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乾燥機の電気代を比較、1回26円〜310円の差

2026年6月25日|いろは堂くらし編集部
部屋干しの様子

画像出典: 写真: urasimaru(CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons)

この記事の要点
乾燥の電気代・ガス代は1回あたり約26円〜310円と、方法によって10倍以上の開きがあります。最も安いのはドラム式のヒートポンプ式で約26円、最も高いのは浴室乾燥機で約310円です(3kg想定)。毎日まとめて乾かすなら本体の乾燥機能、部屋干しの補助として短時間だけ使うなら浴室乾燥、という分け方が金額面では合理的です。
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部屋干しが乾かないから浴室乾燥を回してるけど、電気代が怖くて時間を見てしまう…

乾燥にかかるお金は、方法によってびっくりするほど違います。同じ「洗濯物を乾かす」でも、1回あたり数十円で終わるものもあれば、300円を超えるものもある。年間で考えると、方法を選び直すだけで1万円以上変わることもある差です。

正直なところ、機種も契約プランも家庭ごとに違うので「あなたの家では正確に何円」とは言えません。ただ、どの方法がどのくらいの位置にいるかという順番は、目安の数字を見ればはっきりします。順番さえわかれば、今日から使い分けを決められます。

乾燥方法ごとに1回いくらかかる?

東京電力が公表している試算では、6kgの洗濯物を乾かす場合の目安が乾燥方法ごとに整理されています。電気料金単価31円/kWh(2025年1月時点)での計算です。

乾燥方法電気代/ガス代の目安(1回)電力消費量ガス消費量
ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)約26円0.822kWh-
ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター式)約46円1.492kWh-
縦型洗濯乾燥機(ヒーター式)約65円2.090kWh-
電気式据置型衣類乾燥機(ヒーター式)約143円4.602kWh-
ガス衣類乾燥機(都市ガス、電気代+ガス代合計)約87円0.271kWh5.040kWh
ガス衣類乾燥機(LPガス、電気代+ガス代合計)約159円0.271kWh4.840kWh
浴室乾燥機(3kg想定・電気式)約310円10.000kWh-

東京電力 くらひろ by TEPCOの公表データをもとに作成

上の表で目を引くのは、一番下の浴室乾燥機です。3kgという半分以下の量なのに、約310円とドラム式ヒートポンプ式の10倍以上。しかもこの数字は6kgではなく3kgでの試算なので、実際の体感差はさらに開きます。

ここで注意したいのは、この表が「機械の性能ランキング」ではないという点です。浴室乾燥機は洗濯物を回さず、風を当てて自然に近い形で乾かします。そのぶん時間がかかり、時間がかかるぶん電気を使う。仕組みの違いがそのまま金額の差になっています。

なぜヒートポンプ式だけ極端に安いの?

ヒートポンプ式は、除湿機と同じ考え方で動きます。空気を温めて水分を飛ばすのではなく、空気から湿気だけを取り除いて、その空気をもう一度洗濯物に当てる。熱をつくるのではなく、熱を運び直す方式です。

ヒーター式は文字どおり電気で熱をつくります。ドライヤーを大きくしたようなものだと考えるとイメージしやすいはずです。ドライヤーを1時間つけっぱなしにしたらどうなるか、を思い浮かべると、約26円と約46円の差の理由が腑に落ちます。

浴室乾燥機は使ってはいけない?

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310円って、1ヶ月毎日やったら1万円近い…?

浴室乾燥機が高くつくのは「最後まで乾かす」使い方をしたときです。洗濯物1kgあたり乾燥に約1時間かかるとされていて、量が増えるほど運転時間が伸びていきます。時間で課金される仕組みなので、フル乾燥は必然的に高額になります。

逆に言えば、時間を短く区切れば金額もその割合で下がります。複数のメディアの試算では、浴室乾燥機の電気代は1時間あたりおおむね30〜40円程度、機種によっては約37〜62円という幅で見積もられています。つまり1時間だけ使うなら、コンビニのコーヒー1杯より安い。

浴室乾燥機が「安く効く」使い方
  • 部屋干しで半分乾いた洗濯物の、仕上げに1時間だけ回す
  • 厚手のタオル・ジーンズなど乾きにくいものだけを集めて短時間
  • 換気扇と併用し、浴室の湿気を先に抜いてから乾燥に切り替える
  • 雨の日の「今日だけ」の避難先として使い、常用しない

浴室乾燥機の強みは、金額ではなく洗濯物を傷めないことと、部屋の湿気を持ち込まないことです。ニットや型崩れが気になる服を回転させずに乾かせるのは、この方法だけの利点。値段だけで切り捨てず、役割で使うのが賢い付き合い方です。

ガス乾燥機は結局お得なの?

ガス衣類乾燥機は、都市ガスで約87円、LPガス(プロパン)で約159円という試算になっています。電気式の据置型(約143円)と比べると都市ガスなら安く、LPガスならほぼ同等かやや高い、という位置です。

ガス乾燥機として広く知られているリンナイの「乾太くん」の場合、6kgタイプで1回あたり約77〜157円、9kgタイプで約117〜237円という目安が紹介されています。プロパンガスでも契約単価によっては1回39円からという試算が出ることもあり、ガス代は契約先で大きく変わるのが実情です。同じ機械でも家庭ごとに倍以上ちがう可能性があります。

ガス乾燥機が向かないケースもあります

ガス乾燥機は本体に加えてガス栓の増設・排湿ダクトの工事が必要で、初期費用がかかります。賃貸では設置そのものができないことも多く、まず大家さんや管理会社への確認が必要です。また、LPガス契約で単価が高い地域だと、1回のコストが電気式と変わらないこともあります。ランニングコストの安さだけで判断すると、回収に想定以上の年数がかかる場合があります。

部屋干しと乾燥機、どう使い分ける?

金額の順番がわかったところで、実際の判断基準に落とします。ポイントは「毎回どれか一つに決める」のではなく、その日の量と天気で切り替えることです。

  1. まず量を見る洗濯機いっぱい(6kg前後)なら、本体の乾燥機能かガス乾燥機。量が多いほど、時間課金の浴室乾燥は不利になります。
  2. 次に天気と時間を見る翌朝までに乾けばいい日は、まず部屋干し。除湿機やエアコンの除湿を併用すると乾く速度が上がります。
  3. 半乾きだったら短時間だけ足す朝の時点で乾いていないものだけを抜き出し、浴室乾燥や乾燥機で1時間ほど仕上げる。全量を機械にかけるより確実に安く済みます。
  4. 傷めたくない服は分けるニット・おしゃれ着は最初から部屋干しか浴室乾燥へ。回転式の乾燥機に入れない仕分けを洗濯前にしておくと迷いません。

部屋干しの費用はどう考えればいい?

部屋干しそのものはお金がかかりませんが、除湿機やエアコンを併用すればその分の電気代が発生します。除湿機の消費電力は一般に200〜700W程度とされており、機種と運転モードによって幅があります。ただし除湿機単体の「1回あたり何円」という公的な試算は見当たらないため、ここはお使いの機種の消費電力(W)から自分で見積もるのが確実です。

自宅の除湿機の電気代を出す式
  • 消費電力(W) ÷ 1000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
  • 例: 300Wの除湿機を5時間、単価31円/kWhなら → 0.3 × 5 × 31 = 約46.5円
  • 消費電力は本体の裏側か取扱説明書の仕様欄に書かれています

この式で出した数字を、上の表の金額と並べてみてください。自分の家の部屋干しが、乾燥機と比べてどの位置にいるかがはっきりします。感覚で「部屋干しが一番安い」と思い込んでいると、長時間の除湿機運転で実は乾燥機と変わらなかった、ということも起こります。

数字を比べるときに気をつけたいこと

🤔
ネットで見た金額と、この表の金額がぜんぜん違うんだけど…

試算の前提が違うと、同じ機種でも数字は変わります。実際、別の電力会社系メディアの集計では、ドラム式(ヒーター式)が1回あたり66〜100円、ドラム式(ヒートポンプ式)が56〜85円、縦型が69〜105円という、より高めのレンジが示されています。電気料金単価の置き方や想定容量が異なるためです。

比較するときに揃えたい3つの前提
  • 洗濯物の容量(6kgか3kgかで金額は倍近く変わる)
  • 電気料金単価(何円/kWhで計算しているか)
  • ガス種別(都市ガスかLPガスか。同じ機種でも別物の金額になる)

大事なのは絶対額そのものではなく、方法どうしの順番と桁の違いです。ヒートポンプ式が最も安く、浴室乾燥のフル運転が最も高い。この順番はどの試算でもおおむね変わりません。順番さえ掴んでおけば、自宅の請求書と照らし合わせながら調整していけます。

今日から試せること

買い替えはすぐには決められなくても、使い方だけなら今夜から変えられます。まずは「全部を機械で乾かす」のをやめて、部屋干し+仕上げだけ機械という組み合わせを1週間試してみてください。乾きにくい厚手のものだけを最後に短時間かけるやり方は、追加の道具がいりません。

そのうえで、洗濯機の買い替え時期が近いなら、ヒートポンプ式かどうかを確認する価値は十分あります。1回20円の差でも、毎日回せば年間で7,000円以上。知ってから決めればいいだけの話です。

よくある質問

乾燥機の電気代は1回あたりいくらですか?

東京電力の試算(6kg容量想定・電気料金単価31円/kWh、2025年1月時点)では、ドラム式洗濯乾燥機のヒートポンプ式が約26円、ヒーター式が約46円、縦型洗濯乾燥機(ヒーター式)が約65円、電気式据置型衣類乾燥機(ヒーター式)が約143円です。機種や契約プランによって実際の金額は変動します。

浴室乾燥機の電気代はどのくらいかかりますか?

東京電力の試算では、3kg想定の電気式浴室乾燥機で1回あたり約310円(10.000kWh)とされています。乾燥時間が長くなりやすいためで、時間あたりで見ると複数メディアの集計でおおむね30〜40円程度、機種により約37〜62円という試算もあります。短時間の仕上げ用途に絞れば費用は抑えられます。

ガス乾燥機と電気の乾燥機はどちらが安いですか?

ガス衣類乾燥機は都市ガスで約87円、LPガスで約159円(いずれも電気代とガス代の合計、6kg想定)です。電気式据置型(約143円)と比べると都市ガスなら安く、LPガスならほぼ同等以上になります。ただしドラム式のヒートポンプ式(約26円)が最も安いため、電気かガスかという区分よりも方式の違いのほうが金額への影響は大きくなります。

部屋干しと乾燥機はどう使い分けるとよいですか?

洗濯機いっぱいの量をまとめて乾かす日は乾燥機能を使い、翌朝までに乾けばよい日は部屋干しにするのが基本です。部屋干しで半乾きになったものだけを抜き出して1時間ほど乾燥機や浴室乾燥で仕上げると、全量を機械にかけるより費用を抑えられます。ニットなど傷めたくない衣類は最初から部屋干しか浴室乾燥に回します。

※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。