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技術面接がこわい人へ。コーディングテストと設計質問はこう準備する

2026年6月27日|いろは堂キャリア編集部
この記事の要点
技術面接で評価されるのは「正解を出せたか」以上に、考えを声に出しながら問題を分解していく思考プロセスです。コーディングテストは頻出パターンを時間を計って練習し、設計質問は「要件確認→規模の概算→全体構成→トレードオフ」の型で答えるのが近道。詰まったら黙り込まず、考えていることをそのまま話すのがいちばんの対策です。
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オンラインのコーディングテスト、緊張で頭が真っ白になって…普段なら書けるはずのコードが全然書けませんでした

わかります。技術面接には、実力とは別に「慣れ」と「型」の要素がかなりあります。準備の仕方を知らないまま本番に挑んで自信を失うのは、正直もったいないです。

今月はAnthropicの新モデル発表やWWDC26など、AI関連のニュースが続きました。開発の道具が急速に変わる一方で、技術面接で見られている本質は意外と変わっていません。梅雨で外出がおっくうなこの時期は、腰を据えて面接準備を進めるのに実は向いています。コーディングテストと設計質問、それぞれの準備法を順番に整理しましょう。

技術面接では何が見られている?

多くの企業が技術面接で見ているのは「正解したかどうか」ではなく、問題をどう分解し、どう考えを言葉にしながら進めるかです。入社後に一緒に働く場面を想像しながら、面接官は次のような点を観察しています。

1つ目は、問題を小さく分解して整理できるか。2つ目は、考えている途中経過を相手に伝えられるか。3つ目は、データ構造や計算量といった基礎体力です。逆に言えば、最後まで完答できなくても、この3つを見せられれば評価は残ります。

黙って満点を狙うより、話しながら8割を取りにいくほうが評価されやすい。これが技術面接のいちばん大事な前提です。

コーディングテストの対策はどう進める?

やみくもに問題を解き始める前に、順番を決めましょう。おすすめは次の4ステップです。

  1. 出題形式を調べるオンラインの自動採点型か、画面共有しながらのライブコーディングか。制限時間や使用できる言語も企業によって違います。形式が分かるだけで対策の的が絞れます。
  2. 基礎を短期集中で復習する配列・ハッシュ・スタックなどのデータ構造と、計算量(オーダー記法)の考え方をひと通りさらいます。ここが土台になります。
  3. 頻出パターンを繰り返し解く競技プログラミングの練習サイトなどで、易しめの問題から数をこなします。パターンの引き出しを増やすのが目的なので、難問に長時間うなる必要はありません。
  4. 本番形式で練習する時間を計り、考えていることを声に出しながら解きます。ライブコーディング対策として、この「実況しながら書く」練習の効果は大きいです。
よく出るテーマの例
  • 配列・文字列の操作(重複除去、集計、並べ替え)
  • ハッシュ(連想配列)を使った高速化
  • 二分探索・ソートの使いどころ
  • 再帰・木構造の走査
  • 自分の解答の計算量を説明する

使う言語は、指定がなければ自分が最も速く正確に書けるものでかまいません。言語の流行を追うより、選んだ言語を使いこなしている姿を見せるほうが大事です

設計質問(システムデザイン)はどう準備する?

「画像共有サービスを設計してください」のような設計質問は、知識ゼロから当日ひらめくのは無理があります。でも安心してください。答え方には型があります。

  1. 要件を確認するいきなり書き始めず、「ユーザー数は?」「読み取りと書き込みはどちらが多い?」と前提を質問します。この確認自体が評価対象です。
  2. 規模をざっくり見積もるユーザー数やデータ量から、1台で足りるのか、分散が必要なのかの当たりを付けます。桁が合っていれば十分です。
  3. 全体構成を描くクライアント、API、データベース、キャッシュなどの構成要素を図にして、データの流れを説明します。
  4. ボトルネックとトレードオフを語る「どこが詰まりそうか」「この構成の弱点は何か」を自分から指摘し、代替案と比較します。

設計質問に唯一の正解はありません。トレードオフを自分の言葉で説明できるかが評価の中心です。経験が浅い人は、いま関わっているシステムの構成図を白紙から描いて説明する練習が、いちばん手軽で効果的です。

面接当日、評価を落とさない振る舞いは?

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えっ、ヒントをもらったら減点だと思ってました…

そう思っている人、多いんです。実際には、詰まったときに状況を説明してヒントを求めるのは、現場での協働に近い自然な行動として受け止められることがほとんどです。むしろ避けたいのは、長い沈黙と、行き詰まったまま同じ場所を掘り続けることです。

当日のふるまいチェックリスト
  • 書き始める前に、問題の理解を自分の言葉で確認する
  • 詰まったら、考えていることをそのまま声に出す
  • 仮定を置いて進めるときは「〜と仮定します」と宣言する
  • 書き終えたら、自分からテストケースを挙げて検証する
  • ヒントをもらったら素直に取り入れて前に進む

緊張で頭が真っ白になったときも、「いったん整理させてください」と言って30秒黙るのは全く問題ありません。沈黙をコントロールできている人と、沈黙に飲まれている人の差は、面接官にはっきり伝わります

生成AIが当たり前の今、技術面接はどう変わっている?

普段の開発でAIにコードを書かせるのが当たり前になった分、「AIなしで基礎がどれだけあるか」を面接で確かめたい、という企業側の動機はむしろ強まっています。一方で、AIツールの利用を認めたうえで、指示の出し方や出力コードの評価力を見る形式の選考も出てきていると言われます。

どちらの形式でも、結局問われているのは同じことです。書かれたコードが正しいかを判断し、なぜその設計にしたのかを説明する力。AIに書かせられる時代だからこそ、「なぜそう書くのか」を自分の言葉で説明できる人の価値が上がっています

応募先がAI利用をどう扱うかは選考案内に明記されていることが多いので、必ず事前に確認して、その条件で練習しておきましょう。

正直な話:対策しても落ちるときは落ちます

技術面接には、面接官との相性、その日の問題との相性、採用枠の都合といった、実力以外の要素が確実にあります。1社の不合格は「あなたの技術者としての価値の否定」ではありません。複数社を受けて場数を踏む前提で計画を立てると、1回ごとの結果に心を削られずに済みます。

よくある質問

技術面接の対策期間はどのくらい必要ですか?

基礎があるエンジニアなら、1日1〜2問のペースで2〜4週間が一つの目安です。ブランクがある場合は、データ構造と計算量の復習に1〜2週間を追加すると安心です。直前の詰め込みより、短時間でも毎日続けるほうが本番で手が動きます。

技術面接で答えが分からないときはどうすればいいですか?

沈黙が最も避けたい対応です。問題の理解を口に出して整理し、分からない部分は正直に伝えたうえで、仮定を置いて進める姿勢を見せましょう。ヒントを求めることは通常減点ではなく、対話しながら前進できる人という評価につながります。

設計質問(システムデザイン)は実務経験が浅くても対策できますか?

できます。「要件確認→規模の概算→全体構成→トレードオフ」という型を覚え、自分が関わったシステムの構成図を白紙から描いて説明する練習を繰り返せば、経験の浅さをある程度補えます。型に沿って話せること自体が評価されます。

コーディングテストで使うプログラミング言語は何がいいですか?

企業から指定がない限り、自分が最も速く正確に書ける言語を選ぶのが正解です。見られているのは言語の種類ではなく、選んだ言語を使いこなして問題を解けるかどうかです。迷う場合は、記述量が少なく標準ライブラリが充実した言語が有利になりやすいです。

※本記事は各サービスの公式サイトおよび公開情報をもとに作成しています。内容・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。