エンジニアの年収相場、どこで調べる?——4つの方法と、それぞれのクセ
「エンジニア 年収」で検索すると、平均450万円という記事もあれば、800万円が普通みたいな顔をしたSNS投稿も流れてきます。どれを信じるかで、自分の現在地の見え方がまるで変わる。これが年収相場のやっかいなところです。
結論から言うと、調べ方は4つあって、それぞれにクセがあります。組み合わせて使うのがコツです。
① 求人票の給与レンジを見る
一番手軽で、一番実用的です。転職サイトで「自分と同じ職種 × 同じ技術スタック × 同じ経験年数」の求人を10件ほど見て、給与レンジの真ん中あたりを取る。それがだいたいの市場の提示額です。
クセ:レンジの上限は「最強の人が来たら」の数字なので、上限だけ見ると相場を高く見積もりすぎます。
② 年収公開サービス・統計を見る
企業ごとの年収データを公開しているサービスや、政府統計・業界団体の調査もあります。母数が大きいぶん、業界全体の傾向をつかむには向いています。
クセ:「エンジニア」の括りが広すぎて、自分のケースからズレがち。SESと自社開発、20代と40代が混ざった平均値は、あなたの相場ではありません。
③ SNS・知人の話を聞く
リアルな肌感が手に入る一方で、年収の話を公開する人は高い人に偏るという強烈なバイアスがあります。「みんな800万もらってるのに自分だけ…」と焦る前に、それが生存者バイアスの世界だと思い出してください。
④ キャリア面談で「自分の値段」を直接聞く
①〜③は「世間の相場」ですが、知りたいのは結局「自分ならいくらか」のはず。それに答えられるのは、日々エンジニアの転職市場を見ているプロだけです。
転職エージェントの無料キャリア面談で経歴を見せると、「あなたの経歴なら年収◯◯〜◯◯万円のレンジ」という個別の査定が返ってきます。転職を決めていなくても聞けますし、ここが一番精度の高い調べ方です。
- ざっくり相場観 → ① 求人票のレンジ
- 業界全体の傾向 → ② 統計・年収公開サービス
- 参考程度のリアル → ③ SNS・知人(バイアス前提で)
- 自分ピンポイントの値段 → ④ キャリア面談での査定
自分の値段を知ってしまえば、いまの年収に納得して働くにせよ、動くにせよ、モヤモヤは消えます。相場は「調べるもの」というより「突き合わせるもの」。世間の数字と自分の査定、両方持っておきましょう。