折りたたみスマホ、横開きと縦開きどちらを選ぶ?
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折りたたみスマホ選びは、まず「横開き(本のように開く大画面型)」か「縦開き(パカッと閉じるコンパクト型)」かを決めるところから始まります。横開きのGalaxy Z Fold7は8.0インチ・215g、OPPO Find N6はメイン約8.1インチ・225gで318,000円です。縦開きのmotorola razr 60はIIJmioの他社からの乗り換え価格94,800円と、同じ「折りたたみ」でも価格帯が3倍以上開くため、開き方と予算を先に決めると候補が一気に絞れます。
折りたたみスマホは、ここ数年で「珍しい端末」から「普通に選択肢に入る端末」へ変わりました。2026年9月5日に開催されたIIJmio meeting37(IIJが定期的に開いている、格安SIMの最新情報を紹介するユーザー向けイベント)でも、OPPO・motorola・Galaxyの担当者が登壇するフォルダブル端末のトークセッションが組まれ、会場には実機の展示台が並びました。
ただ、いざ買おうとすると壁にぶつかります。値段が10万円のものから30万円超のものまであり、しかも見た目の形からして違う。スペック表を横に並べても、どこを見れば自分に合うのかが判断できないんです。
正直なところ、折りたたみスマホの比較は普通のスマホより一段ややこしいです。画面が2枚あり、開き方の種類が2つあり、そのうえ「折れる」ことによる制約(重さ・防水・厚み)が加わるからです。逆に言えば、見るべき順番さえ決めてしまえば、候補は数機種まで一気に絞れます。
折りたたみスマホは何種類あるの?
大きく分けて2種類です。ここを最初に決めると、それだけで候補の半分が消えます。
ひとつは横開き(ブック型)。文庫本のように左右に開くタイプで、閉じているときは普通のスマホ、開くと小さめのタブレットになります。Galaxy Z Fold7やOPPO Find N6がこの形です。
もうひとつが縦開き(クラムシェル型)。かつての折りたたみケータイと同じで、上下にパカッと開きます。開いたときの画面は普通のスマホと同じくらいですが、閉じると手のひらに収まるほど小さくなります。motorola razr 60がこのタイプです。
- 画面を広げたい → 横開き。電子書籍・PDF・地図・分割表示で2アプリ同時、といった使い方が主役になる
- 持ち歩きを小さくしたい → 縦開き。画面サイズは普通のスマホのまま、ポケットやバッグの中の体積だけを減らす
この2つは、同じ「折りたたみ」という言葉で呼ばれていますが、解決している悩みがまったく別物です。大画面が欲しい人が縦開きを買うと不満が残り、小ささが欲しい人が横開きを買うと重さに疲れます。まずここを取り違えないことが、一番大きな分かれ道になります。
横開きと縦開き、実際の数字はどう違う?
IIJmioで取り扱いのある代表的な3機種を、同じ項目で並べてみます。数字が並ぶと、開き方の違いがそのまま価格と重さに出ていることが見えてきます。
なお、価格欄にあるのりかえ価格とは、他社の携帯電話会社から電話番号をそのまま引き継いで契約を移すMNP(携帯電話番号ポータビリティ)で申し込んだ場合の、割引後の端末価格です。新規契約や、すでに同じ会社を使っている人が機種だけ変える場合は、これより高い価格になります。
| Galaxy Z Fold7 | OPPO Find N6 | motorola razr 60 | |
| 開き方 | 横開き | 横開き | 縦開き |
| メイン画面 | 8.0インチ | 約8.1インチ | 外部3.6インチを搭載 |
| 重量 | 215g | 約225g | — |
| 防水・防塵 | IP48 | 公表値を確認できず | IPX8+IP4X |
| バッテリー | 4,400mAh | 6,000mAh | — |
| チップ | Snapdragon 8 Elite for Galaxy | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | MediaTek Dimensity 7400X |
| メモリ | 12GB/16GB | 16GB | 8GB/12GB |
| 価格 | 229,980円(256GB・のりかえ価格) | 318,000円(SIMフリー版) | 94,800円(MNP転入時の期間限定のりかえ価格) |
各メーカーおよびIIJmioの公表情報をもとに作成(Galaxy Z Fold7はIIJmio 2025年10月2日発売開始時、razr 60は2025年10月10日販売開始時、OPPO Find N6は2026年4月発売時の情報)
上の表で一番目立つのは価格の開きです。94,800円から318,000円まで、3倍以上の幅があります。折りたたみスマホは「高い買い物」と一括りにされがちですが、実際には10万円を切るモデルから、フラッグシップを超える30万円超のモデルまで層が分かれています。
この差は、そのまま何にお金を払っているかの差です。横開きの2機種は、開いたときの約8インチという大画面と、それを支える高性能チップに価格が乗っています。一方の縦開きは、画面サイズを普通のスマホのまま据え置くぶん、価格も普通のスマホの上位帯に収まります。
重さと価格は比例しません。Find N6のバッテリーは6,000mAhで、Z Fold7の4,400mAhより1,600mAh大きい容量です。電池セルは重量を占める部品なので、容量を増やせばその分ボディも重くなります。折りたたみ機の重さは「電池を大きくするか、軽さを取るか」の設計判断がそのまま出た数字だと考えると、スペック表の見え方が変わってきます。
スペック表のどこを先に見ればいい?
普通のスマホなら、チップ性能とカメラを見て決める人が多いはずです。折りたたみでは優先順位が変わります。折れる構造そのものに関わる項目のほうが、日々の満足度を左右するからです。
- 開き方を決める大画面が目的か、小ささが目的か。ここが決まらないうちに他を比べても意味がありません。
- 重さを見る横開きは開いた画面が大きいぶん、本体も重くなります。Z Fold7の215g、Find N6の約225gという数字は、片手で数十分持ち続けたときにはっきり差として出てきます。
- 防水・防塵の等級を見るヒンジ(折れ曲がる軸の部分)という可動部があるため、通常のスマホより条件が複雑になります。上の表のとおり、機種によって表記のしかたも異なります。
- 閉じたまま何ができるか確認する縦開きのrazr 60は外部ディスプレイが3.6インチあり、開かずにアプリの操作や通話ができます。閉じた状態の使い勝手は、カタログのメイン画面サイズだけでは分かりません。
- 最後にチップ・メモリを見るここまで絞り込んだ後なら、性能差は「候補内で選ぶ材料」として機能します。
防水表記は「IP◯◯」の読み方を知っておく
IP等級は、1つ目の数字が防塵、2つ目が防水の等級を表します。数字が大きいほど厳しい条件をクリアしていて、該当する試験を受けていない項目は「X」と書かれます。
razr 60のIPX8+IP4Xという表記は、防水はレベル8、防塵はレベル4という意味です。Z Fold7のIP48は、防塵4・防水8を1つの表記にまとめたもので、razr 60と等級そのものは同じ水準にあたります。表記が違うだけで中身が別物というわけではありません。
なお、OPPO Find N6については、防水防塵等級の公表値を今回の調査範囲では確認できませんでした。水回りでの使用を前提にするなら、購入前にメーカー公式の仕様ページで確認しておいてください。
実機を触れる場はどこにある?
折りたたみスマホは、スペック表から受ける印象と実際に手に持った感覚のズレが特に大きい端末です。215gという数字が重いのか軽いのかは、持ってみないと本当のところが分かりません。開いたときのヒンジの硬さ、閉じたときの厚み、折り目の見え方も同じです。
その点で、IIJmio meetingのようなユーザー向けイベントは貴重な機会です。2026年9月5日に開催されたIIJmio meeting37では、ALT、AQUOS、FCNT、motorola、nubia、OPPO、Unihertz、Xiaomiといった複数ブランドの実機が展示され、来場者が試したりメーカー担当者に直接質問したりできる場が設けられました。参加費は無料で、現地の定員は200〜250名、オンライン配信も同時に行われています。
会場ではフォルダブル端末のトークセッションも組まれ、OPPO(オウガ・ジャパン)、motorola(モトローラ・モビリティ・ジャパン)、Galaxy(サムスン電子ジャパン)の担当者が登壇し、ITmedia Mobile編集長の田中聡氏がモデレーターを務める構成でした。各社の担当者が同じ場で自社の折りたたみ端末を語る機会は多くありません。次回開催のアナウンスが出たら、候補機種を触りに行く場として押さえておく価値があります。
イベント以外なら、キャリアショップや家電量販店のモバイルコーナーに展示機が置かれていることがあります。折りたたみ機は取り扱い台数自体が少ないため、訪問前に在庫や展示の有無を電話で確認しておくと空振りを避けられます。
片手で長時間スマホを持つ時間が長い人、たとえば通勤電車で毎日1時間動画を見るような使い方では、横開きの215〜225gという重量は負担になります。厚みも、閉じた状態では通常のスマホの2倍近くになるモデルがあり、ズボンの前ポケットに入れる習慣がある人は窮屈に感じるはずです。
また、折りたたみ機は可動部があるぶん、修理費用も通常のスマホより高くなる傾向があります。落とす頻度が高い自覚があるなら、購入時に保証プランの内容と修理代の目安を確認しておいたほうが安心です。
「大画面も小ささも今の端末で困っていない」なら、無理に折りたたみへ乗り換える理由はありません。今の不満が何なのかがはっきりしている人ほど、折りたたみは満足度の高い選択になります。
予算別に考えるとどうなる?
ここまでの数字を、予算の側から並べ直してみます。
10万円前後で試したいなら、縦開きが現実的な選択肢になります。razr 60はIIJmioのMNP転入時の期間限定のりかえ価格が94,800円で、防水IPX8・防塵IP4Xを備え、ヒンジ部にはチタン製のプレートを採用して耐久性を高めています。外部ディスプレイ3.6インチで開かずに操作できるため、「折りたたみってどんな感じか」を知る入口として無理のない価格帯です。
20万円台で大画面が欲しいなら、Galaxy Z Fold7が候補になります。8.0インチのメイン画面を215gに収めており、これは先代から24g軽くなった数字です。FeliCa対応なので、おサイフケータイを日常的に使っている人でも移行の障害になりません。IIJmioでは2025年10月2日から取り扱いが始まり、256GBモデルののりかえ価格は229,980円です。
性能を最優先するなら、OPPO Find N6が上限に位置します。メイン約8.1インチ・カバー約6.6インチのいずれも120Hz対応のAMOLED、Snapdragon 8 Elite Gen 5にメモリ16GB・ストレージ512GB、バッテリーは6,000mAh。価格はSIMフリー版で318,000円です。
折りたたみスマホの価格は、性能の順位というより設計の方向性を映しています。大画面と高性能を積み上げれば30万円台になり、画面サイズを据え置いて携帯性に絞れば10万円を切る。どちらが優れているかではなく、自分がどちらの不便を解消したいのかで決まります。
今すぐ買う必要はありません。開き方の希望と予算の上限、この2つを決めておくだけで、次に実機を触ったときに何を確かめればいいかがはっきりします。候補を2機種まで絞ってから店頭に行くと、迷う時間が数分で済みます。
よくある質問
折りたたみスマホの横開きと縦開きは何が違いますか?
横開き(ブック型)は本のように左右に開き、閉じているときは普通のスマホ、開くと約8インチの小型タブレットになります。Galaxy Z Fold7やOPPO Find N6がこのタイプです。縦開き(クラムシェル型)は上下にパカッと開くタイプで、開いた画面サイズは普通のスマホと同程度ですが、閉じると本体が非常にコンパクトになります。motorola razr 60がこのタイプです。大画面が目的なら横開き、持ち歩きの小ささが目的なら縦開きを選びます。
折りたたみスマホの価格帯はどのくらいですか?
IIJmioで取り扱いのある機種で見ると、motorola razr 60が他社から電話番号を引き継いで乗り換えるMNP転入時の期間限定のりかえ価格94,800円、Galaxy Z Fold7の256GBモデルがのりかえ価格229,980円、OPPO Find N6がSIMフリー版318,000円です。同じ折りたたみでも3倍以上の価格差があり、大画面と高性能を求めるほど価格が上がります。
折りたたみスマホは防水に対応していますか?
機種によって異なります。motorola razr 60はIPX8等級の防水とIP4X等級の防塵に対応し、ヒンジ部にチタン製プレートを採用して耐久性を高めています。Galaxy Z Fold7はIP48等級です。一方、OPPO Find N6の防水防塵等級は公開情報の範囲で確認できなかったため、購入前にメーカー公式の仕様ページで確認してください。
IIJmio meetingとはどんなイベントですか?
IIJが開催しているユーザー向けの情報イベントです。2026年9月5日に開催されたIIJmio meeting37は参加無料で、現地定員200〜250名、オンライン配信も同時に実施されました。フォルダブル端末のトークセッションではOPPO・motorola・Galaxyの担当者が登壇し、会場には複数ブランドの実機展示があり、来場者が実際に試したりメーカー担当者へ質問したりできる場が設けられました。
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