行政書士試験の時間配分、180分をどう割るか
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2026年度の行政書士試験は11月8日(日)午後1時から午後4時までの180分です。予備校が示す配分の目安は、法令択一(40問)約95分、基礎知識(14問)約40分、多肢選択式(3問)約15分、記述式(3問)約25分、見直し5分以上です。合格には法令等122点以上・基礎知識24点以上・総得点180点以上の3条件をすべて満たす必要があり、全問正解は求められません。
本番で点を落とす理由は、知らなかった問題より「時間が足りなかった問題」のほうが多いです。180分で60問を解き、記述式3問を書き、マークのズレまで確認する。この量を初見の現場で組み立てると、たいてい後半が削られます。
先に配分と解く順番を決めておけば、当日の判断はぐっと軽くなります。以下は社会人・学生のどちらにも共通する、本番当日の立ち回りの話です。費用や学習時間の前提は要りません——必要なのは腕時計と、残り時間の見かただけです。
行政書士試験の試験時間と出題構成は?
2026年度(令和8年度)の試験日は2026年11月8日(日)、試験時間は午後1時〜午後4時の180分です(TACの試験日程ページ、2026年11月8日時点)。受験手数料は10,400円、合格発表は2027年1月27日(水)です。
出題は合計60問・300点満点。形式ごとの内訳は次のとおりです。
| 区分 | 出題形式 | 問数 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 法令等 | 5肢択一式 | 40問 | 160点 |
| 法令等 | 多肢選択式 | 3問 | 24点 |
| 法令等 | 記述式 | 3問 | 60点 |
| 基礎知識 | 5肢択一式 | 14問 | 56点 |
| 合計 | - | 60問 | 300点 |
行政書士試験研究センターの公表データをもとに作成(2026年11月8日時点)
上の表で押さえておきたいのは、記述式3問で60点——300点満点の2割を占めるという点です。問数は全体の5%なのに、配点は2割。この偏りが、後述する「解く順番」と「記述を捨てない」判断の根拠になります。
180分の時間配分の目安は?
予備校が推奨している配分モデルは次のとおりです。公式が定めた配分ではなく、あくまで目安として示されているものです。
| 区分 | 目安時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 法令択一(40問) | 約95分 | 行政法30分・民法30分・憲法15分・基礎法学5分が目安 |
| 基礎知識(14問) | 約40分 | 足切り24点/56点のラインを死守 |
| 多肢選択式(3問) | 約15分 | |
| 記述式(3問) | 約25分 | 部分点狙いでも必ず解答欄を埋める |
| 見直し | 5分以上 | マークのズレ・転記ミスを重点確認 |
伊藤塾の公表データをもとに作成(2026年11月8日時点)
上の配分を足すと180分ちょうどになります。つまり余白はありません。どこかで10分オーバーしたら、その10分は別のどこかから奪われます——多くの場合、最後に残した記述式と見直しから。
法令択一の95分をさらに割ると、基礎法学2問に約5分、憲法5問に約15分、行政法19問に約30分、民法9問に約30分。残りを商法・会社法などに充てる形です。行政法は19問と問数が最も多く、配点の比重も最大の科目です。
- 午後2時35分:法令択一40問を終える
- 午後3時15分:基礎知識14問を終える
- 午後3時30分:多肢選択式3問を終える
- 午後3時55分:記述式3問を書き終える
- 午後3時55分〜4時:マークと設問番号の確認
この4つの時刻だけ問題用紙の端に書いておくと、残り時間の計算をその場でしなくて済みます。遅れていると気づいた時点で、次の科目から取り返すのではなく「飛ばす問題を増やす」で調整します。
解く順番はどう決めればいい?
広く推奨されているのは「自分の得意科目・得点源から確実に解く」方式です。最優先の原則は、解けない問題に時間をかけすぎないこと。難問に出会ったら印をつけて飛ばし、ひと通り終えてから戻ります。
順番を得点源から始める理由は、心理面にもあります。合格ラインは300点中180点で、全問正解は不要です。序盤で手応えのある問題を積み上げられると、後半の難問に出会っても「これは落としていい1問」と割り切れます。逆に1問目から難問に粘ると、焦りを抱えたまま残り170分を走ることになります。
- 得点源の科目から着手行政法でも民法でも、過去問で安定していた科目から入ります。順番は試験開始前に決めておき、当日は迷わない。
- 1問に2分以上かけない択一40問で95分なら1問あたり約2分半。考え込んでいると感じたら印をつけて次へ進みます。
- 記述式は後半にまとめて書く40字で要点をまとめる作業は頭の使い方が択一と違います。択一の流れを切らないよう、まとめて時間を取るほうが書きやすくなります。
- 飛ばした問題へ戻る残った問題は、選択肢を2つに絞れているものから片づけます。全く手がかりのない問題は最後でかまいません。
- 最後の5分以上を見直しに残すここは解答の時間ではなく、確認の時間として使い切ります。
基礎知識の足切りはどう回避する?
基礎知識科目は14問・56点で、合格に必要な基準点は24点以上。約43%です。法令等でどれだけ高得点を取っても、基礎知識が24点を下回ると不合格になります。
14問中6問正解で24点に届きます。配分された40分は、1問あたり約2分50秒。法令択一より1問に使える時間が長い計算です。文章理解や情報通信のように読んで判断する問題が含まれるため、この余裕は意味があります。
ここで避けたいのは、法令択一が長引いて基礎知識の時間を削ることです。削られた結果として6問に届かなければ、法令等の得点はすべて無駄になります。配分した40分は使い切ってでも基準点を取りにいく、という優先順位を先に決めておきます。
上の目安は、得意不得意に応じて個人で調整することが前提とされています。民法が苦手で行政法で稼ぐ人は、民法30分を25分に削って行政法や基礎知識へ回したほうが得点は伸びます。逆に記述式の訓練を積んできた人なら、記述25分をもう少し厚くする判断もあります。配分表は従うべき規則ではなく、自分の得点構造に合わせて動かす下敷きです。
記述式は捨てていい?
記述式を捨てるのは推奨されていません。3問で60点、300点満点の2割を占めます。合格ラインが180点であることを考えると、この2割を白紙にしてから残り240点で180点を取るのは、かなり厳しい条件になります。
完答できなくても、部分点狙いで解答欄を埋める価値があります。普段から40字で要点をまとめる訓練をしておくことが対策として有効とされているのは、本番で「書くべき要素を取りこぼさずに字数に収める」作業を短時間で回す必要があるからです。
当日できることは限られますが、25分を3問で割れば1問8分強。問われている法律上の論点・当事者・結論の3要素のうち、思い出せたものから書き出していけば、空欄のままよりは点が残ります。
最後の見直しでは何を確認する?
見直しに最低5分以上を確保する理由は、答えを変えるためではありません。正解を選んでいても、マークシートのズレ・転記ミス・設問の取り違えで失点するケースがあるためです。
- マーク位置が問題番号とずれていないか(飛ばした問題の前後が要注意)
- 記述式の解答欄と設問番号が対応しているか
- マークの塗り忘れ・二重マークがないか
- 飛ばしたまま空欄になっている択一がないか(わからなくても必ず塗る)
択一式は空欄にしても点にはなりません。時間が尽きそうなら、残った問題は同じ番号で埋めてしまってかまいません。5肢択一なので、確率としてはゼロより上です。
積み上げ思考が本番のメンタル面でも有効とされているのは、ここに理由があります。300点のうち120点は落としてよい——そう決めてから座ると、わからない1問に粘る理由がなくなります。
合格発表は2027年1月27日(水)です。今日の180分は、配分を決めた人のほうが落ち着いて使えます。
よくある質問
行政書士試験の試験時間は何分ですか?
2026年度(令和8年度)の行政書士試験は2026年11月8日(日)午後1時から午後4時までの180分(3時間)です。この180分で5肢択一式54問、多肢選択式3問、記述式3問の合計60問を解きます。
行政書士試験の180分の時間配分の目安は?
予備校が示す目安は、法令択一(40問)約95分、基礎知識(14問)約40分、多肢選択式(3問)約15分、記述式(3問)約25分、見直し5分以上です。公式が定めた配分ではなく、得意不得意に応じて個人で調整することが前提とされています。
行政書士試験の合格基準は何点ですか?
法令等科目で122点以上、基礎知識科目で24点以上、試験全体で300点満点中180点以上の3条件をすべて満たす必要があります。基礎知識の24点は足切りラインで、ここを下回ると他の科目が高得点でも不合格になります。
行政書士試験の記述式は捨ててもいいですか?
記述式は3問で60点、300点満点の2割を占めるため、捨てるのは推奨されていません。完答できなくても部分点狙いで解答欄を埋める価値があります。対策としては普段から40字で要点をまとめる訓練が有効とされています。
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