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楽天モバイルは繋がる?パートナー回線9月30日で期限

2026年5月16日|いろは堂テック編集部
日本の通信用鉄塔(アンテナタワー)

画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

この記事の要点
楽天モバイルの4G人口カバー率は99.9%と公表されていますが、これは約500m四方のメッシュのうち半分以上が通信可能なら「カバー済み」と数える統計値で、屋内や地下の快適さを保証する数値ではありません。判断の決め手になるのは全国平均ではなく、自宅・職場・通勤経路がプラチナバンド提供エリアか、それともau回線を借りるパートナー回線頼みかという個別の状況です。パートナー回線は2026年9月30日までの時限的な補完である点も踏まえて確認しましょう。
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月3,278円で無制限はすごく魅力的。でも「楽天は繋がらない」って話をよく聞くから踏み切れなくて…

料金表を見て心が動いたあと、口コミを検索して手が止まる。この順番でつまずく人はとても多いです。しかも口コミは「都心のオフィスで快適」と「山間部で圏外」が同じ熱量で並んでいるので、読めば読むほど答えが遠のきます。

正直なところ、楽天モバイルが繋がるかどうかに全国共通の答えはありません。同じ料金プランでも、住んでいる場所と生活の動線によって体験がはっきり分かれるサービスだからです。だからこそ必要なのは評判集めではなく、自分の生活圏に当てはめる判断のものさしです。カバー率という数字の中身、電波の飛び方を左右するプラチナバンド、そして期限が決まっているau回線の借り受け。この3つを押さえれば、契約前に自分で見極められます。

人口カバー率99.9%なのに「繋がらない」と言われるのはなぜ?

楽天モバイルは自社基地局によるエリア(楽天回線エリア)の4G人口カバー率が99.9%に到達したと公表しています。2022年2月4日時点では96%だったので、そこから短期間で急拡大したことになります。数字だけを見れば、ほぼ全国どこでも使えるように読めます。

ただし、この数値の作り方を知ると印象が変わります。人口カバー率は、国勢調査で使われる約500m四方のメッシュ(区画)を単位にして、その区画のうち通信可能な地域が50%以上を占めていれば「カバー済み」と数える方式で算出されます。つまり500m四方の半分で電波が届いていれば、残り半分が届かなくてもその区画は達成済みとしてカウントされるわけです。

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半分でカウントされるんですか。じゃあ99.9%でも穴はあるってことに…

穴が残る場所には傾向があります。複数の解説記事が共通して挙げるのは、山間部、郊外、そして屋内 — 特に地下や高層ビルの中です。カバー率は屋外で電波が届くかどうかを見た統計なので、建物の奥まで電波が入るかどうかは別の話になります。

そしてもうひとつ、カバー率が語らないことがあります。その場所に電波を届けているのが楽天の自社基地局なのか、他社から借りた回線なのかは、この数字からは読み取れません。ここが後半の判断で効いてきます。

プラチナバンドと基地局増設で、屋内の弱さはどう変わる?

電波は周波数が低いほど障害物を回り込みやすく、遠くまで届きやすい性質があります。この性質を活かせる低い周波数帯が、業界でプラチナバンドと呼ばれる帯域です。ビルの壁の向こう側や地下へ電波が入り込みやすいため、屋内での繋がりやすさに直結します。

楽天モバイルは長らくこの帯域を持っていませんでした。総務省が700MHz帯を楽天モバイルに割り当てたのは2023年10月23日で、ドコモ・au・ソフトバンクの3社は以前から保有していたため、4キャリアの中では最後の割当です。他社が屋内で強いのに楽天だけ弱いという評判が積み上がった時期には、そもそも武器がひとつ足りていなかったという背景があります。

提供が始まったのは2024年6月27日、東京都の一部エリアからです。以降、全国の主要都市へ順次拡大する計画が示されています。

「プラチナバンド対応済み」を一律の安心材料にしない

拡大は今も途上で、提供エリアの詳細な地図は公開されていません。都心部の一部から順次広がっている段階なので、自分の生活圏が対象に入っているかは個別に確かめる必要があります。「楽天もプラチナバンドを持ったから大丈夫」という一般論は、あなたの家に当てはまるとは限りません。

基地局は今も増え続けている

楽天モバイルは新しく基地局を設置したエリアを月2回のペースで公表し続けています。直近で公表された2回分の新設規模は次のとおりです。

2026年2月16〜28日の新設33都道府県 69市区町村
2026年3月1〜15日の新設35都道府県 94市区町村

楽天モバイルの公表エリア情報および関連報道をもとに作成

上の表のとおり、半月ごとに30都道府県を超える範囲で新設エリアの公表が続いています。設備投資の面でも、楽天グループは2026年度のネットワーク関連設備投資として2,000億円強を計画しており、前年度実績の629億円から大幅な増額です。

この事実は二方向に読めます。ひとつは、まだ整備が続いている=発展途上だということ。もうひとつは、今繋がりにくい場所も改善の余地が残っているということです。今日の電波状況が2年後も同じとは限らないのがこのサービスの特徴で、これは他社にはあまりない性質です。

裏を返せば、契約するタイミングによって体験が変わるということでもあります。半年前に試した友人の感想が、今のあなたの結果と一致しない可能性は十分にあります。

au回線を借りる「パートナー回線」の期限を知っていますか?

楽天モバイルは自社エリアの外側を、KDDI(au)の回線を借りることで補ってきました。これがパートナー回線、いわゆるローミングです。地方や郊外で「意外と繋がった」という体験の一部は、この借りた回線によるものです。

2023年4月、楽天モバイルとKDDIは新しいローミング協定を結び、提供期限を当初の2026年3月末から2026年9月30日まで延長することで合意しました。この協定では、東京23区・名古屋市・大阪市などの都市部繁華街の一部や、一部の屋内施設、ルーラルエリア(人口の少ない地域)も対象に含めることが合意されています。

🤔
つまり今つながっている場所でも、期限が来たら変わる可能性があるということ…?

期限の影響を受けるかどうかは、その場所がどちらの回線で繋がっているかで決まります。パートナー回線頼みのエリアに住んでいる場合、自社回線とプラチナバンドの整備がそこへ届くまでの間に空白が生まれる形になります。逆に、もともと自社回線でしっかり掴めている場所なら、この期限の影響は受けません。あなたの生活圏がどちらの回線で繋がっているのかが、この期限を気にすべきかどうかの分かれ目です。

なお、2026年9月末という期限は2023年時点の合意内容です。その後の協議で条件が変わる可能性はあるため、現時点の契約上の期限として捉えておくのが正確です。

契約前に自分で確かめるにはどうすればいい?

ここまでの3点 — カバー率の数え方、プラチナバンドの拡大状況、パートナー回線の期限 — はすべて「全国平均では判断できない」という同じ結論に向かいます。やるべきことは、自分の住所で調べることです。

  1. 自宅の住所で調べる公式サイトのエリアマップに自宅の住所を入力します。地図の色分けで、楽天回線エリアかパートナー回線エリアかを確認します。
  2. 職場・学校の住所でも調べる1日の大半を過ごす場所は自宅と同じくらい重要です。通勤・通学の経路上に長く滞在する駅があるなら、そこも見ておきます。
  3. パートナー回線表示なら期限を前提に考える自宅か職場がパートナー回線エリアなら、2026年9月30日という期限を織り込んで判断します。
  4. 屋内の使い方を思い出す地下鉄での移動、地下街での買い物、高層ビルのオフィス。これらが日常に多いなら、プラチナバンドの提供エリアに入っているかが効いてきます。
  5. 迷ったら1回線目にしない今の回線を残したままサブ回線として追加すれば、実地で試しながら判断できます。デュアルSIM対応の端末なら1台で両方を持てます。

手順の中で最も大事なのは1と2です。口コミを100件読むより、自分の住所を1回入力するほうが確実な答えが出ます。

向く人・向かない人はどこで分かれる?

Rakuten最強プランの料金は使った量で段階が自動的に変わります。3GBまでは月額1,078円、3GB超〜20GBは2,178円、20GB超は無制限で3,278円(いずれも税込)です。最強家族割を適用すると1回線あたり110円の割引が入ります(3人以上の加入などの条件があります)。国内通話はRakuten Linkアプリ経由なら無料で、アプリを使わずに発信した場合は有料です。この安さは自社回線とアプリ通話の組み合わせによるものです。

向いている可能性が高い人
  • 都市部・主要市街地に住んでいる、または通勤している
  • Rakuten Linkアプリから通話することに抵抗がない
  • 月によってデータ使用量が大きく変動する(従量制の恩恵が大きい)
  • すでに別の回線を持っていて、サブ回線として追加できる
向いていないケースもあります

山間部・郊外・地方で、エリアマップがパートナー回線表示になる場所に住んでいる人は、2026年9月30日以降の圏外リスクを抱えることになります。地下鉄・地下街・高層ビル内での利用が生活の中心で、そのエリアがプラチナバンド未整備なら、屋内での弱さが日常的なストレスになります。そして1回線しか持たず、仕事の連絡が途切れることを許容できない人、緊急時の回線の安定性を何より優先したい人には、現時点ではおすすめしにくいのが正直なところです。

言い換えると、失敗したときに逃げ道があるかどうかが判断の軸になります。逃げ道があるなら試す価値のある料金設定ですし、なければ慎重になるべきサービスです。

数字ではなく地図で決める

99.9%という数値は嘘ではありません。ただ、それは約500m四方のメッシュを50%基準で数えた全国統計であって、あなたの部屋の奥で電波が3本立つかどうかを約束するものではありません。プラチナバンドは拡大中で、パートナー回線には期限があり、基地局は今も増え続けています。動いている最中のネットワークだからこそ、平均値ではなく現在地で判断する必要があります。

エリアマップで自宅と職場を調べる。それだけなら数分で終わりますし、契約の義務は何も発生しません。知ってから決めれば十分です。

よくある質問

楽天モバイルの人口カバー率99.9%はどこまで信頼できますか?

楽天モバイルは自社基地局によるエリアの4G人口カバー率99.9%到達を公表していますが、これは国勢調査で使われる約500m四方のメッシュのうち通信可能な地域が50%以上を占める場合にカバー済みと数える統計値です。屋外での電波到達を基準にしているため、山間部・郊外や地下・高層ビル内など屋内での快適さを保証するものではありません。

楽天モバイルのプラチナバンドはもう全国で使えますか?

いいえ。楽天モバイルは2023年10月23日に総務省から700MHz帯(プラチナバンド)の割当を受け、2024年6月27日に東京都の一部エリアから提供を開始し、その後全国主要都市へ順次拡大する計画です。2026年5月時点では都心部の一部から拡大している段階で、提供エリアの詳細地図は公開されていないため、自分の生活圏が対象かは個別に確認する必要があります。

楽天モバイルのパートナー回線(au回線)はいつまで使えますか?

2023年4月に楽天モバイルとKDDIが締結した新たなローミング協定により、提供期限は当初の2026年3月末から2026年9月30日まで延長されています。この協定では東京23区・名古屋市・大阪市などの都市部繁華街の一部や、一部屋内施設・ルーラルエリアも対象に含まれています。ただしこれは2023年時点の合意内容のため、現時点の契約上の期限として捉えるのが適切です。

契約前に自分のエリアで繋がるか確かめる方法はありますか?

公式サイトのエリアマップに自宅・職場の住所を入力し、楽天回線エリアかパートナー回線エリアかを確認するのが最も確実です。パートナー回線表示の場合は2026年9月30日の期限を前提に判断します。不安が残る場合は、今の回線を残したままデュアルSIMでサブ回線として追加し、実際の使用感を確かめてから移行を決める方法もあります。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。