ソフトバンク値上げ2026年7月、家族割で変わる損得
画像出典: 写真: User:Kirakirameister(CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)
ソフトバンクは2026年7月1日から旧料金プランの月額を改定し、大容量プランで+550円、小〜中容量やデータ専用で+330円、ガラケー向けで+110〜220円の値上げとなりました。既契約者にも手続き不要で自動適用され、個人契約なら解除料はかかりません。判断の分かれ目は「家族割・おうち割・PayPayカード割をどれだけ使えているか」で、ほぼ使えていない人ほど乗り換え比較の価値が大きくなります。
料金改定の通知は、いちばん知りたい「で、私はいくら上がるの?」がすぐ読み取れない書き方になっていることが多いです。プラン名がずらりと並んでいて、自分の契約がどれに当たるのかを探すところから始まります。
ただ、やることはそう多くありません。確認するのは「自分のプラン名」「上がる金額」「使っている割引」の3つだけです。この3つがそろえば、そのまま続けるか、プランを変えるか、他社を見に行くかは自然に決まります。
2026年7月のソフトバンク料金改定で何が変わった?
ソフトバンクは2026年7月1日から、既存の料金プラン(旧プラン)の月額料金を改定しました。請求の締め日が毎月20日の契約者については、2026年7月21日から新しい料金が適用されています。
ポイントは、これが「手続きをした人だけ」の話ではないことです。新規契約者だけでなく、すでに契約中のユーザーにも手続き不要で自動的に改定後の料金が適用されます。何もしなければ、翌月の請求から金額が変わっているという形になります。
対象となる契約者(2026年4月10日までの契約者)には、2026年5月上旬から順次、書面での通知が送られました。手元に届いた「お手紙」がそれにあたります。
- 自分の契約プラン名(My SoftBankの契約内容で確認できます)
- そのプランの改定額(+110円〜550円の範囲で段階があります)
- いま適用されている割引の一覧(家族割・おうち割・カード割など)
値上げ幅はいくら?プランごとの目安
改定額は一律ではなく、データ容量の大きさによって2〜3段階に分かれています。大容量プランで+550円、小〜中容量やデータ通信専用プランで+330円、ガラケー向けプランで+110〜220円という構成です。
報道・比較サイトの集計では、主なプランの改定前後は次のようになっています。
| プラン | 改定前(税込) | 改定後(税込) | 差額 |
|---|---|---|---|
| メリハリ無制限+ | 7,425円 | 7,975円 | +550円 |
| ペイトク無制限 | 9,625円 | 10,175円 | +550円 |
| ミニフィットプラン+(〜1GB) | 3,278円 | 3,608円 | +330円 |
| データ通信専用3GB | 1,408円 | 1,738円 | +330円 |
複数の比較サイトによる集計値をもとに作成(ソフトバンク公式の料金改定ページでは改定額は「+110円〜550円」の範囲表記)
上の表の金額は、公式ページにプラン別の一覧として掲載されているものではありません。正確な自分の金額は、届いた通知またはMy SoftBankの契約内容で必ず確認してください。年額に直すと+330円なら約4,000円、+550円なら約6,600円の差になります。この規模感を頭に置いてから、次の判断に進みます。
ソフトバンクでは契約事務手数料の改定が2025年8月20日にすでに実施されており、店頭3,850円→4,950円、Web申込は無料→3,850円になっています。また光回線(SoftBank光など)は2026年12月に+330円/月の値上げが別スケジュールで予定されています。今回のモバイル料金改定とは別の話なので、通知の内容を読むときは混ぜないようにしてください。
旧プランと新プラン、何が違う?
自動での移行は行われません。ソフトバンクは2026年6月2日から新料金プラン「ペイトク2」「テイガク無制限」「ミニフィット2」の提供を開始し、2026年6月1日をもって旧プラン(メリハリ無制限+など)の新規受付を終了しました。
つまり旧プランの契約者は、旧プランのまま値上げ後の料金が適用される状態です。新プランへ移りたい場合は、自分でプラン変更の手続きをする必要があります。
新プランには、いくつかの新しいサービスが付いています。海外データ放題(2026年7月1日開始)、混雑時に5G通信を優先する「Fast Access」(同7月1日開始)、空が見えていれば衛星と直接つながるSoftBank Starlink Direct(2026年4月10日発表)、そしてソフトバンクの電波が届きにくい場所で他社の回線を借りて通信できる「JAPANローミング」(2026年4月1日開始)です。海外へ行く機会が多い、あるいは人が集まる場所や山間部で電波が詰まって困ることが多いなら、これらは検討材料になります。
そのまま・プラン変更・乗り換え、どれが得?
判断の中心にあるのは、月額そのものではなく「自分がソフトバンクの割引をどれだけ使えているか」です。ソフトバンクの料金は割引を重ねる前提で作られているため、割引の使用状況で実質負担がまったく変わります。
- 割引の適用状況を数えるMy SoftBankで、新みんな家族割(3人加入で-1,210円/月など)、おうち割光セット(-1,100円/月)、PayPayカード割(-187円/月)が適用されているかを確認します。
- 直近3ヶ月のデータ使用量を見る同じくMy SoftBankで確認できます。月に何GB使っているかで、向いているプランが変わります。
- 1と2の組み合わせで方針を決める下の3パターンのどれに近いかを見ます。
そのまま継続が向いている人
家族割・おうち割光セット・PayPayカード割を複数フル活用している契約者です。割引の合計額が大きいため、+550円が乗っても実質負担の増え方は相対的に小さくなります。家族全員がソフトバンクで、自宅の光回線もソフトバンク系という構成なら、乗り換えは家族全体の割引を崩すことになります。この場合は動かないことが合理的な選択です。
プラン変更が向いている人
使い方とプランがずれている人です。典型的なのは、無制限系のプランを契約しているのに実際の使用量が月2GB以下というケース。メリハリ無制限+には低利用時の割引(-1,650円/月、条件を満たすと税込3,278円まで下がる仕組み)がありますが、これを知らないまま満額を払い続けている契約者は少なくありません。
また、新プランのペイトク2・テイガク無制限・ミニフィット2の条件のほうが今の使い方に合うこともあります。値上げの通知は、契約内容を見直すきっかけとしては悪くないタイミングです。
乗り換え検討が向いている人
ソフトバンクの割引をほとんど使えていない契約者です。一人暮らしで家族割が組めない、自宅の光回線が別会社、PayPayカードを持っていない——このどれかに当てはまるなら、割引前の料金をそのまま払っている状態に近くなります。
比較対象としてよく挙がるのは、同じソフトバンク回線を使うオンライン専用のLINEMOと、店舗サポートや家族割を重視するワイモバイルです。回線設備が同じであれば、つながりやすさの感覚を大きく変えずに料金だけ下げられる可能性があります。
そして今回の改定で見落とされがちな点があります。個人契約の場合、値上げに伴う契約解除料・違約金は発生しません。つまり他社を見に行くこと自体のコストがほぼゼロです。まず調べてみて、納得できなければ今のままにしておく、という進め方ができます。
解除料がかからないことと、乗り換えの総額が安くなることは別の話です。端末代金の残債がいくら残っているか、いま受けているキャンペーンの適用条件が解約で崩れないか、そして今の電話番号を引き継いで他社へ移る手続き(MNP転出)に手数料がかかるかは、値上げとは別に確認が必要です。特に端末の分割が長く残っている場合、乗り換え後も支払いは続きます。ここを見ずに動くと、月額は下がったのに支出は変わらないという結果になりがちです。
今日やっておくと迷わなくなること
結論を今すぐ出す必要はありません。ただ、次の3つを確認しておくと、いつ判断するにしても材料がそろいます。
- 契約プラン名と、改定後の月額(通知の金額と一致するか)
- 適用中の割引と、その合計金額
- 直近3ヶ月のデータ使用量と、端末代金の残債
この3つを並べると、自分がどのパターンに当てはまるかはほぼ自動的に決まります。割引が多いなら継続、使い方とずれているならプラン変更、割引がほぼないなら他社比較。判断の軸が一本あれば、通知の文面に振り回されることはなくなります。
よくある質問
ソフトバンクの値上げはいつから適用されますか?
2026年7月1日から旧料金プランの月額料金が改定されました。請求締め日が毎月20日の契約者は、2026年7月21日から新料金が適用されます。既契約者にも手続き不要で自動的に適用されます。
値上げを理由に解約すると違約金はかかりますか?
個人契約の場合、今回の料金改定に伴う契約解除料・違約金は発生しません。ただし端末代金の残債やキャンペーンの適用条件は別途残るため、乗り換え前に確認が必要です。
値上げ幅はいくらですか?
データ容量によって段階が分かれており、大容量プランで+550円、小〜中容量およびデータ通信専用プランで+330円、ガラケー向けプランで+110〜220円です。ソフトバンク公式ページでは「+110円〜550円」の範囲で案内されているため、正確な金額は契約中のプランごとに確認してください。
何もしないと新プランへ自動的に移行しますか?
自動移行はされません。2026年6月1日で旧プランの新規受付は終了しましたが、既存契約者は旧プランのまま改定後の料金が適用されます。新プラン(ペイトク2・テイガク無制限・ミニフィット2)へ移るには自分でプラン変更の手続きが必要です。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。