洗濯槽掃除の頻度は?生乾き臭を防ぐやり方
画像出典: 写真: Petar Milošević(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)
洗ったのに洗濯物が臭う原因の多くは、洗濯槽の裏側に残った水分と洗剤カスから育ったカビです。縦型は酸素系、ドラム式は塩素系のクリーナーを使い、1〜2ヶ月に1回のペースで槽洗浄すれば臭いは落ち着きます。酸素系と塩素系は混ぜると有毒ガスが出るため、絶対に同時に使わないでください。
洗剤を増やしても、柔軟剤を変えても消えない臭い。原因が洗い方ではなく洗濯機の内側にある場合、洗剤をいくら足しても解決しません。
洗濯機の嫌な臭いの原因の多くはカビです。洗濯槽のフチや裏側、洗剤投入口、糸くずフィルターには、水分と洗剤・柔軟剤のカスが残ります。そこがカビや雑菌の温床になり、洗うたびに衣類へ移っていきます。特に洗濯槽の裏側に残った水滴は乾きにくく、繁殖の場所になりやすいところです。
やることはシンプルで、専用クリーナーを入れて、決められた時間つけ置きして、回すだけ。ゴシゴシこする作業はありません。かかるのは待ち時間だけで、手を動かすのは10分もかからないくらいです。
洗濯物が臭うのはなぜ?原因は洗濯槽の裏のカビ
洗濯槽は、目に見えている内側のステンレス部分の外側に、もう一枚の水を溜める槽があります。二重構造になっていて、そのすき間は普段まったく見えません。洗剤や柔軟剤の溶け残り、衣類から出た皮脂汚れはこのすき間に流れ込み、水分と一緒に残ります。
ここが乾かないまま次の洗濯が来る、を繰り返すとカビが育ちます。育ったカビは洗濯のたびに水流で剥がれ、きれいなはずの衣類に付いていきます。洗い上がりに黒いカスが付く、乾かすと臭う、という症状はこの状態のサインです。
- 乾いた衣類やタオルから雑巾のような臭いがする
- 洗い上がりに黒っぽい小さなカスが付いている
- 洗濯機のフタを開けたときにカビ臭さを感じる
- 洗剤や柔軟剤を変えても臭いが変わらない
洗濯槽クリーナーは酸素系と塩素系のどっちを選ぶ?
売り場で迷うのはここです。判断の軸はお使いの洗濯機がドラム式か縦型かで、好みではありません。
| 塩素系 | 酸素系 | |
|---|---|---|
| 主成分 | 次亜塩素酸ナトリウム | 過炭酸ナトリウム |
| 落とし方 | 汚れを分解して溶かす | 汚れを剥がし落とす |
| 向いている機種 | ドラム式(縦型にも使える) | 縦型 |
| 剥がれたカビ | 溶けるので見えない | 浮いてくるので目視できる |
くらしのマーケットの公表情報をもとに作成
ドラム式に酸素系がすすめられないのは、泡立ちがドラム式の構造と相性が悪く、つけ置きが十分にならないためです。ドラム式なら塩素系を選んでおけば失敗しません。
縦型で「本当にカビが出ているのか見て確かめたい」なら酸素系が向いています。剥がれた黒いカビ片が水面に浮くので、汚れ具合がそのまま目で分かります。逆に、浮いたカビをすくう作業をしたくないなら縦型でも塩素系のほうが手間は少なくて済みます。
酸素系と塩素系のクリーナーを同時に使ったり混ぜたりすると有毒ガスが発生します。「効きそうだから両方」は絶対にしないでください。前回と違う種類に変える場合も、まず片方でひと通り運転を終わらせて、水を完全に排出してから次に移ります。
洗濯槽掃除のやり方は?縦型(塩素系)の手順
花王「洗たく槽ハイター」を例にした手順です。対応するのは縦型の全自動洗濯機のみで、ドラム式・二槽式には使えません。
- 高水位まで水を入れるぬるま湯でも水でもかまいません。槽の中は空にしておきます。
- クリーナーを全量入れる1本まるごと投入します。量を減らすと効きません。
- 2〜3分だけ運転して溶かす洗いモードで数分回し、クリーナーを全体に行き渡らせます。
- 約2時間放置するここが本番です。待っている間は放っておいて大丈夫です。
- 標準コースで運転する洗い・すすぎ・脱水をひと通り回して終了。汚れが残っていれば、もう1〜2回繰り返します。
ドラム式・酸素系の場合はどうする?
ドラム式は塩素系クリーナーを使い、機種に槽洗浄コースがあればそれを選びます。所要時間はコース任せで、途中の操作は基本的にありません。
縦型で酸素系を使う場合は、水を入れてから3時間程度のつけ置きが目安です。塩素系より長めなので、外出前や就寝前に仕掛けておくと待ち時間が気になりません。つけ置き中に黒い汚れが浮いてきたら、ゴミすくいネットで取り除いてから排水します。そのまま排水すると排水経路に詰まることがあります。
浮いてくる黒いカスは、槽の裏側にたまっていたカビや汚れが剥がれたものです。量に驚くことはありますが、それが出てくること自体は掃除がきちんと効いている状態です。1回で取り切れないときは、日を改めてもう一度同じ手順を行います。
洗濯槽掃除の頻度はどれくらい?
目安は1〜2ヶ月に1回です。洗濯槽クリーナーの使用頻度は1〜2ヶ月に1回が一般的な目安とされ、花王の公式Q&Aでも「2ヶ月に一度の使用」が推奨されています。パナソニックは月1回のお手入れで黒カビを抑制できるとしていて、お手入れの時期を知らせる「槽洗浄サイン」機能を搭載した機種もあります。
つまり、月1回できれば理想、最低でも2ヶ月に1回という線引きです。カレンダーやスマートフォンの繰り返しリマインダーに「洗濯槽」と入れておくと、忘れて半年空く、が防げます。
梅雨に入る前に一度やっておくと差が出る
梅雨から夏にかけては高温多湿で、カビや雑菌がもっとも繁殖しやすい時期です。加えて雨で部屋干しが増え、乾ききらない衣類の臭いが出やすくなります。すでにカビが育った洗濯機で部屋干しをすると、条件が重なって臭いが一気に目立ちます。
だから順番として、部屋干しが増える前に槽をリセットしておくほうが得です。梅雨入り前に一度済ませておけば、雨のシーズンの「干し方が悪いのか、洗濯機が悪いのか分からない」という迷いも消えます。
掃除の間を持たせる日常の習慣は?
槽洗浄は1〜2ヶ月に1回でよいのですが、その間に汚れを溜めない習慣があると臭いの戻りが遅くなります。どれも数十秒で終わるものです。
- 洗濯が終わったらフタを開けておく:槽内を乾かして水分を減らすのが、カビ予防のいちばん基本の習慣です
- 糸くずフィルターを掃除する:目安は週1回〜1ヶ月に1回とメーカーによって差があるので、取扱説明書を一度確認しておくと確実です
- 洗剤投入口も見ておく:柔軟剤や洗剤のカスが残りやすい場所です。取り外せるタイプなら水洗いします
槽洗浄を2〜3回繰り返しても臭いが残る場合、汚れが長年蓄積していて市販クリーナーでは届かない状態か、排水口・排水トラップ側が原因のこともあります。その場合は洗濯機の分解洗浄を扱う専門業者に相談したほうが早く解決します。また、フタを開けっぱなしにする習慣は、小さなお子さんやペットがいるご家庭では転落の危険があるため、入れる前に安全を確認してください。
洗濯槽の掃除は、手順を覚えてしまえば「入れて、待って、回す」の3つだけです。次の洗濯から、乾いたタオルの匂いが変わったかどうかで効果は分かります。
よくある質問
洗濯槽の掃除はどのくらいの頻度でやればいいですか?
洗濯槽クリーナーの使用頻度は1〜2ヶ月に1回が目安です。花王の公式Q&Aでは2ヶ月に一度の使用が推奨され、パナソニックは月1回のお手入れで黒カビを抑制できるとしています。月1回できれば理想、最低でも2ヶ月に1回と考えておくとよいです。
ドラム式洗濯機に酸素系クリーナーは使えますか?
ドラム式には塩素系クリーナーが推奨されます。酸素系は泡立ちがドラム式の構造と相性が悪く、つけ置きが十分にできないためです。縦型洗濯機であれば酸素系が使え、剥がれたカビ片を目で確認できます。
酸素系と塩素系のクリーナーを一緒に使ってもいいですか?
絶対に併用しないでください。酸素系と塩素系のクリーナーを同時に使ったり混合したりすると有毒ガスが発生します。種類を変える場合は、片方の運転をすべて終えて水を完全に排出してから使用します。
塩素系クリーナーでの洗濯槽掃除にはどれくらい時間がかかりますか?
花王「洗たく槽ハイター」の場合、高水位まで水を入れて全量を投入し、2〜3分運転して溶かした後、約2時間放置します。その後に標準コース(洗い・すすぎ・脱水)を1回運転して完了です。汚れが残る場合は1〜2回繰り返します。
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