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中学英文法のやり直し、90日で一周する10ステップ順序

2026年5月18日|いろは堂まなび編集部
積み重ねられた英文法の参考書

画像出典: 写真: Brett(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
中学英文法のやり直しは、品詞→文の構成→5文型→時制→助動詞→受動態→不定詞・動名詞の7ステップを土台に、比較・関係詞・前置詞と接続詞を足した10ステップで進めると理解が積み上がります。1日20分を90日続ければ、各ステップに9日ずつ配分して一周できます。学び直しは学校の学年順ではなく、文の骨組みから時間表現、気持ちの表現、文を広げる表現へと積む順で進めるのが理解しやすい進み方です。
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英語をやり直したいけど、中学の教科書のどこから手をつければいいのか分からない…

参考書を買って1ページ目から始めて、be動詞と一般動詞のあたりで止まってしまう。やり直しでいちばん多いつまずき方です。原因は根気ではなく、順番が「学校で習った順」のままになっていることにあります。

学校の中学英語は3年かけて学ぶ前提で組まれています。中1でbe動詞・一般動詞・現在進行形・can、中2で不定詞・助動詞・動名詞・比較、中3で受け身・現在完了・関係代名詞、というのが一般的な流れです。3年間かけるならこれで問題ありませんが、90日で一周したい大人や、受験勉強と並行して土台を固め直したい学生には、もっと積み上がりのいい並びがあります。

正直なところ、文法の単元そのものは変わりません。変えるのは順番と、1日にどこまで進むかの配分だけです。

中学英文法はどの順番でやり直すのが理解しやすい?

英語学習メディアのeigonaviは、中学英文法を最短で押さえる並びとして次の7ステップを示しています。①品詞 → ②文の構成 → ③5文型 → ④時制 → ⑤助動詞 → ⑥受動態 → ⑦不定詞・動名詞。ここに ⑧比較 → ⑨関係詞 → ⑩前置詞・接続詞 を足したものが、完成形の10ステップとして紹介されています。

この並びの背景にあるのは、「文の土台 → 時間表現 → 気持ちを足す表現 → 文を広げる表現」という考え方です。①〜③で英語の文がどう組み立てられているかという骨組みを作り、④で時間の情報を乗せ、⑤⑥⑦で「〜できる」「〜される」「〜すること」といった意味を足し、⑧⑨⑩で文と文をつないで長くしていく。前のステップが次のステップの部品になる並びになっています。

たとえば関係詞(who / which / that で名詞に説明を足す形)は、そもそも「どれが主語でどれが動詞か」が見えていないと手が出ません。だから⑨に置かれています。逆に言えば、①〜③をとばして関係詞で挫折した経験がある人は、能力の問題ではなく順番の問題だったということです。

🤔
品詞から始めるって、遠回りに感じるんだけど…

品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞といった単語の種類)は、地味に見えて後半でいちばん効いてきます。5文型では、文の要素をS(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)の記号で表します。文の中の単語が「何の役をしているか」を言えないと、SVO(I play tennis. のように動詞の後ろが目的語)とSVC(I am busy. のように動詞の後ろが主語を説明する補語)の違いが最後まで曖昧なままになります。ここに数日を使うのは、90日全体で見ると回収できる投資です。

1日20分で90日、どう配分すれば一周できる?

10ステップを90日で割ると、1ステップあたり9日です。ここでは9日を「学ぶ6日+思い出す3日」に分けます。

  1. 1〜6日目:進む(1日20分)参考書のそのステップの範囲を、6日で読み切る分量に割ります。1日で理解しきれなくてよく、6日目に一通り目を通し終えていれば十分です。
  2. 7日目:白紙に書き出す参考書を閉じて、そのステップで学んだ形を思い出せるだけ紙に書きます。書けなかったところが、次の2日で埋める場所です。
  3. 8〜9日目:埋め直す7日目に書けなかった項目だけを見返します。全部を読み返さないのがポイントで、ここを全復習にすると時間が足りなくなります。

1日20分は、まとめて20分取らなくても構いません。通勤の10分+寝る前の5分+朝の5分、というように分けて日常に埋め込むほうがルーティン化しやすいと紹介されています。学生であれば授業の合間や移動時間、社会人であれば通勤と就寝前が、いちばん崩れにくい枠になりやすいところです。

90日の全体像(1ステップ=9日)
  • 1〜9日目:品詞
  • 10〜18日目:文の構成
  • 19〜27日目:5文型
  • 28〜36日目:時制
  • 37〜45日目:助動詞
  • 46〜54日目:受動態
  • 55〜63日目:不定詞・動名詞
  • 64〜72日目:比較
  • 73〜81日目:関係詞
  • 82〜90日目:前置詞・接続詞

可処分時間には差があります。学生で1日1時間取れるなら、同じ順序のまま1ステップを3〜4日に縮めて30日前後で一周し、二周目に入るほうが定着します。逆に仕事が立て込む週があるなら、日数を延ばして順序は変えないでください。崩していいのは日程で、順番ではありません。

読んで終わりにしないために、何をすればいい?

やり直しで時間を溶かしやすいのが、参考書を読み返す作業です。読んでいる最中は分かった感覚がありますが、それは目の前に答えが書いてある状態での「分かる」であって、自力で取り出せるかどうかとは別ものです。

記憶に効くのは「覚える」作業より「思い出す」作業だとされ、1日10回・1回1分程度の超短時間テストをスキマ時間に差し込む方法が紹介されています。20分の学習枠とは別に、思い出す機会を1日の中に散らすという考え方です。

1分でできる「思い出す」やり方の例
  • 今日のステップの例文を1つ、日本語だけ見て英語に戻す
  • 「受動態の作り方は?」と自分に問いを出し、声に出して答える
  • 目に入った日本語の看板を、その日の文型で英語にしてみる
  • 参考書を開かずに、今日習った形を1文だけ書く

どれも1分で終わり、道具もいりません。うまく思い出せないときこそ効いています。思い出せなかった項目が分かるので、次に開くページが自動的に決まります。

😲
思い出せないのって、失敗じゃないんだ

思い出せない箇所の発見は、90日の中でいちばん価値のある情報です。全範囲を均等に復習する余裕は1日20分ではありません。思い出せなかったところだけに時間を寄せることで、20分が20分以上の働きをします。

どの参考書を使えばいい?

大人のやり直しで名前が挙がりやすいのは、図解中心で進む『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』と、大学受験の定番でありながら大人が読んでも分かりやすい『大岩のいちばんはじめの英文法』です。

選ぶときの基準は1つで、90日で一周し終えられる厚さかどうかです。網羅性の高い分厚い文法書は、二周目以降の辞書としては優秀ですが、一周目の相棒にすると10ステップ目にたどり着く前に力尽きます。一周目は薄い本で全体像を通し、詳しい本は分からない箇所を引くために横に置く。この役割分担にしてください。

費用の面で押さえておきたいのは、一周目に必要なのは1冊だけだということです。追加の講座を取らなくても、10ステップを通すだけなら手持ちの1冊で完走できます。学生の場合、検定料や受験の出費と並行することが多いので、まずは1冊で始めて、二周目に入る段階で必要なら足すという順にすると無理がありません(価格は版や販売店で変わるため、購入時に確認してください)。

中学英語を終えたあとは高校英文法へ進んで文法の基礎を完成させる、という流れが一般的に紹介されています。90日は終着点ではなく、その先へ進むための土台づくりです。

90日やっても英語が話せない気がするのはなぜ?

文法を一周しても、しゃべれる実感はすぐには来ません。これは進み方が悪いのではなく、文法が「読む・書く・話すの共通の骨組み」であって、それ単体では出力の練習になっていないからです。

骨組みが入ったあとの伸び方は変わります。5文型が見えていれば、聞き取れなかった英文も「主語と動詞はここだ」と当たりをつけられます。関係詞を知っていれば、長い一文を途中で見失わなくなります。90日で手に入るのはこの土台で、話す力はここに語彙と口を動かす回数を足して作られていきます。

向いていないケースもあります

「3ヶ月後に海外出張がある」「来月のTOEICでスコアを上げたい」のように締め切りが決まっている場合、10ステップを頭から一周する進め方は間に合いません。その場合は必要な場面に絞った表現を先に詰め込むほうが結果につながります。この90日の進め方が向いているのは、期限が決まっていない状態で土台から作り直したい人です。

また、中学英文法の一周だけでビジネス文書や専門的な英文が読めるようになるわけではありません。あくまで、そこへ進むための足場です。

途中で止まってしまったら、どこから再開する?

90日のうちに必ず止まる週が来ます。そのときに最初のページへ戻ってしまうのが、やり直しが何度も振り出しに戻る理由です。

  1. 止まったステップを確認する何日目で止まったかではなく、10ステップのどこで止まったかだけを見ます。
  2. そのステップの「思い出す日」からやる7日目にやる白紙の書き出しを、再開初日にやります。書けた項目は飛ばしていい印です。
  3. 書けなかった項目だけ読み直して先へ進む前のステップまで戻る必要はありません。書けたということは残っているということです。

この再開手順があると、1週間空いた程度では振り出しに戻りません。90日を通しで走り切る計画ではなく、止まる前提で組んである計画だと考えてください。

よくある質問

中学英文法のやり直しはどの単元から始めるべきですか?

品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞といった単語の種類)から始める並びが紹介されています。具体的には品詞→文の構成→5文型→時制→助動詞→受動態→不定詞・動名詞の7ステップが最短ルートとして示され、これに比較→関係詞→前置詞・接続詞を加えた10ステップが完成形とされています。学校の学年順ではなく、文の骨組みから積み上げる順です。

中学英文法を一周するのにどれくらい時間がかかりますか?

1日20分で進める場合、10ステップを9日ずつ配分して90日でちょうど一周できます。1ステップの9日は、進む6日と思い出す3日に分けます。1日1時間取れる場合は1ステップを3〜4日に縮めて30日前後で一周し、二周目に入る進め方もできます。

1日20分はまとめて確保する必要がありますか?

まとめて取る必要はありません。通勤10分+就寝前5分のようにスキマ時間へ分割するほうがルーティン化しやすく継続しやすいと紹介されています。加えて、1回1分程度の「思い出すテスト」を1日に何度か差し込む方法も、記憶の定着に有効とされています。

中学英文法を一周したら次に何をすればいいですか?

中学英語のあとは高校英文法へ進んで文法の基礎を完成させる流れが一般的に紹介されています。また、文法は読む・書く・話すに共通する骨組みであり、それ単体では話す練習になりません。一周後は語彙と、実際に口を動かす練習を足していく段階になります。

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