家事代行 副業の単価交渉、年末前に通す5手順
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家事代行マッチングの副業では、タスカジのように報酬額をワーカー自身が設定できる仕組みが用意されており、評価とリピートの実績が時給の引き上げ根拠になります。年末の依頼ピークは2024年に11月が最多(計1990件)と前倒ししているため、交渉は10月中に伝えておくと先の予定に反映されます。切り出しは「値上げのお願い」ではなく、年末の予約枠の相談から入るのが通りやすいです。
家事代行の副業で一番言いにくいのが、お金の話です。相手は自宅に通している相手で、関係も続いている。だからこそ「お金のことを言ったら気まずくなるのでは」と手が止まります。
正直なところ、単価の話は切り出す時期でほぼ決まります。年末の大掃除で依頼が増えてから「実は時給を」と言うと、相手は予算も日程も固めた後。逆に、相手がまだ年末の段取りを考えていない時期なら、同じ内容でも相談として受け取られます。
ここでは、登録から最初の1件を受けるまでの道筋を押さえたうえで、マッチングサービスの料金の仕組みと、リピート顧客に単価を伝える順番、断られたときの代替案までを具体的に組み立てます。
家事代行の副業は、登録から最初の1件までどう進む?
単価の話はリピート顧客がいて初めて成り立つので、まずその土台をつくる順番から押さえます。家事代行マッチングは、自分で登録して自分で依頼を受ける形が基本です。勤務先があって配属されるのではなく、プロフィールを見た家庭から依頼が入ります。
- サービスを1つに絞って登録するタスカジのように報酬額を自分で設定できる型か、CaSyのようにサービス側の料金体系で動く型か、仕組みが違います。掛け持ちは管理が増えるので、最初は1つで慣れるほうが続きます。登録の条件や事前の講習・面談の有無は各サービスで異なるため、申込ページで確認してください。
- できる作業を絞って書く「家事全般」ではなく、水回りの掃除、作り置き、整理収納のように、引き受けられる範囲を具体的に書きます。範囲が狭くても、何を頼めるかが伝わるプロフィールのほうが声がかかります。
- 最初の数件は、通いやすい距離のスポット依頼から受ける移動時間と交通費の負担が小さい範囲で受けると、1件あたりの実入りが読めます。タスカジは1回3時間固定・交通費別というように、1件の時間と交通費の扱いもサービスごとに決まっています。
- 1件終わるたびに記録を残す日付、作業内容、所要時間、受けた評価をメモします。この記録が後の単価改定の根拠になります。
- 定期依頼に切り替えてもらう提案をするスポットで満足してもらえたら、同じ曜日・同じ時間で続ける形を提案します。定期の顧客が複数できた時点で、単価の話に進む土台ができます。
依頼は家庭側が選ぶ形なので、登録してすぐ埋まるとは限りません。評価がまだ無い段階では、受けられる曜日・時間帯を広めに出しておくほうが機会が増えます。ここから先の単価交渉は、評価と指名が積み上がってからの話になります。
なぜ年末前、それも10月〜11月初めに動くのか?
家事代行の年末需要は、以前より早い時期に動くようになっています。年末の家事代行依頼は2024年に「11月」が最多で計1990件となり、それ以前の最多月だった「12月」から前倒しが進みました。つまり、12月に入ってから枠を探す人より、11月のうちに段取りを決める人のほうが多いということです。
サービス側の動きも同じ方向です。タスカジは2026年11月7日から「大掃除前倒しキャンペーン」を実施し、共働き層に向けて早期の予約を促しています。年末の予約枠が埋まるより前に単価の話を済ませておけば、新しい時給が年末の依頼にそのまま乗ります。
需要そのものも薄くはありません。キッズラインが2025年10月27日〜11月6日に18歳未満の子と同居する保護者511名へ行った調査では、子育て家庭の約9割が「大掃除は負担」と回答し、家事代行需要は7年で7.4倍に拡大したと公表されています。負担の理由として挙がったのは時間不足と心理的ストレスでした。頼む側は「安い人」を探しているというより、年末の憂鬱を代わってくれる人を探しています。
相手が年末の予定を確定させた後に単価の話を出すと、「この時期に言われても」という受け取りになりがちです。すでに12月なら、単価交渉は年明け以降に回し、年末は指名の実績を積むことに集中したほうが結果的に通りやすくなります。
そもそも自分の時給は、どうやって上げられる仕組み?
ここを誤解したまま交渉すると空振りします。家事代行マッチングでは、値上げの相手が「顧客」ではなく「自分の設定画面」である場合があります。
タスカジは、ハウスキーパー自身がスキル・実績に応じて報酬を設定できる仕組みを採用しています。スポット依頼は1時間1,750円から、定期依頼は1時間1,500円から(いずれも1回3時間固定・交通費別)で、評価が高いワーカーほど高い単価を設定できる構造です。上限は3,000円/時程度とされています。この型では、顧客に「値上げしてください」とお願いするのではなく、自分で単価を改定し、既存の顧客にその変更を事前に伝えることになります。
一方でCaSyは、スポット3,490円から、定期2,790円から(交通費700円別途)という利用料金で、プランやキャンペーンによって1時間1,500円からの案内もあります。指名のオプションなど、単価にあたる部分の運用はサービスごとに違います。
- 報酬額を自分で改定できるのか、サービス側が決めるのか
- 改定した単価が既存の定期顧客にいつから適用されるのか(次回からか、翌月からか)
- 指名・リピートに対する加算の制度があるか、その呼び方
「指名料」という言い方は、各社の公式の料金ページで共通して使われている用語ではありません。サービスによって「指名制度」「単価の自己設定」など呼称も運用も違うので、自分が登録しているサービスの実際の制度名で確認してください。評価の積み重ねと指名(リピート依頼)の増加が時給の引き上げに直結する設計は、各社が「評価・実績に応じて報酬を見直せる」制度として明文化しています。交渉材料は、あなたの気持ちではなく、積み上がった評価とリピート回数です。
相場はいくら? 自分の単価が低いかどうかの見方
金額を比べるときは、それがどの立場の・どの契約形態の数字なのかを揃えないと判断を誤ります。
| タスカジ(ワーカーの設定報酬・スポット) | 1時間1,750円〜(1回3時間固定・交通費別) |
|---|---|
| タスカジ(ワーカーの設定報酬・定期) | 1時間1,500円〜(1回3時間固定・交通費別)。上限は3,000円程度 |
| CaSy(顧客が払う利用料金・スポット) | 1時間3,490円〜(交通費700円別途) |
| CaSy(顧客が払う利用料金・定期) | 1時間2,790円〜(交通費700円別途)。プランにより1,500円からの案内もあり |
| 家事代行求人の平均時給(2026年10月時点) | 1時間1,400円前後からスタート。専門業務の担当で2,500〜3,000円程度まで |
| 家事代行サービス全体の相場 | 1時間2,000〜4,000円(業者経由・個人マッチングを含む) |
各社の公表する料金ページの記載内容および家事代行の相場に関する公表情報をもとに作成
上の表で見てほしいのは、同じ「1時間あたり」の金額が、ワーカーの受け取る報酬と、顧客が払う利用料金の両方で使われていることです。顧客が払う額には手数料が含まれるため、顧客向けの料金表をそのまま自分の取り分と比べると話が噛み合いません。比較するなら、自分と同じサービス・同じ依頼形態(スポットか定期か)のワーカー報酬と並べます。
判断の目安はこうです。開始時の最低ラインのまま時給1,400〜1,500円台で、かつ指名の定期顧客が複数いるなら、単価は実績に追いついていません。料理や整理収納といった専門業務を任されているなら、2,500円台を目指す根拠はあります。
リピート顧客にどう伝える? 5つの手順
切り出し方で結果が変わります。年末の段取りの相談という入口から始めるのが要点です。
- 実績を数字で書き出す(交渉の3日前まで)その顧客の依頼回数、継続している月数、受け取った評価、依頼範囲が増えた分(最初は水回りだけだったのが、キッチンと浴室に広がったなど)をメモにします。この4つが値上げの根拠になります。
- 年末の枠の相談として連絡する「年末は予約が早く埋まるので、12月のご希望日を先に押さえておきませんか」と、相手の得になる話から入ります。年末の依頼は11月が最多になっているという事実があるので、この相談は不自然ではありません。
- 枠の話と同じ連絡の中で、単価の改定を伝える「あわせてご相談で、○月から時給を1,500円から1,800円に改定します」と、金額と開始時期を数字で言い切ります。理由は実績で添えます(「ご依頼範囲が浴室まで広がっているため」など)。お願い口調で濁すと、相手は判断できません。
- 年末の人気メニューを提案に足す年末の掃除代行で人気が高いのは「お風呂クリーニング」(26.3%)、次が「水回りセットクリーニング」(20.6%)です。新しい単価と一緒に「年末は浴室を重点的にやりましょうか」と提案すると、値上げが作業内容の話に変わります。
- 返事がなければ一度だけ確認し、期限を区切る「○日までにお返事がなければ、現在の条件のまま年末の枠だけお取りしておきます」と、相手が黙っていても困らない形にします。追い込まないほうが継続します。
受け入れられる幅は、金額の大きさより説明できる根拠の数で決まります。開始時1,500円のところを一度に3,000円にすれば、根拠が足りなければ説明できません。手順1で書き出した4項目のうち、2つ以上を具体的に示せる範囲にとどめるのが現実的です。依頼範囲が増えている顧客なら、その追加分を金額に置き換えて示すのが最も伝わります。
断られたら、どう引き取る?
断られても関係を切らない引き取り方があります。単価という1つの軸で押し合うのをやめて、別の軸に移します。
- 作業範囲を絞って同額にする(時間内でやる箇所を減らす)
- 年末のスポット依頼だけ新単価にして、定期は現状維持にする
- 移動の負担が大きい顧客は、交通費の扱いを先に確認する
- 次回の改定時期を「来年○月に見直します」と合意しておく
4つ目が効きます。今回は通らなくても、見直しの時期を言葉にしておけば、次の交渉は突然の話ではなくなります。
依頼が月1回以下で評価も積み上がっていない段階なら、単価の根拠が足りません。この場合は指名の回数を増やすほうが先です。また、配偶者との役割分担への不満から依頼している家庭もあります(ダスキンの第21回調査では、配偶者への不満理由の1位が「大掃除に積極的でなかった/手伝ってくれなかった」でした)。家庭内の事情で予算の決定権が依頼者本人にないこともあるため、即答を求めないほうが無難です。
単価が上がったら、何を記録しておく?
単価を上げた後の記録が、次の交渉の材料になります。改定した日付、改定前後の金額、その顧客の依頼回数、受けた評価を1つの表にまとめておきます。別の顧客に改定を伝えるとき、「他の定期のお客様にも同じ条件でお願いしています」と言えるのは、記録がある人だけです。
収入が増えれば、確定申告の線も近づきます。会社員の副業なら、所得が年20万円を超えるかどうかで申告の要否が変わるため、単価が上がった時点で年間の見込み額を計算し直しておくと年明けに慌てません。詳しくは副業の20万円ルールと確定申告の流れで確認できます。
最も長く続いている顧客は、依頼回数と継続月数がすでに積み上がっていて、相手も年末の段取りを気にし始める時期です。だから最初の1人として通りやすくなります。枠の相談を送る文面を1つ作れば、他の顧客にも使い回せます。
よくある質問
家事代行の副業で単価交渉を切り出すのは、いつがいいですか?
年末需要を狙うなら10月から11月初めです。年末の家事代行依頼は2024年に11月が最多で計1990件となり、以前の最多月だった12月から前倒しが進んでいるため、顧客が年末の予定を固める前に伝えておくと新しい単価が年末の依頼に反映されます。
家事代行の副業は、どこから始めて最初の1件を受けますか?
家事代行マッチングサービスに自分で登録し、引き受けられる作業と対応できる曜日・時間帯をプロフィールに書いて、家庭からの依頼を受ける流れです。最初は通いやすい距離のスポット依頼から受け、満足してもらえたら同じ曜日・時間の定期依頼を提案すると、評価と指名が積み上がります。登録の条件や事前の講習・面談の有無はサービスごとに異なります。
家事代行マッチングで、時給は自分で決められるのですか?
サービスによって異なります。タスカジはハウスキーパー自身がスキル・実績に応じて報酬を設定できる仕組みで、スポットは1時間1,750円から、定期は1時間1,500円から(1回3時間固定・交通費別)、上限は3,000円/時程度とされています。自分が登録しているサービスの制度を料金ページで確認してください。
家事代行の時給はどこまで上がりますか?
2026年10月時点の家事代行求人の平均時給は目安1,400円前後からのスタートで、料理や整理収納など専門性の高い業務を担当できるワーカーは時給2,500〜3,000円程度まで上がる仕組みを設けている事業者があります。家事代行サービス全体の相場は、業者経由・個人マッチングを含めて1時間2,000〜4,000円です。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。