面接前日の準備、やることは3つだけ
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面接前日にやることは「持ち物をカバンに入れる」「時間・場所・担当者名を確認する」「定番5質問と逆質問を声に出す」の3つだけです。持ち物は対面とオンラインで中身が変わり、印鑑や腕時計はオンライン面接なら不要です。新しい対策を足すより、当日の朝に迷わない状態を作るほうが結果につながります。
面接の前日というのは、不思議とそわそわします。やることがないわけではないのに、何から手をつければいいのか分からず、志望動機を読み返しては閉じて、また開いて、を繰り返す。正直なところ、この時間がいちばん消耗します。
前日にやるべきことは、実はそれほど多くありません。持ち物を詰める、当日の情報を確認する、よく聞かれる質問を声に出す。この3つで終わりです。新しい自己PRを書き直したり、業界研究を一から始めたりするのは前日の仕事ではありません。前日の目的は「明日の朝、迷わない状態」を作ることだけです。
以下のチェックリストは、上から順に潰していけば終わる形にしてあります。所要時間はだいたい60〜90分。終わったら、あとは寝てしまって大丈夫です。
面接前日の持ち物、何を入れておけばいい?
まず手を動かせるところから始めます。考える作業より、カバンに物を入れる作業のほうが不安が減りやすいからです。持ち物は「対面でもオンラインでも必要なもの」と「対面だけ必要なもの」に分けて考えると、余計な準備をせずに済みます。
- 筆記用具
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)のコピー
- 求人情報のコピー
- スケジュール帳
応募書類のコピーは、必ず自分の手元にも1部持っておきます。面接では「職務経歴書のこの部分について」と話が始まることがあり、自分が何をどう書いたかを正確に思い出せる状態にしておくためです。求人情報のコピーも同じ理由で、募集要項に書かれた業務内容と、面接で聞く話のズレを確認する材料になります。
スケジュール帳が入っているのは、次回選考の日程をその場で相談される場合があるためです。「確認して折り返します」でも問題ありませんが、その場で答えられると話が早く進みます。
- A4サイズが折らずに入るバッグ
- 腕時計
- 印鑑・朱肉・印鑑マット
- 手鏡
- クリアファイル
- 現金・交通系ICカード
- ハンカチ・ティッシュ
A4サイズが入るバッグを指定しているのは、書類を折らずに持ち運ぶためと、その場で書類を渡される場合に備えるためです。クリアファイルも同じ役割で、受け取った資料をそのまま挟めます。
腕時計は、面接中にスマートフォンで時刻を見なくて済むようにするためのものです。印鑑は、交通費の受け取りなど書類への押印を求められた場合に使います。手鏡は、受付前に髪や襟元を最後に確認するためのものです。
- 面接に使うデバイス(PC・スマートフォンなど)
- イヤホンマイク
- 指定されたビデオ会議ツール
印鑑・腕時計・手鏡・A4バッグは、対面面接を前提とした持ち物です。オンライン面接では出番がありません。持ち物リストを見て「印鑑なんて持ってない」と焦る必要はなく、自分が受ける形式に合う列だけを見てください。逆に、対面なのにイヤホンマイクを用意する必要もありません。
前日に確認しておくべきことは?
持ち物を詰め終わったら、情報の確認に移ります。ここで確認するのは、当日の朝に調べ直したくないものばかりです。
| 確認する項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 面接担当者の氏名・連絡先 | 受付で名前を伝える/遅れる場合に連絡する相手 |
| 面接時間 | 案内メールの日時を、思い込みでなく本文で読み直す |
| 企業情報 | 事業内容・応募した職種の業務内容・最近のニュース |
| 身だしなみ | シャツのアイロン、スーツ、靴、髪型、爪、ひげ、メイク |
リクルートエージェントおよびGeeklyの公表情報をもとに作成
面接時間の再確認を最初に挙げているのは、記憶違いがいちばん取り返しのつかない失敗になるからです。「14時だったはず」ではなく、案内メールを開いて本文の日時を目で読みます。担当者の氏名と連絡先も、同じメールから拾ってスマートフォンのメモに転記しておくと、当日にメールを探し直さずに済みます。
シャツのアイロンが前日確認に入っているのは、当日の朝にやると必ず時間が足りなくなるからです。着ていくもの一式をハンガーにかけて、そのまま出せる状態にしておきます。
対面面接なら、行き方まで確認しておく
- 会場の住所(本社と面接会場が別のことがある)
- アクセス経路と、家を出る時刻
- 翌日の天気予報
住所の確認で見落としやすいのが、本社所在地と面接会場が違うケースです。案内メールに書かれた住所と、企業サイトの会社概要にある住所が一致しているか、一度だけ突き合わせておきます。天気予報を見るのは、雨なら靴と傘、そして電車の遅延を見込んだ出発時刻に変わるためです。
オンライン面接なら、つながる状態を作っておく
- ネット環境が安定しているか
- 指定ツールのダウンロード・インストールが完了しているか
- ツールの操作方法(マイクのミュート解除、カメラのオン)
- 画面に映る自分の見え方と、背景に何が映るか
ツールのインストールは、前日のうちに必ず終わらせます。当日に初めて開くと、アカウント登録やアップデートが走って開始時刻に間に合わないことがあります。インストール後に一度自分で会議を立ち上げ、マイクとカメラが動くところまで確認できれば安心です。
そのときに、画面に映る自分の見え方も見ておきます。顔が暗くなっていないか、カメラの角度が下からになっていないか、背景に生活感のあるものが映っていないか。この3点だけ直せば十分です。
当日の朝に残るのは、着替えて、カバンを持って、出るだけです。前日準備の目的はまさにそこにあります。朝に判断することを減らせば、その分の余力を面接そのものに回せます。
想定問答は何を用意すればいい?
ここからが前日準備の本題です。とはいえ、新しい回答を作る作業ではありません。すでに考えてある内容を、声に出して確認するだけです。
転職の面接でよく聞かれる質問として、次の5つが定番として挙げられています。
- 自己紹介氏名と現職の概要、担当してきた業務を簡潔に。自己PRとは別物で、プロフィールを伝える最初のステップです。時間指定がなければ45〜60秒が目安になります。
- 転職理由なぜ今の職場を離れるのか。不満の列挙で終わらせず、次に何を求めているかへつなげます。
- 志望動機なぜこの会社なのか。求人情報に書かれた業務内容と、自分の経験の重なりを具体的に挙げます。
- 強みと弱み強みは仕事の場面つきで。弱みは、自覚していることと今どう対処しているかをセットで話します。
- 成功体験・失敗体験成果そのものより、そこで何を判断し何を学んだかが問われています。
この5つは複数の転職エージェントが共通して定番として挙げているものですが、業種や職種によって重視される質問は変わります。技術職なら具体的な担当範囲を細かく聞かれることもありますし、営業職なら数字の話が中心になることもあります。5つを土台にして、応募先に合わせて重みを変えてください。
読み返すのではなく、声に出す
前日にやる価値があるのは、この5つの回答を実際に声に出して一度通すことです。頭の中で読み返すのと、口に出すのとでは別の作業になります。黙読では気づかない「言いにくい言い回し」や「途中で息が続かない長い一文」が、声に出すと必ず出てきます。
自己紹介であれば、文字数の目安が参考になります。読み上げ換算で30秒がおよそ150〜200文字、45秒が約250文字、60秒が約300〜400文字。一文は40〜50文字程度に収めると聞き取りやすくなります。書いた原稿がこの範囲から大きく外れているなら、削るべき情報が混ざっています。
また、本番は緊張して早口になりやすい一方で、間が空いたり言い直したりして、練習より10秒ほど長くなることを見込んでおくと安全です。ぴったり60秒で作った原稿は、本番では収まらないことがあります。
声に出してみて「うまく言えない」と感じると、その場で書き直したくなります。ただ、前日に作った新しい原稿は、覚える時間がないまま本番を迎えることになり、かえって詰まりやすくなります。前日に直していいのは、言いにくい単語を言いやすい言葉に置き換える程度です。構成そのものを組み直すのは、前日の作業ではありません。
逆質問は2〜3問を先に決めておく
面接の終盤でほぼ必ず訪れるのが「何か質問はありますか」の場面です。ここで黙ってしまうと、志望度が低いと受け取られかねません。前日のうちに2〜3問を用意しておきます。
用意した質問がすべて面接中に解消されてしまうこともあるため、1問ではなく複数持っておくのが安全です。評価されやすいのは、企業研究を踏まえた「入社後のイメージが持てている」ことが伝わる質問だとされています。調べれば分かることではなく、入ってから自分がどう働くかに関わる内容を選びます。
- 配属予定のチーム構成や、一緒に働くことになる人の役割
- 入社後の最初の数か月で期待される動き
- 求人情報に書かれた業務の、実際の進め方
- 面接中に出た話題のうち、もう少し具体的に聞きたかったこと
前日の夜、これだけやれば終わり
ここまでの内容を、上から順に潰せる一覧にしました。全部にチェックが入ったら、その日はもう終わりで大丈夫です。
- 持ち物をカバンに詰めた(形式に合わせて)
- 案内メールを開いて、日時をもう一度読んだ
- 担当者の氏名と連絡先をメモに控えた
- 会場の住所とアクセス、または接続テストを済ませた
- 着ていくもの一式をハンガーにかけた
- 定番5質問の回答を、声に出して一度通した
- 逆質問を2〜3問決めた
- 起きる時刻と家を出る時刻を決めた
前日の不安は、準備が足りないことより「何が終わっていて何が残っているのか分からない」ことから来ていることのほうが多いものです。リストを潰し終えた時点で、残っているのは眠ることだけになります。
睡眠時間を削って対策を足すより、寝たほうが当日の受け答えは良くなります。前日にできることはもう終わっているので、あとは明日の自分に渡してしまって構いません。
よくある質問
面接の前日は何時間くらい準備すればいいですか?
持ち物を詰める、当日の情報を確認する、想定問答を声に出す、の3つで60〜90分程度が目安です。前日は新しい対策を足す時間ではなく、当日の朝に迷わない状態を作る時間なので、これ以上長くかける必要はありません。睡眠時間を削ってまで対策を追加すると、当日の受け答えに影響します。
オンライン面接の前日でも、印鑑や腕時計は必要ですか?
不要です。印鑑・腕時計・手鏡・A4サイズのバッグは対面面接を前提とした持ち物で、オンライン面接では出番がありません。オンライン面接で前日に用意するのは、面接に使うデバイス、イヤホンマイク、指定されたビデオ会議ツールのインストールと動作確認です。
面接でよく聞かれる質問は何ですか?
転職の面接では、自己紹介、転職理由、志望動機、強みと弱み、仕事での成功体験・失敗体験の5つが定番として複数の転職エージェントに共通して挙げられています。ただし業種や職種によって重視される質問は変わるため、この5つを土台に応募先に合わせて準備の重みを調整するのが現実的です。
逆質問はいくつ用意しておけばいいですか?
2〜3問を事前に用意しておくのが望ましいとされています。1問だけだと、面接中の説明でその疑問が解消されてしまったときに答えられなくなるためです。調べれば分かることではなく、配属チームの構成や入社後に期待される動きなど、入社後のイメージが持てていることが伝わる内容を選ぶと評価されやすくなります。
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