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ポートフォリオ、何を作ればいいか手が止まっている人へ

2026年6月1日|いろは堂キャリア編集部
この記事の要点
転職用ポートフォリオで採用担当が見るのは、規模や技術の派手さより「実際に動くこと・READMEで説明できていること・技術選定の理由を語れること」の3点です。テーマは自分が困っていることの解決が第一候補で、小さく完成させてから拡張するのが正解。生成AIを使うのは今や普通ですが、出力を自分の言葉で説明できることが条件です。
😵
「ポートフォリオがあると有利」って聞くけど、何をどこまで作ればいいのか、正直わかりません…

わかります。TODOアプリでいいのか、独自性がないとダメなのか、そもそも経験者にも必要なのか。考えているうちに手が止まる——いちばん多いパターンです。

6月に入り、夏から秋の入社を見据えて動き出す人が増えてくる時期です。この記事では、採用担当が実際に見ているポイントから逆算したポートフォリオの作り方を、ステップ形式で整理します。

転職にポートフォリオは本当に必要?

まず前提から。全員に必須ではありません。実務経験が十分にある経験者は、職務経歴書と業務実績で評価されるのが基本で、ポートフォリオはあくまで補強材料です。

一方で、次のケースでは効果が大きくなります。

ポートフォリオが効きやすいケース
  • 実務未経験・経験が浅い(実力を示す数少ない証拠になる)
  • 職種や技術領域を変えたい(新領域のスキルを実務外で証明できる)
  • 業務実績が守秘義務で語りにくい(代わりに見せられる成果物になる)
  • ブランクがある(スキルが現役である証明になる)

なお、2026年4月時点の転職求人は前年同月比12.6%増と公表されており、応募先を選びやすい市場が続いています。選べる状況だからこそ、「差がつく提出物」としてのポートフォリオの価値はむしろ上がっています

採用担当はポートフォリオのどこを見ている?

採用側の目線はシンプルです。見られる順番も含めて、だいたい次の流れです。

  1. まず、動くかURLを開いて動作を確認します。エラーで落ちる・表示が崩れる、で評価は止まります。派手さより安定です。
  2. READMEを読む何を解決するもので、どんな構成で、どう動かすのか。ここが書けていないと「業務でもドキュメントを書けない人かも」と映ります。
  3. コードを流し読みする命名・関数の分け方・ディレクトリ構成など「読みやすさ」を見ます。全行を精読されることはほとんどありません。
  4. 意思決定の理由を探すなぜこの技術か、なぜこの設計か。面接で必ず聞かれるポイントです。

つまり、規模の大きさや技術の新しさより「動く・説明できる・理由がある」の3点セットが評価の中心です。

ポートフォリオのテーマはどう決める?

迷ったら、この優先順位で考えてみてください。

逆に避けたいのは、チュートリアルをなぞっただけの成果物をそのまま出すことです。ベースにするのは構いませんが、自分の意思で加えた機能や改善が1つもないと、面接で話せることがなくなります

ポートフォリオ作成の5ステップ

  1. 解決する課題を1文で決める「◯◯な人が、△△できるアプリ」。この1文がそのままREADMEの冒頭になります。
  2. 機能を3つに絞る最初のバージョンはコア機能3つまで。多機能で未完成より、少機能で完成しているほうが強いです。
  3. 動く状態で公開するデプロイして誰でも触れるURLを用意し、あわせてコードも公開します。
  4. READMEを書く課題・機能・技術構成・工夫した点・今後の改善予定。スクリーンショットか短い動画があると親切です。
  5. 第三者に触ってもらう友人や勉強仲間に使ってもらい、詰まった箇所を直します。この改善の記録自体が面接の話材になります。

生成AIを使って作るのはあり?

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AIにかなり手伝ってもらったんですが、それって正直に言っていいんでしょうか?

ありですし、言って大丈夫です。2026年の開発現場では、AIを使わない前提のほうがむしろ不自然になりつつあり、採用側もそれは織り込み済みです。

ただし条件が1つ。AIが書いたコードも含めて、すべて自分の言葉で説明できることです。面接で「ここはなぜこの実装ですか?」に答えられなければ、評価はむしろ下がります。どの工程でAIを使い、どこを自分で判断・修正したかをREADMEに一言添えると、使いこなしの証明として印象が良くなります。

正直な注意点:ポートフォリオだけで受かるわけではありません

ポートフォリオは書類と面接を補強する材料であって、合否のすべてではありません。特に経験者採用では職務経歴の比重が大きく、時間配分としては職務経歴書の磨き込みが先です。また、作り込みに時間をかけすぎて応募が遅れるのは本末転倒。「小さく完成→応募→改善」のサイクルで動くほうが、結果的に早く決まります。

提出前に確認したいチェックリスト

提出前チェック
  • URLを開いて主要機能がエラーなく動く(スマホ表示も確認)
  • READMEに「何を解決するか」「技術構成」「工夫した点」が書いてある
  • APIキーやパスワードなどの秘密情報がリポジトリに含まれていない
  • 直近のコミットが何カ月も前で止まっていない
  • 技術選定の理由を口頭で1分で説明できる

よくある質問

未経験の転職にポートフォリオは何個必要ですか?

数より質で、しっかり説明できるものが1つあれば十分です。複数作るより、1つを「動く・READMEがある・改善の記録がある」状態まで磨くほうが評価されます。余力があれば、技術領域の違う小さな作品を1つ添える程度で十分です。

GitHubにコードを置くだけでもいいですか?

コードの公開だけでは不十分なことが多いです。採用担当が最初に見るのは動く画面とREADMEで、コードの精読は後回しになりがちです。デプロイした動くURLと、目的・構成・工夫点をまとめたREADMEをセットにすることで、初めて評価の土台に乗ります。

ポートフォリオに生成AIを使ったと言ってもいいですか?

言って問題ありません。2026年時点でAI活用は開発の標準になりつつあり、隠すほうがリスクです。ただし、AIが生成した部分も含めて自分で説明できることが前提です。どの工程でAIを使い、どこを自分で判断・修正したかをREADMEや面接で語れると、むしろ強みになります。

経験者でもポートフォリオは必要ですか?

必須ではありません。経験者は職務経歴書と業務実績が評価の中心です。ただし、職種転換やブランク明け、守秘義務で実績を語りにくい場合は、経験者でもポートフォリオが有効な補強材料になります。作る場合も、職務経歴書の完成度を優先したうえでの追加が基本です。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。