ペット防寒グッズの費用目安、電気代は月いくら?
画像出典: ぱくたそ (PAKUTASO)
犬猫の防寒は「床の底冷えを毛布で切る → 足りない分をペットヒーターで足す」の順に揃えると安く済みます。冬の快適な室温は犬が20〜22℃、猫が21〜28℃が目安で、ペットヒーターの電気代は消費電力8〜130Wで1カ月あたり約74.4円〜1,209円の範囲とされます。ヒーターを選ぶときは温度調節・タイマー・噛み防止コードの3点を確認します。
留守番中の暖房は、電気代が気になるところです。かといって何も用意しないのも落ち着きません。家じゅうを暖めるのではなく、ペットが過ごす場所だけを暖めるほうが、費用はずっと小さく収まります。
正直なところ、最初に買うべきものは高い家電ではありません。床からの冷えを止める毛布やベッドが先で、それで足りない分をヒーターで足す。この順番だと、無駄買いがかなり減ります。
犬と猫、冬の室温は何℃が目安?
先に温度の目安を持っておくと、グッズを買うかどうかの判断が早くなります。冬、犬にとって快適な室温は20〜22℃が目安とされ、室温が15℃未満になると体調への影響が懸念されます。猫は21〜28℃が目安で、21℃を下回ると体温の維持が難しくなるため、設定温度をそれより下げるのはすすめられていません。
老猫はもう少し暖かい22〜27℃が快適とされます。足腰が弱くなった猫は低い位置で過ごす時間が長いので、床付近を暖めるヒーターやこたつ型のグッズが特に効きやすい、と獣医師のコメントとして紹介されています。
小型犬・短毛種・子犬・シニア犬は体温調節の機能が弱く、低体温症のリスクが高いため暖房での対策が必要とされています。逆に、大型の長毛種で若く元気な子なら、室温が目安の範囲にあるかを温度計で確かめるだけで足りることもあります。まずは家の中でペットが一番長く過ごす場所に温度計を置き、朝晩の実測値を1〜2日とってみてください。
- ペットが一番長く過ごす場所の、朝晩の室温(目安を下回っているか)
- その場所が床置きか、ソファや棚の上か(床なら底冷え対策が先)
- 留守番の時間帯に暖房が切れているか
まず買うのは毛布?それともヒーター?
床は思っているより冷えます。毛布やペットベッド単体でも、床からの底冷えへの対策として一定の効果があり、ヒーターと併用すればエアコンの使用時間を減らせるので節電にもつながる、という考え方がヒーターの比較記事で共通して示されています。つまり毛布は「ヒーターの代わり」ではなく、ヒーターやエアコンの働きを長持ちさせる土台です。
家にある人間用の毛布やタオルケットを畳んで敷くだけでも、土台としては機能します。買い足すなら、ニトリが展開している「Nウォーム」「Nウォームスーパー」のような蓄熱・保温素材の寝具がペット用ベッド・毛布にも使われていて、折り畳める保温ペットベッド(「折るペットベッド 丸型 L」など)が人気商品として紹介されています。
ここでひとつ注意があります。毛布・ベッドの価格は時期で動くため、金額を決め打ちで考えないほうが安全です。店頭やECサイトで、買う時点の価格を自分で見てから決めてください。在庫や取り扱いも変わるため、公式サイトでの確認が確実です。
- 家にある毛布で試すペットがいつもいる場所に厚めに敷き、数日様子を見ます。そこで寝るようになれば、土台はこれで足りています。
- 足りなければ保温素材のベッドに替える蓄熱・保温素材のものに置き換えます。洗えるかどうかを必ず確認します。
- それでも寒そうならヒーターを足す丸まったまま動かない、震えている、暖房の近くから離れない様子が続くなら、ヒーターの検討に進みます。
ペット用ヒーターはどこを見て選ぶ?
ヒーターは機能で値段が変わります。全部盛りを買う必要はありませんが、次の3点は留守番中に使うなら外せません。
- 温度調節機能…7〜9段階など細かく調整できるものが推奨されています
- タイマー…消し忘れ防止になります
- 噛み防止のコードカバー…コードを噛む子には必須です
加えて、お手入れしやすい「洗えるタイプ」、安全に使える「セーフティ機能付き」、配線のいらない「コードレスタイプ」といった種類があります。留守番が長い家庭なら、PSE認証済み(電気用品安全法で定められた国の技術基準を満たしていることを示す表示)で、3段階の温度調節・自動オン/オフ・噛み防止コード付きという組み合わせが人気です。
電気を使わず体温を蓄熱する電気不要タイプの保温パッド(洗濯可)も選択肢にあります。電気代がかからず、コードを噛む心配もないので、短時間の留守番や寝床の追加としては扱いやすい方向です。
形の違いも選ぶときの材料になります。猫向けには、潜り込んで使うこたつ型や、丸まって収まる鍋型のヒーターがあり、犬猫で場所を分けて使うなら平らに敷く角型のホットカーペットが扱いやすい形です。ハムスターなどの小動物なら、ケージの外側に付けるパネルヒーターや、ケージの下に敷くシートヒーターという形になります。寝る姿勢(潜る・丸まる・伸びる)と設置する場所の広さを先に決めてから、その形に合うものを店頭やECサイトで探すと選び違いが減ります。
コードを噛む癖が直っていない子、ヒーターの上から自分で移動できない子(寝たきりに近いシニアなど)は、電気式のヒーターを留守番中に使うのは慎重に判断してください。暖かい場所と涼しい場所の両方を用意して、本人が選べる状態にしておくのが基本です。不安があれば電気を使わない保温パッドと毛布で組むほうが落ち着きます。
ペットヒーターの電気代は月いくら?
電気代は計算式で出せます。消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×31円/kWh。たとえば120Wのヒーターを10時間使えば、約37.2円です。公表されている目安を一覧にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | 消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×31円/kWh |
| 120Wヒーターを10時間使用 | 約37.2円/日 |
| ペット用ホットカーペット(保温パッド) | 約7.1〜9.9円/時間 |
| アイリスオーヤマ ソフトペットヒーター(35W) | 約325.5円/月 |
| ペットヒーター全般(8W〜130W) | 約74.4円〜1,209円/月 |
| GEXハーモニーシートヒーター(小動物向け) | 約6.5円/日 |
エネチェンジの公表データをもとに作成
上の表でいちばん使えるのは一番下から二番目の行です。ペットヒーター全般(8W〜130W)の1カ月の電気代は、約74.4円〜1,209円の範囲とされています。幅が広いのは、消費電力と使用時間で結果が十数倍変わるからです。小さいパッド1枚を夜だけなら下限寄り、大きめのカーペットを一日中なら上限寄りになります。
ペット用ホットカーペット(保温パッド)は、エアコンやオイルヒーターより経済的で1時間あたり約7.1〜9.9円程度とされています。これが「部屋ごと暖めるより、ペットのいる場所だけ暖める」ほうが安く済む理由です。なお、これらはすべて1kWhあたり31円で計算した目安で、実際の額は契約している電力の単価・使用時間・機種で変わります。自宅の単価は検針票や電力会社のマイページに出ている数字に置き換えて計算してください。
自分の家の額に置き換えるには
- 候補の製品の消費電力(W)を見る商品ページや本体表示に書かれています。
- 1日に使う時間を決める留守番の時間だけ、夜だけ、など実際の運用時間で考えます。
- 式に入れるW÷1,000×時間×自宅の単価(円/kWh)。これを30倍すれば1カ月の目安です。
たとえば35Wのヒーターを1日24時間使い続けると、公表例では月あたり約325.5円という数字が紹介されています。一人暮らしで猫1匹に小さなパッド1枚なら月100円台から、犬猫複数で大きめのカーペットを長時間なら月1,000円前後まで、という幅で考えておくと見通しが立ちます。
エアコンと組み合わせるなら、どう使い分ける?
判断の分かれ目は室温です。犬で15℃未満、猫で21℃未満まで下がる部屋なら、ヒーターだけで室温そのものは上がりません。ヒーターやパッドは「ペットが触れている場所を暖める」道具で、部屋の空気の温度を上げるのはエアコンの役目です。
そこで、朝晩の実測値が目安を下回る日はエアコンで室温を目安の範囲に保ち、寝床にはヒーターか保温ベッドを置いて、エアコンの設定温度を上げすぎずに済むようにします。毛布・ベッドでの底冷え対策とヒーターの併用でエアコンの使用時間を減らせる、という関係はここで効いてきます。部屋全体は目安の室温まで、体に触れる場所は毛布とヒーターで、と役割を分けるのがいちばん無駄が出ません。
- ペットの定位置に温度計を置き、朝晩の室温をメモする
- 家にある毛布を厚く敷いて、そこで寝るか見る
- 室温が目安を下回る日があれば、留守番中のエアコン運転を検討する
- ヒーターを買うなら、温度調節・タイマー・噛み防止コードの3点と消費電力(W)を確認する
- 消費電力と使用時間を式に入れ、1カ月の電気代を自分で出してから決める
よくある質問
冬、犬や猫にとって快適な室温は何度ですか?
冬の快適な室温は、犬は20〜22℃が目安で、15℃未満になると体調への悪影響が懸念されます。猫は21〜28℃が目安で、21℃を下回ると体温の維持が難しくなるため、設定温度をそれより下げることはすすめられていません。老猫は22〜27℃が快適とされています。
ペットヒーターの電気代は1カ月でいくらですか?
消費電力8W〜130Wのペットヒーターで、1カ月あたり約74.4円〜1,209円の範囲とされています(使用時間・機種により変動)。計算式は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×31円/kWh」で、たとえば120Wのヒーターを10時間使うと約37.2円、35Wのヒーターの月間電気代は約325.5円という例が紹介されています。
ペット用ヒーターはどんな機能を選べばいいですか?
温度調整機能(7〜9段階など細かく調整できるもの)、消し忘れを防ぐタイマー付き、噛みつき防止のコードカバー付きの3点が推奨されています。あわせて、洗えるタイプ・セーフティ機能付き・配線不要のコードレスタイプといった種類があり、電気を使わず体温を蓄熱する保温パッド(洗濯可)も選択肢になります。
毛布やベッドだけでも防寒になりますか?
毛布やペットベッド単体でも床からの底冷え対策として一定の効果があり、ヒーターと併用すればエアコンの使用時間を減らせるため節電にもつながる、という考え方が各ヒーターの比較記事で共通して示されています。ただし室温そのものを上げる働きはないため、室温が目安を下回る部屋ではエアコンなどで室温を保つ必要があります。
※記事で使用した内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。