スカウトが来ない原因は職務経歴の文字数だった
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スカウトが届かない原因として最初に疑うべきは、職務経歴の記載量です。ビズリーチの公表データでは、職務経歴書が100文字未満の人を1.0倍としたとき、2000〜3999文字の人は企業からの注目度が高い候補者に送られるスカウト(プラチナスコアスカウト)を4.3倍受信しています。25〜29歳の平均は240文字です。まず職務要約を300字、案件ごとの詳細を各200字書き足すところから始めるのが現実的です。
スカウトが来ない理由を経歴の「中身」のせいだと考えると、打ち手がなくなります。でも実際には、採用担当者はあなたの経歴の書かれている部分しか見られません。書いていない仕事は、していないのと同じ扱いになります。
正直なところ、ここは才能や実績の差ではなく、記載量の差であることが多いです。しかもその差は、公表データではっきり数字に出ています。
下期が始まる9月は、企業が下半期の採用枠を動かし始める時期でもあります。お盆明けのいま、プロフィールを一度書き足しておく価値があります。
スカウトはどう送られている?
スカウトは、採用担当者が転職サービス上で候補者のプロフィールや職務経歴書を閲覧し、「自社で活躍してくれる可能性が高い」と判断したときに送信されます。つまり担当者は、あなたの書いた文章を読んで判断しています。
ここで想像してほしいのは、担当者の画面です。候補者一覧が並んでいて、1人ずつクリックして経歴を開いていく。開いた先に3行しか書かれていなければ、比較する材料がありません。良し悪しの判断ではなく、判断する材料が足りないので次の人へ進む、という結果になります。
文字数はスカウト数とどう関係する?
ビズリーチが公表しているデータでは、職務経歴書の文字数と、プラチナスコアスカウト(同サービスで、企業が注目度の高い候補者に向けて送る種類のスカウト)の受信倍率に明確な差が出ています。
| 文字数レンジ | 受信倍率(100文字未満=1.0倍基準) |
|---|---|
| 100文字未満 | 1.0倍 |
| 400〜599文字 | 2.7倍 |
| 1000〜1499文字 | 3.7倍 |
| 2000〜3999文字 | 4.3倍 |
| 4000文字以上 | 5.0倍 |
ビズリーチの公表データをもとに作成
100文字未満から400〜599文字へ増やすだけで2.7倍。伸び幅がいちばん大きいのは、実はこの最初の区間です。いきなり4000文字を目指す必要はなく、まず600文字に届かせることが最も効率の良い一手だとわかります。
もちろんこれは相関を示すデータであり、長く書けば必ずスカウトが来ると保証するものではありません。ただ、書き足すことに費用も許可もいらない以上、試さない理由もありません。
いまの自分は平均と比べてどのあたり?
同じ調査には、年代別の平均文字数も出ています。
| 年代 | 平均文字数 |
|---|---|
| 25〜29歳 | 240文字 |
| 30〜34歳 | 362文字 |
| 35〜39歳 | 434文字 |
| 40〜44歳 | 475文字 |
| 45〜49歳 | 569文字 |
| 50〜54歳 | 654文字 |
| 55〜59歳 | 682文字 |
| 60歳〜 | 642文字 |
ビズリーチの公表データをもとに作成
20代後半の平均は240文字。原稿用紙にすると1枚に届きません。年齢が上がるほど記載量が増えていくのは、経験が増えるぶん自然なことですが、裏を返せば若手・中堅ほど「書き足りていない」状態のまま放置されやすいということです。
平均を下回っていても落ち込む必要はありません。むしろ伸びしろが一番大きい位置にいます。ここからの手順に沿って埋めていけば、30分で600文字は超えられます。
職務要約は何を何字書けばいい?
職務要約は、担当者が最初に目を通す欄です。ここが2行だと、その先を読んでもらえません。300字前後を目安に、次の4つの要素を順番に入れていきます。
- いまの立ち位置「〇〇業界で△年、□□の業務を担当しています」と、業界・年数・職務を1文で。読み手が自分の会社に当てはめられる粒度で書きます。
- 担当範囲の広さ「新規開拓から既存顧客のフォロー、社内の見積作成まで」のように、実際にやっている業務を並べます。雑務だと思っている作業も、他社では独立した職種のことがあります。
- 手を動かした結果数字が出せるなら数字で。出せないなら「月次の集計作業を手順書化し、後任が引き継げる状態にしました」のように、状態の変化で書きます。
- これから伸ばしたい方向「今後はチーム全体の業務設計に関わりたいと考えています」と、1文で締めます。担当者が「うちのあのポジションだ」と結びつけられます。
そのまま使える書き出しの型
白紙から書くのがいちばん時間を食います。次の枠を埋めるところから始めてください。
- 「__業界で__年、__を担当しています。」
- 「現在は__から__まで、__名のチームで対応しています。」
- 「直近では__に取り組み、__という状態になりました。」
- 「今後は__の領域で経験を広げたいと考えています。」
4つの空欄を普通の言葉で埋めるだけで、200〜300字になります。かっこいい表現を探す時間は必要ありません。
スキル欄はどう書くと読まれる?
先に断っておくと、スキル欄の「正解の書き方」を裏づける公表データは、今回確認できませんでした。項目数の目安や選ぶべきキーワードについて、確かな根拠のある基準は見つかっていません。ですので、ここから先は一般的な書き方の考え方として受け取ってください。
そのうえで確実に言えるのは、スキル名だけを並べた欄は、読み手が使用場面を想像できないということです。「Excel」とだけ書いてあっても、関数を組める人なのか表を開ける人なのかがわかりません。
スキル名に「場面」を1行足す
| 読まれにくい書き方 | 場面が見える書き方 |
|---|---|
| Excel | Excel/月次売上の集計表をピボットと関数で作成、部内5名に共有 |
| 顧客対応 | 顧客対応/既存顧客20社の窓口を担当、契約更新の折衝まで対応 |
| マネジメント | マネジメント/新人2名の教育担当、業務手順書の作成と週次面談 |
スキル名のあとにスラッシュで場面を1つ足すだけです。この形なら、書きながら文字数も自然に増えていきます。
希望条件が現在の経験と大きく離れている場合(未経験の職種へ、かつ年収を上げたい等)は、記載量を増やしても声がかかりにくいことがあります。この場合は書き方の問題ではなく、条件設定の問題です。希望年収や職種の幅を一度広げて、届くスカウトの種類が変わるか試してみるほうが早く答えが出ます。
また、公表データが示しているのは文字数と受信数の相関であり、因果関係ではありません。長く書けば必ず増えると保証するものではない点はご理解ください。
更新はどれくらいの頻度でやる?
プロフィールは一度完成させて終わり、にしないほうがいいです。理由は単純で、いまの仕事は毎月進んでいるのに、経歴だけが登録した日で止まっているからです。
更新を習慣にするいちばん確実な方法は、更新日を仕事のカレンダーに紐づけることです。転職活動のためのタスクだと思うと後回しになりますが、月次業務のついでなら続きます。
- 毎月の締め日の翌日に5分その月にやった仕事を1行だけ職務経歴に足します。「〇月:新規の請求フローを試験導入」程度で十分です。
- 四半期の終わりに15分足した1行たちを見返して、まとまりのある段落に整えます。ここで自然に文字数が伸びます。
- 下期・上期の切り替え時に30分職務要約の4要素を書き直します。9月からの下期のように、役割や目標が変わるタイミングは書き直しの好機です。
この積み上げ方なら、1年後には自動的に1000文字を超えています。表で見たとおり、1000〜1499文字は100文字未満の3.7倍の水準です。
今日30分でやることのまとめ
- いまの職務経歴の文字数を数える(コピーして文字数カウントに貼るだけ)
- 職務要約の穴埋めテンプレート4行を埋める
- スキル名にスラッシュで場面を1行ずつ足す
- 直近1年でやった仕事を、思い出せるだけ箇条書きで追加する
- 合計600文字を超えたか確認する
- スマホのカレンダーに「締め日翌日:経歴を1行足す」を毎月で登録する
スカウトが来ない期間は、自分の価値を疑いたくなる時間です。でも判断されているのは価値ではなく、書かれた情報の量です。書き足すのは今日からできますし、誰の許可もいりません。まずは240文字の平均を超えるところから始めてみてください。
よくある質問
職務経歴書は何文字書けばスカウトが増えますか?
ビズリーチの公表データでは、100文字未満を1.0倍とした場合、400〜599文字で2.7倍、1000〜1499文字で3.7倍、2000〜3999文字で4.3倍、4000文字以上で5.0倍のプラチナスコアスカウト(企業が注目度の高い候補者に送る種類のスカウト)を受信しています。伸び幅が最も大きいのは100文字未満から600文字未満への区間なので、まず600文字を目標にするのが効率的です。ただしこれは相関を示すデータであり、長く書けば必ずスカウトが届くことを保証するものではありません。
20代の職務経歴書の平均文字数はどれくらいですか?
ビズリーチの公表データによると、25〜29歳の職務経歴書の平均文字数は240文字です。30〜34歳が362文字、35〜39歳が434文字と年代が上がるにつれて増加し、55〜59歳では682文字となっています。年齢が上がるほど記載量が増える傾向があるため、若手・中堅ほど書き足りていない可能性があります。
スカウトは誰がどうやって送っているのですか?
採用担当者が転職サービス上で候補者のプロフィールや職務経歴書を閲覧し、自社で活躍してくれる可能性が高いと判断した場合に送信されます。担当者が見られるのは登録された文章のみのため、実際に担当している業務でも記載がなければ判断材料になりません。
プロフィールはどのくらいの頻度で更新すればいいですか?
更新頻度に唯一の正解はありませんが、続けやすいのは仕事のサイクルに紐づける方法です。毎月の締め日翌日に直近の業務を1行追加し、四半期末に文章として整え、上期・下期の切り替え時に職務要約全体を書き直す形なら、1年で記載量が大きく増えます。9月からの下期開始のように役割が変わるタイミングは、書き直しの好機です。
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