動画のギガ消費、画質別の目安と1時間で減る量
画像出典: 写真: Japanexperterna.se from Japan(CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons)
動画のデータ消費は画質でほぼ決まり、YouTubeのHD(720p)なら1時間あたり約1.1GB、標準画質なら1時間あたり約1GBが目安です。画質を一段下げるだけで消費は大きく減り、さらに自動再生やフィード内再生をオフにすると「見ていないのに減る分」を止められます。まずアプリの画質設定をモバイル通信時だけ低めに固定するのが、いちばん効く一手です。
ギガの消費は、電気やガスと違ってメーターが目の前で回らないので、実感が持てないのは当然です。しかも動画は「何分見たか」よりどの画質で見たかで消費量が何倍も変わります。同じ1時間でも、画質設定ひとつで数百MBにも数GBにもなるわけです。
まずは画質ごとのおおよその目安を頭に入れて、そのうえで「自分では再生したつもりがないのに流れている動画」を止める。この2つで、月末の残量はかなり変わってきます。
動画1時間で、ギガはどれくらい減る?
数字を先に置きます。配信サービスや通信環境によって上下するため、あくまで目安として扱ってください。
| YouTube HD(720p) | 1時間あたり約1.1GB |
|---|---|
| Netflix 標準画質(SD) | 1時間あたり約1GB |
| Netflix 4K | 1時間あたり最大約7GB |
| U-NEXT | 1時間あたり約333MB |
| 中画質の動画全般 | 1GBで約90分 |
LIBMOおよびNTTドコモ系解説サイトなどの公表目安をもとに作成
この表でいちばん目を引くのは、いちばん上といちばん下の差だと思います。同じ1時間の視聴でも、画質次第で7倍以上の開きが出るということです。4Kで映画を2本見れば、それだけで10GB規模が消えていく計算になります。
逆に言えば、画質を落とすのは我慢や節約というより「スマホの小さい画面で見分けがつかない情報にギガを払うのをやめる」という話に近いです。手のひらサイズの画面では、4Kの解像度は最後まで見えきりません。
なぜ画質でこんなに変わるの?
動画は、静止画をパラパラ漫画のようにつなげたものだと考えるとイメージしやすくなります。1枚あたりの絵が細かくなれば、当然1枚分のデータが重くなる。そして動画は1秒間に何十枚もその絵を送っています。
だから解像度が縦横それぞれ2倍になると、1枚の情報量はおおよそ4倍になります。画質の段階をひとつ上げただけで消費が跳ね上がるのは、この掛け算が効いているからです。
画面を見ていなくても、動画として再生している限りは映像分のデータも流れています。音だけ聞きたい用途で動画を再生し続けるのは、消費の面ではかなり効率が悪い使い方です。この場合も画質を最低に落としておくだけで、体験は変わらないまま消費が減ります。
「見ていないのに減る」隠れ消費はどこで起きている?
自分で再生ボタンを押した動画より厄介なのが、勝手に始まる再生です。代表的なのは次の3つです。
- 1本見終わると次の動画が自動で始まる「自動再生」
- ホーム画面をスクロールしただけで、サムネイルの動画が流れ出す「フィードで再生」
- SNSのタイムラインを流し見している間の動画自動再生
どれも共通しているのは、「見よう」と決めていないのに再生が始まっている点です。寝落ちしたあとに再生が続いていた、電車でSNSを眺めていただけ、という時間はギガの明細に残りません。だから残量が減った理由が思い当たらない、という状態になります。
YouTubeの設定はどこを変えればいい?
YouTubeアプリには、消費を抑える設定が公式に用意されています。順に入れておくのがおすすめです。
- 画質をモバイル通信時だけ下げる「動画の画質」設定では、モバイル通信時とWi-Fi接続時の画質を別々に指定できます。モバイル側だけデータ節約寄りにしておけば、家では高画質のままです。
- 「フィードで再生」を制限する「常にオン」「Wi-Fiのみ」「オフ」から選べます。Wi-Fiのみかオフにしておくと、ホーム画面のスクロール中に動画が流れ出しません。
- 「自動再生」をオフにする動画の再生画面の上部にあるトグルで切り替えられます。1本終わったら止まるようになります。
この3つのうち、効き目がいちばん大きいのは1番目です。設定した瞬間から、以後のすべての視聴に効き続けます。YouTubeヘルプの画質設定の案内と再生設定の案内に、現行の項目名が掲載されています。
SNSアプリはどうする?
Instagram、X、TikTokにもデータ節約系の設定が用意されていますが、項目名や効果は更新で変わります。アプリの設定内で「データ」という語を探すのが確実です。数値の効果までは断定できないので、まずは動画の自動再生に関する項目を切っておく、という考え方で十分です。
ダウンロードして見るのはお得なの?
結論から言うと、Wi-Fiのある場所で先にダウンロードしておくのは、モバイル通信の節約としてはとても効果的です。通勤中に見る分を家で落としておくだけで、その時間の消費はゼロになります。
ただし注意点もあります。ダウンロード自体のデータ量は、同じ画質で視聴した場合とおおむね同じです。うっかりモバイル通信中にダウンロードしてしまうと、節約どころか一気に消える側に回ります。アプリ側で「Wi-Fi接続時のみダウンロード」を有効にしておくと、この事故は防げます。
そもそも動画をほとんど見ていないのに残量が足りない場合、原因は別のところにあります。アプリの自動更新、写真の自動バックアップ、地図アプリの使用などが積み上がっているケースです。この場合は動画の設定をいじっても体感は変わりません。端末の設定にあるデータ使用量の内訳を開き、上位に並んでいるアプリから対処するほうが早く効きます。
それでも足りないなら、何を見直す?
設定を整えても毎月末に残量が尽きるなら、それは使い方ではなく容量とプランが合っていない可能性があります。各社とも、段階制プラン・大容量プラン・データ繰越・家族間でのデータシェアといった選択肢を案内しています。
目安として、1GBは中画質の動画で約90分です。1日30分の動画視聴を毎日続けるなら、動画だけで月に10GB前後を見込んでおく必要がある、という計算が立ちます。この数字を持ってから今の契約容量と比べると、増やすべきか設定で足りるかの判断がつきます。
なお、追加購入を毎月繰り返しているなら一度立ち止まる価値があります。たとえばahamoでは、1GBずつの追加(550円)を何度も行うより、大容量オプションに切り替えたほうが割安になるケースがあります。速度制限時の速度や制限の解除タイミングは契約プランごとに違うので、そこは自分の契約の公式ページで確認してください。
急いで乗り換える必要はありません。まずは画質設定と自動再生を止めて、1か月ぶんの消費がどう変わるかを見る。それから決めても十分間に合います。
よくある質問
動画を1時間見ると、ギガはどれくらい減りますか?
画質によって大きく変わります。YouTubeのHD(720p)で1時間あたり約1.1GB、Netflixの標準画質(SD)で1時間あたり約1GB、4K視聴では1時間あたり最大約7GBが目安です。画質を下げるほど消費量は減ります。
1GBでどれくらい動画を見られますか?
中画質の動画で約90分が目安とされています。YouTubeを30分視聴した場合は約155MB、U-NEXTでは1時間あたり約333MBという目安も示されています。配信サービスと画質設定によって変動します。
YouTubeの自動再生はどこでオフにできますか?
動画の再生画面の上部にある「自動再生」トグルでオン・オフを切り替えられます。あわせて設定内の「フィードで再生」を「Wi-Fiのみ」または「オフ」にすると、ホーム画面のスクロール中に動画が流れ出すのも止められます。
Wi-Fiのときだけ高画質で見ることはできますか?
できます。YouTubeアプリの「動画の画質」設定では、モバイル通信時とWi-Fi接続時の画質をそれぞれ個別に指定できます。モバイル側だけデータ節約寄りに設定しておけば、自宅のWi-Fiでは高画質のまま視聴できます。
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