介は、最初に信頼感や親近感を持ってもらうための重要な項目です。経歴や保有資格は文章でだらだら書かず、箇条書きで整理すると読み手が一瞬で把握できます。発注者は多くの応募者を短時間でさばいているので、読む労力が低いほど有利になります。

最低限そろえる3点
  • 自己紹介(経歴・得意ジャンル・保有資格を箇条書きで)
  • サンプル記事(自作でよい。2〜3本)
  • 連絡先(メールアドレスや問い合わせフォーム、SNSのDMなど)

連絡先は忘れられやすい項目ですが、これがないと「気になったけど声をかけられない」という取りこぼしが起きます。クラウドソーシング経由の応募でも、ポートフォリオ側に連絡手段があると直接の依頼につながることがあります。

サンプル記事の題材はどう選ぶ?

基本のアプローチは、得意・関心のあるジャンルを2〜3つ選び、それぞれ1本ずつテーマを決めて書くことです。ジャンルを絞らずに雑多な話題を並べると、発注者から見たときに「何を任せられる人なのか」が読み取れなくなります。

ジャンルの選び方に迷ったら、これまでの仕事や生活で人より時間を使ってきた領域を思い出してみてください。経理を5年やっていたなら会計ソフトや領収書の扱い、子育て中なら保育園の申し込みや育児家電。専門資格がなくても、実体験の厚みはそのまま記事の説得力になります。

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好きなジャンルと、案件が多いジャンル。どっちに寄せるのが正解?

応募先が決まっているなら、応募先の媒体ジャンルに寄せるのが有利です。実際の案件・媒体と近いジャンルのサンプルがあると、発注者に「そのまま任せられる」と伝わりやすいという方針は、複数の解説記事で共通して示されています。転職メディアに応募するなら転職の記事、美容メディアなら美容の記事、という具合ですね。

とはいえ最初の1本目から応募先を絞りきれないことも多いはずです。その場合は、まず自分が書き切れるジャンルで1本仕上げてください。書き上げた1本があるのとゼロなのとでは、次の行動のしやすさがまるで違います。応募先が決まった段階で、そこに寄せた1本を追加すればいい話です。

向いていないケースもあります

医療・健康・金融といった、読者の健康やお金に直結するジャンルは、資格や一次情報の裏づけがないまま書くと事実の誤りが出やすい領域です。この分野を狙うなら、断定を避けて公的機関の公表情報を引用元として明記する書き方に徹してください。自信が持てないうちは、まず自分の実体験が土台にあるジャンルから始めるほうが安全です。

サンプル記事1本はどう構成する?

サンプル記事は「上手な文章」ではなく「案件で求められる形の文章」を見せる場です。つまり、SEO記事として成立している構成そのものが評価対象になります。実案件の進め方をそのままなぞって書くのが近道です。

  1. キーワードを1つ決める自分のジャンルの中から、検索されそうな語を1つ選びます(例:「領収書 電子保存 やり方」)。
  2. 検索意図を想定するその語で検索する人が何を知りたいのか、何に困っているのかを言葉にします。
  3. 上位記事の見出しを比べる実際に検索して、上位に出ている記事の目次を並べて見比べます。どの記事にも共通して入っている項目が、読者が求めている必須の要素です。
  4. 構成(見出し)を作るh2・h3で階層をつくり、各見出しにキーワードを自然に含めます。見出しは記事全体の目次の役割を果たします。
  5. 執筆するリード文→本文の順に書きます(書き方は下で詳しく触れます)。
  6. 推敲・公開前チェック提出前に見直します(チェック項目は後述)。

この①キーワード選定→②検索意図の想定→③構成作成→④執筆→⑤推敲・公開前チェックという流れは、SEO記事制作の標準的な手順として紹介されているものです。サンプル記事をこの手順で作れば、記事そのものが「実務の流れを理解している証拠」になります。

リード文(導入)の書き方

リード文はタイトルの次に読まれる部分で、読了率を左右します。構成は3要素が重要とされています。①問題提起で読者の興味を引く→②解決策の提示で「本文に答えがある」と分からせる→③利益の提示で読むべき理由を示す、という順番です。理想の文字数は150〜250文字程度とされています。

長い自分語りから始めるリード文は、この3要素のどれも満たしていません。書き終えたら、150〜250字に収まっているか、3要素が入っているかを数えて確認してみてください。

本文の書き方

本文は結論から先に述べるPREP法での執筆が推奨されています。Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論の再提示)の順で1つの話題を組み立てる型です。見出しごとにこの型を当てはめると、話が迷子になりません。

加えて、WEBライティングの基本原則として挙げられているのが、結論を先に書く・一文を短くする・専門用語を避けて平易な言葉で書く、の3つです。特に一文の長さは、読み手の負担に直結します。書いた文を音読して息が続かなければ、そこは切りどころです。

提出前の公開前チェック

推敲の段階では、記事を公開できる状態かどうかを決まった観点で見直します。サンプル記事でも同じチェックをかけてください。

検索意図との一致想定した読者の知りたいことに、記事が答えているか
見出し構成の妥当性h2・h3の階層が論理的で、目次として読めるか
本文の正確性事実・数値に誤りがないか
情報の信頼性一次情報(公的機関・公式発表など)にあたっているか
導線内部リンク・外部リンクなどが適切に置かれているか

上の5点は、公開前に確認することが推奨されている項目です。この5点を自分で回せることは、それ自体がアピール材料になります。ポートフォリオの自己紹介欄に「執筆前に競合の見出し構成を比較し、公開前チェックを5項目で行っています」と一行書き添えるだけで、手順を持っている人だと伝わります。

ポートフォリオはどこに置けばいい?

掲載場所として最も推奨されているのはWordPressです。理由は単純で、WordPressでポートフォリオサイトを構築すること自体がスキルの証明になるから。Web記事の入稿はWordPressで行う案件が多く、管理画面を触れる人はそれだけで発注者の手間を減らせます。

ただし、WordPressはサーバーとドメインの契約が必要で、立ち上げに時間もかかります。ここで足踏みして応募が1ヶ月遅れるくらいなら、無料の手段で先に公開してしまうほうが得です。

掲載場所の選択肢
  • WordPress/ブログやサイトを自作できる。構築自体がスキル証明になる。最も推奨される選択肢
  • note/文章投稿サービス。マガジン機能でサンプル記事をまとめられる。無料で始めやすい
  • Notion/テンプレートが豊富で、おしゃれな構成を簡単に作れる。無料で始めやすい
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じゃあ今日中にnoteでページだけ作って、後からWordPressに移せばいいんだ

段階的に移行するのは、実際に合理的な進め方です。noteやNotionで先に公開して応募を始め、受注が回り始めてからWordPressに載せ替える。この順番なら、応募が止まる期間が生まれません。noteならマガジン機能でサンプル記事をひとまとめにでき、その1本のURLを応募欄に貼れます。

作ったポートフォリオを応募と初案件にどうつなげる?

ポートフォリオは作って終わりではなく、応募文とセットで効きます。応募先の募集内容を読み、そのジャンルに一番近いサンプル記事を名指しで案内するのが基本です。「ポートフォリオはこちらです」とURLだけ貼るのと、「貴媒体の家計ジャンルに近いものとして、こちらの記事をご覧ください」と1本を指すのとでは、読まれる確率が変わります。

応募が進むと、多くの案件では本採用の前にテストライティング(発注者が指定したテーマで1本試しに書き、その内容で採否を決める選考)があります。ここで見られるのは文章力よりも指示の読み取りです。レギュレーション(執筆ルール)の見落としが不採用の主因になりやすいので、ポートフォリオ作りの段階から自分ルールを守り切る練習をしておくと、そのまま通過率に効いてきます。

数を増やせばいいわけではありません

サンプル記事は多いほど良いというものではありません。ジャンルがばらばらな10本より、狙う分野に沿った完成度の高い2〜3本のほうが評価されます。本数を増やす前に、既存の1本を上のチェック5項目で見直すほうが効果的な場面は多いです。

テスト通過のあと、最初の1案件を確定させる手順

テストライティングに通っても、それだけで仕事が始まるわけではありません。多くの場合、通過連絡のあとに条件のすり合わせがあり、そこで合意して初めて1件目が確定します。ここで固める項目は決まっているので、先に知っておけば当日あわてずに済みます。

  1. 通過連絡には早めに返信する修正依頼や連絡への対応が迅速・丁寧かどうかは、レギュレーションの理解と並んで見られている「コミュニケーション能力」の一部です。条件の返答が固まっていなくても「確認のうえ、改めてご連絡します」と一次返信だけ先に入れておきます。
  2. 単価と数え方を文字にして確認する1文字あたりなのか1記事あたりなのか、構成作成や画像選定は含むのかを、自分の言葉で書いて相手に確認します(例:「本文3,000字・構成作成込みで1記事◯円、という理解で相違ないでしょうか」)。
  3. 納期・修正回数・支払日を同じ文でそろえる初回納品日、修正対応の回数、報酬の支払いタイミングの3点を1通にまとめて質問します。バラバラに聞くより印象がよく、抜けも出ません。
  4. 初回は1本だけ受けるいきなり月10本を約束せず、まず1本納品して進め方を確かめます。相性が合わなかったときの抜け道を残しておくためです。
  5. 納品後に「継続の可否」を自分から聞く納品して終わりにせず、「今回の進め方で問題がなければ、継続してお受けできます」と一言添えます。この一言があるかどうかで、2件目の有無が変わります。

やり取りの場は、クラウドソーシング経由ならそのサイト内のメッセージ機能に統一します。条件の合意記録がプラットフォーム上に残り、支払いトラブルの際の根拠になるためです。単価と納期は、口頭やDMで済ませず必ず文字で残してください。

報酬が発生したあとの手続き

1件目の報酬が入ると、書く以外の話が出てきます。制度の細部は個人の状況で変わるため、ここでは「何を調べればいいか」の地図だけ示します。最終的な判断は、税務署や勤務先の規程、専門家への相談で確認してください。

会社の副業規定就業規則の副業・兼業の条項を先に確認する。許可制・届出制の会社では、始める前に手続きが必要な場合がある
確定申告給与所得者が副業で得た所得の額によって、申告が必要かどうかが変わる。国税庁の案内で自分のケースを確認する
経費と帳簿通信費・書籍代・ツール利用料などの領収書は、申告の有無にかかわらず月ごとに保管しておく
開業届・保険専業として続けるなら、開業届や国民健康保険・年金の切り替えが関わってくる。会社を辞める前に条件を調べる

実務としてやることは1つだけです。1件目の報酬が入った日から、報酬額と経費のレシートを月単位で記録し始める。後からまとめて遡るのが一番つらいので、金額が小さいうちに習慣にしておくと後が楽になります。

ここから何がどう変わっていく?

最初の1本は、たぶん納得のいく出来にはなりません。それでも公開してください。書いて、出して、応募して、フィードバックをもらう。この一周を早く回すほど、次の一周が速くなります。

そして、変わり方は具体的です。ポートフォリオが1本から3本になると、応募文で「一番近い1本」を名指しできるようになり、書類段階での通過が増えます。実案件を1本納品すると、次の応募文に「◯◯メディア様で1本執筆」と書けるようになり、自作サンプルだけの状態より説得力が上がります。継続の一言を毎回添えていれば、単発の1件が月数本の定期案件に変わることもあります。

1件目が確定した時点で、あなたは「実績ゼロ」ではなくなります。ここから先の応募文は、埋め合わせではなく実績の提示になります。その状態に届くまでにやることは、サンプル記事2〜3本と置き場所1つ。今日始められる分量です。

よくある質問

Webライターのポートフォリオに、実案件でない自作記事を載せてもいいですか?

問題ありません。ポートフォリオの基本構成要素は自己紹介・サンプル記事・連絡先であり、サンプル記事は得意・関心のあるジャンルを2〜3つ選んで自分で執筆したもので構いません。発注者は「この人が書くとどんな記事になるか」を確認しているため、自作でも判断材料として機能します。

サンプル記事は何本用意すればいいですか?

得意・関心のあるジャンルを2〜3つ選び、それぞれ1本ずつ書くのが基本のアプローチです。本数を増やすよりも、応募先の媒体ジャンルに寄せた記事を用意するほうが、発注者に即戦力として伝わりやすくなります。

ポートフォリオはWordPressで作るべきですか?無料サービスではだめですか?

WordPressは掲載場所として最も推奨されており、サイトを構築すること自体がスキル証明になります。ただし無料で始めやすい代替として、マガジン機能でサンプルをまとめられるnoteや、テンプレートが豊富なNotionも挙げられています。まず無料サービスで公開して応募を始め、後からWordPressへ移す進め方も可能です。

サンプル記事はどんな構成で書けばいいですか?

リード文は「①問題提起→②解決策の提示→③利益の提示」の3要素で150〜250文字程度、本文はPREP法(結論→理由→具体例→結論の再提示)で書くのが推奨されています。見出しは記事全体の目次の役割を果たすため、論理的な階層構造にし、各見出しに検索キーワードを自然に含めます。

テストライティングに通ったあと、契約前に何を確認すればいいですか?

テストライティングは、本採用の前に発注者の指定テーマで1本書いて採否を決める選考です。通過後は、単価とその数え方(1文字あたりか1記事あたりか、構成作成や画像選定を含むか)、初回納期、修正対応の回数、報酬の支払いタイミングの4点を、文字に残した形で確認します。クラウドソーシング経由の場合はサイト内のメッセージ機能でやり取りし、合意内容の記録が残る状態にしておくのが安全です。

副業でWebライターの報酬を得たら、確定申告は必要ですか?

申告が必要かどうかは所得の額や働き方によって変わるため、国税庁の案内で自分のケースを確認してください。会社員の場合は、始める前に勤務先の就業規則で副業・兼業の扱い(許可制か届出制か)も確認が必要です。いずれの場合も、報酬額と通信費・書籍代などの領収書を月単位で記録しておくと、後の手続きが楽になります。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。