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ノーコードWeb制作の副業、単価5000円〜20万円の目安

2026年6月20日|いろは堂副業編集部
ノートPCとモニターでのWeb制作作業風景

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
ノーコードでのWeb制作副業は、LP(商品やサービスの申し込みを1ページで完結させる縦長のページ)や小規模なコーポレートサイトを中心に成立します。初心者の受注単価は5,000円〜3万円前後の小規模案件から始めるのが現実的で、Web制作副業全体では数ページのシンプルな企業サイトで5万円〜20万円程度が目安とされています(いずれも2026年時点の調査記事による目安レンジで、達成を保証するものではありません)。ツール代は無料〜月数千円程度に収まるため、初期投資を抑えたまま最初の1案件まで進められます。
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Web制作の副業に興味はあるけど、コードが書けない。ノーコードって、お金をもらえるレベルの仕事になるの?

ノーコードツールでのWeb制作は、実際に対価が発生している仕事です。ページを構成するパーツを画面上で配置し、色や余白を数値で指定して公開まで持っていく——その工程を、HTMLやCSSを直接書かずに完結させるのがノーコードツールです。手を動かす対象が「コード」から「画面」に変わっただけで、クライアントが求める成果物(公開されたサイト)は変わりません。

ただし、何でも受けられるわけではありません。ノーコードが得意な案件と、コーディングでないと成立しない案件ははっきり分かれます。そこを取り違えたまま受注すると、納期の途中で「これ、このツールでは作れない」と気づくことになります。

ここでは、ツールの選び方から最初の1案件を納品するまでの流れ、そして単価の目安と案件の住み分けを、順番に見ていきます。

ノーコードでのWeb制作とは何をする仕事?

ノーコードツールとは、コードを書かずにWebサイトを作って公開できるサービスのことです。国内でよく使われるものにSTUDIO、Wix、ペライチなどがあります。画面上でテキストや画像のブロックを置き、余白・文字サイズ・配色を指定すると、その結果がそのまま公開ページになります。

ここで誤解されやすいのが、ノーコードは「デザインをしなくていいツール」ではないということです。むしろ逆で、コードを書く手間が消えた分、残る仕事はデザインと構成の判断そのものになります。どの情報を最初に見せるか、問い合わせボタンをどこに置くか、文字サイズの階層をどう作るか。クライアントがお金を払っているのは、この判断に対してです。

だからこそ、コードが書けないことは致命傷になりません。逆に言えば、「ツールの操作が一通りできる」だけでは単価が上がらない理由もここにあります。

ノーコード制作で実際にやること
  • クライアントへのヒアリング(目的・掲載したい情報・参考サイト)
  • ページ構成の設計(どの順で何を見せるか)
  • ツール上でのデザイン・組み立て
  • スマホ表示の調整(PCだけで作ると崩れます)
  • 独自ドメインの接続と公開設定
  • 公開後の修正対応・更新方法の説明

どのツールを選べばいい?費用はどれくらいかかる?

最初に触るツールは1つに絞って構いません。複数を浅く触るより、1つで公開まで完走した経験のほうが案件に直結します。

国内のクライアントワークでは、デザインの自由度が高いSTUDIOを軸にする人が多い一方、既存テンプレートを活かして早く形にしたいならWix、1〜数ページの小さな案件ならペライチという選び分けになります。ペライチのフリープランは2025年10月の改定で「編集専用」(公開不可)に変わっているため、練習で公開まで試したい場合は有料プランが必要になる点に注意してください。Wixも、独自ドメインの利用や広告の非表示には有料プランが必要です。

ツールの月額はいくらか(STUDIOの例)

プラン月額料金年払い月額換算主な機能制限
Free¥0ページ数50P、CMSモデル3件、ストレージ5GB
Mini¥1,290¥590ページ数2P、CMSモデル3件、ストレージ10GB
Personal¥1,720¥1,190ページ数150P、CMSモデル5件、ストレージ10GB
Business¥5,460¥3,980バージョン管理120日、CMSモデル10件、API連携1件
Business Plus¥12,900¥9,980バージョン管理360日、CMSモデル30件、API連携無制限
Enterprise要問い合わせ要問い合わせページ数・CMSモデル無制限、SLA99.9%保証

STUDIO Inc.の公表データをもとに作成(2026年8月取得時点の表示。金額は変更されることがあるため、最新額は公式サイトでご確認ください)

上の表にある「CMSモデル」とは、お知らせやブログ記事のように同じ形式で増えていくコンテンツを、まとめて管理するための入れ物のことです(CMS=サイトの中身を管理画面から更新できる仕組み)。1件が「お知らせ」、もう1件が「制作実績」といった数え方になります。

そのうえで目を引くのは、Free でもページ数50Pまで使える一方、有料の Mini はページ数2Pという点です。プランの階段が「安いほど機能が少ない」という単純な並びになっていないので、金額ではなく「作るサイトのページ数とCMSの使い方」で選ぶのが実際の判断になります。

いずれにせよ、副業の初期投資としては無料〜月数千円の範囲です。動画編集のようにPCスペックや高額ソフトが前提になる分野と比べると、始めるための金銭的ハードルはかなり低いほうだと言えます。

コーディング案件とはどう住み分ける?

ここが受注判断の中心です。ノーコードで作れるものと作れないものの境目を、先に自分の中に持っておく必要があります。

目安になるのは「そのサイトが、決まった形の情報を見せるだけで完結するか」という問いです。会社の紹介・サービスの説明・問い合わせフォームだけで完結するのか、それとも会員登録して利用者ごとに違う画面を出す、在庫管理システムとデータをやり取りする、独自の計算機能を埋め込む、といった要件が入ってくるのか。案件の性質ごとの向き不向きと単価の目安は、次のとおりです。

案件の性質向いている作り方単価の目安レンジ
LP(1ページ完結の縦長ページ)・小規模コーポレートサイト・短納期案件ノーコード5,000円〜20万円程度
複雑なカスタマイズ・独自機能・大規模サイト・既存システム連携コーディング(HTML/CSS/JS、WordPress含む)10万円〜30万円以上に伸びやすい

レバテックフリーランスおよびノーコードAIラボが公表しているWeb制作副業の相場情報をもとに作成(いずれも2026年時点の目安。Web制作の副業案件全般を対象とした相場であり、特定の受注額を保証するものではありません)

上の表のとおり、レンジの上限だけを見ればコーディング案件のほうが伸びます。ただしこれは「ノーコードだから安い」という話ではなく、扱う要件の複雑さがそのまま金額に出ているだけです。ノーコード側でも、デザインの質と提案の質で20万円近いレンジに入る案件は存在します。

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じゃあ、最初からコーディングを覚えたほうが得なのでは?

先にコーディングを習得する道も、長期的には合理的です。ただし、コーディングを習得してから初案件に届くまでの期間と、ノーコードで来月に初案件を取れる可能性を比べると、話は変わります。副業で先に必要なのは「納品して入金される」という一巡の経験で、これは金額の大小に関係なく得られます。ノーコードで実績を作りながら必要になった箇所だけコードを覚えていく順番も、十分に現実的です。

最初の1案件までは、どう進めればいい?

学習と営業を分けて考えないことが要点です。「勉強が終わってから営業する」と決めると、終わりの判定ができずに永遠に始まりません。制作物が1本できた時点で、それを見せて動き始めます。

  1. ツールを1つ決めて無料プランで登録するSTUDIOなら Free プランで、まずページを1枚公開するところまでやります。ここまでで費用はかかりません。
  2. 実在の店舗・サービスを題材に架空サイトを1本作る近所の飲食店やサロンなど、実際にある業種を題材にします。ゼロから題材を考えると手が止まるためです。画像は商用利用可のフリー素材サイト(写真ACなど)を使えば十分です。
  3. スマホ表示を必ず整えるクライアントの多くはスマホで確認します。PCで完璧でもスマホで崩れていると、それだけで発注が止まります。
  4. 2〜3本に増やしてポートフォリオページにまとめる作った制作物を並べたページを、そのままノーコードツールで作ります。ポートフォリオ自体があなたの制作サンプルになります。
  5. 小規模案件に応募するクラウドソーシング(クラウドワークスやランサーズのような、仕事を発注したい人と受けたい人をつなぐサイト)に出ているLP制作・修正案件や、知人の店舗・個人事業主への直接提案から始めます。初回は5,000円〜3万円前後の小規模案件から入るのが現実的とされています。
  6. 納品後に更新方法を渡すクライアント自身が文言を差し替えられるよう、簡単な手順をまとめて渡します。ここが継続案件と保守契約につながる分かれ目になります。

2〜5のあいだで足踏みしやすいので、制作物が1本できた時点で応募を始め、応募しながら2本目を作るくらいの重ね方でちょうどよく進みます。

単価を上げるには何が必要?

ツールの操作速度を上げても、単価はほとんど動きません。操作は誰でも習得できるからです。金額が動くのは、次の3つのどれかを提供できるようになったときです。

単価が上がる要素
  • 構成の提案——「この順で見せると問い合わせが増えます」と根拠を添えて言えるか
  • 原稿・写真まわりの巻き取り——素材が揃っていないクライアントは非常に多く、ここを引き受けられると単価も納期も自分で握れます
  • 公開後の運用——月額での更新対応は、単発制作より収入が安定します

もう一つ実務的な話として、見積もりは必ず「修正回数」とセットで出してください。回数を決めずに受けると、金額はそのままで作業だけが膨らみます。「初稿提出後の修正は2回まで、それ以降は1回あたり◯円」と最初の見積書に書いておくだけで、後半の消耗はかなり減ります。

向いていないケースもあります

デザインの良し悪しに関心が持てない人には、正直きつい分野です。この仕事は最終的にデザインの判断力で評価されるため、「見た目はどれでもいい」と感じるなら、単価が上がらないまま消耗しやすくなります。

また、ツールの仕様変更や料金改定の影響を受ける点も現実です。ペライチのフリープランが2025年10月に公開不可へ変更されたように、前提が動くことがあります。特定のツールにすべてを預けるのではなく、「構成とデザインの判断ができる」という、ツールが変わっても残る部分を自分の資産にしておくことをおすすめします。

本記事の単価レンジ・月額料金はいずれも2026年時点の調査・公表情報にもとづく目安であり、受注額や収入を保証するものではありません。

会社員が副業として始めるときの注意点

先に確認しておくべきことが2つあります。1つは勤務先の就業規則で、副業が許可制か届出制かによって進め方が変わります。もう1つは確定申告で、副業所得が年間20万円を超える場合は申告が必要になります。制作費の入金と経費(ツール月額、素材購入費など)は、最初の1件目から記録を残しておくと後が楽になります。

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まずは無料プランで1ページ公開してみるところからでいいんだ。

無料プランで1ページ公開する——これが一番確実な入口です。1本公開できれば、それはもう見せられる制作物になります。取りかかる前に決めることは、「どのツールを使うか」だけで足りています。

よくある質問

ノーコードのWeb制作副業は、初心者だといくらくらいの案件から始まりますか?

ノーコード副業の初心者は、5,000円〜3万円前後の小規模案件から始めるのが現実的とされています(2026年時点の相場情報による目安)。Web制作副業全体では、数ページのシンプルな企業サイトで5万円〜20万円程度が目安レンジです。実績がない状態で高単価案件を受注すると納期遅れや要件のズレで苦しくなりやすいため、小規模案件で実績を作りながら単価を上げていく流れが推奨されています。

ノーコードツールを使うのに、毎月いくらかかりますか?

ツール自体の費用は無料〜月数千円程度に収まります。STUDIOは公式料金表(2026年8月取得時点)で Free が¥0、Personal が月額¥1,720(年払いなら月換算¥1,190)、Wixは Personal プランが月額1,200円〜、ペライチは有料プランが月¥1,628〜です。副業の初期投資としては低い部類に入ります。最新の金額は各公式サイトで確認してください。

ノーコードでは受けられない案件はどんなものですか?

会員登録して利用者ごとに異なる画面を出す仕組み、既存の業務システムとのデータ連携、独自の計算機能の実装、大規模サイトの構築といった要件はコーディング(HTML/CSS/JS、WordPressを含む)の領域です。一方、LP(1ページ完結の縦長ページ)・小規模なコーポレートサイト・短納期案件はノーコードの得意分野で、非エンジニアのクライアントとの相性も良くなります。

コードが書けなくてもWeb制作の副業として続けられますか?

続けられます。ノーコードツールを使う場合、クライアントが対価を払う対象はコードではなく、ページ構成の設計とデザインの判断だからです。ただしツールの仕様変更や料金改定の影響は受けるため、特定ツールの操作に依存せず、構成力とデザインの判断力を蓄積しておくことが安定につながります。必要になった箇所だけ後からコードを学ぶ進め方も現実的です。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。