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未経験からITへ。夢物語じゃない進み方を話します

2026年6月23日|いろは堂キャリア編集部
この記事の要点
未経験からのIT転職は今も可能ですが、「誰でも数カ月で高年収」は幻想です。現実的なのは、(1)ITに近い職種から入る、(2)運用・テスト工程から開発へ段階を踏む、(3)学習と成果物で開発職を直接狙う、の3ルート。高額スクールの転職保証と「SESならどこでもいい」という選び方が二大落とし穴です。
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いまの仕事、10年後もあるのかな…。IT業界が気になるけど、未経験じゃもう遅い?

AIの話題を見ない日がないくらいの2026年です。この6月も、ChatGPTの広告が日本で始まったと報じられるなど、ITの存在感は増すばかり。「使う側だけでなく、作る側・支える側に回りたい」と考えるのは自然な流れです。

先に正直な結論を言います。未経験からのIT転職はいまも可能です。ただし「誰でも簡単に高年収」ではありません。この記事では、盛らない現実と、遠回りに見えて確実なルートをお話しします。

未経験からIT転職は本当に可能?

可能です。IT業界は構造的な人手不足が続いており、6月中旬に公表された5月の転職求人倍率は2.44倍、求人数は前年同月比で15%近い伸びと報じられました。なかでもIT・通信系の求人の増加が目立ちます。

ただし、求人の多くは経験者向けです。未経験者から見ると、「入口の椅子は少ないが、入ってしまえば伸びていける業界」というのが正確なところ。だからこそ、入口の選び方がほとんどすべてと言えるくらい大事になります。

現実的な3つのルートとは?

未経験からの入り方は、大きく3つに分かれます。

ルート内容向いている人
A:近い職種から入る社内ヘルプデスク、情シス、IT営業、テクニカルサポートなどいまの業界知識や対人スキルを活かしたい人
B:運用・テストから開発へ監視・運用やテスターとして入社し、実務の中で開発工程へ進む収入を保ちながら着実に積み上げたい人
C:学習+成果物で開発職へ独学や職業訓練で学び、成果物を武器に開発職を直接狙う学習時間を確保できる人、特に20代

どれが正解というより、使える時間・年齢・これまでの経歴で選ぶ「経路の違い」です。AとBは収入を保ったまま移れるのが強みで、Cは最短ルートのぶん学習の自走力が求められます。

どのルートでも共通する進め方

  1. 無料〜低コストで適性を試すいきなり退職やスクール契約をせず、無料の学習サイトや本1冊で「触っていて苦じゃないか」を2〜4週間確かめます。
  2. 基礎をひとつに絞って続ける言語やツールを転々とせず、まずは1つの言語とデータベースの基礎まで通します。
  3. 小さくても「完成品」を作るチュートリアルの写経で終わらせず、自分用の小さなツールでいいので完成させて公開します。
  4. 入口の求人に応募し、入ってからも学び続ける入社はゴールではなくスタートです。最初の2〜3年の学習継続が、その後の年収カーブを決めます。

避けたい落とし穴は?

正直な注意点:きれいな話ばかりではありません

未経験者向けの市場には、不安や憧れにつけこむ商売も混ざっています。とくにAIブームの追い風もあって、「未経験からすぐ稼げる」をうたう情報は増える一方です。次のチェックリストだけは、応募や契約の前に必ず思い出してください。

未経験IT転職の四大落とし穴
  • 高額スクールの「転職保証」を鵜呑みにする——保証の適用条件(紹介求人を断らない等)を必ず確認。説明会の場で即決しない
  • 「SESならどこでも入れる」で会社を選ばない——研修の有無や案件内容は会社によって大差があります。SESという形態が悪いのではなく、選び方の問題です
  • 「AIで誰でも簡単に稼げる」系の情報商材——ブームに乗った高額情報に近道はありません
  • 経歴や学習歴を盛る——入社後に必ず苦しくなります。小さくても本当の成果物で勝負しましょう

SES自体は未経験の現実的な受け皿です。ただ当たり外れの幅が大きいので、面接で「未経験入社の人がどんな案件からスタートしているか」を具体的に聞いてみてください。答えの具体性が、そのまま会社の誠実さの目安になります。

年齢別の現実は?

20代はポテンシャル採用の枠が多く、ルートCで開発職を直接狙うのも現実的です。30代は前職スキルとの掛け算(業界知識×IT、営業×ITなど)を活かせるルートA・Bが王道になります。40代以降は難易度が上がりますが、情シスや社内のDX推進担当など、社会人経験そのものが評価される入口も残っています。

年収は、未経験入社の初年度は前職より下がるケースが多い、と見込んでおくのが誠実なところです。ITの本当のリターンは、入社後も学び続けた2〜3年後にやってくる——ここを織り込んで生活設計を立ててください。

まとめ:退路を断つ前に、小さく確かめる

未経験からのIT転職は、入口と順番を正しく選べばいまも開かれています。逆にいちばん危険なのは、勢いで退職してから考えるパターンです。

梅雨で家にいる時間が長いこの時期は、適性試しにちょうどいいタイミングです。今夜、無料の教材を30分だけ触ってみる——落とし穴を避ける旅は、その低い一歩から始まります。

よくある質問

未経験からのIT転職は何歳まで可能ですか?

明確な上限はありませんが、ポテンシャル採用が多いのは20代です。30代は前職スキルとの掛け算、40代以降は情シスや社内のDX推進担当など、これまでの社会人経験を活かせる入口を選ぶことで可能性を保てます。

未経験のIT転職にプログラミングスクールは必要ですか?

必須ではありません。無料や低コストの教材で独学して転職した人も多くいます。スクールを使う場合は、転職保証の適用条件や紹介先の実績を確認し、説明会の場で即決しないことが大切です。

未経験でIT業界に入ると年収は下がりますか?

初年度は前職より下がるケースが多めです。ただしITはスキルに応じて昇給・転職しやすい業界で、入社後2〜3年学習を続けた人が前職水準を超えていく例は珍しくありません。短期ではなく数年単位で考えるのが現実的です。

未経験のIT転職に資格は必要ですか?

必須ではありません。採用で重視されるのは学習の継続力と成果物です。ただしITパスポートや基本情報技術者試験は、基礎知識の証明と学習の道しるべとして役立つため、勉強の軸がほしい人には有効な選択肢です。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。