スマホ保険は必要?修理費と月額で決まる判断基準
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スマホの補償に入るかは「端末の修理実費」と「月額×使う年数の総額」を並べれば決まります。iPhoneの画面修理は正規で19,400円〜56,800円、本体交換なら10万円超もあり、高額端末を使う人ほど加入の価値が高くなります。逆に修理費が1万円台に収まる型落ち・低価格端末では、月額の総支払いが実費を上回りやすくなります。
スマホの補償サービスは、月々数百円から2,000円近くまで幅があります。毎月の請求書ではほとんど意識しませんが、2年使えば総額は2万円を軽く超えます。それだけ払う価値があるかどうかは、感覚ではなく「壊れたときにいくらかかるか」と「補償に払う総額」を並べれば答えが出ます。
正直なところ、この判断に必要な材料は2つだけです。自分の端末の修理費の相場と、加入している(しようとしている)補償の月額と自己負担額。この2つを金額で突き合わせていきます。
画面が割れたら、実際いくらかかる?
まず基準になるのが、補償なしで修理したときの実費です。ここが高い端末ほど、補償の価値は上がります。修理先とメーカーによって、目安は次のように分かれます。
| 修理先 | 画面修理の目安 |
|---|---|
| iPhone・Apple正規(補償なし) | 19,400円〜56,800円 |
| Android・メーカー正規 | 15,000円〜50,000円 |
| 街の非正規修理店 | 8,000円〜25,000円 |
| iPhone・非正規(12〜14の実例) | 28,980円〜31,980円 |
各修理事業者およびメーカーの公表・掲載情報をもとに作成
上の表で幅が大きいのは、画面だけの交換で済むか、本体交換になるかで金額が変わるためです。落下で本体全体が損傷して交換扱いになると10万円を超えることもあり、iPhone 16シリーズではAppleCare+未加入時の修理代が最大123,800円とされています。古い機種では非正規で3,000円台の案内が見られることもあり、機種による差が大きいところです。
非正規は安く済みますが、その後メーカー保証の対象外になるリスクがあります。「安いから非正規で」と決める前に、その端末をあと何年使うつもりかを考えたほうがいいということです。
ハイエンド機ほど部品が高く、修理費も高くなります。逆に3万円台の端末なら、修理費そのものが端末価格に近づき、修理せず買い替えたほうが早い場面も出てきます。補償の要不要は機種ごとに答えが変わる、というのはここが理由です。
補償サービスにはどんな種類がある?
読者が「スマホ保険」と呼ぶものには、大きく2系統あります。ひとつはキャリアが提供する月額の補償サービス、もうひとつは保険会社などが提供する第三者のスマホ保険です。ここでは料金体系が公表されているキャリアの補償サービスを見ていきます。
キャリアの補償は共通して、月額料金を払い、修理や交換のときに「自己負担額(負担金)」を追加で払うという二段構えです。月額を払っていれば無料、ではない点が見落とされがちなところです。
ドコモ(smartあんしん補償)
月額330円〜1,720円(税込・機種により変動)。修理時の自己負担上限はAndroidで3,300円、iPhoneで5,500円。端末交換が必要な場合の負担金は最大12,100円で、My docomoからのWeb手続きなら10%割引になります。2022年8月31日以前発売の機種は旧サービス「ケータイ補償サービス」(月額550円/825円/1,100円)が対象です。
au(故障紛失サポート)
月額は基本726円前後(4Gのみのモデルは693円、au Certifiedは550円)で、Androidは基本990円、一部機種1,573円、iPhoneは1,270円〜1,870円。自己負担額は通常機種でau契約25ヶ月以上なら1回目3,300円・2回目6,600円、25ヶ月未満なら1回目5,500円・2回目8,800円です(Web申請で各550円引、代用機なしでさらに550円引)。Galaxy Zシリーズのような高級機種では1回目8,800円〜11,000円と上がります。
ソフトバンク(あんしん保証パック)
種類と機種により月額330円〜1,980円。「あんしん保証パックプラス」は月額715円で、22,000円〜227,700円の修理が自己負担5,500円で済みます。「あんしん保証パックネクスト」は故障修理・破損・水濡れ・全損・バッテリー交換の自己負担が0円(配送交換は8,250円)で、月額は機種帯により4段階(Fold系1,980円/ハイエンド1,590円/ミドル1,190円/その他990円)です。
AppleCare+(およびキャリア経由のApple補償)
AppleCare+に加入している場合、ディスプレイ修理は3,700円、水没・破損などその他の損傷修理は12,900円、バッテリー交換は無償です(税込・2026年8月時点)。auの「故障紛失サポート with AppleCare Services」も自己負担は画面割れ3,700円・その他修理12,900円と同水準に設定されています。
この二段構えを知らないまま「入っているから安心」と思っていると、いざというときに計算が狂います。比べるべきは「月額×使う月数 + 自己負担額」と「補償なしの修理実費」です。
入る価値があるのはどんな人?
金額に当てはめると、判断はかなりはっきりします。たとえば月額990円の補償に24ヶ月入ると、総額23,760円。ここに修理時の自己負担3,300円が乗れば27,060円です。
この27,060円に対して、補償なしの修理実費が上回るかどうか。iPhoneの正規画面修理が19,400円〜56,800円、本体交換が10万円超という数字を思い出すと、高額端末では1回壊れただけで補償が元を取る計算になります。逆に街の修理店で8,000円で直る端末なら、2年で27,060円払う意味は薄くなります。
- 10万円前後以上の高額端末を使っている(修理実費が月額総額を大きく超える)
- 屋外作業・水回り・自転車移動など、落下や水没の可能性が構造的に高い環境で使う
- 子どもと共用している、または子どもに持たせている
- 数万円の急な出費を貯蓄から出しづらく、月額で平準化したい
- 端末代を分割中で、壊れても払い続けなければならない状態にある
- 型落ち・低価格帯の端末を使っており、修理費が数千円〜1万円台に収まる
- すでにAppleCare+のように自己負担3,700円で済むプログラムが使える
- 2年間で一度も落として壊した経験がなく、ケースとガラスフィルムを常用している
- 壊れたら修理せず買い替える前提で使っている
ここで一点だけ補足すると、「壊した経験がない」は将来の保証にはなりません。ただし補償は保険であって貯金ではないので、期待値で損をしても安心を買う判断は十分ありえます。金額で答えが出たうえで、それでも不安なら入る、で構いません。
加入するかどうか、どう決めればいい?
手順に落とすと4ステップで終わります。実際の請求書と機種名を手元に置いて進めてください。
- 今の月額を確認するキャリアの明細アプリで補償サービスの月額を見ます。330円なのか1,720円なのかで、判断は大きく変わります。
- 使う予定の月数を掛ける次の機種変までの見込み月数を掛けて総額を出します。日本のスマホ買い替えはおよそ4年周期で、3〜5年で機種変更する人が約7割を占めます。24ヶ月で見積もると短すぎる可能性があります。
- 自己負担額を足す「修理1回分」を想定して自己負担額を上乗せします。ドコモならiPhoneで5,500円、auなら契約期間により3,300円〜8,800円です。
- 補償なしの修理費と比べる自分の機種の画面修理費を調べ、ステップ3の合計と並べます。修理費のほうが明確に高いなら加入、明確に低いなら解約を検討します。
低価格帯の端末では、補償なしのほうが総額で安く収まるケースは珍しくありません。補償サービスは途中で外せるものが多いので、機種変更のたびに見直すのが合理的です。高い端末に替えたら入る、安い端末に替えたら外す。この切り替えだけでも、数年単位で数万円の差が出ます。
補償に頼る前にできることは?
補償の要不要と並行して、そもそも壊れる確率を下げる手も打てます。修理費が高い端末ほど、こちらの効果も大きくなります。
- 四隅が持ち上がったケースを使う(画面が地面に直接当たらない)
- ガラスフィルムを貼る(割れてもフィルムだけで済むケースがある)
- ポケットではなくバッグの決まった場所に入れる習慣にする
- 水回りに持ち込む頻度そのものを減らす
- バックアップを自動化しておく(端末が壊れてもデータの損失は防げる)
最後の項目は補償とは別軸ですが、実は損害の大きさを一番左右します。端末は買い直せますが、写真とデータは補償では戻ってきません。補償に入る・入らないのどちらを選んでも、バックアップだけは先に整えておく価値があります。
掲載した月額・自己負担額は各社の公表情報をもとにした2026年時点の目安です。auやソフトバンクの月額は「機種グループ」単位で設定されているため、個々の機種の正確な料金は各社公式サイトの機種検索で確認してください。第三者が提供するスマホ保険(モバイル保険など)は料金体系が異なり、ここでは扱っていません。
よくある質問
スマホ保険に入らないと、画面割れの修理はいくらかかりますか?
補償なしの場合、iPhoneのApple正規サービスでのディスプレイ修理は機種により19,400円〜56,800円程度、Androidのメーカー正規修理は15,000円〜50,000円程度が目安です。街の非正規修理店では8,000円〜25,000円程度が相場ですが、その後メーカー保証の対象外になるリスクがあります。
キャリアの補償サービスに入っていれば、修理は無料になりますか?
無料にはなりません。多くのキャリア補償は月額料金に加えて修理時の自己負担額が必要です。ドコモのsmartあんしん補償は修理時の自己負担上限がAndroid3,300円・iPhone5,500円、auの故障紛失サポートは契約期間により1回目3,300円〜5,500円です。ソフトバンクのあんしん保証パックネクストのように修理の自己負担が0円のプランもあります。
AppleCare+に入っていれば、キャリアの補償サービスは不要ですか?
重複して加入する必要は基本的にありません。AppleCare+加入時はディスプレイ修理3,700円、水没・破損などその他の損傷修理12,900円、バッテリー交換は無償です。auの「故障紛失サポート with AppleCare Services」も画面割れ3,700円・その他修理12,900円と同水準のため、どちらか一方で足ります。
補償サービスの月額は、いくらから元が取れますか?
月額990円の補償に24ヶ月加入すると総額23,760円、修理時の自己負担3,300円を足すと27,060円になります。この金額より補償なしの修理実費が高くなる端末、たとえば正規修理で2万〜5万円台かかるiPhoneや高価格帯Androidでは、1回の修理で元が取れる計算です。修理費が1万円台に収まる端末では元を取りにくくなります。
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