紅葉の写真の撮り方、スマホとカメラで変える設定3つ
画像出典: ぱくたそ
紅葉撮影で結果が変わるのは、色(ホワイトバランス)・ぼけ(絞り)・光の向きの3点です。カメラは晴れなら太陽光、曇り・雨なら曇天にホワイトバランスを合わせ、葉のアップはF2.8〜5.6、広い景色はF8〜16に絞ります。スマホはポートレートモードでぼかし、逆光ではHDRをオンにして露出とピントを長押しで固定します。
紅葉の色が沈んで写る原因は、腕よりも設定とカメラを向ける向きにあります。葉は光を透かすと輝き、曇りの日は青みを帯びる。どちらも光の性質の話なので、合わせ方を知れば次の休日から変わります。
正直なところ、覚えることは多くありません。色・ぼけ・光の向きの3点です。スマホならタップとモードの切り替えだけで、ほぼ同じことができます。
紅葉撮影で最初に変える設定は?
まず色です。カメラのホワイトバランス(白いものが白く写るように色味を補正する設定)を晴れた日は「太陽光(晴天)」モードに固定すると、その場の光や色の臨場感がそのまま残ります。朝夕の赤み、日陰の青みといった光そのものの効果も消えません。
逆に曇天や雨の日は、オートのままだと紅葉が青みがかって写ります。ここで「曇天」モードに切り替えると暖かみのある色調になります。濃厚な色を狙いたいときは「日陰」モードも効果的です。
- 晴れ → 太陽光(晴天)
- 曇り・雨 → 曇天
- もっと濃い色にしたい → 曇天または日陰
スマホは自動が基本で、ホワイトバランスを手で選ぶ必要はありません。代わりに、画面を長押しして露出とピントを固定し、出てきたスライダーで明るさを微調整します。自動調整に画面を揺らされず、同じ明るさで何枚も撮れます。
葉のアップと広い景色、ぼけはどう撮り分ける?
ぼけを決めるのは絞りです。カメラは絞り優先オートにして、葉のアップでぼけを生かすならF2.8〜F5.6、前景から奥の山までシャープに見せたいならF8〜F16まで絞り込みます。同じ場所でも、この一段の違いで写真の種類が変わります。
スマホはポートレートモードが絞りの代わりです。手前の葉にピントを合わせると背景がぼけ、一枚の葉が主役になります。広い景色は標準か広角レンズに切り替えて撮る。レンズを買い足す話ではなく、モードの選択です。
| 撮りたいもの | カメラ | スマホ |
|---|---|---|
| 葉や実のアップ(背景ぼけ) | F2.8〜F5.6 | ポートレートモード |
| 並木や山全体(全景シャープ) | F8〜F16 | 標準・広角レンズ |
もうひとつ、見落とされがちなのがシャッタースピードです。紅葉の葉や木の梢は無風に見えても揺れていることが多く、できるだけ速いシャッタースピードで撮ると鮮明に写ります。アップで撮るときほど効いてきます。
紅葉がきれいに光る立ち位置はどこ?
設定より効くのが、自分の立つ場所です。逆光で撮ると光が葉を透かし、葉そのものが輝くような写真になります。横や斜め横から当たるサイド光なら、木々に影が出て立体感が強調されます。

上の写真のように木を見上げる角度は、空の明るさを背にして葉を透かせる立ち位置です。赤い葉の下に黄や橙、緑が重なって、色の層がそのまま画面に入ります。
スマホで逆光に向かうときはHDR機能をオンにしてください。明るい・暗い・中間の3枚を自動で合成するので、空が飛んで葉が真っ黒になる失敗が減り、色の深みが増した仕上がりになります。
太陽を背にして撮るのはいちばん失敗しない立ち方ですが、影が出ないぶん葉が平面的に写ります。同じ木を一周して、逆光・サイド光でも1枚ずつ撮っておくと、帰ってから選べます。
構図はどう決めればいい?
「日の丸構図」(主題を中央に置く形)や「黄金分割構図」(画面を分割した線上に主題を置く形)は知っておくと便利ですが、こだわりすぎると写真が止まって見えます。道や川などの直線・曲線のラインを画面に入れると、奥行きと動きが生まれます。
- ラインを探す参道、遊歩道、川の流れ。奥へ伸びる線を画面の中に通す。
- 前景を足す手前に紅葉の枝や葉を入れると、奥行きと立体感が出る。スマホでも同じ。
- 埋め尽くす画面いっぱいに紅葉を敷き詰めると、赤や黄の鮮やかさが際立つ。
- 水面を見る湖面や池に映る紅葉を主題にすると、葉が直接写っていなくても印象的な一枚になる。
水面を狙う日に持っていくと差が出るのがC-PL(円偏光)フィルターです。葉の乱反射を抑えて色を濃く見せ、青空を強調できます。水面やガラスの映り込みを抑えて水面下を透かす効果もあるので、池のある庭園では使いどころが多い道具です。
出かける前に決めておくことは?
現地で設定をいじる時間はあまりありません。着く前に決めておくのは、天気に対する色(太陽光か曇天か)と、その日の主役(アップか全景か)の2つだけです。あとは立ち位置を変えながら撮れば足ります。
- カメラ: 絞り優先オート、仕上がり設定を「風景」モードに(適度なコントラストと鮮やかさでメリハリが出ます)
- カメラ: ホワイトバランスを天気に合わせる
- スマホ: ポートレートモードとHDRの場所を確認しておく
- 水辺や青空を狙うならC-PLフィルター
色が思ったように出なかった日も、同じ木を違う光で撮った枚数があれば選べます。まずは次の休日に、逆光とサイド光を1枚ずつ試してみるところからで十分です。
よくある質問
紅葉撮影のホワイトバランスは何に設定すればいいですか?
晴れた日は「太陽光(晴天)」モードにすると現場の光や色の臨場感が残り、朝夕の赤みや日陰の青みも生かせます。曇天・雨天では紅葉が青みがかるため「曇天」モードに切り替えると暖かみのある色調になります。より濃厚な色を狙う場合は「曇天」「日陰」モードが効果的です。
紅葉の葉をアップで撮るときの絞りはどれくらいですか?
葉のアップなどで背景のぼけを生かす場合はF2.8〜F5.6程度が目安です。前景から背景まで広大な景色をシャープに写したい場合は、F8〜F16程度まで絞り込みます。絞り優先オートにしておくと切り替えが簡単です。
スマホで紅葉の背景をぼかすにはどうすればいいですか?
ポートレートモードを使うと背景がぼけ、紅葉の葉にピントが合った印象的な一枚になります。あわせて画面を長押しして露出とピントを固定すると、自動調整に左右されず安定した明るさで撮影できます。
逆光で紅葉を撮ると暗くなります。対処法はありますか?
スマホではHDR機能を使うと、明るい・暗い・中間の露出で撮った3枚を自動合成し、紅葉の色の深みが増した仕上がりになります。逆光は光が葉を透かして輝くような写真になる光の向きなので、避けるのではなくHDRを併用するのが有効です。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。