月末のギガ不足を解消、効果が大きい3つの節約設定
画像出典: パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
月末にギガが尽きたときは、動画の画質固定・自動再生オフ・アプリの自動更新をWi-Fi限定にする3点が効果の大きい順の対処になります。制限時の速度は契約先で大きく違い、最大128kbpsではメッセージ程度、最大1Mbpsなら標準画質の動画も見られる幅があります。毎月同じ時期に尽きるなら、追加購入を繰り返すより容量の大きいプランやオプションへ移るほうが安くなることがあります。
月末のギガ切れは、たいてい「気づかないうちに減っていた分」と「制限がかかってからの使い方」の二つが重なって起きます。前者は設定でかなり止められますし、後者は自分の契約の制限速度を知っているだけで動き方が変わります。
正直なところ、追加データを毎月買い足しているなら、それはもうプランが体に合っていないサインです。今日をしのぐ設定と、来月から繰り返さないための考え方を順に見ていきます。
速度制限中は、何ができて何ができない?
まず自分の契約でどこまで落ちるのかを把握すると、月末の過ごし方が決まります。同じ「速度制限」でも、128kbpsと1Mbpsではできることがまったく違います。
| 契約 | 制限時の速度(公式仕様) |
|---|---|
| ドコモ(通常プラン) | 送受信最大128kbps(当月) |
| ahamo | 最大1Mbps/翌月1日に自動解除 |
| povo2.0 | データ0GB時に最大128kbps |
NTTドコモ・ahamo・povo2.0の公表データをもとに作成
128kbpsはテキストのやり取りが中心の速度で、地図や画像の多いページは待たされます。1Mbpsなら標準画質の動画やSNSは実用範囲に入ることが多く、月末の過ごし方の余裕がかなり変わります。LINEMO・UQ mobile・Y!mobile・楽天モバイルは、プランや契約時期で制限時の扱いが異なりますので、自分の契約は公式ページで一度確認しておくのが確実です。
今日をしのぐ節約設定はどれから?
残りわずかな状態で効くのは、通信量の大きいものから順に絞ることです。動画とアプリの自動更新が二大消費なので、そこを先に押さえます。
- 動画アプリの画質を固定するYouTubeアプリは、モバイル通信時とWi-Fi接続時で再生画質を別々に設定できます。モバイル側だけ低画質に固定しておけば、Wi-Fiに戻ったときは自動で高画質に戻ります。
- 自動再生を止めるYouTubeは動画プレーヤー上部の「自動再生」トグルでオフにできます。フィード上で勝手に動き出す再生も「Wi-Fiのみ」または「オフ」に切り替えられます。見ていない動画で減るのが、いちばんもったいない消費です。
- アプリの自動更新をWi-Fi限定にするiPhone・Androidとも、アプリの自動アップデートやクラウド同期をWi-Fi接続時のみに制限できます。数百MB規模のアプリ更新が月末に走るのを防げます。
- SNSのデータ節約機能を入れるInstagram・X・TikTokにもデータ使用量を抑える設定項目が用意されています。アプリの設定内にある「データ利用」系の項目を開いて、動画の自動再生と高画質読み込みを切っておきます。
- 動画アプリのモバイル通信時の画質
- 動画・SNSの自動再生
- アプリの自動更新(Wi-Fiのみに)
- 写真・クラウドのバックアップ設定
足りない分は買う?それとも待つ?
追加購入は「今月だけの事故」なら合理的です。ドコモには一時的に速度制限を解除する「128kbps通信解除」の申込があり、これは当月分のみ有効で翌月は再度申し込む必要があります。データ追加購入や上限設定を扱う「スピードモード」「上限設定オプション」も用意されています。
povo2.0なら「データ使い放題(24時間)」のトッピングがあり、その24時間は速度制限なしで使えます。出張や旅行のように、特定の1日だけ大量に使う予定があるときは相性がいい選び方です。
問題は、追加購入が毎月の習慣になっている場合です。ahamoでは大盛りオプション(月額1,980円)で月間容量が110GBに増量され、1GB追加(550円)を何度も繰り返すより割安になるケースがあります。回数が3〜4回に達しているなら、計算し直す価値があります。
プランを見直すとき、何を基準に選ぶ?
ここでやりがちなのが「とりあえず大容量へ」という決め方です。基準にすべきは直近3か月の実使用量で、平均ではなく多かった月に合わせます。月末に足りなくなる人は、たいてい月ごとのブレが大きいからです。
選択肢の性格を知っておく
段階制プランは、使わなかった月の請求が下がるので変動が大きい人に向きます。大容量・使い放題プランは月額は上がりますが、残量を気にする手間から解放されます。データ繰越がある契約なら、余った月の分を翌月に回せるので、ブレの吸収に効きます。家族回線があるならデータシェアで、余っている人から足りない人へ寄せる形も取れます。
mineoには利用者自身で高速と低速を切り替える「mineoスイッチ」があり、低速モード時は200kbpsに制限される代わりにデータ容量を消費しません。楽天モバイルのRakuten最強プランは容量上限を撤廃した使い放題ですが、混雑時など公平なサービス提供のために速度を制御する場合があると明記されており、My 楽天モバイルアプリから「データ高速モード」を切り替えられます。
キャリアメールを仕事や公的手続きの連絡先にしている場合、光回線とのセット割で家全体の請求が下がっている場合、端末の分割支払いが残っている場合は、月額だけを比べると判断を誤ります。通信費は世帯単位で見ないと、片方が安くなってもう片方が上がることがあります。また、制限中でも実用に耐える1Mbps系の契約なら、無理に大容量へ移らず今のままが合理的なこともあります。
来月また同じことにならないために
設定を直しても、使う量そのものが増える月はあります。効くのは、月の途中で気づける仕組みを作っておくことです。
各社のアプリやOSの通信量表示で、月の折り返し(15日ごろ)に半分を超えているかだけ見る習慣にすると、後半の調整が間に合います。超えていたら動画の画質を落とす、テザリングを控える、といった手を早めに打てます。
それでも毎月足りないなら、それは節約の失敗ではなく、契約が使い方に追いついていないだけです。使う量を我慢して合わせるより、契約のほうを合わせるほうが結果的に安くなることが多い——ここを切り分けて考えると、月末の憂うつはかなり減ります。
よくある質問
速度制限中でも地図アプリは使えますか?
最大128kbpsの制限では地図の読み込みに時間がかかり、実用は厳しくなります。最大1Mbpsの制限(ahamoなど)であれば地図の表示は比較的動きます。出かける前にWi-Fi環境で経路をあらかじめ表示しておく、オフライン地図をダウンロードしておくと制限中でも移動できます。
速度制限は翌月まで解除できませんか?
契約によって扱いが異なります。ahamoの制限は翌月1日に自動解除されます。ドコモには当月分のみ有効な「128kbps通信解除」の申込があり、翌月も使う場合は再度申し込む必要があります。povo2.0では「データ使い放題(24時間)」のトッピングを使うと、その24時間は速度制限なしで利用できます。
動画の画質を下げるとどれくらい節約できますか?
画質を下げるほど消費量は減ります。YouTubeでは720p(HD)で1時間あたり約1.1GBが目安とされ、標準画質以下に落とすと消費は大きく下がります。YouTubeアプリはモバイル通信時とWi-Fi接続時で画質を個別に設定できるため、モバイル側だけ低画質に固定しておくのが手間のかからない方法です。
1GBずつ追加購入するのと、大容量プランに変えるのはどちらが得ですか?
追加購入の回数で判断します。ahamoの場合、1GB追加は550円、大盛りオプションは月額1,980円で月間容量が110GBに増量されるため、追加購入が毎月複数回に及ぶなら大盛りのほうが割安になるケースがあります。直近3か月の追加購入額を合計して、オプション料金と比べるのが確実です。
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