忘年会の挨拶例文、急に頼まれて30秒でまとめる型
画像出典: 写真: Josh Berglund from Richardson, United States(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)
忘年会の乾杯挨拶は「導入→感謝→前向きな一言→掛け声」の4要素で組み立てれば形になり、1分以内、短ければ30秒程度でも十分とされています。会の趣旨に一言触れ、ネガティブな話・内輪ネタ・個人に関わる話題を避けるのが共通のポイントです。お酒を飲まない人には「お手元の飲み物でご一緒に」を掛け声の直前に添えます。
忘年会の挨拶は、頼まれるタイミングがだいたい急です。会場に向かう途中だったり、席に着いた直後だったり。考える時間がないまま立たされるので、頭が真っ白になるのも無理はありません。
ただ、挨拶は中身をひねり出すものではなく、決まった順番に言葉を置いていく作業です。順番さえ持っていれば、移動中の数分でも組み立てられます。長さも1分以内で十分、短ければ30秒程度でも、笑顔とアイコンタクトがあれば場は温まるとされています。
忘年会の乾杯挨拶は何を言えばいい?
乾杯の挨拶の定番の型は、4つの要素でできています。複数の実用マナー解説で共通して挙げられている組み立て方です。
- 導入呼びかけと、自分が誰かの一言。「僭越ではございますが」で入るのが無難です。
- 感謝集まってくれたことへの感謝と、一年の労い。
- 前向きな一言一年の振り返りに一言だけ触れ、来年に向けた言葉で締めます。
- 乾杯の掛け声「それでは、乾杯!」まで自分で言い切ります。
時間がないときは、導入を短くして「感謝+前向きな一言+掛け声」の3点まで削っても成立します。参加者は飲み物を持って待っている状態なので、コンパクトにまとめるほうが喜ばれます。
会の趣旨に一言触れるかどうかは、挨拶の印象を分けるポイントとして挙げられています。忘年会なら「今年一年」「来年も」という時間の言葉が入っていれば、それだけで忘年会の挨拶になります。歓迎会や送別会と使い回せる無色の挨拶にならないよう、ここだけは入れておきます。
そのまま使える忘年会の挨拶例文は?
要素ごとに、言い回しの形を持っておくと組み替えが効きます。以下は定番の構成パターンを一般化した例文です。
| 要素 | 言い回しの例 |
|---|---|
| 導入 | 皆さま、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。僭越ではございますが、乾杯のご指名をいただきましたので一言申し上げます。 |
| 感謝・振り返り | 今年一年、チーム一丸となって乗り越えてきたことに、まず感謝申し上げます。 |
| 前向きな一言 | 来年もこのメンバーで、さらに良い一年にしていきましょう。 |
| 配慮の一言 | お酒が苦手な方は、お手元の飲み物でご一緒にお願いいたします。 |
| 掛け声 | それでは、皆さまのご健勝と来年のさらなる発展を祈念して、乾杯! |
上の表を上から下へつなげて読むと、それで挨拶一本分になります。全部で30秒前後です。時間に余裕がなければ導入の1文目だけにして、感謝・前向きな一言・掛け声の3つを残します。
自分の立場に合わせて言い換える
「僭越ではございますが」は、自分より上の立場の人がいる場で使う前置きです。参加者の中で自分が若手なら、この一言があるだけで座りが良くなります。反対に自分が指名する側に近い立場なら、「それでは一言ご挨拶を」と素直に入ってかまいません。
- 一年の振り返りで触れる出来事を1つだけ選ぶ(繁忙期を越えた、新しいメンバーが増えた、など)
- 自分の立場に合う前置きを選ぶ(僭越ではございますが/それでは一言)
- 掛け声の言葉を決めておく(乾杯!まで自分で言い切る)
挨拶で避けたほうがいい話題は?
内容を足すより、入れないものを決めるほうが失敗を減らせます。避けるべき表現として挙げられているのは次の4つです。
- ネガティブな発言(今年は大変な一年でした、という嘆きで終わる形)
- 内輪ネタ(その場の一部にしか通じない話)
- 個人攻撃
- プライバシーに関わる言及
特に忘年会は「今年を振り返る」場なので、うまくいかなかったことに話が寄りやすくなります。振り返りに触れるときは、乗り越えた事実までで止めて、原因や反省に入らないのが安全です。反省は会議で話すことで、乾杯の前に話すことではありません。
一年の労いを丁寧に伝えようとすると、つい部署ごとの出来事を並べたくなります。ただ参加者は飲み物を手に立って待っている状態で、長くなりすぎないことがポイントとして明記されています。話したいことがある場合は、乾杯の挨拶ではなく会食中の歓談や締めの挨拶に回すほうが伝わります。
そもそも誰が乾杯の挨拶をするの?
挨拶の担当には、立場の目安があります。送別会では主賓の直属の上司が担当するのが一般的で、歓迎会では「上から3番目くらいの役職の人」が担当することが多いとされています。忘年会も同じ序列の感覚が流用できる場なので、最上位の人は開会や締めの挨拶、乾杯は少し下の立場の人という割り振りになりやすいわけです。
自分に乾杯が回ってきたということは、場を温める役を期待されているということでもあります。かしこまった訓示ではなく、短く明るく終わらせるほうが役割に合っています。
乾杯を切り出すタイミング
乾杯は、全員に飲み物が配られて料理がテーブルに並んだ時点で行うのがマナーとされています。指名されたら、立ち上がる前に周りのグラスが埋まっているかを一度見渡してください。まだ配膳中なら、幹事に目で合図して整うのを待ちます。ここで焦って始めると、飲み物を持っていない人が取り残されます。
飲まない人への配慮は、掛け声の直前に「お手元の飲み物でご一緒に」と添える形が推奨されています。一言入れるだけで、ソフトドリンクの人もグラスを上げやすくなります。
幹事側はいつ挨拶を頼めばいい?
ここからは、自分が頼まれる側ではなく頼む側に立つときの話です。宴会幹事の心得として挙げられているのは、挨拶や乾杯の依頼を事前に行うことです。当日その場で頼むと、今まさに困っている状況を相手に作ることになります。
幹事の実務では、司会者への事前依頼と、終了予定時間に一度締めて解散できる状況を作るタイムキープが重要とされています。挨拶の依頼も、このタイムキープの一部として考えると扱いやすくなります。
- 誰に何の挨拶を頼むか(開会/乾杯/締め)
- 何分くらいで話してほしいか(乾杯なら1分以内と伝える)
- 何時ごろに声をかけるか
- 会の趣旨に触れてほしいかどうか
宴会全体の流れは「開会のあいさつ→始めのあいさつ→乾杯のあいさつ→会食・歓談→締めのあいさつ→閉会のあいさつ」の順になることが多く、忘年会もこの型に当てはめやすい進行です。どの位置の挨拶を誰に頼むかを先に紙の上で埋めておけば、当日の依頼漏れがなくなります。
今日から準備しておけること
急に頼まれて困るのは、組み立ての順番を持っていないときだけです。4つの要素と掛け声の文だけスマホのメモに入れておけば、会場へ向かうエレベーターの中で振り返りの一言を足すだけで完成します。
社内の言い回しや進行の型は、忘年会以外の場でも使い回せます。会議の進め方や報告の言い方を整えておくと、こうした場面で慌てる回数が減っていきます。
よくある質問
忘年会の乾杯の挨拶は何分くらいが適切ですか?
乾杯の挨拶は1分以内が目安で、短ければ30秒程度でも十分とされています。参加者は飲み物を持って待っている状態なので、長くなりすぎないようコンパクトにまとめるほうが好まれます。
忘年会の挨拶はどんな順番で組み立てればいいですか?
「①導入(呼びかけ・自己紹介)→②感謝→③前向きな一言→④乾杯の掛け声」の4要素が定番の組み立て方です。時間がないときは感謝・前向きな一言・掛け声の3点に絞っても成立します。
忘年会の挨拶で避けたほうがいい話題は何ですか?
ネガティブな発言、内輪ネタ、個人攻撃、プライバシーに関わる言及は避けるべき表現として挙げられています。一年の振り返りに触れる場合も、乗り越えた事実までで止め、反省や原因の話に入らないほうが場に合います。
お酒を飲まない人がいる場合、乾杯の挨拶で何か言うべきですか?
「お酒が苦手な方はお手元の飲み物でご一緒に」のような一言を乾杯の掛け声の直前に添えるのが推奨されています。ソフトドリンクの参加者もグラスを上げやすくなります。
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