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スマートロックと防犯カメラの違いは?帰省前の選び方

2026年10月28日|いろは堂テック編集部
白いドアの電子錠とスマートフォンを持つ手が写った室内の写真。

画像出典: 写真: Nuki Smart Lock (Flickr User)(CC BY 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
スマートロックは「閉め忘れをなくす・外から施錠を確かめる」ための機器、防犯カメラは「何が起きたかを後から見る・通知で気づく」ための機器で、役割が重なりません。選ぶ順番は、玄関の鍵が不安ならロックが先、留守中の様子を知りたいならカメラが先になります。ロックは賃貸か持ち家かとドアの形で候補が決まり、カメラは録画をmicroSDに残すかクラウドに置くかで月額費用が変わります。
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家を数日空けるんですが、スマートロックと防犯カメラって、どっちを付ければいいんでしょう。

この2つは似た棚に並んでいますが、やることはまったく別です。スマートロックは「鍵が閉まっているか」を手元で確かめて操作する機器、防犯カメラは「家の前で何が起きたか」を映像で残す機器です。片方があればもう片方が不要になる、という関係ではありません。

正直なところ、両方いきなり買う必要もありません。自分の家で何が一番不安なのかが決まれば、候補は数製品にしぼれます。順に見ていきます。

そもそも留守中に何が起きやすいのか?

警察庁の犯罪統計によると、2024年(令和6年)の侵入窃盗の認知件数は4万3036件でした。1日あたり約118件という計算になります。また2022年のデータでは、住宅への侵入窃盗の手口は空き巣が63.9%、忍込みが25.2%、居空きが5.3%で、留守中をねらう空き巣が半分以上を占めています。

この数字を自分の家の話に引き寄せるときに大事なのは、件数の大きさではなく侵入のされ方です。侵入方法として多いのは「無締り」、つまり鍵の閉め忘れと、ガラス破りの2つ。前者は機器で減らせる種類の不安で、後者は気づくのが早いほど打てる手が増えます。

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閉め忘れって、たしかに出かけた後に思い出すやつです。

閉め忘れの不安に効くのがスマートロックです。外出先からアプリで施錠状態を見て、開いていればその場で閉められます。ガラス破りや玄関前の人の動きに早く気づきたいなら、通知が飛ぶ防犯カメラの出番になります。不安の種類と機器の役割がかみ合っていないと、買っても安心になりません。

スマートロックは何で選び分かれる?

スマートロックは、玄関の内側にあるサムターン(内側のつまみ)をモーターで回す機器です。選択肢が分かれる最初の分岐点は、取り付け方の違いです。

取り付け方の3タイプ
  • 外付け型…既存のサムターンに本体をかぶせる。元の鍵をいじらないので、原状回復が要る賃貸でも選びやすい
  • サムターン交換型…内側のつまみ自体を交換する。SwitchBotの「ロック Vision」「ロック Vision Pro」がこのタイプで、内側ユニットと外側ユニットのセット構成
  • 引き戸対応型…上下にサムターンを動かす引き戸向け。SESAME 6 Pro SlidingDoorが対応する

次の分岐点は通信です。本体がBluetoothだけでつながる構成だと、操作できるのは家の近くにいるときだけ。帰省先から施錠を確かめたいなら、Wi-Fiでインターネットにつなぐ中継機(アクセスポイント)が必要になります。SESAMEの場合、本体とWi-Fiアクセスポイントがセットで売られているのはこのためです。

以下は、設置方式と参考価格を同じ軸で並べたものです。価格はいずれも2026年時点で各製品の販売情報に出ていた税込の参考価格で、セールや販売店によって変動します。公表が確認できなかった欄は空けています。

製品取り付け方参考価格(税込・2026年時点)外出先からの操作
SESAME MINI外付け型本体9,800円 / Wi-Fiアクセスポイント付きセット14,800円(アクセスポイント単品6,000円)Wi-Fiアクセスポイント併用で可
SESAME 6 Pro 引き戸引き戸対応型5,478円Wi-Fiアクセスポイント併用で可
Qrio Lock外付け型17,980円別売のハブ併用で可
SwitchBot ロック Visionサムターン交換型(内側+外側ユニット)

表の並びから、選ぶ順番は「ドアの形 → 賃貸か持ち家か → 価格」だとわかります。引き戸なら対応品が限られるのでそこで決まり、開き戸の賃貸なら元のサムターンを残せる外付け型。持ち家で外側からの解錠もまとめたいならサムターン交換型が候補に入ります。価格はいちばん後に見る項目です。

電池の持ちも確認しておきたいところです。Qrio LockはCR2032電池2本で駆動し、電池寿命は約1年とされています。鍵は切れると家に入れなくなる機器なので、交換時期が近づいたら通知が来るか、物理キーを併用できるかは買う前に見ておく価値があります。なおQrio Lockの価格・仕様は変動があるため、購入前に公式サイトで最新の金額を確かめてください。

家族や来客との鍵の共有はどうなる?

複数人で住んでいる家では、ここが実用上の決め手になります。SESAMEは鍵のシェアがメールアドレスだけで完了し、ゲストに渡す権限は曜日・時間を指定して限定できます。年末年始に親族が先に着く、といった場面で、合鍵を物理的に預けずに済みます。

オートロック(ドアが閉まると自動で施錠する機能)もSESAMEは備えており、施錠までの待機時間を5秒〜4分の範囲で設定できます。ゴミ出しのような短い外出で締め出されないよう、待機時間は自分の生活に合わせて決めておくのが無難です。

スマートロックが向いていないケースもあります

サムターンの形が特殊なドア、サムターンの中心からドア枠までの距離が極端に狭いドアでは、そもそも物理的に付きません(SESAME 6 Pro miniは本体幅がSESAME 6 Proより約29%薄く、サムターン中心軸からドア枠まで20mm以下でも設置できるとされていますが、これは例外的な薄さです)。また電池で動くため、交換を忘れると開かない前提の機器です。鍵の管理をできるだけ単純にしておきたい人には向きません。

防犯カメラは録画方式で費用が変わる?

防犯カメラで見落としやすいのが、本体価格の後ろにある録画の置き場所です。映像を本体のmicroSDカードに残す方式なら追加費用はかかりませんが、カード自体が持ち去られると映像も消えます。クラウドに置く方式は手元の機器に関係なく映像が残りますが、月額がかかります。

以下は本体価格と録画方式を並べたものです。価格は2026年時点でオンラインの販売情報に出ていた税込の参考価格で、セール時期によって上下します(同じ製品でも販売店ごとに千円以上違う例があります)。

製品設置場所参考価格(税込・2026年時点)録画の置き場所
SwitchBot 屋外カメラ 3MP屋外12,980円microSD / クラウド(AIガードプランプレミアムはカメラ1台あたり月額500円)
SwitchBot 屋外パンチルトカメラ 5MP屋外(左右上下に首振り)8,980円(発売記念キャンペーンで15%オフの7,674円)microSD / クラウド(同上)
TP-Link Tapo TC90 KIT屋内12,420円(10%オフのセール価格)
TP-Link Tapo C246D/A屋外9,720円(10%オフのセール価格。楽天市場で11,000円、Tapo公式ストアで11,800円の表示例あり)

上の表で効いてくるのは月額の列です。クラウド保存を2台で1年続けると、月額500円でも年1万2000円。本体価格に近い額が毎年乗ります。留守が年に数回なら、microSD録画にして帰省の期間だけクラウドを使う、という割り切り方もあります。

Tapoは専用アプリでリアルタイム映像の確認とスマホ通知に対応し、Wi-Fiでつながります。電源の引き回しが難しい場所には、ソーラー給電で電源工事が不要なタイプも展開されています。SwitchBot側も、屋外ソーラーパンチルトカメラが登場するという情報がありますが、公式発表が確認できていないため現時点では噂として見ておくのが妥当です(同じく「SwitchBot ロック Nano」「SwitchBot スマートロック UWB」も未確認の情報です)。

設置の順番はどうするのがいい?

  1. 玄関の形を測るサムターンの形、中心からドア枠までの距離、開き戸か引き戸かをメモします。ここで候補が半分に減ります。
  2. 外から操作するかを決める帰省先から施錠を確かめたいなら、Wi-Fi中継機まで含めた合計額で比べます。本体だけの価格で比べると後で足りません。
  3. カメラは映す範囲を先に決める玄関前だけでいいのか、駐車場や勝手口まで見たいのか。首振りの有無と台数がここで決まります。
  4. 録画方式を決めてから買うmicroSDだけで済ませるのか、クラウドを使うのか。月額を年額に直して納得できる額か確かめます。
  5. 留守に入る1週間前に設置する通知の鳴り方やオートロックの待機時間は、普段の生活で何日か試さないと自分に合うか判断できません。

買い替えずに済む条件はある?

セール時期は新しい機器を買う前提で話が進みがちですが、今ある設備で足りる場合もあります。次のどれかに当てはまるなら、急いで買う理由はありません。

今回は見送っていい条件
  • 玄関が補助錠付きの2ロックで、出かける前の指差し確認が習慣になっている
  • 留守の間、近所や親族が毎日ポストを見てくれる段取りがある
  • マンションでオートロックと共用部のカメラがあり、玄関前が外から直接見えない
  • すでにスマートロックを使っていて、電池残量と履歴がアプリで見られている(買い増しより電池の予備を用意するほうが効きます)
  • 留守が1泊2日程度で、クラウド録画の月額を払う期間より留守のほうが短い

逆に、1階で窓が道路から見える、留守が1週間を超える、鍵を家族が持ち出していて誰が最後に出たかわからない、といった状況なら、ロックかカメラのどちらか1台から始める価値があります。両方そろえるのが正解ではなく、不安の出どころに1つ当てるのが先です。

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閉め忘れが怖いだけなので、まずロックだけでよさそうです。

不安を1つにしぼれた時点で、買い物の失敗はかなり減ります。製品名から入らず、玄関のドアの形とアプリで何を確かめたいかの2つを決めてから店頭やネットの一覧を見ると、候補は自然に数点にしぼれます。

よくある質問

スマートロックと防犯カメラ、どちらを先に買うべきですか?

鍵の閉め忘れが不安ならスマートロックが先です。外出先からアプリで施錠状態を確認し、開いていればその場で閉められます。留守中に玄関前で何が起きたかを知りたい場合は防犯カメラが先で、通知と録画で後から確認できます。2つは役割が別なので、どちらかがあればもう一方が不要になるわけではありません。

賃貸でもスマートロックは取り付けられますか?

既存のサムターンに本体をかぶせる外付け型なら、元の鍵を交換しないため賃貸でも選びやすいです。SESAMEやQrio Lockがこのタイプにあたります。一方、SwitchBotの「ロック Vision」「ロック Vision Pro」は内側のつまみ自体を交換するサムターン交換型です。いずれの場合も、サムターンの形と中心からドア枠までの距離が合うかを事前に測る必要があります。

帰省先からスマートロックを操作するには何が必要ですか?

本体がBluetoothだけで通信する構成では、操作できるのは家の近くにいるときだけです。遠隔で施錠状態を確認・操作するには、インターネットにつなぐWi-Fiアクセスポイント(ハブ)の併用が必要です。SESAME MINIの場合、Wi-Fiアクセスポイント単品は6,000円(税込)、本体とのセットは14,800円(税込)が2026年時点の参考価格です。

防犯カメラのクラウド録画には月額いくらかかりますか?

SwitchBotのクラウド保存プラン「AIガードプランプレミアム」は、カメラ1台あたり月額500円です(2026年時点)。SwitchBotのカメラはmicroSDカード録画にも対応しているため、追加費用をかけずに本体側へ映像を残す選択もできます。microSDは本体ごと持ち去られると映像も失われる点が、クラウドとの違いです。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。