スマホが重い、買い替え前に試す5つの手順
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スマホの動作が重いとき、買い替えずに改善できる余地はまだあります。効果が出やすい順に「①再起動 ②使っていないアプリの削除 ③よく使うアプリのキャッシュ削除 ④自動同期・バックグラウンド動作の見直し ⑤OSとアプリの更新」の5手順を試してみてください。所要時間は全部で15分ほどで、費用はかかりません。
動作が重くなる理由は、端末の性能が落ちたからとは限りません。スマホの中身は、使えば使うほど「一時保存されたデータ」と「裏で動き続けるアプリ」が増えていきます。買ったときと同じ本体でも、抱えている荷物の量が違うわけです。
正直なところ、5年使った端末を新品同様に戻す方法はありません。ただ、荷物のほうを減らすだけで体感が変わるケースはかなりあります。ここでは費用ゼロ・15分程度でできることを、効果が出やすい順に並べました。iPhoneとAndroidで操作が違うところは、それぞれ書き分けます。
そもそも、なぜスマホは重くなるの?
原因は大きく2つに分かれます。ひとつはストレージ(保存領域)の空きが減ること。もうひとつは裏で動いている処理が増えることです。
わかりやすいのは前者です。机の上に書類が積み上がっていくと作業スペースが狭くなるのと同じで、写真・アプリ・キャッシュで容量が埋まると、端末は動作に必要な作業領域を確保しづらくなります。
ここで出てくるキャッシュという言葉は、一度表示したデータ(画像や文章)を端末が一時保存しておき、次に同じものを開くとき速く読み込むための仕組みです。本来は高速化のための機能なのですが、消さずに溜め続けるとストレージを圧迫し、かえって動作を遅くする要因になります。速くするための仕組みが、量が増えると足を引っ張る側に回る——これが「使い込むほど重くなる」の正体のひとつです。
後者の「裏で動く処理」は、自動バックアップ、位置情報の取得、SNSアプリの通知チェックなどです。画面に出ていなくても動いているので、体感としては「何もしていないのに遅い」という形で現れます。
- アプリの起動に以前より時間がかかる
- ストレージの空き容量が残りわずかだと表示される
- 1週間以上、電源を切っていない
- 使っていないアプリが画面に何十個も並んでいる
- OSの更新通知をずっと放置している
まず何から手を付ければいい?(手順1・2)
手順1:再起動する(所要1分)
拍子抜けするかもしれませんが、順番として最初に置く価値があります。再起動をすると、裏で残っていた処理やメモリ上の一時データがいったん片付き、それだけで動作が戻ることがあるからです。
iPhoneは電源ボタンと音量ボタンの同時長押し、Androidは電源ボタン長押しで「再起動」を選びます。画面を消すだけのスリープでは効果がありません。あくまで一度電源を落として立ち上げ直すのがポイントです。
ここで改善したなら、以降は週に1回ほど再起動する習慣にしておくと、同じもたつきが起きにくくなります。
手順2:使っていないアプリを消す(所要5分)
空き容量の確保は、体感速度にいちばん効いてきます。判断に迷ったら、最後に使った日を見て、しばらく開いていないものから消すと決めておくと早いです。必要になったら入れ直せるので、迷う時間のほうがもったいないです。
- 使用状況を確認するiPhoneは「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で、アプリごとの容量と最後に使った日が一覧できます。Androidは「設定」→「アプリ」から各アプリの容量を確認します。
- 容量が大きい順に見ていく上から見ていくと、動画・ゲーム・地図系アプリが数GB単位で場所を取っているのが見つかります。
- 消す判断をする最後に使った日が古く、かつ容量が大きいものが最優先です。
- ホーム画面のウィジェットも減らす天気・カレンダー・ニュースなどのウィジェットは常に情報を更新し続けています。使っていないものは外します。
ついでにひとつ。ライブ壁紙や動く壁紙を使っている場合は、静止画に変えると負荷が減ります。見た目の好みはありますが、動作を優先するなら試す価値のある設定です。
キャッシュはどう消すの?(手順3)
SNS・ブラウザ・動画アプリは、閲覧のたびに画像データを溜め込みます。毎日使うアプリほどキャッシュは膨らむので、ここを狙って消すのが効率的です。
Androidの場合
Androidにはアプリ単位のキャッシュ削除が用意されています。「設定」→「アプリ」→対象のアプリを選択→「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」の順です。「ストレージを消去」ではなく「キャッシュを削除」を選ぶこと。前者はログイン情報やアプリ内の設定まで消えてしまいます。
iPhoneの場合
iPhoneにはアプリ単位のキャッシュ削除ボタンがありません。代わりに2つの方法があります。ブラウザなら「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」。個別アプリなら「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から対象アプリを選び、削除して入れ直す形になります。
キャッシュを消すと、アプリによってはログイン状態が解除され、再ログインが必要になります。IDとパスワードがすぐ出てこないアプリは、後回しにするか手を付けないほうが安全です。銀行・決済系アプリは特に、認証のやり直しに手間がかかることがあります。
また、次回の読み込みは一時的に遅くなります。キャッシュがない状態から作り直すためで、これは異常ではありません。
全アプリを一律に消す必要はありません。効果が大きいのは容量を多く使っているアプリだけなので、手順2で確認した容量ランキングの上位、それも毎日使うものに絞れば十分です。数十MBのアプリを何個消しても体感は変わりませんし、再ログインの手間だけが増えます。
「何もしていないのに遅い」を止めるには?(手順4)
ここが「何もしていないのに遅い」に直接効く部分です。写真の自動バックアップ、アプリの自動更新、位置情報の常時取得は、いずれも裏で通信と処理を続けています。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」で、アプリごとにオン/オフを切り替えられます。ここは全部オフにするのではなく、通知が遅れて困るアプリだけオンに残すという考え方で選ぶとうまくいきます。メッセージアプリはオン、たまに開くショッピングアプリはオフ、といった具合です。
Androidは「設定」→「アプリ」から個別アプリの「モバイルデータとWi-Fi」でバックグラウンド通信を制御できます。加えて、位置情報の設定を「常に許可」から「アプリの使用中のみ許可」に変えるのも有効です。地図アプリを閉じたあとも位置を取り続ける状態がなくなります。
写真の自動バックアップは、止めるのではなくWi-Fi接続時のみに限定するのが現実的です。バックアップ自体は端末が壊れたときの備えとして必要なので、タイミングを絞るだけにとどめます。
OSとアプリの更新は当てるべき?(手順5)
更新の通知を後回しにしている人は多いのですが、動作改善の観点では見逃せません。OSやアプリの更新には、不具合の修正やメモリの使い方の改善が含まれていることがあるからです。
iPhoneは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」、Androidは「設定」→「システム」→「システムアップデート」で確認します。アプリのほうは、App Store/Google Playの更新一覧からまとめて更新できます。
OSの大型更新は、古い端末では逆に動作が重く感じられる場合があります。発売から年数が経った端末で大型アップデートを当てるときは、いったん保留して評判を見てからでも遅くありません。一方、細かい修正版(マイナー更新)は素直に当てて問題ないことがほとんどです。
また、更新前にバックアップを取っておくと安心です。更新中にバッテリーが切れると復旧が面倒になるので、充電しながら実行してください。
5手順を試しても変わらないときは?
ここまで全部やって体感が変わらないなら、原因はソフト側ではなくハード側にある可能性が高いです。判断材料になるのは次の3点です。
| 症状 | 考えられること |
|---|---|
| 充電の減りが急に速い/すぐ電源が落ちる | バッテリーの劣化。バッテリー交換で動作も改善する場合がある |
| 本体が熱くなると極端に遅くなる | 発熱による性能制限。ケースを外す・直射日光を避けるなどで様子を見る |
| 整理しても空き容量がすぐ埋まる | ストレージ容量そのものが用途に合っていない。買い替え時の選定基準にする |
特にバッテリーは、劣化が進むと端末が意図的に処理速度を抑える動作をすることがあります。この場合、いくらアプリを消しても改善しません。iPhoneは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で最大容量の割合が確認できるので、まずそこを見てください。
逆に言えば、この5手順で改善したなら、端末はまだ十分使えるということです。買い替えの判断は、試すだけ試してからでも間に合います。
よくある質問
スマホのキャッシュを削除すると、写真やLINEのトーク履歴も消えますか?
キャッシュ削除では写真やトーク履歴は消えません。消えるのは一時保存された画像データなどで、アプリ内に保存された本体のデータは残ります。ただしAndroidで「キャッシュを削除」ではなく「ストレージを消去」を選ぶと、ログイン情報やアプリ内設定まで初期化されるため注意が必要です。
スマホのキャッシュ削除はどのくらいの頻度でやるべきですか?
決まった頻度はありません。動作が重いと感じたときや、ストレージの空き容量が少ないと表示されたときに行えば十分です。毎日消すと次回の読み込みが毎回遅くなるため、かえって不便になります。
再起動とスリープ(画面を消すだけ)は何が違いますか?
スリープは画面を消しているだけで、裏側の処理やメモリ上のデータはそのまま残っています。再起動は電源を一度落として立ち上げ直すため、溜まっていた一時データや残っていた処理が片付きます。動作改善を狙うなら再起動が必要です。
アプリのバックグラウンド更新を全部オフにしても大丈夫ですか?
動作は軽くなりますが、メッセージアプリなどの通知が遅れて届くようになります。通知の即時性が必要なアプリだけオンに残し、たまにしか開かないアプリをオフにする形が実用的です。
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