転職の履歴書の書き方、迷う12箇所と提出前の確認点
画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
転職の履歴書では、学歴・職歴欄は1行目中央に「学歴」「職歴」と見出しを置き、次の行から書き始めます。会社名・学部名は正式名称で書き、年号表記は全体で統一し、在職中は最後を「現在に至る」とし、書き終えたら右寄せで「以上」と記入します。写真は縦4cm×横3cmで撮影から3ヶ月以内のものを使い、日付欄は作成日ではなく提出日を書くのが基本です。
久しぶりに履歴書用紙を前にすると、手が止まる場所はだいたい決まっています。学歴を高校から書くのか大学から書くのか。職歴の会社名は「(株)」でいいのか。写真はいつ撮ったものまで使えるのか。
正直なところ、この手の細かいルールは覚えていなくて当たり前です。新卒のときは学校で配られた見本があり、その後は書く機会がありません。逆に言えば、ルールさえ手元にあれば1時間で書き上がる作業でもあります。
ここでは、迷いやすい学歴・職歴欄の書き方と、写真・日付といった細部の決まりを、提出前にそのまま確認できる形で並べます。
学歴はどこから書き始める?
まず全体の形から合わせておきます。学歴・職歴は同じ欄に続けて書きますが、1行目の中央に「学歴」と見出しを書き、その次の行から学歴を書き始めます。職歴に移るときも同じで、1行空けて中央に「職歴」と書き、次の行から会社名を並べます。この見出しの行には、年月は入れません。
書き始める学校は、最終学歴によって変わります。
| 最終学歴 | 書き始める位置 |
|---|---|
| 大学卒・専門学校卒 | 「高等学校卒業」から書き始める |
| 高校卒 | 高校の入学から書き始める |
| 大学院修了 | 大学入学、または高校卒業から書き始める |
マイナビ転職の公表データをもとに作成
上の表のとおり、大学を出ている人は高校の入学から書く必要はありません。「高等学校卒業」の1行から始めれば十分です。義務教育である小中学校まで遡って書くこともしません。
学部・学科名は正式名称で、省略せずに書きます。「経済学部経済学科」を「経済学部」で止めたり、「情報理工学部情報システム工学科」を略したりしないということです。学校名も同じで、「◯◯大学」と正式に書きます。
入学・卒業年を西暦で書くか元号で書くかは、どちらでも構いません。ただし履歴書全体で統一する必要があります。学歴は西暦、日付欄は令和、というように混ざると、それだけで「確認していない書類」に見えてしまいます。書き始める前に「今回は西暦で通す」と決めてしまうのが確実です。
職歴欄で省略してはいけないものは?
職歴で減点されるのは、内容よりも表記の省略です。ここは覚えるべき点が4つに絞れます。
- 会社名は正式名称で書く「(株)」や「(有)」といった略記は使わず、「株式会社◯◯」「有限会社◯◯」と書きます。「株式会社」が社名の前に付くか後ろに付くか(前株・後株と呼ばれます)も、登記されている並びどおりに揃えます。
- 部署名も正式に書く「営業部」だけで止めず、「◯◯部 ◯◯課」のように配属先がわかる形で記載します。
- 短期間の勤務も省略しない数ヶ月で辞めた会社でも、職歴はすべて正確に書きます。書かずに済ませると、あとで経歴の食い違いとして表面化します。
- 退職理由を1行添える自己都合なら「一身上の都合により退職」、倒産や解雇などの会社都合なら「会社都合により退職」と明記します。
在職中の場合、職歴の最後は「現在に至る」とだけ書きます。まだ籍がある以上、退職の行は書けないからです。すでに退職日が決まっているなら、「現在に至る(◯年◯月◯日退職予定)」と括弧で添えると、いつから働けるかが採用側に伝わります。
そして学歴・職歴をすべて書き終えたら、最後に改行して、右寄せで「以上」と書きます。これで欄が閉じられます。書き忘れると「まだ続きがあるのでは」と読まれてしまうので、最終確認の対象にしておくと安心です。
写真はどのサイズで、いつ撮ったものまで使える?
写真は本人確認を兼ねる部分なので、サイズと新しさに決まりがあります。
- サイズは縦4cm×横3cm(一般的な許容範囲は縦36〜40mm×横24〜30mm)
- 撮影から3ヶ月以内のものを使う
- PCで作成してデータを貼る場合は縦横比4:3を維持し、560×420px・600×450pxなどが推奨
- 写真館やスピード写真機では「履歴書用」と申告する(サイズが自動で調整される)
免許証用に撮ったものや、数年前の証明写真の余りを使い回したくなる場面はありますが、サイズ規格が違うと貼った時点で余白がずれます。「履歴書用」と伝えるだけでサイズは機械側が合わせてくれるので、撮り直しが結局いちばん早い方法です。
データで提出する場合も同じで、手元の写真をトリミングして無理に4:3へ寄せると、顔の位置が中心から外れます。最初から4:3で撮ったものを使ってください。
日付欄には作成日と提出日、どちらを書く?
履歴書の日付欄に書くのは、作成日ではなく提出日です。郵送するならポストに投函する日、面接に持参するなら面接当日の日付を記入するのが基本のマナーとされています。
これは、書類がいつ相手の手に渡るものかを示す欄だからです。1週間前に書き上げて、その日付のまま持参すると「準備してから間が空いている」印象になります。書くのは早めで構いませんが、日付欄だけは提出日が決まってから埋めると考えておくと迷いません。
複数社に応募するときも、日付は会社ごとに書き分けます。ここでも年号表記は学歴・職歴欄と統一します。
提出前に何を見直せばいい?
書き上がったら、内容ではなく形式だけを見る時間を取ってください。内容の推敲と混ぜると、細部のずれは見落とされます。
- 「学歴」「職歴」の見出しを行の中央に書いたか
- 大学卒なら「高等学校卒業」から始めているか
- 学部・学科名を正式名称で書いたか
- 年号表記(西暦/元号)が書類全体で統一されているか
- 会社名を「株式会社」まで略さず書いたか
- 部署名を「◯◯部 ◯◯課」の形で書いたか
- 短期間の勤務も省略せず記載したか
- 退職理由を「一身上の都合により退職」等で明記したか
- 在職中なら最終行が「現在に至る」になっているか
- 最後に右寄せで「以上」を書いたか
- 写真は縦4cm×横3cm・撮影から3ヶ月以内か
- 日付欄が提出日になっているか
手書きで統一感を出す書き方は今も有効ですが、書き損じのたびに全部書き直すのは負担が大きく、応募社数が増えるほど現実的ではなくなります。応募先からとくに指定がないなら、PCで作成して印刷する形でも問題ありません。逆に、応募要項に「手書きのこと」と書かれている場合は、その指定が最優先です。
履歴書は、志望動機や自己PRのように悩んで練るものと、ルールどおり埋めれば終わるものが同じ紙に同居しています。学歴・職歴・写真・日付は後者です。ここを機械的に片付けてしまえば、考える時間はまるごと自己PRのほうに回せます。
よくある質問
転職の履歴書で、学歴は高校から書くべきですか?
最終学歴が大学卒・専門学校卒の場合は「高等学校卒業」の行から書き始めます。高校卒の場合は高校の入学から、大学院修了の場合は大学入学または高校卒業から書き始めます。小中学校は記載しません。
会社名は「(株)」と略して書いてもいいですか?
略記は使いません。「株式会社◯◯」「有限会社◯◯」と正式名称で書きます。部署名も「◯◯部 ◯◯課」のように正式な形で記載します。
在職中の場合、職歴欄の最後はどう書きますか?
職歴の最後に「現在に至る」とだけ書きます。退職日がすでに決まっている場合は「現在に至る(◯年◯月◯日退職予定)」と書き、その後に改行して右寄せで「以上」を記入します。
履歴書の写真はいつ撮ったものまで使えますか?
撮影から3ヶ月以内のものを使用します。本人確認の役割があるためです。サイズは縦4cm×横3cm(許容範囲は縦36〜40mm×横24〜30mm)、データで貼る場合は縦横比4:3を維持し、560×420pxや600×450pxが推奨されます。
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